Full plate armor
Full plate armor - フルプレートアーマー
鋼鉄製の板金鎧・全備状態
 「Plate mail」「Gauntle(s)」「Greave(s)」「Helm」からなる、騎士用の甲冑。
 重厚な板金製の装甲と、余すところ無く肌を守る鎖かたびらで構成された重鎧で、華やかなりし騎士の時代を代表する武具の一つである。

 このような板金鎧が実際に戦場で用いられたのは西暦1000年〜1500年頃までだ。
 全身を覆う甲冑形の鎧が登場したのは中世の後期(1200年前後)で、それまでは分厚い鋼鉄の服、といった感じの板金鎧が用いられていた。
 時代が進むにつれ装甲が増し、関節部の保護や複合装甲による重量の軽減など、様々な技術が導入されていく。
 そして1400年頃、板金鎧は左図のような「Full palte armor」のような形で完成形を見る。だが結局銃の前に敗れ去り、板金鎧は歴史から姿を消すことになる。
 しかしその後も、騎士の魂、誇りとしての板金鎧はついえることが無く、様々な式典などで、美術品として用いられたそうな。

 さてこの鎧だが、廃れた原因はただ一つ、重量である。左図とほぼ同等の鎧で、なんと15kgを超えるほどの重量があるため、並の人間では着ることさえできないのだ。
 銃弾や飛び道具を防ごうと、より固く厚くなった板金鎧だが、結局、どこまでいっても銃弾を防ぐことは出来ないと判明したため、あっさりと廃れたのである。
 全身を装甲で固めた「Suit of armor」と呼ばれる鎧は、なんと重量30kg!ここまでくると人間の足では動くことが出来なくなるため、銃の前ではただのマトでしかない。「重いし鈍いし銃弾は貫通するんで、着なくてもイイッス」ということで、板金鎧は使われなくなったのだ。

 ところで鎧は主にどこを守るのかというと、これはもう頭と胴体に決まっている。
 致命傷や即死に繋がる部位を優先的に守るのは当然のことで胴体部と頭部の装甲は他よりも厚目である。
 昨今、ドデカイ肩当をつけた、にーちゃんねーちゃんのイラストを良く見るが、肩部は動きの激しい部位なので、必要最低限の装甲しか付ける事は無い。
 左図の鎧の肩当は儀礼用の鎧を参考にしたため(コレは実戦仕様ではないのだ!)やたらデカいが、これでも大きすぎる位。
 カッコいいのはわからんでもないが、本物と比較した場合、デカい肩当はナンセンス以外の何物でもないので、描くのは控えたほうが宜しいかと思いまするぞ?
うはぁ…レンダリングするのに9時間もかかったよ
とてもじゃないけどアニメーションは作ってられんすわ