smileybooks｜【ポッケのなかから】

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以前、外国の雑誌に小さな部屋に持ち物はスーツケースひとつだけ、という２０歳ぐらいの女の子が出ていました。
一人暮らしをしていた私にはそれがとても潔いことに思えて、いつか私もそんなシンプルな暮らしをしてみたいなあと思ったものです。
でも旅をしてよいものと出会ったり、暮らしていくうちに「これだけはいつもそばにないと！」と思ったり、家族が増えたりしていくうちに、いつしかスーツケースひとつの生活からはどんどん遠ざかっていってしまいました。
でもね、最近それもいいか、と思っています。
だって物との出会いは人との出会いにつながったりもするし、出会った時の季節や空気、場所を思い出したりもするものだから。
ポッケの中にはスーツケースひとつどころか、たくさんの物が入っているけれど、全部私の大事なもの。
時々片付けたり見直したりしながらも、これからも大事なものは増えていくんだろうなあ、と思います。

（伊藤まさこサンのあとがきより）

伊藤まさこサンの他の本

この本の全もくじ

白いお皿
おむすびころり
今日は　いちごジャムづくり
ヒヤシンスを飾る
赤毛のアンの本
お散歩
和食器とのつきあい方
テーブルの上
佐賀の旅和食器とのつきあい方
なつ和食器とのつきあい方
リネン和食器とのつきあい方
果物を飾る
中国の旅
バジル
煮沸消毒
ピクルス作り
そうじ
拭く
捨てられない
なんとかなるさ
コーヒーの時間
お香
お茶を淹れる
きのこのマリネ
これさえあれば
母のレシピノート
縫い物
盛岡の旅
旅のあとのお楽しみ　１
旅のあとのお楽しみ　２
キャンドル
黒の鍋
お正月
ゆず・きんかん
冬のおやつ
一人の時間
中華街に行った日
　あとがき
　商品やお店のお問い合わせ先

コメント

「大事なものはちゃんとポッケにしまっておきなさい」
と小さい頃の伊藤まさこサンが、お母さんに言われた一言。
それを、この本のタイトルにしたまさこサンの気持ちって、素敵だなぁ。

同じものに出会っても、人によって、「大事！！」と思うところが違うのは、
それまで育ってきた環境（関わってきた人たちも含めて…）が
それぞれだから、というところが大きいんだろうなぁー

まさこサンは、きっと、お母さんのことが大好きで、
いい影響をたくさん、受けてきたんだろうなぁー

そういうまさこサンの「大事」にしているモノやコトが紹介されている本。

この本の印象は、全体的に「茶色」
素朴でシンプルで、落ち着いていて暖かく、どこか懐かしい。

眺めているだけで、あったかく、ゆったりした気持ちになりました。

関連リンク

伊藤まさこサン「ポッケの中からもうひとつ」連載中【e-MINE】

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