BLUE&WHITE作品における戦史


国家同盟EEAとの間にエリノア紛争勃発。
エリノア空軍所属の第47特殊戦術航空隊「ブルーウイングス」の活躍によって、宇宙要塞バクスが破壊される。
作戦は成功しEEAに致命的な打撃を与えたものの、出撃した50機に対し帰還出来たのはたった一機だけとなってしまい、ブルーウイングスは事実上壊滅状態に陥ってしまった。

この時、唯一生還出来たAFU-02B「サファイアル・ベータ」がモスボール保存される事となる。
(BlueWings)


↓2年後

軍事企業組織・MUCOCとI..U.T.O(以後、統合軍)との地域紛争が激化。
きっかけは、とある大規模なクーデター未遂事件をMUCOCが裏から支援していた事が明るみになった為である。
この事から各国政府はMUCOCの存在を危険視し、組織の解体を要求。
しかしMUCOC側は全面的に関与を否認し、国家権力による民間組織への不当な弾圧であると反発。
幾度かの交渉も平行線のまま終わる。
この為、各国政府はMUCOCに対する制裁措置を協議していた。

その矢先、MUCOCの急襲が始まる。
MUCOCは、その技術力を駆使して各種民間ネットワーク網を掌握。
市民には「国家権力の不当な武力行使に対する自衛措置」という形で伝えられる事となった。
これにより、各国は統合軍を結成するも、高い技術力を持つMUCOCに押される形で1年が経過する。

統合軍は反MUCOC企業であるサファイアル・エアロスペース社の協力の下、独自に新型戦闘機を開発。
「ベータ・カスタム」、「ガンマ・カスタム」、「イプシロン」の3機を実戦投入する決断を下す。
ここに統合軍の起死回生の反攻作戦である、「オペレーション・ウィンドストーム」が発動された。

ブルーナイツ、レッドウォーリアーズ、イエローゴブリンズ、グリーンウィザーズらの活躍で、統合軍は勝利を納める。
この勝利でMUCOC地上拠点でもあった、ロイゼンシュタール社は崩壊。
また、統合軍はMUCOC側の巨大空中要塞バルバレアを接収した。
(BlueKnights)


↓10年後

オペレーション・ウィンドストームより10年。
MUCOC側と限定的な休戦協定が締結した統合軍は、束の間の平穏を保っていた。

しかし、その間にもMUCOCの基幹企業であり、軌道企業連合大手のアストラルテック社は、密かに動いていた。
崩壊したロイゼンシュタールを傘下に収め、MUCOC内での地位を確固たる物とする。
更に、遺棄されていた資源小惑星LP−2(旧・宇宙要塞バクス)をも買収。
本社移転と言う名目の下、要塞施設の復旧を進めていた。
また、ロイゼンシュタールの技術を吸収した事で、アストラルテックは強大な軌道艦隊を保持するようになる。

そして、軌道上に集結したMUCOC艦隊から地球降下部隊が発進。
再び戦いの火蓋が切って落とされた。
しかし前回の教訓を生かしてか、統合軍の迎撃で被害は最小限に抑える事に成功。
散発的な戦闘が繰り返される。

そんな中、サファイアル・エアロスペース社は限定的にMUCOCの技術解析に成功。
統合軍の主戦力「ベータ」、「ガンマ」、「イプシロン」系列に宙間戦闘能力を持たせた新型機の開発を進めていた。
しかしこれら新型機を優先配備するべき精鋭部隊たる「ブルーナイツ」の人員はベテランといえども消耗しており、 戦線の維持が精一杯でパイロットの機種転換訓練もままならない状況だった。
そのため全軍の休養・再編成中の部隊からパイロットを招集し、機種転換を兼ねた実地運用試験とVRシミュレーターにより 新たな主力となるべく新設部隊の人員選抜を進める事となった。
その新設部隊の名は統合空軍第8戦術飛行隊「ブルーセイバーズ」である。
(BlueSabers/BlueSabers Early Mission)

同じ頃、統合空軍の活躍で陸軍は新型機の開発予算が滞る事となる。
統合軍議会が、新型航空機や支援機、更にはフィンベル級を越える大型戦闘母艦の開発を最優先としていた為である。
このままでは被害が増えると見た陸軍上層部は、可能な限りの予算で地上部隊の支援が出来る戦闘ヘリの開発を提案。
各メーカーから、様々な試作機が開発される事となる。
そして、テストセンターで行われるトライアル。

その結果、採用に至ったのが、ポーラ・エレクトリック・システムズの開発したドラゴンフライであった。
後にボーマック・エンジニアリング社の手により、ドラゴンフライは量産機・ファイアフライとして、戦線に投入される事になる。
(DRAGONFLY)

MUCOCの地球降下により、再び始まった戦いから半年。
統合軍の一大攻勢作戦「オペレーション・オービタルハンマー」が発動される。
作戦目標はMUCOCの勢力下にある宇宙港と周辺都市の奪還。
そして衛星軌道上のアストラルテック本社・小惑星LP−2の制圧。
第1軌道打撃軍・「ブルーセイバーズ」は、かつての英雄が集う第2軌道打撃軍・「ブルーナイツ」と共に、空へと飛び立った。

戦いは熾烈を極めたが、LP−2の制圧によりアストラルテックは降伏。
ここに、長きに渡るMUCOC戦役は終わりを告げたのである。
(BlueSabers -Operation Orbital Hammer-)


↓およそ2ヵ月後

…しかし、第2次MUCOC戦役が終結した時に、日の目を見る事が無かった兵器があった。
ボーマック・エンジニアリング社が、ドラゴンフライの共同開発時に得た航空技術を用いて開発した、二脚歩行型陸戦兵器。
立体的な戦闘機動を可能とするヴァーティカル・ガンナー(VG)と呼ばれる兵器である。

このVGが開発された時期、同社の量産したファイアフライが予想以上の活躍を見せる。
それに割を食う形となったVGは、完成の目処がついた物の、運用の問題などで採用される事は無かった。

更に、長期化すると思われていた第2次MUCOC戦役が、僅か半年で終結。
これにより、VGは闇に葬られるかに見えた。
だが、ボーマック・エンジニアリングはまだ諦めてはいなかった。
莫大な開発費用を回収すべく、様々な可能性を模索する。
彼等の努力が実を結んだのか、何とか大手イベント運営企業アクティブ・エンタテインメント社(AE社)と提携、専属契約を結ぶに至る。
内容は『VG同士の模擬戦闘によるダイナミックなビジュアルを視聴者や観衆に提供する事』。
早い話が、ショービジネスと言う事である。

こうして、軍事兵器であったVGは見せ物の道具として、新たな一歩を踏み出す。
そして、その戦いは「アイアンデュエル(鋼の決闘)」と呼ばれるようになった。

…その「アイアンデュエル」開催の一般告知から2ヵ月後。
ボーマック社のライバルである、インティア・ランド・システムズ社(ILS社)がエルドガ、ボルディック、ステンドルの3機を引っ提げ「アイアンデュエル」への参加を表明。
陸戦兵器に関しての技術レベルは最高水準と言われる同社が、何故突然としてアイアンデュエルへの参加を決めたのか。
全ては謎のままであったが、ILS社参加表明でより企画を盛り上げたいAE社と、VGの市場売り込みを目標とするボーマック社の利害は一致。
こうしてILS社のアイアンデュエル参入はアッサリと認められた。

そして、様々な思惑が交錯する中、ついに決闘の幕が上がる……。

(Iron Duel)


↓5年後

第2次MUCOC戦役から5年…

最強硬派のロイゼンシュタール、軌道企業最大手のアストラルテックの両社を失った企業群は次々と武装解除に応じた。
これらの企業は各国政府の厳重な監視下に置かれ、軍事面での業務委託等は当然ながら、一定規模以上での技術交流、人材管理なども厳しく制限される事となった。
旧MUCOC参加企業の技術供与が進むと共に宇宙開発技術は急速な発展を遂げ、その一方でIUTOを母体とした戦災の復興・世界統一政府の樹立へと世界情勢は新たな局面を迎えていた。

地上では第二次戦役に於いて被害が限定的だったこともあり、戦争は既に過去のものという認識が広まりつつあったが、決して火種が全く無くなった訳ではなかった。
統合政府は公式発表をしていないものの、MUCOC軌道企業の中でもごく少数は降伏せずそのまま潜伏、沈黙を守ったまま現在に至っているからだ。

そして、ついに旧MUCOC残党が行動を開始する。
宙間戦闘機WLX-00ディノステイル…これを以って統合軍に対するテロ活動を行う事に……。
(TAILS GEAR)

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