Suit of chain |
重量:身長180cm、鎖部分だけで8kg〜12kg 生産地:ヨーロッパ、インド、アジア
Suit of chainは「Coif (頭巾)」 「Mail (胸当て)」 「Sleeves (腕当て)」 「Skirt (腰布)」 「Pants (ズボン)」からなる全身型の鎖かたびらである。
ユーラシア大陸のほぼ全域で生産されており、歴史も古く、紀元前以前から戦場で用いられてきた。 ここではヨーロッパでの歴史についての説明する。 Suit of chainの原型ともいえる鎖かたびらは、古代ローマ帝国の時代から作られていた。 鎖による装甲は刃物を一切受け付けず、刀剣類に対して高い防御力を発揮するので、古代では非常に有用な防具であったのである。 時代も下って暗黒時代〜中世になると、騎士の基本的な装備として盛んに用いられ、戦場で大いに活躍した。 時代も下ってルネッサンスになると、板金製の鎧にその座を取って代わられるものの、板金鎧の下に着込んだり、間接部の保護に使われたりと実に長い間、戦士達に愛用されたのである。 Suit of chainの利点として、まず軽いことが挙げられる。 各パーツをベルトで固定して全身にまとう。そのため重量が全身に渡って分散されるので、Plate mailのように肩や腕に重量が集約されるというような事が無い。特に訓練を受けていない成人男性でも着こなすことが出来たという。(女性には少々辛いようだ) また鎧というよりも服に近い代物なので、板金鎧に比べると遥かに動きやすい。 保温性にも優れているため、寒冷地では特に好んで使われたようだ。 | |
Suit of chainを始めとする全身鎧の下には、必ず「鎧下」と呼ばれる服を着込む。 素肌の上に着用した場合、切り傷だらけになる上に鉄に体温を奪われてしまうので、健康的にも宜しくない。 日本産RPGに登場するオネーチャン達は素肌の上に平気で板金鎧を着込んでいるが、美容には良くないだろうな…。 |