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TOP>本を題名でさがす>【堀志津さんのせんたくの本】



洗たく上手になるにはどうしたら良いでしょう、とよくきかれます。日頃感じておりますことと、ワタシの経験などを書いてみましょう。
身を入れて洗たくをしますようになった動機は、四十年ほど前、友の会で友愛セール(不要品交換会)があり、出品された白いトレーニングパンツが洗ってはあるものの、まだ泥ハネの後が生々しく残っているのがありました。係の一人が目をとめてTひとに使って頂くものこそ、真っ白に洗ってなくてはUと厳しく言い、その厳しさにびっくりしましたが、実は私の出品したものも、それと同じぐらいきれいでなかったので、よけいひやりとさせられたのです。この時の印象は大変強く、おかげで若い時に自分の洗たく下手を身に沁みて気づくことができたのは幸いでした。
団地のベランダに干してある洗たくものも、いろいろ違いがあるのを見かけます。身を入れてするのとしないのとの違いではないでしょうか。自分の洗濯のレベルがどの程度花器をつけてみることも必要でしょう。
(本書 序章「洗たく上手になるために」より)

婦人之友編集部サンの他の本


この本の全もくじ
洗たく上手になるために
 計ることの大切さ
 素材を知る
 洗い方の診断を正確に
 手入れは早めに
 ものを大切にする心
 道具を揃える
目で見る洗たく
 混紡のワイシャツ
  洗い方 新しいとき
      古くなったら
  のりのつけ方
  アイロンのかけ方
  たたみ方
 絹のスカーフ
  しみをとる
  洗い方
  アイロン仕上げ
  長方形のスカーフ
 男子ズボン
  洗う前にすること
  洗い方 押し洗い
      ブラシ洗い
  アイロン仕上げ
 毛のセーター
  洗う前にすること 型紙作り他
           湯の温度と用意
  洗い方
  しみがあるとき
  アイロン仕上げ
 学生服
  拭き洗い 普段の手入れに
  洗たく機で洗う
  セーラー服
 ジャンバー 合繊わた・羽毛入り
  部分洗い
 夏の婦人服
  霧をふく
  上身頃に水を通す
  衿の部分洗い
  全体洗い
  楊柳木綿・パンタロンスーツ他
 革と毛皮
  表皮のコート
  スエードのコート
  ミンクの半コート
  うさぎの衿
  婦人用手袋
  スキー手袋
  合成皮革のコート

洗たくの道具と場所
 普段の洗たく道具
  干す場所と道具について
  ナイロンネットの作り方
 仕上げのために必要な道具
 揃えておきたい洗たく用剤
  柔軟仕上げについて
 洗たく機について
 台所にある洗たくコーナー

毎日の洗たく 1 洗たく機洗いの急所
 洗たく機に入る水の量を知っていますか
 洗剤の適量は
 洗たくものの適量は
  衣服の目方を覚えましょう
 洗たく液の温度は
 同じ洗たく液で何回洗える?最初に洗うものは?
 色ものはどうする?
 下準備
  下洗いをする
  ポケットなどのごみをとる
  洗たくネットを用意する
  ごみとり袋を用意する
 洗う
 すすぐ
 脱水・ふりさばく
毎日の洗たく 2 Hさんの実例
 ある日の洗たく 3kgを50分で
 3kgの洗たくものを干す

脱水機を使いこなす
 のりをつけて脱水するとき 繊維と洗たく
 繊維の種類
 洗たくの目安
 表示について 図の味方ほか
 表示がないとき 燃してみる
洗剤と洗たく
 せっけんと合成洗剤
 せっけんと合成洗剤の洗たく実験報告
 洗剤の使い分け方
 洗剤の標準使用料
 洗剤の品質表示

洗たくを効果的に
 漂白
  漂白剤を使う時に必ず守りたいこと
  漂白剤について
  全体を漂白する テーブルセンター
  広い範囲のしみぬき 子供パンツ
  果物のしみぬき
  インクのしみぬき
  墨のしみぬき
  煮洗い ふきん
  色、柄物のしみぬきと全体漂白
 のりつけ
  のりの種類
  綿のシーツにつける
  レースのテーブルセンターにつける
  色、柄ものにつける
  ブラウスの衿だけにつける
 アイロンかけ
  アイロンを選ぶとき
  アイロンの温度
  アイロンの重さ
  スチームアイロン
  アイロンをかける前に
   ほどよいしめり気が必要な木綿と麻
   しめり気がなくてもきれいにかかる木綿
   霧をかけてもよい化繊
   アイロンをかけない方が無難な化繊
   なるべくしめらせない方がよい絹
   スチームアイロンでかけたい毛
  アイロンをかける
   アイロンかけの手順と急所
   アイロン台の高さ
   スカートのかけ方 馬を使う場合
            馬を使わない場合
   長袖ブラウスのかけ方
  スチームアイロンを使うとき
  敷きのし仕上げ
 防水
  こんなものにも防水を
   テーブルセンター・ネクタイ・ベルベット外出着他

手入れ
 簡易クリーニングの道具と用剤
  洋服ブラシの選び方
  洋服ブラシの洗たく
  エチケットブラシの手入れ
 背広の簡易クリーニングをしてみましょう
  ほこりをとる
  汚れをとる
  しまい方
 婦人服の袖裏の汚れは?
 しみをとる 油性のしみ
       醤油のしみ
 ネクタイの手入れ
 ネクタイの水洗い
 ベンジンで洗う ネクタイ
         絹ブラウス
 衣服のしまい方
 クリーニング店と上手につき合うために
洗たく小事典 いろいろなものの洗い方
 下着 シャツ/パンツ/スリップ/ファンデーション…着用テスト スリップ
 ハンカチ
 くつ下
 赤ちゃんの衣類 おむつ/おむつカバー/よだれかけ/食事エプロン/カバーオール
 ガウン
 寝具 ふとん/シーツ/カバー類/ベッドパッド他
  シーツの材質について
 毛布
 浴衣
 和服 手入れ
    洗える着物
    たび
    絹の反衿
 合繊ボア
 コール天 ベルベット
 レインコート
 帽子
 傘
 パナマ い草 麻など
 ムトンしきもの
 レースのカーテン
 しきもの
 テーブルセンター
こんなものも洗濯機で洗えます
 背広 防縮加工のセーター


コメント
初版が昭和53年の本です…

「なんで、こんな古い本をー?」

と思いますよねぇ…
町田貞子サンのコトを知り、羽仁もと子サンの本を読み、すっかり、家事のコトは【婦人之友】から学ぶようになりました。
「友の会」のメンバーでも何でもないんですけど…

「丁寧に暮らす」ってこういうことなんだ…

婦人之友の本を読むと、すべて、この感想につきます。
使い捨ての時代に育ち大量消費の世の中で、なんとなく、
「手入れする手間より、買った方が安い…」
という暮らしが身についてしまいました。

「洗濯」にしても、全て「洗濯機」まかせ。
着たら洗う、でも、なんだかスッキリしない、服がだんだんくたびれた感じになる。
たぶん、手入れが悪いからだろうなぁ−、と思いつつ、けっきょく、
「また同じようなのを買えばいいか…」
ってコトになりがちです。

仕事柄、60代〜70代の方に接する機会がありますが、中には、
「それって、いつの時代の服?」
と思うようなデザインの服を来てる方もいらっしゃいます。
「サンダーバードが来た!!」
と仲間内ではヒソヒソしてますが…(笑
デザインはともかく(笑)おそらく何十年も前に購入した服なんでしょうが、ヨレっじゃなく、ピシっなんですよね。
手入れが見事!!
モノもいいんだろうけど、最近買ったワタシのユ○ク○の服より断然、

ピシっ!

としてるのです…
きっと長年、大切に丁寧に扱っていらっしゃったからでしょう…

自分の親の世代は「もったいない」と言って、モノを大切に、丁寧に扱ってきた世代です。
その世代の方が書いた、読んできた本なら、たしかなコツが教えてもらえるだろう…
と思って読んでみたのでした。(前置き長っっ!

読んでみた感想…

「洗濯もひとつの学問である」

堀志津サンは「洗濯の神様」と言われてる方らしいです。
洗濯の研究・実験を重ね、データを集めて、その服に一番適した洗濯方法、丁寧に具体的に書いてありました。
洗濯機を使っても、手を入れてから、洗濯機を使う…、洗濯せっけんの適切な分量、洗濯時間の適切な選択、ほし方、アイロンのかけ方まで。

ただ…

やはり時代を感じるぅぅぅ。

1999年に、やっぱり婦人之友から【洗濯上手 こつのコツ】という本も出ています。
堀志津サンの思想を受け継いでいて、そちらの方が今の時代に合ってる本かなぁ−。


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