Blessed sword

Blessed sword ブレスドソード
祝福された剣

 欧州、キリスト教圏で今も残る信仰の一つに「聖遺物崇拝」というものがある。
 優れた行いや偉業を成した人物は死後、「聖者」として教会に認定され、信仰の対象になる。神格化というやつだ。
 「聖者サマの遺骸や、生前愛用していた物は、神に祝福された、徳のある素晴らしいものに違いない!」という解釈のもと、聖者の遺体や遺品は「聖遺物」として扱われるのである。
 この聖遺物、一種のお守り、または財宝のようなものであると考えて頂きたい。
 教会や貴族達は聖遺物をこぞって集め、家の宝にしたり参拝客を増やすための道具にしたそうな。

 実際はかなりゲスな事に使われた聖遺物だが(だって死者の遺体を切り刻んで教会に分けたりするんだぜ!?)、これを刀剣に埋め込む者もいた。そうする事で剣を清め、神に祝福された「聖剣」として扱ったのだという。

 小説やゲームに登場する聖剣からすると、かなり俗物的な聖剣な気もするが、これはこれで高貴な剣として扱われたらしい。
 ←左図の剣も「柄にはめ込まれた宝石は生前、聖なんちゃらが愛した宝石なのだ!」という設定です。