Falchion |
全長:70cm〜90cm 重量:1200g〜1600g 生産地:北欧を祖とし、欧州全域 比較的短い刀身を持った片刃の直刀。 刀身は非常に肉厚でブ厚く、長剣並の重量を持っている。 重量を活かして鈍器のように扱い、相手がどんな鎧に身を包んでいても打撃を与えられるように開発された武器だ。 Falchionは12世紀後半から13世紀始めに誕生した刀剣である。鉄の加工技術も発達し強固な鎧が誕生し始めた時期だ。 「重装甲をまとった相手を倒すにはどうすればいいのか?」 戦士達はより強力な武器を求め、刀匠達は多くの武器を生み出した。刀剣の全盛期である。 「如何に鎧を着込もうと、衝撃までは防げない」 この理論の元、開発されたのがFalchion。 刀身に並の刀剣の2倍近い重量を持たせ、重量で相手を叩き斬り、殴り倒す豪快な剣だ。大剣のミニチュア版、片手用大剣と言ったところか。 さて、このFalchionだが、実は北欧産ではない、という説がある。 というのも12世紀頃、欧州では湾曲した刃を持った刀剣は造られていなかったからだ。曲刀の類が造られ始めるのは、もう少し後の時代からである。 中近東発祥の剣だ、という説もあり……はてさて、大元はどこの国で造られたものなのやら? |