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 夜をきちんと終わる。


朝がすがすがしく始められると、その日1日が気持ちいい気がしませんか?
1日を、張り切って始められるというか…

でも実は、すがすがしい朝は、前日の夜がきちんと終わってることから始まっています。
ということは、気持ちのいい1日の始まりはすでに、前日の夜をどう締めくくるか…で決まってくるのでは?

なんて…えらそうに書きましたが。
ワタシが、家事全般のお手本にしている「婦人之友」に、

寝る前の家

という言葉があるぐらいなんです。


婦人之友の創設者・羽仁もと子さんの本から、寝る前の家を使ってる文章を、抜粋してみますね。

「仕事にかかるのに、手間どるのは、何よりも能率を低くするもとになります。
 手早く仕事にかかろうとすれば、またいつでも後始末をよくしておかなくてはなりません。
 一日の生活が終わったときに家中のあとの始末をよくしておけば、朝は本当に気持ちのよいものです。
 寝る前には必ず家の部屋部屋が、座敷から勝手まで、朝の掃除のすんだあとと同じこと、全てのものが置くべきところに置かれて、何一つ置き忘れてないようにするということです。
 ただ部屋中を片付けるばかりでなく、翌朝の支度のために、夜しておくことのできるものは、できるだけしておきたいと思います。
 朝の貴重な時間に、手順よく気持ちよく仕事を始められるように。
 大人から子どもまで、めいめいの着るものも履くものも、翌朝用のものは、必ずちゃんと揃えておくこと。
 どこでも早速実行のできる、そうして家事整理の根本になることです。」


その日の仕事が、後片付けまでその日のうちに終わってること。
次の日の準備が、きちんとできていること。

大事なことは、この2点。
家事だけじゃなく、すべてのことにおいて、これって使える法則ですよね。

と言っても、ワタシ、気をつけてないと、何でも後回しにする性格。
行き当たりバッタリな性格…なんです。
出かける直前に、準備をする、、、とか。
何かやり始めるときは、前にやったことの後始末から入る、、、とか。
ついついそういう時間の使い方をしてしまいます。

そうすると、もー最悪。
ゆとり…なんて言葉とは程遠く…、時間に「オラオラオラぁぁ!!」と追いかけられて、1日が終わる頃にはクタクタ。
なのに、ちっとも充実感がなく、疲労感だけが残る毎日を送ることになって…。

結局、悪循環を繰り返すことになってしまいます。


それを断ち切るためには、その日の夜をきちんと終わらせることから、手をつけていこうと思いました。

根本がグータラなので、小さなこと、ひとつずつから。

・寝る前までに、食卓の上、床の上のモノを片付ける。
・明日、持って行くものと着ていくものを準備する。

片付け、かなりアバウトでもOKということにして。
食卓じゃない机の上には、本が積み重なったままになっていたり、椅子の上に、脱ぎ捨てた服がかかっていたり。
着ていくものの準備も、着るものを揃えて出しておく…ということができなくても、アレとアレを着よう…と頭の中だけの準備だけでもよし!
とにかく、「ここだけは!」の最小限のルールを決めて、その約束を守るところから。
始まりは、こんなものでいいと思ってます。(欲張ると息が切れる…というか、欲張って息が切れた経験あり。)

たったこれだけで、朝の始まりが違います。
朝起きたときに、雑然とした部屋から始まるより、こざっぱりしてる部屋で始まったほうが気持ちいいし、持って行くものと着ていくものだけでも準備してあれば、いつもよりスムーズに出かけられます。
何より、自分で決めたことをやってから寝た!という充実感がありました。
疲れていても、眠くても、夜が遅くなった日も、最低限、これだけはやってから寝るように心がけています。

小さなことを始まりとして、徐々に後始末・準備の項目を、自分の生活に合わせて工夫して変えていってます。


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シンプルライフをめざす基本の家事―暮らしにゆとりをつくります

羽仁もと子さんの思想を受け継いでいる、「婦人之友社」の本。今も変わらない、基本の家事の方法がわかる本。大事な参考書です。複数の方の「寝る前の家」の心得も記されています




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