草刈機でGO!のページに戻る 2023年7月7日更新
オーレック スパイダーモアー SP850
自走式傾斜地草刈機 OREC スパイダーモア SP-850
ページ内資料
メーカーサイト
SP850、SP850A、SP850B、SP851 取扱説明書
同じ機種が、オーレックからのOEM供給で 共立 (AZ850B) ISEKIアグリ ヤンマーからも発売されているようです。
刈刃は、255mmサイズのバーナイフですので、スイートスポットが広い2枚刃の特性で石を弾き飛ばすことがあります。
そのため、作業者及び、周辺の他者に危険を及ぼします。
作業者は、防災面等のフェイスガード、厚手の長袖の服と手袋の着用と、
他者を近づけないようにする注意義務があります。(30mぐらいは危険領域)
危険領域に石が飛んではならない施設等がある場所はスパイダーモアで草刈作業はやらないほうがいい。
民家の近くとかで使うと窓ガラスを割ったりといった事故になることが考えられます。
基本的に、機械の斜面の上側(山側)から操作します。
なので、足を滑らせると機械の刈刃部分に足を突っ込みそうになります。
なので、滑り止めスパイクの付いたブーツを使うべき。
この機械は、使い倒す気持ちで導入すべきだと思います。
数回、数日の短期間の試用では能力を発揮、評価できないと思います。
「習うより慣れろ」 は間違っています。
予備知識無しで使うことは事故、故障の元です。
取扱説明書には、注意事項、禁止事項が書かれています。
それを読まず、理解せず、事故、故障を起こすのは間違った行為です。
1シーズン目は、
機械の扱いと、危険領域へ入らない安全な作業ができるまで無理な作業はせず、安全で楽な扱い方を習得する。
知り合いが、作業中足を滑らせ回転刃部分に足を突っ込んでしまい怪我をした事例あり。
効率的に刈ることができる草丈などを把握して、刈払い能力の限界を見極める。
草が伸びすぎていると刈ることができなかったり、手刈りより時間がかかったりします。
障害物、石など取り除き、安全で効率的な作業ができるよう圃場を整理整頓整備する。
圃場の条件が悪いと手刈りより手間がかかります。
石を弾き飛ばし危険です。
簡単な修理メンテナンスは自分で行う。
ワイヤーの延び緩み等で調整がズレたり、細かなトラブルが多々あります。
ここまですれば、2シーズン目から本領発揮できます。
Youtube動画
スパイダーモアとハイパワー刈払機ナイロンカッターで草刈り速度を比べる
急傾斜面を刈ってると、滑ってだんだんずり落ち気味になるが、それを力で引っ張り上げながら刈ってると疲れてしまう。
対策→
車体を 『進行方向の斜め上気味の角度に向ける』 と、斜面を登ろうとするのと、ずり落ちるのとが釣り合って「斜めドリフト状態」でずり落ちずに刈ることができる。
この方法だと、車体方向を操作するだけなので、引っ張り上げる力が要らないので楽に作業できる。
また、ハンドルは真横ではなく、進行方向対して少し前傾させる。
運転者の立ち位置は、車体の上側〜進行方向上側前方。
他メーカーの機種ですが、わかりやすい動画が上がってます。
Youtube クボタ自走式草刈機の上手い使い方まとめ
力ずくで無理やり操作するのではなく、
ハンドルで向きを操作して車体の走行する機能を使って「運転する。」 って感じ。
「引っ張り上げるようなハンドルの持ち方、操作の仕方は間違っている。」ってことを心がけて操作する。
ハンドルの高さは腰の高さぐらい。
ハンドルの向き、高さ、長さ、刈り高さ、速度こまめに調整して、楽な姿勢で作業する。
基本的に、機械の斜面の上側(山側)から操作します。
なので、足を滑らせると機械に足を突っ込みそうになります。
なので、滑り止めスパイクの付いたブーツを履くことこと。
石なども弾き飛ばしますので、フェイスガード、手袋、厚手の長袖の服装なども着用。
斜面の下が安定してる場所ならば、斜面の下側に立って刈ることもできますが、
車体側面の飛散防止のゴムカバーが付いてる側を山側に向けて刈るのが基本ですので、
下側に立ったときは石等の飛散に注意してください。
車体側面に、飛散防止のゴムカバーが片側だけについていますが、
ゴムカバーが付いた側を斜面の上側に向けて使います。
理由は、
人が立つ側に飛散防止のカバーが向く。
燃料キャップが斜面の上側になるので燃料が多いときの燃料漏れ予防。
この方向ならエンジンの排気方向が人が立つ側の反対側になる。
手刈りの刈払機に比べると、
「1回あたりの作業時間」は4分の3ぐらいに。疲労は半分ぐらいに。 になる感じ。
・・・・ですが、当方の地域では、
手刈りの刈払機では、手抜きで1シーズン2回程度の草刈りで済ますこともできますが、
スパイダーモアでは、草が伸びすぎると高負荷になって刈る速度が遅くなったり刈ることができなくなります。
草が伸びすぎる前にスパイダーモアーで刈ろうとすると、1シーズン5回〜 と刈らなければならなくなります。
1か月に1回程度刈れば、刈り払い能力が草の成長に追い越されない感じ。
結果として総作業時間は増えます。
ギアチェンジ時に、ギアが入りにくかったり、ガーガー鳴ったりするのは異常な状態です。
そのまま無理やり使っていると、クラッチ部分の異常摩耗で大掛かりな修理が必要な故障を起こす原因になります。
早めにワイヤー調整、キャブレターのアイドリング等の点検をするべきです。
重量45kg以上ありますので腕力で軽トラに乗せるのは腰に危険です。
軽トラへの乗降は、長さ200cm以上 幅30cm 厚さ4〜5cm程度の2枚の木製の足場板が便利です。
(この足場板は、裏にL字鋼で作った爪を付けて荷台に引っ掛けてズレないようにしてます。)
最近は、管理機専用の1枚物の幅広アルミブリッジも発売されてるようです。
走行クラッチは遠心クラッチ式なので停車時には車輪がフリーになります。
そのまま荷台に乗せただけでは荷台の上で車体は固定されません。
(新機種のSP850A以後では改良されているようです。)
固定しないまま、ハンドルを下した状態で運搬して故障した事例。
対策→ ハンドルを軽トラの荷台枠にロープでくくりつける。
コンクリート側溝に脱輪すると、刈刃が欠けたり曲がったりします。
機械の扱いに充分に慣れると、片輪持ち上げて片輪走行で側溝周りも刈ったりできますが・・・。
石をはねる。
石で車輪が滑り車体が滑り落ちる。
凹にはまったり、凸に乗り上げてスタックする。
対策→
オフシーズンに斜面を整備しましょう。
小石はハンマーで地面の中に叩き込み、大きな石は露出してる部分を割ったり削って埋めましょう。
石を取り除いてしまうと畦が柔らかくなったり痩せたりするので、取り除くのではなく、3kgぐらいの大ハンマーで叩きこむ方法をオススメ。
不要な農業資材、不要な杭などの障害物を取り除く。
整備された斜面だと作業も速いです。
石がゴロゴロしてると石が飛んで危険です。
刈刃は255mmの2枚刃(バーナイフ)をクロスして取り付けてあるので、スイートスポットの広い2枚刃の特性で石等弾き飛ばしますのでとても危険です。
石を巻き込むと激しく弾き飛ばしたり、刃が欠けたり、カバー類が変形したりします。
小石でも当たり所がいいと半端じゃなく飛びます。 30mぐらいは危険領域です。
田んぼの畦の枯草を、斜面で焼いてはいけません!
雑草は邪魔者ですが、雑草などの植物は斜面の土砂をその場所に固定する役割があります。
火で焼いてしまうと地面が露出し、雨で斜面の土砂が流れ出し石ガラが露出し草刈の作業性が悪くなりますし、最悪斜面が崩壊します。
斜面で枯草を焼いて小石が露出した斜面。
こういった斜面を刈ると、石をガンガン弾き飛ばしてとても危険です。
スパイダーモアの苦手な植物を除草剤などで根絶して、刈りやすい植生へ転換する。
ススキ、葛、カラムシ、イタドリ等は成長が速く大きく茂り、
多年草なので、刈っても刈っても、いつまでも邪魔になります。
灌木の幼木もいつまでも邪魔になります。
全面散布するのではなく、スプレーボトル等でピンポイントで散布をお薦め。
可動式のカバーが振動して激しい騒音を出す。
この激しい騒音は、エンジン音、機械の動作音より大きな音を出すので、音による機械の動作状態を把握しにくくなる。
対策→
カバーの取付軸部分とかの振動して音を出してる部分にゴムブッシュ等を挟む。
雨降り後の斜面を刈ると地面が軟らかいのでずり落ちたり、斜面が非常に荒れます。
また、下回りが泥だらけ草だらけ、車輪の中に湿気が入ったりして酷いことになりますので雨降り後の作業には向きません。
刈り刃が外れる、ゆるむ。
「刈り刃の固定ナットは再使用しないように。」 と説明書に書かれてる。
新品には緩み防止の接着剤が塗布されている。
再使用するなら市販の 「嫌気性封着剤(嫌気性接着剤)」 をボルトの先に塗ってナットを固定。
塗布量は適切に。 多すぎるとナットが外れなくなります。
刈り刃を固定しているナットは「正ねじ」です。
刈払機のような「逆ねじ」ではありません。
走行のスイッチバックに連動して刈刃の軸は逆転しますので、逆ねじも意味がありませんので、正ねじ+緩み止めの接着剤固定なのです。
正ねじですので、反時計回りに回せば緩みます。
草が伸びすぎると過負荷になって刈ることができません。
過負荷になると、刈刃の回転数が落ち草が巻きついたり、止まったりします。
また、伸びすぎた草を高めに刈ると「押し倒す」草も多く、試しに刈った草をエンジンブロワーで飛ばしてみると、もう一回刈ればいいほど刈り残しがあります。
障害物の周りなど、細かな作業には向きません。
草が伸びすぎていたり、障害物があったり、斜面の状態が悪いと手刈りの刈払機より手間がかかります。
刈り幅は50cmですが、刈り残しが無いよう刈ろうとすると重ねて刈ならなければならないので、往復で100cmではなく、往復で70cm程度とかなり刈り幅が狭く感じます。
斜面草刈機ですが平地でも刈ることができます。
スパイダーモアは、
「草は刈ったまま刈り捨てで、集草せずそのまま放置。刈った草が覆って陰になって成長を多少抑制する。」みたいですが、
集草、片付けしない刈り方をしていると、土が肥えて柔らかくなっているような気がします。
オイル交換は指示通りにきっちりと。 (初回10時間目 その後50時間毎)
特に初回オイル交換は金属粉で激しく汚れている。
最初は無理せず軽作業で使って慣らし運転すべき.。
下回りに付着した草は毎日取り除きましょう。
草の汁が付いたままだと金属部分の腐食が速いです。
車輪の中に草が入って腐ってませんか?
時々車輪を取り外して中を確認してみましょう。
車輪の中は とんでもないこと になってますよ。 (↓赤いのはサビ止め塗装…気づいた時には手遅れだったので塗装。)
草とか泥とか湿気が隙間から侵入して発酵状態。
使用時間が経ってくると、あちこちトラブルが発生すると思います。
4シーズンぐらいでボロボロです。
当方が遭遇した症状は・・・
2005年6月7日購入
● 速度の切り替えレバーが入らなくなったり入りにくくなったり。(使用開始10時間ほどで)
原因→ チェンジレバー部分の操作盤を固定してるボルトが緩んで操作盤の位置がズレた。
ワイヤー調整ズレでも同様の症状が出る。
● 刈刃が回らなくなった。 (1年目)
原因→ 刈刃のクラッチワイヤーが緩んで、ベルトが緩んで滑った。
● 過負荷になって思うように刈れない。 (1年目)
原因→ 高さ調整レバーのワイヤーの調整ネジが緩んで、むちゃ低く刈っていた。
● オイル給油口のゴム栓が無くなった。 (1年目、その後も数度)
原因→ 硬い草の茎等が、ゴム栓に突っ張って押して抜け落ちたと思われる。
原因→ ギアケース内の内圧で押し出されて抜けた可能性もあり。
● 一部の車輪の回転が悪くなった。 (1年目)
原因→ 車輪の中に草が入り込んだ。
● 突然、前触れも無く、再現性もなくエンジンが止まる。 (2年目)
原因→ 電源スイッチのケーブルの被覆が振動で磨耗して車体金属部と接触。
● 一部の車輪の回転が悪くなった。 (2年目)
原因→ 車輪が変形した。
● 前進のみしかできなくなった。 後退できなくなった。 (3年目)
原因→ クラッチワイヤケーブルの根元部分が疲労して破損。
ワイヤー調整ズレでも同様の症状が出る。
● 燃料キャップにヒビが入り割れた。(3年目)
対策→ 交換
● 刈刃が回らなくなった。
原因→ ベルトがすり減った。
対策→ 寿命なので新品と交換
必ず指定のベルトを使うこと。 A23とかだと5時間ほどで磨耗してしまいます。
ベルト、プーリー部分に小石が入り込んで、あっというまにすり減ったことがあります。
予備のベルトは常備しておいたほうがいいと思います。
純正の三ツ星ベルト スーパーゴールド1000 (SG1000) LA形 LA23
はベルトメーカーで廃版になって、耐久性の上がった新型のベルトに替わってます。
通販では、オーレック純正品と同じものが半額ほど買えます。
● 刈刃が回らない(5年目)
原因→ 刈刃のクラッチワイヤーが、ベルトカバー内側部分と接触しててワイヤーチューブが摩耗して破損。
● エンジン不調 (6年目〜)
症状→ エンジンの始動性が悪くなる。
症状→ ふかしてると動くが アイドリング状態にするとエンジンが止まる。
症状→ 草刈り作業をしばらくしてて、アクセルを緩めると止まってしまい再始動困難。
原因→ キャブレターのダイヤフラムポンプを動かす圧力の通り道の通りが悪くなってる。
(キャブレターの下側からゴムホースでエンジンと繋がってる部分)
修理方法→ 農業機械・農機具修理の日記 さん 草刈機のカテゴリ を参照
● エンジン不調 (7年目〜)
症状は上記と似た感じだけど、始動性がとても悪い。
原因 キャブレターのゴミ詰まり。 → 分解掃除
原因 燃料タンクのフィルターの詰まり → 交換
● ギアが入りにくい。
症状→ チェンジレバーが、ギアがガーガー鳴って入らない。
原因→ キャブレターのアイドリング調整が高めになっていたた。
修理→ キャブレターのアイドリング調整
農業機械・農機具修理の日記 さん
桝屋本店・ホンダウォークの修理ブログさん
ギアが滑って走行できない。
ワイヤー調整ズレのまま使って部品が遍摩耗してしまったことが原因
みんカラ
ネコネコにゃんこのページ
スパイダーモアのテンションプーリーベアリング交換 (2014年07月26日
草刈りシーズン到来 ベルト交換 (2014年05月17日)
シフトレバーが折れた!(スパイダーモア・その2) (2013年08月13日)
坂本鉄工所さん
スパイダーモアーの記事はありませんが、いろいろと参考になります。
エンジンの故障診断とか。
スパイダーモアーの記事はありませんが参考になります。
中古農機屋さんだと思いますが誰だかよくわかりません。
サイズ、重量
全長約1600mm 全幅550mm 全高1040mm
乾燥重量45kg
刈幅500mm
刈払い速度、刈払い能力 参考値 (刈払い能力 = 刈幅 x 速度 x 0.7)
低速 1.09km/h 380u/時間
高速 1.99km/h 690u/時間
エンジン
ロビン EC08DC
2サイクル 排気量 80cc
プラグ B7HS
燃料混合比 FC級 25:1
燃料タンク容量 1600cc
ミッションオイル
#90 50cc + 200cc (2ヶ所に給油)
ミッションオイル交換時期 初回10時間目 その後50時間毎
ナイフ駆動ベルト
三ツ星ベルト スーパーゴールド1000 (SG1000) LA形 LA23
上記品番は廃番になって耐久性の上がった新型に替わってます。
走行は4WD トルクリミッタ付きですので異物で車輪がロックしても駆動系は壊れない。
走行、刈り払い連動のクラッチ式で、走行刈り払い時のエンジン回転数は一定。
アクセルで速度調整とかはできない。
速度は高速、低速の2段階。
最新機種 SP853
2007年8月1日ページ作成開始