Katar, Jamadhar



 カタールことジャマダハル短刀はインド北部から中近東において巨大な権力を誇っていたペルシャ帝国で用いられていた格闘戦用の短刀である。

 通常の短刀とは形状が異なり、柄にあたる部分には水平の握りが備え付けられ、使用者はこれを握ってカタールを突き刺すようにして使う。いわば拳を延長する格闘用の武器であり、刺突を目的として用いる。

 カタールは特に鎧を貫通する為に用いられ為、その刃は非常に硬く、重く作られている。通常の刀剣や槍で相手に傷を負わせた後、、鎧や兜を貫いてトドメの一撃を放つのに使われる。また両手に盾と一体化した大型のカタールを持ち、腕を守りつつ相手の懐に飛び込んで致命的な一撃を放つ「デュアル・ブレード・フェンシング」という独特な戦闘法も存在する。

 ちなみに本来カタールは「短刀」、ジャマダハルは「鎧通し」という意味で、左図のような形状の武器は「ジャマダハル」という名前で呼ぶのが正解。しかしゲームやライトノベル等ではカタールという名前で登場する為、現在では「ジャマダハル」より「カタール」の名前の方が定着してしまっている。本ページでも一応、それに従ってカタールと呼んでいるのでご了承頂きたい。