Katzbalger

Katzbalger - カッツバルゲル
ドイツ騎士団専用剣
長剣全長:92cm
短剣全長:49cm
長剣重量:1300g
短剣重量:800g
生産地&生産期間:ドイツ騎士団領・AD1490〜AD1560

 Katzbalger(カッツバルゲル)は西ドイツに存在していた「ドイツ騎士団(ドイツ騎士修道会)」が使用していた長剣である。
 ドイツ騎士団は第三次十字軍に従軍した「聖ヨハネ騎士団」という修道会を母体とした組織だった。第三次十字軍終戦後の1192年から1230年にかけて彼等はプロイセン地方にて独立し、その地に小規模な国家を築く。ドイツ騎士団はハンガリーやリトアニアといった周辺諸国との小競り合いを繰り返しつつも、徐々に成長していったのだった。しかし1520年、ついにポーランドに敗れ、300年に渡る歴史に幕を下ろす。
 Katzbalgerはドイツ騎士団の末期に生産された長剣で、ドイツ騎士団に所属する事を示すシンボルであった。剣には純銅が惜しみなく使われると共に、宝石で華麗に飾りつけられたという。ドイツ騎士団は一種のエリート集団であったため、他の騎士団と差別化を図るために、シンボル的な武器を作り出したのである。Katzbalgerはドイツ騎士団滅亡後も少量が生産されていたものの、1560年に作られた一振りを最後として、歴史から姿を消すのであった。