「……久保田さんは誰にも渡さないよ………
……僕のモノだ……
いつになったら僕を見てくれる……… ?」
ストーカー 3
あれから死んだように眠る時任に無理させたかなと思いつつ起こさないようにベットを抜ける。
…お前を傷つける奴は誰だって容赦しないよ?
ウチの子を傷つけた代償はきちんと取って貰わないとね??…
一応テーブルの上に「買い物行ってきます」とだけ書置きを残しておいた。
あれから、久保田は一人学校に来ていた。殆どの学生が帰宅したため、辺りは静まりかえっている。気配を消しながら音をたてずに教室のドアを開けると予想した通り一人の人影があった。
「ねぇ。ソコで何してンの?」
「…っ!く、久保田!どうしてココに…!!」
目の前に現れた久保田に驚き口が回らない。
「別に。ってかお宅でしょ?ウチの子傷つけたのは。そのお礼?」
そういう久保田は笑ってはいるが、はっきり言って目が笑っていない。おまけにその背後には怒りの雰囲気をまとっている。
「傷つけるも何も久保田は俺の物なんだ。近づく物は……っ!!」
"消してやる"と言おうとしたが、ソレを言う前に頭に衝撃が走りロッカーに叩きつけられた
「…あのさぁ…。別にお前が俺をどう思おうが勝手なのは判ってんだけどね?俺はお前の物なんかじゃないよ?もう時任の物なの。時任が俺に近づいてるんじゃなくて俺の方が時任に近づいてるンだよね。ってウチの子を怪我させておいてコレで済むとは思ってないよね?別に俺はお前がどうなろうが知ったことじゃないし。
追い詰められた男は余りの恐怖に言葉をなくし、そのままガタガタ震えるばかり。
「ただいま…」
「久保ちゃん!おせーよ!!一体ドコまで行ってたんだ!?」
「買い物と害虫駆除?」
「……お帰り。」
なんとなく久保田のした事が判ったのでそれ以上追求することは裂けた。
「今日はスパゲティにしよっか?」
「まじ!?」
その後、時任の怪我が完治するまで、いつも以上にバカップル状態になった2人を校内中の学生に目撃された。
もちろん校内で久保時を推進している(?)部活メンバーも盛り上がってたとか…
07.10
おまけ 「そういえば、昨日の夕方に鈴木という男子生徒がボロボロの姿で発見されたって言ってたわ。
全治1ヶ月ですって」
放課後、桂木がふと思い出した。
「…久保ちゃん…(汗)」
「大変だぁねぇ」
心の中で「やっぱりあんたらかいっ!!」と突っ込んでみたその他メンバーの皆様。
「そこまでしなくても…」そう思ったのは時任。久保田と時任の会話から事態を察したが、久保田以外は犯人に少し同情したとかしないとか。
遺 書
ようやっと完結しました!ってか無理矢理完結させました…(爆)
久保ちゃんマジ切れ?
