Nagamaki |
全長:180cm〜220cm 重量:4000g〜7000g 生産地:日本(九鬼神流) 長巻は鎌倉時代〜戦国時代初期にかけて使われた、実戦仕様の武器である。 「野太刀」という騎兵が馬上で扱う長大な刀の刀身を木製(または鉄製)の柄の先に取り付けた槍の一種であり、薙ぎ払う様にして使う。非常に重い半面、甲冑ごと人間を叩き斬れる程強力だが、使いこなすには並々ならぬ修練を必要とした為に、盛んに用いられる事は無かった。(使いこなせる人間の絶対数が少なかった) 尚、長巻を発展、軽量化したものが薙刀である。長巻の欠点とも言える重量を軽減してバランスを調整し、扱い易くしたものが薙刀。「刀の刀身を持つ方が長巻。小ぶりで反りが入っている刀身を持つ方が薙刀」という解釈で宜しいかと。(厳密には違うけど) 長巻(薙刀)には大きく分けて二種類の型が存在する。 一つは「静型」と呼ばれる大振りの刀身を持つ型。強力な反面、使うには腕力が必要な点から男性向けとされている。 もう一つは「巴型」と呼ばれる反りの激しい刀身を持つ型。女性の腕力でも扱えるように刀身を小型化し、代わりに反りを大きくして殺傷能力を高めている。 一般的なのは後者の巴型で、今日のスポーツ化された薙刀術で用いられるのは巴型のほうである。 左図の長巻は静型で、九鬼神流という流派で使われる長巻を参考にしている。 |