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わたしの読書メモ/昔のぶんへ行く



一生本だけ読んで暮らしていけたらどんなに幸せかなあ。でも大きい書店に行くと、一生かかってもこんなに読み切れない本があるんだなあと思って、なんとなくボーゼンとする。たぶんきっと、どこかにわたしがものすごく読みたい本があるんだろうけど、せっかくそういう本があっても一生出会えないのかもしれないし。なんかもったいないな。あなたの読んだ面白い本も、教えてください。


8月と9月に、読んだ本

『取り残されて』宮部みゆき/文春文庫
短編6編。表題「取り残されて」がこわかった〜。ひとにうらみをいだいてはいけないということですね。でも自分が被害者でもいけないんだろうか。

『淋しい狩人』宮部みゆき/新潮文庫
古書店を舞台にした短い連作集

『爆笑問題の死のサイズ』爆笑問題/扶桑社
新聞の死亡記事のサイズ(面積)のデータをネタにして爆笑問題のトーク形式でいろんな人の話をしている。このひとたちって、「笑っていいとも」だとかNHKのお笑い番組には向いてないよねえしかし。もったいない気がする。もっと放送できないようなことをいっぱいトークしてほしい>太田光

『命』柳美里/小学館
柳美里の生んだ子どもって東由多加の子なのかと思ってたけど違うのね。世間の評判のようには感動できなかった自分であります。ニュースの中の特集で見た、東由多加の葬儀で号泣している柳美里の姿を思い出しながら読んでいたけど。

『クロスファイア』(上下) 宮部みゆき/光文社
映画にもなったやつ。映画は見てないけど面白いのかな? これ映像にしたらなんかチャチくなりそうに思う。それこそハリウッド向けじゃないか。これを読み終わった翌日に吉祥寺で火事に遭遇したので、よけいおっかなかったです。淳子がいたのか!?

6月と7月に、読んだ本

『閉鎖病棟』帚木蓬生/新潮文庫
この人の本、読んだこともなかったし、ただなんとなく病院モノが好きかも、という程度で手にしたが、ヒットだったなあ。最後ねえ、しみじみと涙が出てきちゃったのよ。ああ人間ってうつくしい。

『最後のストライク』津田晃代/幻冬社文庫
テレビでドラマ化されたのを見て翌日購入し、一気読み。ドラマじゃわからないことだらけ。たしかに岸谷ごろーのピッチングは津田にそっくりですごかったけど、治療方針をめぐる確執だとか(食事療法)、「最後のストライク」の意味だとか、読まないとわかんなかったなあ。

『死体の証言』上野正彦・山村正夫/知恵の森文庫
テレビでおなじみ監察医の上野先生と推理作家のひとの対談。死体は語るなー、ほんと。動物が死んだら、やっぱ病理解剖をしたほうがいいんだよ、みんな。それはちっとも「かわいそう」ではないのにね。自分の身内が原因もわからず死んだら、「かわいそうだからいいです」で済まさないと思うんだけどなあ。ちゃんと、語らせてあげてほしいなあ。

『山妣(やまはは)』上・下板東眞砂子/新潮文庫
直木賞を取った作品らしい。ともかく、どろどろした話。

『それでも吐き続けた私』冨田香里/講談社α文庫
これは過食症の女性の手記。過食症でもないので本当の苦しみみたいなことはわからない。でもものすごい強迫観念にさらされながら生きてるんだろうなと想像してみる。治療のためにいろいろなワークショップに行くのだけど、「ワークショップ」という響きにものすごいうさんくささを感じるのは私だけか。そこはかとなく宗教がかったような、ミョーなコミュニティー意識があって…というか。

『自閉症だったわたしへ』ドナ・ウィリアムズ 河野万里子訳/新潮文庫
6月までやってた、ともさかりえが主演していたドラマの原案、なのかな、たしか。なにしろ私は自閉症ではないのでその苦しさというのはわからないのだけれど、しんどいんだろうな。

『毒草を食べてみた』植松黎/文春新書
すごいなあ、全部自分で人体実験したのか…と思いきや、最初に出てくるドクウツギくらいであった。あとは事故の例など。スイートピーもヤバイというのは知らなかった〜(種類にもよるらしい)

『知の編集術』松岡正剛/講談社現代新書
私もライターだし、勉強になるかしら、と思って読んだものの、べつにあまり、という感じであった。

『江戸の性風俗』氏家幹人/講談社現代新書
この人の本はおもしろいね。いつの世も人間は皆エッチなのだということがよくわかるよ。

『日本人の魂の原郷 沖縄久高島』比嘉康雄/集英社新書
ああ久高島。沖縄本島の隣にある離島なのだけど(行ったことなし)、昔からの祭祀の形が残っていて、行ってみたくてしかたがないのだ。午年の年にはイザイホーという大祭があるんだが、前回は神事に携わる資格のある女性(←沖縄は女性が神様とつながってる)がいないとかで中止になったんだ。再来年もまた午年。今度はあるのだろうか。サミットやるよりイザイホーやってほしいぞ。

『ペットを病気にしない』本村伸子/宝島社新書
ものすごいかたよった本。ペットフードを与えて、ワクチンを打つから犬は死ぬらしい(^^;) なんで助かってるほうの犬たちには目を向けないんだろう? ちょっとこわい本でした。まあある意味いろいろ勉強にはなりましたが。

『ホームページ繁盛の法則』別冊宝島編集部編/宝島社文庫
ホームページで小遣い稼ぎでもできないもんかと(^^;) 思って読んでみたが、まずは日々の更新よねー。そりゃむりよねー。仕事しながら毎日更新してる人って、まぢに尊敬します。えらいと思います。というかそれがwebたちあげてしまった人の責任なのかしら…。ああ。

5月の、読んだ本

『あなたには帰る家がある』山本文緒/集英社文庫
どっかで読んだことがあるシーンが出てきて、なんだったっけと読み返すと、『眠れるラプンツェル』でした。おもしろいね、こういうのも時々は。で、やっぱりこの話も、おかしくなっちゃう人が出てきた。

『アクアリウム』篠田節子/新潮文庫
「サスペンス・ファンタジー」だそうだけど、なんか悲しくなってくる話だなあ。篠田節子の小説って、悲しくなるのが多いなあ。

『贋作師』篠田節子/講談社文庫
体に青かびが生えたり、土掘ってたら髪の毛出てきたりして気持ち悪いんだけど、なんだか切なくて悲しいんだなあ。

『韓国女性「厚化粧」の裏側』在韓日本女性ユニオン/小学館文庫
あとがきにも書いてあったように、断定的だし一方的なんだけど、面白いなあ、韓国の人って。あまり友だちにはなりたくないかもしれないけど、韓国の人も日本人のことが理解できない部分、多いんだろうねえ

3&4月の、読んだ本

『夏の災厄』篠田節子/文春文庫
思わず一気に読んでしまったよ、長編。みんな、モノアラガイには気を付けよう。

『絹の変容』篠田節子/集英社文庫
こわいよーこわいよー、おかいこさまこわいよおー。そうだよなあしかし、と思った。シルクを着こなす上品なおねえさま、洗濯機で洗ったりするとぐしゃぐしゃになるシルクのパジャパを着るおねえさま、ムシ見たら「ぎゃー」とか言うくせに、シルクはムシからとれたものなんだっせ。ということを改めて思ったなあ。

『聖域』篠田節子/講談社文庫
面白かったですー。でも、フリーライターが名刺ひとつ持ってないなんて、ありえないぞ。

『カノン』篠田節子/文春文庫
篠田節子はまりまくり。ただし文庫に限る(^^;) さてこの本、「異色ホラー長編」とコシマキに書いてあった。たしかに「こわー」とどきどきする展開なのではあるが、読後感はちっともこわくない、こわくないどころか、なんだかしんみりしちゃったのである。涙出ちゃったのである。そうだよな、人生あと40年か、後悔したくないよな。

『神鳥 イビス』篠田節子/集英社文庫
「死神」「女たちのジハード」が篠田節子だと思っていたが、じつはこっち方面(ホラー系?)のほうが主筋らしい。これを読んで以来、トキのヤンヤンとヨウヨウをニュースで見ると怖くなるのである。

『女たちのジハード』篠田節子/集英社文庫
篠田節子は1月に初読みであった。これはタイトルだけ知っていてちと興味のあった本だった。5人のOLのそれぞれの日々というところ。そうだよねえ、わたしもOLをしていたが(特に大学出て入った最初の会社は、女子社員が「女の子」と呼ばれるような、まさにフツーの会社だったのでわたしもフツーのOLだったのである)、同期だった人たちそれぞれのことを思い浮かべたりしつつ、読んだのである。短大卒で入社して同期の男子と結婚した子、数ヶ月で退社して夢だったという教師になった子(元気かなあ、クーちゃん)、会社が吸収合併されちまったとき、全員その会社に行ってもいいのにやめちゃって、1ヶ月近く九州ツーリングしてた子(あ、それはわたし)…。元気になる本ではありました。

『「おたく」の誕生』別冊宝島編集部/宝島社文庫
高校時代に「OUT」を買っていたわたしにとって(ああ暗い過去)、おたくは「人ごと」ではない。もうちょっとではまってしまいそうになっていたのである。こないだ(2000.4月頃)ラジオにささきいさお(今は漢字かあ)と森功至(←こんな字だっけ)が出てて、ガッチャマンのワンシーンをやっていたのを聞いてうひょひょ、と喜んでしまったのである。あぶない。

『名古屋学』岩中祥史/新潮文庫
ああナゾの名古屋。数回しか行ったことはないけれど、そのたびにナゾが深まる街、名古屋。なぜミソカツでご飯が食べられるのか、なぜパスタにチーズがすでにかかっているのか…。ただ、名古屋にはうまいものがない、と書いてあったけども、私はみそ煮込みうどんは大好きでえす。

『東京学』小川和佑/新潮文庫
”「東京人は冷たい」といい続けながら貪欲に東京を浸食する。そうして、この東京に比べて故郷がいかに美しいかを機会あるごとに礼賛する。”…そうそう、そうなんだよう。快哉を叫ぶ、というのか、なんかすっきりしたぞこの本読んで。東京が故郷でよかったよ、わたしは。

『眠れるラプンツェル』山本文緒/幻冬社文庫
なんか切ないなあ。中学生とエッチするってどんなんだろう?

『群青の夜の羽布団』山本文緒/幻冬社文庫
山本文緒の小説はじめて読む。いったいだれがふつうじゃないのか、最後までどきどき面白かったよ。

『落語特選 上』麻生芳伸 編/ちくま文庫
タイトル(…とは言わないか)だけ知っていて、どんな噺なんだろう? と思っていた、品川心中、らくだ、酢豆腐などが載っていた。知ったかぶりをしちゃあいけないやね。

『大江戸死体考 人斬り浅右衛門の時代』氏家幹人/平凡社新書
せんに読んだ『江戸の少年』と同じ人が書いてる本です。もっとたくさんいろんなあやしい日本史の隅っこを書いてほしい〜と思うなあ。文章面白いです。学者とは思えない(^^;) あ、内容は、ちょっと気持ち悪くなるひともいるかもしれないです。

『犬の日本史 人間とともに歩んだ一万年の物語』谷口研語/PHP新書
歴史のなかの動物たちのことをいろいろ調べていきたいと思っている私にとっては、とてもヒントが多い本でした。でもなんかさ「犬の飼い主」をすべてベタベタと犬をへんなかわいがりかたしてる人たちばかりだと思ってるような書きようをしているのがちと気になりやした。

『かなえられない恋のために』山本文緒/幻冬社文庫
こないだラジオで朗読しているのを聴いて山本文緒という作家を知ったのだけど、あの薬師丸ひろこが出てた「恋愛中毒」の原作者だったんですね。
この本(エッセイ)を買った日は「500円玉1枚で買える本を選ぶ」というテーマで探していて選んだのだけど、面白かったっす。うちの親は「文芸春秋」や「暮らしの手帳」を自分たちのために買い、娘に「りぼん」を買ってくれるような人ではなかったけど(自分の小遣いで買ったのさ!)、私には結婚願望などあったことがないけど、すごーくよくわかる部分が多くて、たいがい女性の書いたエッセイを読むと批判的な気分になるこの私が、そういう気にちっともならなかったのである。今度は小説も読んでみようっと。

『落語百選 夏』麻生芳伸 編/ちくま文庫
落語読んでると、「あんまさん」がよく出てきます。ちゃんとキャラ持ってて味のある役所として出てくるんですよね。でもたぶん現代ではもう、出てきにくいんだな、なんだか妙な差別意識のせいで。昔のほうが、体のどこかが悪い人は悪い人として、「さわらぬ神に〜」じゃなく、ちゃんとそこにいた気がする。たとえある人が「めくら」という言い方をする人だとしても、白い杖をついている人を見たら、すっと手助けができるのだとすれば、言葉だけ「視覚障害者の方」などと丁寧に使っていながら白い杖の人にぶつかるような勢いで歩いてるような人なんかよりも、何倍も人として正しいと思うよ。

『江戸の真実』別冊宝島編集部/宝島社文庫
ああ江戸時代に生まれて歌舞伎役者にぞっこんになりたかったわ、としみじみ思ふのであった。

『トンデモレディースコミックの逆襲』唐沢俊一・ソルボンヌK子/幻冬社文庫
えーと。電車の中で読むのはちょっとはずかしかったデス。

2月の、読んだ本

『落語特選 下』麻生芳伸 編/ちくま文庫
「落語百選」のほうは知ってる噺が少なからずあったけど、こっちのシリーズは知らないのが多いなあ。 ちなみに「上」より「下」を先に読んでるのは、たんに本屋さんに「下」しかなかったからであります。

『落語百選 春』麻生芳伸 編/ちくま文庫
「饅頭こわい」というのはナントナク知っていたけどこれがそうなのか、などと楽しく読んでいる落語シリーズ。

『落語百選 冬』麻生芳伸 編/ちくま文庫
なぜか落語がマイブーム。それも聴くより読むほう。急に落語が読みたくなったので、今月は落語を読むというのがテーマ。題だけ知ってる噺がどんな内容なのか初めて知ったり、聴いたことある噺をあらためて読んだり。江戸っ子のできそこないとしては楽しいのである。


1月の、読んだ本

『鼻行類』ハラルト・シュティンプケ/平凡社ライブラリー
知ってます? 鼻行類って。哺乳類にそういう種類の動物がいたんですよ。ハードカバーしかないときには買ってはいなかったのだけど、文庫で出てたので買ったっす。ああ鼻行類。

『江戸の少年』氏家幹人/平凡社ライブラリー
べつに江戸時代のやおい本ではないのである。江戸期の若者たちの暴れっぷり(?)といったところかな。8才の女の子が子どもを産んだというような話もあったり。

『レベル7』宮部みゆき/新潮文庫
数ページ前と言ってることがちがーう、なんて部分もまたあったりしたが、いったい何が起こっているのかわからないなか読み進めるのは面白いっす。自分も登場人物のひとりになって翻弄されちゃいます。

『バースデイ』鈴木光司/角川ホラー文庫
面白くなかった。

『カルトの正体』別冊宝島編集部 編/宝島社文庫
まさにライフスペース定説おじさんが登場していた頃に文庫化したわけであり、定説おじさん、最高ですかーおじさんや、統一教会にエホバの証人、ヤマギシ、もちろんオウムと百花繚乱(ってこういうときに使う言葉ではないが)。こういう本を読んでおいたとしても、ものすごい不幸のどん底にあったときにカルトさんがやってきて手をさしのべてくれたら、ついていってしまうのだろうか。こわ。

『死神』篠田節子/文春文庫
タイトルはすごいけど、内容はケースワーカーの人々やその対象となる人々の話。篠田節子って初めて読んだんだわ。またなんぞ読みたいのである。

background by 壁紙れすとらん


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