Flail |
全長:60cm前後 重量:800g〜2000g 生産地:欧州全域 Flailは棍棒などの打撃武器の一種であり、中世ヨーロッパで盛んに使われた。元は農耕器具で、脱穀などに使われていた農機具であったという。それが戦闘用に改良されたものがFlailである。 分銅も重く強化され、相手を打ち倒すための武器となりいくつかの派生武器を生んだ後、十字軍遠征で多用された。 キリスト教は、血を流す行為を禁止している。 剣で異教徒を斬れば血が流れるので、キリスト教=十字軍は相手と戦うことはできない。そこで「血を流さず相手を殺す」ための武器として、相手を「殴り殺す」ための武器が開発されたわけだ。殴れば血を流さずに相手を殺せる。Flailはそのための武器である。 ただの屁理屈に思えるかもしれないが、これは事実で十字軍遠征では多くのアラブ人が撲殺されたそうだ。 このように、武器が歴史を切り開いた例はいくつも存在している。ただ、武器を免罪符代わりに殺人を正当化するのは筆者も反対ではあるが。 |