Military sabre
Military Sabre - ミリタリーセイバー
全長:90cm〜120cm
重量:900g〜2000g
生産地:欧州、豪州、南北アメリカ大陸、東アジア

 優美な曲線を描く刀身を持った長刀で、19世紀末まで騎兵用の武器として使われていた。歴史上、最後に戦場で使われた武器がこのMilitary sabreである。
 中世のヨーロッパには曲刀は存在していなかった。Military sabreのような曲刀が登場したのは14世紀頃からだと云われている。十字軍遠征で、アラブ人の使う曲刀の威力に驚嘆した騎士達がそれら曲刀を真似て造らせたのだという。
 やがて銃が登場し、騎士や大型の剣が消えると、Military sabreは歩兵や騎兵が持つ接近戦用の武器として使われるようになる。
 その使い勝手の良さから全世界に輸出され、世界各地で使われている。日本でも明治維新後、警官隊の補助装備として導入されている。
 ちなみに・・・・刀剣が最後に戦場で使われたのは第二次大戦である。小銃と迫撃砲、機関銃で武装した独軍機械化歩兵とMilitary sabreを持ったモンゴル騎兵の戦いを最後に、刀剣は戦場から姿を消す。結果は言うまでも無いが、独軍の圧勝。「150人対1000人」の戦いは「独軍負傷者及び死傷者0、モンゴル軍全員玉砕」という結果に終わり「剣は銃に勝てない」という事実を完膚なきまでに証明したのだった。