Sword stick |
全長:50cm〜70cm 重量:500g〜700g 生産地:同種の物はほぼ全世界で生産されている Sword stickとはいわゆる「仕込み杖、仕込み刀」の事だ。 よく小説や物語に「暗殺者のための道具」として登場するが、仕込み杖は別に珍しい物ではなく、割と一般的に用いられていた装飾品なのである。(西欧での話だが) Sword stickは14世紀から15世紀頃に生み出された道具であるという。 当初は文字通り杖に仕込む暗殺用の剣として「表の道を歩けない方々」に使われていたらしいが、時代が下るにつれ徐々に装飾品としての価値が高まり、社交界では割と一般的なアイテムとして持たれるようになったという。「公の場では帯刀できないので、代わりにSword stickを持つ」事は半ば公然の事実だった。 この武器は非常にもろい。杖に剣を隠すという性質上、どうしても強度よりも携帯性を優先させねばならず、耐久度が犠牲になってしまっている。そのため、剣の打ち合いには全く向いておらず、殺傷力も低い。 その弱点(利点?)を利用して、決闘には頻繁に使われていたという。命のやり取りではなく、互いに剣を砕きあうという、半ばスポーツのようなものらしいが。 何はともあれ、この剣も剣には違いない。この剣で人間を殺害するのは決して難しいことではないだろう。恐ろしいものである。 |