Wakizashi

Wakizashi - 脇差
全長:60cm〜70cm
重量:600g〜800g
生産地:日本

 脇差とは60cm〜70cm程度の、長刀に属さないカタナの総称である。
 打刀と脇差の2本を携帯するのが武士の正装であり、この2対のカタナを併せて「大小拵え」と呼ぶ。

 両手で扱う打刀と比べると、片手用の脇差は殺傷能力で劣るが、扱い易さでは上だった。
 しかし脇差はどちらかというと儀礼的な側面の強い武器である。「常に敵に対して備える」「いつでも自分の命を絶つ」などの武士道的な思想が込められており、武士の象徴として扱われる場合もある。
 武士は肌身離さず脇差を携行する事によって、これら思想を代弁していたのである。