大豆一家の映画寸評
大豆一家は映画好きです。家族それぞれ、好みのジャンルや見る動機は違います。ハリウッド大作が好きだったり、話題の映画は見逃さないとか、アジアの映画を中心に見るとか、語学の勉強に見たりします。
今年、大豆一家が見た映画です。独断による評価(5段階評価)です。

※2020年12月26日をもって「映画映画の更新を中止します。

今後映画館に行ける目途が立たないためです。興味のある方は今後はblog「大豆の日々」の「映画」カテゴリからご覧ください。                            
 映画名 寸 評 評価 映画館
 ↓ 2020年の映画寸評 わずか2作でした。
劇場版「ヨナス・カウフマン ウィーン
コンサート」
(ドイツ・オーストリア)
ウィーンを舞台にした歌曲(オペレッタ等)の数々を披露したもの。「ウィーン」というCDにちなんだコンサート。あまりなじみのない曲ばかりでやや退屈。インタビューとウィーンの風景が映るのが良かったかな。 kino cinemaa
 ストーリー・オブ・マイストーリー若草物語
(アメリカ)
 脚本・監督のグレタ・ガーウィグの若草物語だな、ということ。完全に自分の物語として作り上げた。例えば時系列はバラバラだし、この4姉妹の話なのかジョーの小説の中だけの話なのか。時系列はバラバラでも混乱することはない。脚本、衣装などが実に巧みだ。エイミーの描き方に注目した。俳優陣は皆素晴らしかった。 TOHOシネマズ
 ららぽーと横浜 
↓ 2019年の映画寸評    
幸福路のチー
(台湾)
 1975年生まれのチーを台湾の複雑な現代史を背景に描く優れたアニメ。現在と過去が混じり、チーの空想と現実が入り混じる。前半はトトロ、ちびまるこを、高校生以降は「1982年生まれキムジヨン」を思い起こさせる。情報量が多く、なかなか咀嚼できない。日本のアニメもこういう作品ができると良いのにと思ってしまった。 横浜
ジャック&ベティ  
 パラサイト
(韓国
 ヘビーな作品。笑わせて、ハラハラさせて、うわぁと声が出て、起承転結よくできた作品。社会の格差を描くといってもそれを真正面から告発するわけではない。そしてやはり韓国作品らしい「家族」の話。画面、美術も細部まで作りこんであり、とにかく俳優たちが皆巧い。アカデミー賞作品賞ノミネートも納得。だけど私はやや苦手。  4.5 TOHOシネマズ
 ららぽーと横浜 
 男はつらいよ お帰り寅さん
(日本)
寅さんシリーズが始まって50周年記念作。柴又の帝釈天団子屋「くるまや」はカフェに、寅次郎の甥である満男は小説家になっていた。光男の妻の7回忌の法事で集まった人たちが昔話に花を咲かせていた。かつての出演者のあの人もこの人も死んじゃったなぁ。年取ったなぁ。内容はまぁいいんじゃないでしょうか。  TOHOシネマズ
 ららぽーと横浜
 スターウォーズ/スカイウォークの夜明け  スターウォーズシリーズ完結作。役者は皆うまいし面白かったけれど、もやもやが残る。古典になったスターウォーズを現代の価値観でやろうとするとうまく歯車がかみ合わないのだろう。前作までの新しさが消えた。短い製作期間&前作がファン関係者の批判があったからなのか古いファンへのサービスが多かった。  3.5 ― 
 アナと雪の女王
(アメリカ)
 大ヒットアニメの続編。平和な毎日を過ごしていたエルサだがある日不思議な歌声を聞く。その歌声は何なのか、エルサとアナたちは冒険に出かける。エルサの魔法の力はどうして生まれたのか、謎が明かされる。エルサもアナも勇敢。アニメのクオリティは高さ、歌も素晴らしい。が、歌は難しくて第1作ほどはヒットしないのでは?また「水の記憶」はいただけない(エセ科学)。吹替版だったので、字幕版を見たい。 3.5   ムービル
 家族を想うとき
(イギリス)
 ケン・ローチ監督最新作。主人公は下請けドライバー妻は介護職として働くが理不尽なシステムによる過酷な環境下では、働いても働いても、社会の下層から這い上がれない。両親が懸命に働くが次第に家族に亀裂が入っていく。希望がみえそうもない状況で映画は終わる。ローチ監督の社会への怒りの強さが感じられる。日本も同じ問題を抱えている。邦題は甘ったるい。原題通りでよいのでは?  4 横浜
ジャック&ベティ 
 i 新聞記者
(日本)
 東京新聞望月衣塑子記者を追った森達也監督のドキュメンタリー。望月記者は官房長官へ質問をし、納得が行かなければ何度も聞き返すため菅に嫌われ、質問妨害、質問制限をされた。沖縄、石垣、伊藤詩織さんの事件、モリ・カケ、アベ内閣の醜聞をジャーナリストととして追及する。エネルギッシュだ。日本のジャーナリズム、安倍政権の問題点を描いている。初めの方カメラの手振れがつらかった。 3.5  イオンシネマ港北
蜜蜂と遠雷
(日本)
 直木賞恩田陸「蜜蜂と遠雷」の映画化。音楽コンクールに挑む若手ピアニスト4人を描く。音楽と映像はとてもよい。人間ドラマがありきたり。主役4人は頑張りました。 3.5  ムービル
 ジョーカー
(アメリカ)
 バットマンの悪役ジョーカー誕生の物語。トッド・フィリップス監督、ホワキン・フェニックス主演。貧困、介護、精神疾患、児童虐待の生立ち、社会の負け札が全部集まってしまったような人物がエリート殺しからジョーカーへと変身を始める。自分を虐げ軽んじてきたものへの情念が爆発してゆく。が、映画はそれほど衝撃というほどでもない。現実では金持ちではなく弱者が憎悪の対象とする恐ろしい事件があったりする。ホアキンの演技はアカデミー賞もの。 3.5 TOHOシネマズ
 ららぽーと横浜 
帰れない二人
(中国)
 激変する中国社会を背景にさすらっていく人々が常にテーマのジャ・ジャンクー監督作品。01年から17年間の流れの中で大同から長江上流さらにはウルムチまでを漂流し、そして帰ってきた女と再び出郷する男の物語。心の縺れを説明するような台詞はほとんどない。この映画は捨てられた女の復讐劇なのか愛の物語なのか見る者に委ねられている。ジャ・ジャンクー監督は変わりゆく中国社会を変わらない人間という視点から見つめる点にユニークさがあると思う。 ジャック&ベティ  
 太陽がほしい
(日本)
 戦時中に山西省で日本軍の性暴力の被害にあった女性たちの記録だ(班忠義監督)。被害女性の一部が日本政府の謝罪と賠償を求めて日本の裁判所に訴えたが被害事実は認められたものの賠償は認められなった。中国政府と日本政府が結んだ条約がどうして一般市民の取り返しようのない損害と哀しみを消し去ることができるのか、考えさせられる映画だった。 - 横浜シネマリン
米軍が最も恐れた男カメジローの生涯
(日本)
 沖縄人民党を率いて米軍政を真っ向から対決した瀬長亀次郎の、1950年代から書き継がれた日記を素材として素顔に迫るドキュメンタリー(佐古忠彦監督)。印象的なのは国会での佐藤栄作との長い対決シーンだ。不誠実な安倍政権の面々と違って沖縄返還の欺瞞を突く亀次郎に対する佐藤には血の通った政治家を感じさせるものがあった。 - ジャック&ベティ  
 天気の子
(日本)
 新海誠監督が、『君の名は。』以来およそ3年ぶりに発表したアニメーション。天候のバランスが次第に崩れていく現代を舞台に、自らの生き方を選択する少年と少女を映し出す。まぁ、こんなものじゃないの。「君の名は。」は風景の作画が美しかったが、都会が舞台なので、それはない。 3  ムービル
 トイストーリー4
(アメリカ)
 普通に面白いがちょっと退屈した。トイストーリー3があまりに完璧だったためかも。3はかつて子どもだった人たちが大人になって見ると素晴らしい作品で、4は自分で道を切り開くぜ!的な現代的な何かがあった気がする。 3.5  ―
 スパイダーマン ファーフロムホーム
(アメリカ)
 高校生のピーター・パーカーは夏休みに友人たちとヨーロッパへ旅行に行く。ところが、彼の前にS.H.I.E.L.D.の長官ニックが現れ、彼にある任務を与える。青春の甘酸っぱい初恋、観光映画そしてアクションと楽しめる。第一作から考えると女性の描き方はすっかり変わったし、CGの発達には驚くばかり。  3 ムービル 
 新聞記者
(日本)
 官邸とメディアの裏側を描くサスペンスストーリー。現実の事件を下敷きにして生々しい。今、この映画を作った製作者スタッフ俳優に拍手。主役二人が素晴らしく、脇を固める俳優たちも見事。  4 イオンシネマ港北 
 主戦場
(アメリカ)
 「従軍慰安婦の何が真実なのか」。監督は日系アメリカ人ミキ・テザキ。構成が巧み。分かりやすく、飽きさせず、段々に盛り上げていって最後に大物と重い発言を出す。従軍慰安婦は「売春婦」として「少女像」設置に反対するいわゆる右翼の人々と、従軍慰安婦は「性奴隷」であったと戦時性暴力問題を考える人権派の人々の主張を交互に見せていく。右翼の主張は全く事実に基づかずレイシズムセクシズムにまみれている。歴史修正主義者に言いたいのは「恥を知れ」のみ 4 ジャック&ベティ 
 ロイヤルオペラ
運命の力
(イギリス)
 ヴェルディ「運命の力」。当代きっての人気歌手ネトレプコとカウフマン、テジエの共演。まれにみるチケット争奪戦となったオペラ。主役3人の歌唱に圧倒される。演出はまぁふつう。レオノーラとアルヴァーロの恋愛描写が薄い、レオノーラに比べてアルヴァーロへの焦点の当て方が弱いような気がした。それにしても、不思議なオペラだなと思った。追記:カーテンコールでカウフマンさんに赤いバラの花束を投げてくれた方ありがとう。 TOHOシネマズ
ららぽーと横浜 
 アベンジャーズ エンドゲーム
(アメリカ)
前作「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」で、宇宙最強の敵サノスに立ち向かうも、ヒーロー達を含めた全人類の半分を一瞬で消し去られてしまうという敗北を喫したアベンジャーズが、残されたメンバーたちで再結集し、サノスを倒して世界や仲間を救うため、史上最大の戦いに挑む姿を描く。「 「ありがとう!」と言える展開も沢山あるが、不満のある展開(女性たちの描き方)もある。でも、もうとにかくお疲れ様としか言えない。まさに集大成の作品だった。 ― 
 金子文子と朴烈
(韓国)
日本では一部の人にしか知られていない朴烈と金子文子だが、天皇(皇太子)を爆弾で暗殺することを計画(夢想)し大逆罪で死刑判決を受けたというだけで日本人がもっと知るべき存在だ。日本では絶対に作られない映画であり日本人が見るべき映画だ。 朴烈を演じたイ・ジュフン、金子文子を演じたチェ・ヒソどちらも最高の演技だったが、とりわけチェの熱演が光った。凄まじい境遇の中で奇跡的に育まれた自己表現力は近代日本史の中で金子文子を希有の存在たらしめている。彼女の獄中記で自伝でもある「何がわたしをこうさせたか」は岩波文庫で読める。 4  ジャック&ベティ
 共犯者たち
(韓国)
 李明博、朴槿恵政権下の言論弾圧に抗した国営放送のMBC、KBSの記者たちのドキュメンタリー。解雇され左遷されても多くの記者は戦い続け、独立メディアを発足させた。ジャーナリズムの闘いが李、朴を退陣させた韓国民主主義を支えたことは言うまでもない。タイトルに籠められているのは、権力の弾圧もさることながら、権力の威嚇に怯え迎合し共犯者となってしまう者がどれほど大きな壁になるのかという痛切な思いだ。森友問題で自殺した職員にとって共犯者は誰だったのか。権力の走狗となって直接の抑圧者になる者を私たちはどれほど見てきただろうか。 4 TOHOシネマズ
 ららぽーと横浜 
 ビリーブ 未来への大逆転
(アメリカ)
 85歳の米連邦最高裁判事ルース・ベーダー・ギングバーグの半生を描く。100%負けると言われた差別事件裁判で彼女はいかにして勝ったか。スーパーウーマンの話かと思ったが、彼女が理不尽な差別と闘いつづけたことがよく理解できた。彼女たちの闘いがあっての現在なのだ。しかし、日本は何週も遅れてしまっている、未来のために私たちも闘わなくてはと思わされた映画だった。映画は手際よく話を進め裁判場面でクライマックスを迎える。巧みな脚本。俳優陣もよい。  4 TOHOシネマズ
 ららぽーと横浜 
 記者たち
(アメリカ)
 イラクのフセイン政権が大量破壊兵器を保有しているという米政府の嘘を大手メディアは信じてしまう。が、地方中小紙の記者たちはこの情報を疑い、あらゆ伝手を通じて取材を続け政府の言論捜査に敢然と立ち向かう。現在日本では救いようのない大手メデイアの惨状が毎日繰り広げられている。日米のジャーナリズムの差を痛感させられる映画だった 4 TOHOシネマズ
 ららぽーと横浜 
 キャプテン・マーベル
(アメリカ)
 アベンジャーシリーズの前日譚。記憶を失ったヒーロー、キャプテン・メーベル。彼女の過去に隠された “秘密”が、恐るべき戦いの引き金となってしまう。女性の力を奪ってきたものは何か、そのことに気づいた時、彼女は真の力に目覚め、「悪」と戦うこととなる。 3 ムービル 
 METライブビューイング
アドリアーナ・ルクブルール
 人気実力トップのネトレプコをタイトルロールに敵役にラチヴィリシュビリ、相手役ベチャワという豪華版。大女優アドリアーナと侯爵夫人と三角関係のドロドロ。有名曲も多く、素晴らしい歌声を堪能した。見に行って良かった。 ブルグ横浜 
 メリー・ポピンス リターンズ
(アメリカ)
 名作「メリー・ポピンズ」の20年後を描いた続編。大恐慌時代のロンドン。バンクス家の長男マイケルは今では子ども3人の父親となり、父や祖父が働いていたフィデリティ銀行で臨時の仕事に就いていた。しかし現在のバンクス家は金銭的に追い込まれ家を失おうとしていた。そんな時現れたのは・・・。豪華出演陣。ディックバンダイクの出演は嬉しい。前作とどうしても比べてしまう。印象に残る歌も踊りも場面もない。衣装はとても素敵。ベン・ウィショー君が見られたからまぁいいか。 3 ムービル 
 アクアマン
(アメリカ)
 海底に広がる帝国アトランティスを築いた海底人たちの王女を母に持ち、人間の血も引くアクアマンは人間として地上で育てられた。やがて、アトランティスが人類を征服しようと地上へ攻め入りアクアマンはアトランティスとの戦いに身を投じる。ヒーローものなので、面白くは見られるが、やはり大味。俳優たちの魅力で持っている。 3 ― 
 小さな独裁者
(ドイツ)
降伏直前のドイツ、兵士の士気は下がり逃亡兵が相次いだ時期の実話。、新兵のヘロルトは脱走する途中放置されたナチス将校の服一式をみつけ、大尉になりすます。彼の元に各種の脱走兵が集まり、ヘロルトは次第にに大胆になり脱走兵の収容所に辿り着く。彼は主導権を握って脱走兵を皆殺しにしてしまう。更に地方の町に進軍して制圧しでたらめな支配を始めた。そこに本物の憲兵隊がやってきてヘロルトは軍法会議にかけられる。騙された誰もが権力の分け前にあずかったのだ。「いかなる独裁も民衆の支持無しには成り立たない」という言葉が思い出される 4  横浜
ジャック&ベティ  
  ↓ 2018年の映画寸評   
 METライブビューイング
西部の娘
(アメリカ)
 4年ぶりにMETに出演のJ・カウフマン。E・M・ウェストブルッグと共演でプッチーニ作「西部の娘」。楽しげに演じていた。舞台はとても凝っていて、衣装もすてきだった。でもウィーンの「西部の娘」のカウフマンの方が精悍でよかったな。このライブビューイング3回も見に行ってしまった。    ブルグ横浜
 ボヘミアン・ラプソディ
(英・米)
 イギリスロックバンドQUEENの結成から1985年ライブエイドまでを描く。とにかくQUEENの音楽に圧倒される。ドラマ部分は凡庸。でもフレディ・マーキュリーの孤独は描かれていて、それが最後の21分のライブシーンにつながる構成はよくできてた。「歌って踊っての映画好き」にはたまらない映画。映画の評価としては厳しめにしたが、エンタメとしては4くらい 3.5 TOHOシネマズ
 ららぽーと横浜 
 ヴェノム
(アメリカ)
 ジャーナリストのエディ・ブロックは、ライフ財団が人体実験を行っており、死者が出ているといううわさを聞きつける。正義感にかられ、真相を突き止めようと調査を始めた彼は被験者と接触したために、地球外生命体のシンビオーロに寄生される。
面白かった。予告編などではおどろおどろしいが、怖くなかったし、トム・ハーディは可愛かった。人間の悪役の方が怖い
3
 華氏119
(アメリカ)
 この映画のテーマはトランプとそれを生み出した病んだアメリカだ。いつもの突撃取材シーンはなく、今進行中のアメリカ民主主義の危機を描いている。。ムーアの見方によればアメリカ社会はファシズム前夜だ。見捨てられた民衆(中下層の市民)がトランプに絡め取られるのか、民主主義に踏みとどまるのか、その岐路にアメリカはある。希望はあるのだろうか。 ひるがえって日本はどうなのだろうと誰もが考えるだろう。 4 ブルグ横浜 
 クレージー・リッチ!
(アメリカ)
オール アジア人キャストばかりのラブコメがアメリカで大ヒット。NYに住む大学教授レイチェルは親友の結婚式に出るために実家に行くという恋人ニックに同行する。レイチェルはニックがシンガポールの富豪一族の御曹司だと知って驚く。ニックの母はレイチェルを快く思わない。麻雀や飛行機の場面は印象的。邦題が「Cragy Rich Asians」Asiannsを取ってしまったのはおかしい。 3.5 ― 
 プーと大人になった僕
(アメリカ)
 妻と娘と共にロンドンで暮らす主人公が、幼いころの大親友であるプーさんと再会したことから始まる物語。冒頭10分くらいで泣きそうになった。ぬいぐるみが自然に実写に溶け込んでしまうのはCG技術も俳優もすごい。しかしどうみても仕事し過ぎて壊れてしまったクリストファー・ロビンの幻覚のような解釈が・・・ 4
 1987 ある闘いの真実
(韓国)
 全斗煥政権下ソウル大学生の拷問死を警察は隠蔽しようとするが、検事、新聞記者、医師、刑務所看守らは、真実を公表するべく奔走する。また、殺された大学生の仲間たちも立ち上がり、事態は韓国全土を巻き込む民主化闘争へと展開していく。韓国はすごい。社会派映画だがだがサスペンス、家族愛、淡い恋、盛り沢山最後まで引っ張っていく。俳優もすばらしい。  4  ムービル
 オーシャンズ8
(アメリカ)
オーシャンズ11のリーダーデニーの妹デビーは犯罪プロフェッショナルである7人の女性に声をかけ、ニューヨークで開催される世界的ファッションイベント「メットガラ」の会場で1億5000万ドルの宝石を盗み出すという前代未聞の計画を実行に移す。 ケイ・ブランシェットがかっこよかった。アン・ハサウェイもいい味出してた。隣席の人が良く笑うので一緒に笑えてよかった。「ワンダーウーマン」のモヤモヤした感じがなかった。NYに行きたくなった。 3.5 ― 
 カメラを止めるな
(日本)
 ミニシアター2館から始まった上映が口コミで大評判となり、大ヒットしている作品。ゾンビ映画を作ろうとする映画チームのドタバタ。ネタバレはしないのだお約束。結構笑えた。低予算映画、無名俳優の映画だった。  ―
 沖縄スパイ戦
(日本)
 三上千恵・大矢英代監督のドキュメンタリー。二人の監督の関心は、一つは沖縄県北部で1945年に組織された少年のゲリラ部隊護郷隊の活動をその指導者にあり(三上)、もう一つは先島諸島の住民がマラリア猖獗地帯に強制疎開させられて大量の住民が死亡した戦争マラリア問題(大矢)にある。共通するのは軍隊は軍隊を守り維持することが何よりも優先するのであり、住民の生命や暮らしは意味をもたないという事実である。  4  横浜
ジャック&ベティ 
 ゲッペルスと私
(オーストリア)
 ゲッペルスの秘書だったポムデルへのインタビュー映像を中心にしながら資料映像を交えて構成されたドキュメンタリー。ポムデルは自分には戦争責任はないという。彼女は何も知らなかったし、何もしなかった、ただ仕事を真面目に果たしていただけだ。多くの人がこういう自己正当化で事実を覆い隠すしかない過酷な現実があったのも事実だろう。ならば、そういう時代にさせないために人は何をすべきなのか、これが映画が差し出す最大のテーマであるように思った。  4 横浜
ジャック&ベティ  
 ミッション・インポッシブル/フォールアウト(アメリカ)  IMFのエージェント“イーサン・ハント”と彼のチームは、盗まれた3つのプルトニウムの回収を目前にしていた。だが、突如現れた何者かの策略で仲間の命が危険にさらされ、その最中にプルトニウムを奪われてしまう。アクション満載。トム・クルーズがかっこよかった。 3.5  岩波ホール
 港町
(日本)
想田監督作品。相田監督の観察映画は普通の意味でのストーリーはない。舞台は瀬戸内海の古い古い港町の牛窓。 船で沖に出る老漁夫、海辺で1日を過ごす話し好きの老女、この2人にカメラは密着してひたすら日常を追い続ける。漁に出たり浜仕事をしたりして毎日を過ごす老人たちの生き方は退屈で意味がないものなのだろうか。これに対置する意味のある生活とは何なのだろう。 - 横浜
ジャック&ベティ 
 焼肉ドラゴン
(日本)
 劇作として評判の高かった「焼肉ドラゴン」の映画版。監督は劇と同じ鄭義信。国有地を不法占拠している朝鮮人集落の一角で在日1世夫婦が焼肉屋ドラゴンを営んでいる。ごしゃごしゃのせまいバラックの屋根の下喧噪に満ちた家族の世界展開する。中学校での朝鮮人いじめ、北朝鮮への帰還、国有地の不法占拠など戦後の在日社会を取り込んでいて、在日という問題を抜きにしてこの映画が成り立たないのは当然なのだが、それだけにとどまらない映画をめざしていると思った。韓国人俳優キム・サンホとイ・ジョンウンが名演だった。 4  TOHOシネマズ
 ららぽーと横浜
 ハン・ソロ
(アメリカ)
 スターウォーズのスピンオフ作品。H・フォードが演じたシリーズ屈指の人気キャラクター、ハン・ソロの若き日の姿を描く。米国ではあまりヒットしなかったそうだ。だが、十分面白かった。とはいえモヤる部分もある。  - ― 
万引き家族
(日本)
 是枝裕和監督作品。カンヌ映画祭パルムドール獲得作品。まるでドキュメンタリーを見ているような感覚になる。疑似家族、貧困、児童虐待、労災のないブラック労働、失業、JKビジネス、年金詐欺、日本の現在を描き出す。疑似家族だろうが血縁的家族だろうが、家族は子どもの成長によって終わりを迎えるしかない、そう説得する力がこの映画にはある。疑似家族が血縁家族に突きつける家族とは何なのかというまっとうな問いかけがこの映画の主題かもしれないが。子役、安藤さくらがすばらしい。だけど「マリア様」のような女性像、葛藤のない若い女性の描き方には疑問。 4.5 109ムービル 
私はあなたの二グロではない
(アメリカ)
 黒人公民権運動の活動家で、いずれも暗殺されたメドガー・エバース、マルコムX、マーティン・ルーサー・キングの3人の軌跡を通して、アフリカ系アメリカ人の激動の現代史を描き出したドキュメンタリー。考えさせられた。  ―
 ダンガル きっと、つよくなる
(インド)
 父の夢をまとった姉妹がレスリングの世界で世界に羽ばたく壮大な逆転サクセスストーリー(映画紹介より)。親子愛、スポ根、フェミニズム映画だった。すごーく良い出来。 4 豊島園
ユナイティッドシネマ 
 タクシー運転手
(韓国)
 監督チャン・フン、主演はソン・ガンホ。「ためになって面白い」というべきか、歴史上の大きな問題を正面にすえながらエンタメ性を欠かさない韓国映画の面目躍如といった映画だった。舞台は1980年5月の光州事件。ドイツ人ジャーナリストを無名のタクシー運転手が光州に送り届け、彼が世界に光州の実情を伝えた実話。  4.5 チネチッタ
川崎 
 アベンジャーズインフィニティウォー
(アメリカ)
 (大豆母にはまとめられない)。え、ここで終わるの?早く続きが見たい。豪華俳優陣出演。 -  ―
 ジュマンジ
(アメリカ)
 「ジュマンジ」という古いゲームで遊ぼうとする4人だったが、キャラクターを選択した途端にゲームの中に吸い込まれ、アバターとなって危険なジャングルの中に放り込まれてしまう。J・ブラックが女子高生にしか見えない。すごい。映画館で笑い声があがってた。面白かった。  4  ―
 空海 美しき王妃の謎
(中国・日本)
 チェン・カイコー監督作品。空海の映画と思ったら、「猫」映画だった。中盤まで話がもたついたが、最後の方は盛り上げていた。染谷君が中国語頑張っていた。 3
 ペンタゴン・ペーパース
最高機密文書
(アメリカ)
 スピルバーグ監督、メリル・ストリープ、トム・ハンクス主演。NYTがスクープしたベトナム戦争調査・分析文書の残りの文書を入手したワシントンポスト紙社主と編集長ベンは全貌を公表しようと奔走する。手練れの監督と俳優が緊張感あるドラマを作り上げた。「メディアが仕えるのは大統領でなく国民である」「報道することが報道の自由を守る」。隠蔽を図る権力とそれをチェックしようとするメディアの志。米国の底力を見る思い。どうしても現在の日本と重ね合わせてしまう。今最も見るべき映画。 4.5  ブルグ横浜
 シェイプオブウォーター
(アメリカ)
 ギレルモ・デル・トロ監督の本年度アカデミー作品賞受賞作。特撮怪獣物がアカデミー賞を取る時代になったと映画評論家が感涙。研究所で清掃員として働くイライザはひそかに運び込まれた不思議な生き物と次第に心を通わせていく。孤独と無力感が胸に迫る。欠けた人間である主人公の悲しみ、苦しみと救いの物語だと思った。俳優は皆よかった。  4  豊島園
ユナイティッドシネマ
 ブラックパンサー
(アメリカ)
 マーベル映画。アフリカの超文明国ワカンダの若き国王ティ・チャラが漆黒のスーツと鋭い爪を武器に戦うブラックパンサーとして活躍する。最高!文句のつけようがない。陛下もキルモンガーも女性陣もマーティンもみんなよかったー。 4.5  ―
 スリービルボード
(アメリカ)
 娘を殺人で失った母親が犯人逮捕できない警察を非難する3枚の大きな看板を立てる。そのことから引き起こされる街の人々の人間模様が描かれる。強烈。母親役マークマンド、警官サム・ロックウェルの演技が素晴らしい。「怒りは怒りを来す」不毛。暴力や憎しみから許しあいを描いたのか。辻褄の合わないところもあり、現代の寓話とみるべきなのかな。 3.5  ブルグ横浜
 人生はシネマティック
(イギリス)
 第2次世界大戦中のイギリス・ロンドンで、映画製作に情熱を注ぐ人々を描いた。秘書として働いていたカトリンがダンケルクで独軍の包囲から兵士を救出した姉妹の感動秘話を映画化する脚本チームに加わることとなったが…。良作。女性映画としても良くできてる。情報局?の女性がいいい味出してた。そして、ビル・ナイ。 4  ―
 パディントン2
(イギリス)
 ロンドンで暮らす熊のパディントンはルーシーおばさんの100歳の誕生日に飛び出す絵本をプレゼントしようとするが何者かに盗まれてしまう。傑作!!映画館では笑い声が絶えず、終了後は皆幸福そうだった。名優たちの本気の演技が楽しい。美しい絵本の場面からラストシーンまで一瞬も緩まず笑わせてハラハラさせてほろりとさせる脚本が見事。「見かけで判断せず、国籍や種族の異なる相手を受け入れる」メッセージも明確。老若男女誰もが楽しめる(母)。宝物にしてずっと抱きしめてたい映画。 パディントンもブラウン一家も最高だった。 悪役ヒュー・グランドも囚人たちも町の人たちもみんな愛おしい(娘) 4.5  109シネマズ
川崎ほか
 女神の見えざる手
(アメリカ)
 やり手のロビイスト・スローンは銃規制法案反対派のロビー会社を辞め銃規制派事務所に所属し銃規制法案成立に邁進する。アメリカエンタテイメント映画は脚本が練に練られている。どこで最終的な切り札を切るか緩みないサスペンス仕立て、伏線の張り方回収の仕方も巧み。アメリカのロビー活動について知見を得た。振り返って日本はと考えさせられる。  4 横浜
ジャック&ベティ
 ジャスティスリーグ
(アメリカ)
 自らの命を賭して地球の危機を救ったスーパーマンの行動によって、人類への信頼を取り戻したバットマンが、迫りくる強大な敵に立ち向かうため、ワンダーウーマンとともに新たな仲間を探していく。TVで「バットマンvsスーパーマン」を見て面白かったので行ってみた。超人だらけでベタな展開なのだけど、そこがよかった。面白かった。 3 ブルグ横浜 
↓ 2017年の映画寸評   
これら以外に「ダンサー セルゲイ・ポルーニン 優雅な野獣」、「ブレンダンとケルズの秘密」、「パイレーツ・オブ・カリビアン最後の海賊」
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」を見たが、寸評はなし。  
 
 オリエント殺人事件
(アメリカ・イギリス)
 豪華俳優陣によるアガサ・クリスティ作品再映画化。豪華列車に乗っている気分。途中ウトウト。ケネス・ブラナーのケネス・ブラナーによるケネス・ブラナーのための作品という気がした。  3
 希望のかなた
(フィンランド)
 家族を殺されフィンランドに辿り着いたシリア青年。離れ離れになってしまった妹を探しているが・・。市井のつつましやかな人々が自然と手を差し伸べる。小さな善意が難民を支えていく。カウリスマキ監督独特の作風。おかしくて、哀しくて、ドンと重いものが突き付けられる映画。  4 横浜
ジャック&ベティ 
 否定と肯定
(イギリス・アメリカ)
 ホロコースト研究者がホロコースト否定論者から名誉棄損で訴えられる。法廷ドラマで脚本、俳優とも見事。特にアービング役のティモシー・スモール。歴史修正主義者の手口は日本も同じ。邦題はこのテーマを裏切っている。嘘と真実を並べてはならない。政権挙げて歴史修正主義を行う日本ではこのテーマの重さを強く感じた。 4 TOHOシネマズ
 ららぽーと横浜
 スターウォーズ/最後のジェダイ(アメリカ)  長くて疲れた。ルークの話としてはよいのではないかな。 3.5  
 密偵
(韓国)
1920年代初頭の日帝統治下のソウル。朝鮮総督府の警察は、朝鮮独立をめざして武力闘争を行っている義烈団を壊滅させようとしていた。物語はソン・ガンホが日本警察を裏切って義烈団のために尽くすことになるというものなのだが、サスペンス映画としてのエンタメ性も十分で最後まで飽きさせない。当時は日帝支配の片棒をかつがざるをえなかった多くの朝鮮人がいた。この映画で追う者も追われる者も朝鮮人だ。日本では戦争責任の問題はあいまいなままに安倍のようなグロテスク政治家が誕生した。日本の軍人であった朴正熙が大統領になりその娘がまた大統領になった事実は同じように未精算の歴史が横たわっていることを示している。   109ムービル
 米軍が最も恐れた男 その名はカメジロー
(日本)
 題名の通り、不屈の人瀬長亀次郎(1907〜2001)の生涯を伝えるドキュメンタリーであり、また戦前から現在まで連綿と続く沖縄差別とそれにあらがい続けた沖縄の人々歴史を描いたものである。本土の戦後民主主義は与えられた民主主義、天から降ってきた民主主義という性格を払拭できないのに比べ、沖縄の民主主義はいまだ実現しない人権を「下から」獲得しようとする流れから生まれた。そんなことを考えさせられた映画だった。  3.5  横浜
ジャック&ベティ
 アトミック・ブロンド
(アメリカ)
 ベルリンの壁崩壊直前の1989年。西側に極秘情報を流そうとしていたMI6の捜査官が殺され、極秘リストが紛失してしまう。リストの奪還と、裏切り者の二重スパイを見つけ出すよう命じられたMI6の諜報員ローレン・ブロートンは、各国のスパイを相手にリストをめぐる争奪戦を繰り広げる。面白かった。シャーリーズ・セロンがかっこよかった。  3.5  ―
 マイティ・ソー バトルロワイヤル
(アメリカ)
 アスガルドを追放された父を捜しにニューヨークへやってきたソーだったが、突如として現れた敵ヘラによって宇宙の果ての惑星に飛ばされてしまう。そこで盟友ハルクと再会。2人は仲間にヴァルキリー、ロキも加え、アスガルドへ向かいヘラ倒そうとするが…。傑作!今年のMCU作品では一番。ヒーローが覚醒する展開のカタルシスはよい。 前作までは何となくお客さん感のあったソーが、ムジョルニアをなくして、奴隷に落とされて始めてヒーローになったという作品だった。邦題は疑問。ラグナロクという原題のままでよかった。  4  ―
 ドリーム
(アメリカ)
 1960年代米ソが宇宙開発を争った時代、NASAにはソ連へ追いつくための「マーキュリー計画」に必要な計算を行う黒人女性グループがいた。差別と闘いながら国家プロジェクトに携わった女性たちを描いた映画。差別が如何に理不尽か。が、ひるむことなく闘い、誇りを持って仕事を全うする女性たちに勇気づけられる。俳優陣も豪華だ。  3.5 TOHOシネマズ
ららぽーと横浜 
 ROHシネマ「オテロ」
(イギリス)
1回目2回目
 世界中のオペラファンが待っていたJ・カウフマンの「オテロ」。見事だった。勇敢な軍人が「愛や女性にイノセントである」byカウフマン」がゆえに、イアーゴの奸智に崩れていく様を、演技、なにより歌の表現力で演じた。音楽が耳から離れない。METライブビューング程映像は洗練されていないし字幕も誤りがある。でも何回でも見たい。  ― TOHOシネマズ
ららぽーと横浜
 マンチェスター・バイ・ザ・シー
(アメリカ)
 兄の死で思い出深き町に戻ってきた男が、甥の後見人を任され、新たな一歩を踏み出していく様を描く。砕けて砂になった心を一生懸命支えて固めてもやっぱり崩れて、という感じ。でも温かさもあって、良い映画だった。アカデミー賞脚本賞主演男優賞受賞、助演女優賞候補に納得。ムーンライトでなく、こちらが作品賞でもよかったのでは、と思った。 4 名画座 
 ダンケルク
(イギリス)
 第二次世界大戦中の1940年、仏・ダンケルクの海岸でドイツ軍に包囲された英・仏軍の兵士約40万人を860隻の船.が救出した史上最大の救出作戦。IMAXで見たので映像、音響がすごかった。英国俳優総出。時間軸がよく理解できず、よく咀嚼できなかった。もう一度見たい。英国は軍、民挙げて自国兵士を救おうとしていた。無残な特攻攻撃を命じた日本軍を考えると複雑な感情も沸いた。 4
 ロイヤルオペラ
オテロ
(イギリス)
 オペラファンから待たれていたJ・カウフマンの「オテロ」。まるで「エベレスト登頂のような難役」という。いつも「オテロ」は何故かくも簡単にイヤーゴに騙されてしまうかなぁと思う。が、私はとにかくオペラを見られれば良いので、満足。 TOHOシネマズ
ららぽーと横浜 
 新感染
(韓国)
 ソウルからプサンへ向けて時速300kmで疾走する列車内で起きた感染爆発。突如凶暴化した感染者たち、彼らから逃れようとする父娘、夫婦、老女、若者たち。ハラハラドキドキ。家族愛に泣けた。  4 豊洲
 パルシファル
(アメリカ)
 METライブビューイングアンコール上映。2011年シーズン。ワーグナー最後の作品「パルシファル」J・カウフマンがタイトル。映像や舞台装置、衣装等演出が話題になった。一流の歌手による歌は迫力。天上の音楽のような響きに陶酔した。  ―  東劇
 ワンダーウーマン
(アメリカ)
女性だけの島のプリンセスがいかにして最強の戦士になるまでを描く。 楽しかった。女優さんたちがかっこよかった。ただ10代の頃に見たらもっと面白く見られたと思う。  3  ―
 スパイダーマン ホームカミング
(アメリカ)
 15歳の高校生がアイアンマンに導かれながら真のヒーロースパイダーマンになるまでを描く。アベンジャーズを知らなくても楽しめた。ピーターが通う高校の多様性に現在のアメリカを見た。  3.5 109ムービル 
 サラリーマン
(イラン)
 イランの市民生活は興味深かった。展開の読めない脚本は巧み、俳優達は魅力的だった。でも私には監督が描きたかったことかよく分からず、難しかった。  3.5 横浜
ジャック&゙ベティ  
 標的の島 風のかたか
(日本)
三上千恵監督の「標的の島」「戦場ぬ止み」に続く作品。 自衛隊基地の建設が進む石垣島、宮古島、米海兵隊基地建設が進む辺野古と高江が舞台。「風かたか」は風よけという意味。凄惨な戦場の記憶をもつ沖縄の人々が米軍と自衛隊に対して、すなわち戦争に対して抗おうとしているのだ。それは無自覚な本土に対しても。  - 横浜
ジャック&゙ベティ 
 わたしはダニエル・ブレイク
(イギリス)
 引退を撤回してケン・ローチが作った映画。心臓病で就労困難と診断されたダニエル。国の援助を受けようとするが、複雑な制度が立ち塞がる。「真面目に働き税金を払ってきた、自分は番号じゃない、一市民だ」。市民の福祉を切り捨てる政治に対するダニエルの怒りに共感。一方、ダニエルや隣人たちの善意や連帯にも感銘を受けた。見るべき映画。 4.5 ヒューマントラストシネマ
有楽町 
 美女と野獣
(アメリカ)
 大ヒットアニメ「美女と野獣」の実写版。主役ベルにハリポタシリーズのエマ・ワトソン。楽しかった!歌が沢山あり、ユアン・マクレガーもルーク・エバンスの歌もよかった。追記:4DXでも見たが、疲れただけだった。 4 ― 
 娘よ
(パキスタン)
 部族間の抗争を終わらせるために一方の部族長の娘(10歳)を対立する部族長(老人)に嫁がせることが決まる。。母親も同じ過去を持っていた。母は自分のような思いをさせたくない一心から村から母子で脱出する。部族社会、女性を家産とみなし幼女でも結婚を強制する慣習、血であがなう名誉、アフガンの戦士など、パキスタン映画である刻印が至る所にあるが、母と娘の愛の物語という普遍的なテーマに即してみることもできる。それが高く評価された所以だろう。 4 岩波ホール 
 モアナと伝説の海
(アメリカ)
 海が大好きなモアナは、島の外に出ることを禁じられながらも、幼い頃に海と“ある出会い”をしたことで、愛する人々を救うべく運命づけられる。世界を闇から守ること、神秘の大海原へ飛び出した彼女は、伝説の英雄マウイと出会い、世界を救う冒険に挑む。良かった〜!女の子たちにはこういう映画を見て大きくなってほしい。モアナもマウイのキャラもよかった。あとおばあちゃんも。  4 TOHOシネマズ
六本木 
 ムーンライト
(アメリカ)
 2017年アカデミー賞受賞作。マイアミの貧困家庭に育った少年が自分の居場所とアイデンティティを模索し、それを見出すまでを描く。少年の怯えた大きな瞳が印象的。ウォン・カーウァイ監督影響を受けたとされる映像が美しい。無駄のない言葉、無駄のない音楽で心の軌跡を感動的に描く。俳優たちの演技も見もの。製作者たちの強い思いがこもった秀作。  4.5 109ムービル 
 SING/シング
(アメリカ)
 コアラのバスターが劇場支配人を務める劇場は、取り壊し寸前の状況にあった。彼は劇場の再起を賭け、世界最高の歌のオーデションを企画する。60曲以上ものヒットソングや名曲が映画を彩るアニメ。S・ヨハンソン等声優陣が豪華。「ズートピア」ほど手は込んでいないがあざとくなく、楽しめる。  4  ―
 アルジェの戦い
(フランス)
 1954〜62年にかけて行われたフランスの支配に対するアルジェリアの独立戦争を描いた映画史上残る(1966年公開)傑作のリマスター版。戦争に巻き込まれていく一般市民たちの日常に加え、ゲリラ作戦の詳細や壮絶な市街戦をモノクロ撮影とジャーナリスティックな視点で冷徹に写しとる。被抑圧者のより所としての暴力を単純には否定できないという事実。50年たっても世界には被抑圧者の暴力を誘発する理不尽さが満ちているからなのだろうか。 5 横浜
ジャック&ベティ
 ラ・ラ・ランド
(アメリカ)
よかった、楽しかった。独特の映像もよかった(娘)。
エマ・ストーンの存在感は圧倒的だった。監督の才気も感じた。良作ではある。しかし過去のハリウッド作品へのオマージュというかリスペクトから作られた映画だろうが、表面的。かつての作品のクオリティに及ばない。ストーリーも俳優の歌もダンスも凡庸(演技は悪くない)。人物も類型的。そもそも映画や音楽に敬意を払っているのか疑問に思った。監督の切実な創作の動機が見えず映画オタクが趣味的に作った作品に見える(母)
 3.5 109ムービル 
 海は燃えている
(イタリア)
 イタリアのジャン・フランコ・ロージ監督が北アフリカからの難民が押し寄せるイタリアの島に1年半滞在して完成させたドキュメンタリー。難民と島民の日常生活が交互に描かれる。難民と島民の生活は接点のなさそうな2つの世界でありながら、想像力があれば日常の裏にべったりと張り付いて、もう一つあるいはいくつもの現実があるのが世界なのではないかと考えさせる。  4 横浜
ジャック&ベティ 
 アイヒマンを追え
(ドイツ)
 実話。日本と同様、ドイツでもナチスに加担した一味が敗戦によって一掃されたわけではなかった。ナチスの戦犯追及はしばしば内部からの妨害に遭遇することになる。1960年イスラエル・モサドはアイヒマンを拉致することに成功する。だがアイヒマンをドイツで裁くことはついに実現しなかった。しかし検事長バウワーはその後1963年から始まったアウシュビッツ裁判を指揮し、戦後の戦争犯罪追及と過去の反省へとドイツが向き合う大きな転換点を作った。繰り返しナチス戦争犯罪に立ち返るドイツ映画の執念に彼我の差をつくづくと感じた  4 横浜
ジャック&ベティ 
 沈黙
(アメリカ)
 島原の乱の後、一層厳しくなった禁教体制下の長崎に密航してきたイエズス会宣教師ロドリゴは案内役のキリシタン・キチジロに裏切られ捕らえられる。原作の、どのような神も曖昧に受け入れ変容させてしまう沼のような日本の風土とキリスト教の対立という視点は描かれているが、日本人ではないスコセッシの最大の関心はそこにあるわけではなく神による救いとはどういうことなのか、そのことを様々な角度から見つめようとしているように思える。秀作。  4 109ムービル 
 未来を花束にして
(イギリス)
女性参政権を求めて激しく活動したイギリス・サフラジェット達を描く。主人公は平凡な洗濯女。ひょんなことからサフラジェットの活動に巻き込まれていくが次第に自覚的に参加するようになる。世の中の不条理に対する怒りが彼女の中に埋もれていたのだ。俳優たちは誰もが生き生きしている。男優たちが覚悟を決めて抑圧側を演じているのもいい。直球ど真ん中の作品。邦題 もポスターもオリジナルに比べると無害化、あいまい化されているのが情けない。 4 TOHOシネマズ
ららぽーと横浜 
 ドクター・ストレンジ
(アメリカ)
 ベネディクト・カンバーバッチ主演のマーベル物。腕利きの外科医が事故で手の機能を失い、放浪の果てに「魔法の力」を手に入れる。見るべきは俳優の演技。映像はすごいが疲れて頭痛  3 ― 
 ミラノ・スカラ座魅惑の神殿
(イタリア)
18世紀に誕生し、オペラ、バレエ、クラシック音楽の輝かしい歴史を刻んだミラノスカラ座の全貌に迫るドキュメンタリー。 スカラ座に関わった人々を再現ドラマも含め重層的に描く。指揮者、名歌手名演奏家が次々に登場する。有名オペラも聴ける。  3  ル・シネマ
 ヒトラーの忘れ物
(デンマーク・ドイツ)
 第二次大戦終結直後の実話。ヒトラーが北欧からフランスの大西洋岸に埋設した200万個の地雷を撤去するためにデンマークでは投降したドイツ兵2000人に作業させた。映画は14人のドイツ人少年兵を登場人物とし、その多くが亡くなるが救いのある結末になっている。監督が悲惨な状況の中でも人間に救いがありうることを示したかったからだろう。実際はドイツ兵は半数以上が亡くなっている。ヒトラーの侵略を償うために犠牲を末端の兵士たちがなぜ払わねばならなかったのか、日本でも考えるべき問題だ。  4 横浜
ジャック&ベティ   
 ↓ 2016年の映画寸評
 ローグ・ワン
(アメリカ)
 スターウォーズエピソード4へと続く物語。帝国軍の究極兵器、デス・スターの設計図奪取に挑む無法者集団ローグ・ワン活躍を描く。面白かった。 109ムービル 
 ファンタスティック・ビースト
と魔法の旅(アメリカ)
 ハリーポッターシリーズスピンオフ作品。ホブワーツ魔法魔術学校で学び、魔法使いになった魔法動物好きの青年スキャマンダーが、NYで逃してしまった魔法動物を捜そうと大冒険を繰り広げる。楽しかった。メインの登場人物が大人だったので,ハリポタ本編よりも見やすかった。こう,登場人物たちが,魔法を巧みに使えるのでストレスがたまらない。エディとコリン・ファレルが素敵  ‐ ― 
 弁護士
(韓国)
 民主派弁護士から大統領になったノ・ムヒョンモデルにした映画で、オーソドックスな作りだ。高卒で弁護士となったソン・ウソクは法曹界につてもなかったが動産登記・税務専門事務所を開き成功。彼がチョン・ドファン政権に対決するきっかけとなったのは、貧乏だった頃の恩人の一人息子が国家保安法違反で検挙・起訴されたことだった。この映画で日韓の映画状況の差をあらためて感じた  4   横浜
ジャック&ベティ  
 この世界の片隅に
(日本)
 こうの史代原作。昭和初期広島郊外に生まれ、呉に嫁いだ女性の戦前戦中戦後の暮らしを丁寧に描くことによって、庶民にとっての戦争を見事に描いた作品。秀作。戦後しばらくまであった日々の暮らしが懐かしかった。アニメとして表現も最高峰と言えるのではないか。しかし、私はダメでしたね。大絶賛には背を向けたい。「こういう女性でしか描けないこと(&絶賛)」の意味に敏感でありたい。つまり、「世の中、こういう女が好きよねっ」無垢で従順。あー嫌だ。  4 109シネマズ
川崎 
 君の名は。  大ヒット作。映像がきれいだった。まぁいいんじゃないですか。  3.5 TOHOシネマズ
ららぽーと横浜 
 ゴーストバスターズ
(アメリカ)
 80年代にヒットした『ゴーストバスターズ』をリブートトしたコメディ。心霊現象の専門家など4人の女性たちが、ピンチに陥ったニューヨークを救うため立ち上がる。ゆるい笑いでクスクスできて友情に熱くもなれる。楽しかった。もう一度見てもいい。 4 ― 
 METライブビューインクアンコール上映゙
ワルキューレ
ウェルテル
 METライブビューイング過去作品の上映。ともにヨナス・カウフマンが出演しているので見に行った。ワーグナー「ニーベルングの指輪」から「ワルキューレ」。マスネ「ウェルテル」。大画面で歌手の表情や衣装・舞台装置の細かいところもわかる。良い音響で、オーケストラの音の広がり厚み、歌手の声の美しさ・響きや声の技巧が体感できた。ジークムント、ウェルテルの死には思わず涙。 - 東劇 
 シン・ゴジラ
(日本)
 まぁ面白かった。日本の男優さんたちを沢山見られてよかった。首都圏の人たちはおなじみの場所が出てくるから、楽しめるかも。日本の官僚制はそれだけでコメディになる。政治家が有能というのが一番リアリティがなかった。「プロジェクトX」的なサラリーマン頑張ってるね物語が好きな人向き。庵野ファンでも軍事おたくでもないので、ターゲットとされる観客ではなかったようだ。(娘) 【リンクは夫の感想】 3.5
 あなた、その川を渡らないで
(韓国)
 江原道の田舎に暮らす98歳の夫と89歳の妻の日常を追い、夫が天寿を全うするまでの約6ヶ月を写した地味なドキュメンタリー。韓国では大ヒットした。植民地時代、朝鮮戦争と韓国人なら誰もが共有する歴史に観客は思いをめぐらせただろうか。  4  横浜
ジャック&ベティ  
 トランボ
(アメリカ)
米国1950年代マッカーシー「赤狩り」によりハリウットを追放されたD・トランボ。偽名で「ローマの休日」他2度のアカデミー賞を受けている。この映画の特色は赤狩りの狂気を描こうとすればまじめすぎる映画になるのもやむを得ないのに、家族愛の物語に固いテーマを溶け込ませエンタメとしての面白さを損なわなかったところにある。さらに往年の名画のシーンを挿入できたのも「トランボ」のみにできたことだろう。英米俳優の層の厚さにも驚かされる。  4  横浜
ジャック&ベティ  
 帰ってきたヒットラー
(ドイツ)
 ヒトラーが現代にタイムスリップする。首になりかけたテレビ局員がヒトラーを連れ回し、人々と話をさせる。多くの人々はお笑いヒトラーに好意的だ。現在のドイツ社会は移民の増加に不満を募らせている。ヒトラーはそうした気分を掬い取りお笑いからしだいにかつてのヒトラーへと変貌していく。映画のメッセージは「独裁者であるヒトラーが権力を握り人々を支配したわけではない、人々がヒトラーを待望し選んだのだ」。  4  横浜
ジャック&ベティ 
 ブルックリン
 アイルランドからニューヨークへ渡った女性の青春物語。ザ・女性映画という感じ。主人公は賢くもあり愚かでもあり、これが等身大ということか。女性達が助け合い、同郷の者が助け合うのに救われる(自己責任だのブラック企業だのの時代だけに)。女性たちだけでなく男性の描き方も丁寧で優しい。「つぐない」の少女=シアーシャ・コーナンは相変わらず巧い。  3.5 TOHOシネマズ
ららぽーと横浜 
オマールの壁
(パレスチナ)
 監督、俳優、資本全てがパレスチナ人による映画であり、ヨルダン川西岸地区で生きる青年たちの鬱屈と反抗、実ることがなかった恋を描いている。映画や小説の神髄はやはり青春がテーマだと思う。ハッピーエンドではない展開なのに見終わった後に一種の清々しさを感じさせる。脚本がよくできている。オマールを演じたアダム・バクリの好演が印象的。 とはいえ、パレスチネの現実はあまりに酷い。  4  横浜
ジャック&ベティ 
 ズートピア
(アメリカ)
上手にできてるのだが、,なんだかディズニーのあざとさを感じてしまい・・・。またあの世界では肉食動物は何を食べて生きているのかな・・・って気になってしまい・・・。うさぎさんのシルバニアファミリーのようなお耳とふわふわ感がかわいかったです。歌に字幕がなかったのが不満。 4  ―
 METライブビューイング
ドニゼッティ
「ロベルト・デヴェリュー」
 反逆罪に問われた若い恋人は、密かに人妻と愛し合っていた!嫉妬する老女王エリザベスの復讐とは?初めて見るオペラなので曲も何も知らない。劇中劇という演出が効果的であり、衣装も美しかった。4人の歌手の丁々発止?の歌と演技が素晴らしかった。楽しめた。  - 横浜ブルグ  
 山河ノスタルジア
(中国)
ジャ・ジャンクーはこれまで変貌激しい中国社会で故郷を失って漂う人々を描いてきただが、この映画では漂白する人々にあって故郷とは何なのか、人間は心の中に故郷をもたずに生きられるのだろうかと問いかける。大筋は乱暴にいってしまえば母恋物語ということになる。でも映画はそれ以上でありよく細部まで作り込まれている。「山は移り丘は動いても、わが慈しみはあなたから移ることはない」という旧約聖書から題名は取られたそうで、確かににそうだと頷くしかない内容になっている。 4 横浜
ジャック&ベティ 
 シヴィル・ウォー
(アメリカ)
 スパイダーマンのアクションはやっぱりいいなあーと思った  3.5  ―
 スポットライト 世紀のスクープ
(アメリカ)
 ボストングローブ紙がカトリック教会の児童に対する性的虐待隠ぺい事件を暴く。本年度アカデミー作品賞受賞作。映像にしにくい題材をわかりやすく緊迫感を持って描いた脚本に感銘(脚本賞受賞)。マーベル映画でヒーローを演じる俳優もいるが、ヒーローではなく、等身大の人間として苦悩しつつ被害者に向き合う記者達を堅実に表現した。「記事にした時の責任は?」に対し「しなかった時の責任は?」の台詞が重い。メディア委縮が言われる日本にとっても大きな問題を突き付けていると思う。 4  109ムービル
 牡蠣工場
日本
 想田和弘監督作品。舞台は瀬戸内海の牛窓。ここで牡蠣を養殖して、牡蠣の身をむく工場で働いている零細な工場経営者、働いている女性、中国人労働者たちの1週間を映像にまとめた作品。ナレーションもない。音楽すらない。観客の感受性にすべては委ねられている。 3.5  シアターイメージフォーラム
 ナショナルシアターライブ
真夜中に犬に起こった奇妙な出来事(イギリス)
 有名な児童文学の舞台化。自閉症スペクトラムの少年が主人公、彼の冒険を描く。ファンタジーと思って出かけたら、かなりシリアスな家族ものだった。舞台装置と俳優たちの演技(肉体表現を含む)・アンサンブルが見事だった。  − TOHOシネマズ
川崎 
 シャーロック・忌まわしき花嫁
(イギリス)
待ちに待ったシャーロック特別編。 封切初日初回に見に行った。本国では今年正月にテレビ放映された。BBCのロゴが出てきただけで嬉しい。テーマ音楽が流れるだけで嬉しい。ビクトリア編で映像は美しい。ベネさん、マーティン、演技が達者。でも女性の扱いは変だった。 3 TOHOシネマズ
ららぽーと横浜 
 オデッセイ
(アメリカ)
 火星へただ一人残された男のサバイバル物語。火星ダッシュ村、プロジェクトXなどと言われたが納得。俳優陣も適材適所。感傷や妙な思い入れがなく、皆プロとして任務を遂行する。それが気持ちいい。学問の大切さを痛感する。娯楽作らしくハラハラドキドキ⇒カタルシスも上出来。挿入音楽も秀逸。 4 109ムービル 
 METライブビューイング
ビゼー「真珠採り
 METで上演されるのは100年ぶりとか。三角関係の、オペラらしい話。ビゼーの美しい音楽がちりばめられ、人気オペラ歌手たちがその実力を十分に披露する。オープニングのワイヤーアクション&プロジェクトマッピングが幻想的で美しい。見に行って良かった。 横浜ブルグ 
 ナショナルシアターライブ
゙「ハムレット」(イギリス)
 昨年夏ロンドンバービカンセンターで上演されたベネディクト・カンバーバッチ主演の舞台ライブビューイング。ベネディクトの俳優としての実力を見ることができる。アンサンブルもよい。演出には賛否があったようだ。 TOHOシネマズ
川崎 
 くまのパディントン字幕版
(イギリス)
 イギリス・マイケル・ボイド作児童文学の実写化。演技派俳優たち勢揃い、CGも素晴らしい。イギリス映画界が本気で作った映画と思った。笑ったりハラハラしたり、ホロリとしたりいかにも児童文学。異国の、異文化の人(熊)を快く受け入れようというメッセージが明確。「今」だからこそ、重い。  3.5 109シネマズ
二子玉川 
 ブリッジオブスパイ
(アメリカ)
 U2撃墜事件のパワーズとソ連スパイのアベルを交換交渉を実現させた弁護士ドノヴァンの物語。スピルバーグ練達の演出、トム・ハンクスの円熟した演技はもちろん、アベル役のマーク・ライアンスの渋さが光っている。左欄リンクは詳細な感想 4 TOHOシネマズ
ららぽーと横浜 
 スターウォーズ フォースの覚醒 (アメリカ)  CG駆使の戦闘シーンに家族愛、恋の物語を適度にからめて飽きさせず、まあいいんじゃないでしょうかといった感じ。いくらシリーズとはいえあちこちに既視感が漂うのはルーカスへのオマージュなのか。左欄リンクは詳細な感想(ネタバレあり) 3.5  ムービル
 ↓2015年の映画寸評   
 ヒトラー暗殺、13分の誤算
(ドイツ)
 1939年11月、ミュンヘンでヒトラー暗殺を目論んだ爆弾テロが発生した。予定より早くヒトラーが会場を退出したためにテロは失敗し、8人が死亡した。犯人は時計職人のエルザーという青年だった。映画はゲシュタボの拷問場面と、エルザーの青春時代の追憶場面が織り混ざって展開する。オーソドックスな手法ではあるが、一瞬も緩むことなく進行する構成は見事。ドイツはヒトラーを生み出したが一方ヒトラー倒そうとした多くの人々をもっている。翻って日本はどうなのか。  4  横浜
ジャック&ベティ 
  METライブビューインク
ワーグナー「タンホイザー」
  METライブビューインク第3作。タンホイザーは序曲や合唱曲でよく知られる。4時間半の長さに躊躇したが思い切って行って良かった。美しい曲が多くてうっとり。最終場面も感動で涙ぐんだ。歌手は見事だが、特にP・マッティがよかったな。ただお隣の客がレジ袋をゴゾゴゾガサゴソで本当に迷惑だった。  − 横浜ブルク 
 デジタルリマスター版
愛と哀しみのボレロ
(フランス)
 1981年作品。全く映画を見られなかった時期の作品をようやくスクリーンで見ることができた。「歌って踊って」の作品が大好き。それを1930〜1980年の戦争と平和の時代を背景に描く。戦争と民族差別の悲劇は重い。1960年代がやや冗長。ジョルジュ・ドンの「ボレロ」が圧巻  − 恵比寿
ガーデンシネマ 
 明日へ
(韓国)
 スーパーを舞台にした500日に及ぶ労働争議を描いた映画。不当解雇に敢然と立ち向かう女性たち、そしていくつかの家族の物語がサブストーリーとして絡んでくる。ハリウッド映画と競合して2位の観客動員を記録した。この映画がリアリティを韓国では持ちうるからヒットしたことは疑いない。  4 TOHOシネマズ
ららぽーと横浜 
 METライブビューイング
ヴェルディ
「イル・トロヴァトーレ」
 2015-16シーズン METライブビューインク第一作。有名オペラ、有名歌手出演。ネトレプコさん凄いわ。声量、声質、技術、演技、全て「当代随一のソプラノ」評に納得。アビチェリーナ役のザジックさんもこの役を得意とするだけあって見事な歌。ホヴォロフトスキー復帰作なので観客もオケ団員も温かい励まし。カーテンコールは感動的だった。  - 横浜ブルグ
 顔のないヒットラーたち
(ドイツ)
 ナチスによるユダヤ人虐殺は戦後ドイツで知られていなかったわけではなかったが、1960年頃には触れたくない記憶となっていた。主人公の検事はアウシュビッツでユダヤ人を迫害していたナチス親衛隊員が戦後に学校教師をやっているという告発を受けて、正義感から事実の解明に乗り出す。ドイツとドイツ人の戦争責任をどう精算するのか、この課題は現在も終わっていない。 この映画をみて日本とドイツの落差に改めて衝撃を受けた。歴史的事実をないものとしようとする日本は不道徳な国家ではないのか。 4 横浜
ジャック&ベティ 
マイ・インターン
(アメリカ)
ファッションサイト会社が社会貢献の一環として採用したシニアインターン。人生経験豊かな彼が急成長会社の経営、家庭との両立に迷うCEOのよき助言役となっていく。善人ばかりの心温まる映画。女性応援映画だが日本のシニア男性にこそ見てほしいわ。アン・ハサウェイもロバートデニーロも魅力的。 3.5 横浜ブルグ 
  METライブビューインク
「ファウスト」
(アメリカ)
メトロポリタンオペラのライブビューイングアンコール上映というので、行ってきた。4時間のオペラに耐えられるかなと心配したが、楽しく見られた。映画館で見るとあらすじも人物設定もよくわかり、音楽も歌も集中して聴くことができた。ヨナス・カウフマン、ルネ・パーペ出演。  -  東劇
 アラヤシキの住人たち
(日本)
 今から40年ほど前、自由学園を退職した宮嶋真一郎が創立した、障害も含めて多様な人たちがそれぞれを認め合って暮らす共働学舎という生活共同体がある。この映画はその中でも一番僻地にある真木共働学舎の一年間を追った作品である。こういう作品は性に会っている。  -  横浜
ジャック&ベティ 
 野火
(日本)
原作大岡昇平「野火」・塚本晋也監督作品。フィリビンのジャングルに取り残された日本軍部隊から肺病で脱落した兵士田村一等兵が捕虜となり帰国するまでの物語。200万を超える第二次世界大戦の日本兵戦没者の6割以上が餓死・病死であったという統計的事実。映画は病死、戦死した兵士の屍の山といっていい。食い物をめぐって兵士は互いを信じることもできずみにくい争いが続く。極限の戦場ではヒューマニズムもはぎ取られるしかない。アベも見るべき。  必見  横浜
ジャック&ベティ
 戦場(いくさば)止ぬ
(日本)
 「標的の村」に続く三上千恵監督作品。辺野古の埋め立て反対闘争のドキュメンタリーである。沖縄戦を生き抜いたおばあ、反基地闘争を長く続けてきた人、毎月家族で基地反対を呼びかける人、埋め立てを受け入れようとする人、様々な人々が登場する。それぞれの暮らしがあり、人生があり、反対も受け入れもあるのに対し、国家権力は顔もない暴力として住民の前に立ちはだかる。人間が侮辱されているとひりひりと感じる。  必見 横浜
ジャック&ベティ 
 マッドマックス 怒りのデスロード 
(アメリカ)
 アクション映画はあまり見ないのだが、評判になっているので行ってみた。最高!造形、撮影ののすごさに圧倒される。音楽もいい!ナウシカの世界を思わせ、またフェミニズムも感じさせるが、それを超越している。いやぁすごかった。  4  109ムービル
 うりずんの雨
映画は沖縄戦、占領、米軍支配下の性暴力、明日へ、の4部からなっている。 同時代の記録映像と生存者のの証言で構成される画面は本土とアメリカへの告発に抑制的である。それでもなのか、だからこそなのか、見終わって思うのは、これだけの70年間の歴史を前にしながら沖縄に新たな基地を押しつけて恥じない本土の世論とは何なのかということだ。 ジャン・ユンカーマン監督はアメリカ人のジャン・ユンカーマン監督作品。うりずんとは沖縄で4月から梅雨入りまでの時期を表す言葉。  −  岩波ホール
 マジック・イン・ムーンライト
(アメリカ)
 ウッディ・アレン監督作品。映像もきれい、エマ・ストーンも可愛いし面白かった。しかしおっさんの願望の詰まった映画だった。コリン・ファースもウッディ・アレンに見える。  3.5  ?
 私の少女
(韓国)
同性愛が露見したために地方に左遷された若き警視(ペ・ドゥナ)が義父や祖母に虐待されていた少女(キム・セロン)を保護する。同性愛、児童虐待、外国人労働者搾取という現代韓国の社会問題を絡めているが必ずしも成功していない。が、警視と少女の2人の深い孤独とそこから人間は何を手がかりに生きていけるのか、これがこの映画の見落とせないテーマだろう。女優2人がとてもよい。  4 横浜
ジャック&゙ベティ  
 サンドラの週末
(ベルギー)
 病気休職から復職しようとしたサンドラは解雇を通告される。ただし、同僚の過半数がボーナスを返上するなら解雇しないと社長が提案。時間は週末の2日間だけ。マリオン・コティヤールがアカデミー主演女優賞候補になった作品。この映画の焦点は勝ち負けではない。誰もが生きるのに精一杯の事情を抱えながら、それでも他人の窮状を見捨ててはおけない人がいて、そのことがサンドラの救いになる。  4 横浜
ジャック&゙ベティ 
 シンデレラ
(アメリカ)
 最近流行の、おとぎ話の実写化。ケネス・プラナー監督、ケイト・ブランシェット出演の豪華版。シンデレラも継母も現代風の解釈が施されている。まぁまぁ。 3 ? 
 韓国市場で逢いましょう
(韓国)
 朝鮮戦争で一家離散した家族の長男が、離ればなれになった父と妹との再会を願いながら、母と弟妹のために自分を犠牲にしながら小さな店(釜山の国際市場にある)を支えて必死に生きる。韓国歴代第2位のヒット作。「三丁目の夕日」の韓国版との評もあるようだが、「三丁目」は「懐かしのあの時あの場所」なのに対して、これは韓国民衆の歩みを1950年から現代まで「いろいろあったけど頑張ったなあ」と懐かしむ展開になっている。南北分断も軍政も霞んで、何となくの自己肯定に浸りたいという気分が多くの人に共有されているのだろうか。現代史を背景としながらも歴史をあえて直視しない映画というのは不思議なものだ。  4  シネマート新宿
 パプーシャの黒い瞳
(ポーランド)
 パプーシャは1910年生まれロマ女性で(1971年没)ポーランドでは有名な詩人。漂白の民ロマは文字をもたない。ふとしたきっかけから文字を身につけたパプーシャは、天賦の詩的才能をポーランド人文学者に認められる。彼女の詩が文字で表現されると、ロマ社会から彼女は追放され、心を病んでしまう。映画は漂白するロマ達の暮しと音楽を美しく表現することに成功している。が、何を描こうとしたのだろうと考え始めると悩ましい。近代人になることは幸せなのか不幸なのか、私達には正解はない。 4 岩波ホール 
 小さき声のカノン
(日本)
 福島原発事故から数年たった今、被曝を避けたいと願う人々がどのような思いで生きているのか、主として母親である女性たちの小さい様々な声を、鎌仲ひとみ監督は丁寧にすくい取っていく。避難する、踏みとどまる、の間には無数の選択肢があり、グラデーション模様が綴られている。私達にできることは、命を守ろうとする様々な営みをどのようなものであれ支援する事なのだろう。 横浜
ジャック&ベティ 
 パレードへようこそ
(イギリス)
 サッチャー政権下炭鉱閉鎖が相次ぎ労働者たちはストライキを続けた。ロンドンのゲイ&レスビアン達は炭鉱労働者へ支援することにする。炭鉱労働者と同性愛者たちが理解しあい連帯するまでをユーモアと哀しみを交えて描く。登場人物一人一人の個性がくっきり生き生きと描かれている。感動した。  4.5  シネスィッチ銀座
 彼と彼女のセオリー
(イギリス)
 宇宙物理学者ホーキング博士と妻の話。博士を演じたエディ・レッドメインがアカデミー賞を受賞した。通俗恋愛ドラマかな。前半はとても美しい。妻役のF・ジョーンズはすてきだった。 3.5  TOHOシネマズ
ららぽーと横浜
 ディオールと私
(フランス)
 「ディオール」の新しいデザイナーに就任したのはメンズプレタポルテ出身のラフ・シモンズ。彼の就任からファッションショーまでの8週間のドキュメンタリー。ラフが提案する斬新なアイディアとデザインをもとに、寝る間も惜しんでディオールの魂を吹き込むベテランの職人たち。途轍もないプレッシャーと戦ったラフ。ショーの直前涙ぐむ彼に私ももらい泣き。美しいものと職人魂、技を沢山見られて至福の時間だった。  4  ル・シネマ
 イミテーションゲーム 天才数学者の秘密
(イギリス)
 絶対に解読されないと言われたナチスドイツの暗号「エニグマ」。それを解き戦争終結を導き、またコンピュータの創始者の一人と言われる数学者アラン・チューリングを描いた作品。ベネディクト・カンバーバッチ主演。全体として良くまとまっているがチームの仲間との対立・和解協調などはありきたり。あまり感情は揺すぶられなかった。音楽はとてもいい。ベネさんファンとしては大満足。 4 横浜ブルグ 
望郷の鐘
(日本)
 信州伊那谷阿智村の長岳寺住職だった山本慈昭は村民とともに満州にわたる。敗戦で家族はバラバラとなり山本はシベリアに抑留される。山本は帰国したが妻子は帰らなかった。彼は村の死亡者名簿を作り弔い、強制連行されて殺された中国人の慰霊に尽くす。そして中国残留孤児の存在を知った山本は孤児の帰国運動の先頭に立つ。映画は正攻法そのもので迫ってくる。「棄民」という言葉のリアリティを感じる映画だった。内藤剛志、渡辺梓、齊藤洋介、李麗仙、常盤貴子らが出演。 3.5 横浜
ジャック&゙ベティ 
 ジョン・ラーベ
(ドイツ)
 南京大虐殺のさなか、国際安全区を設置して日本軍から多くの中国人を救った中心人物がラーベだ。シーメンス社の責任者かつナチ党員という立場を利用しつつ日本軍と渡りあい安全区を何とか維持したラーベ。この映画を史実に反する部分があると非難したり、全てが史実そのものだと鵜呑みにするのは、どちらも映画の鑑賞法としては正しくない。映画としては緊迫感があり見応えがあった。日本人俳優の勇気に拍手。この映画が上映できない日本の現状を憂える。but会場は満席。  4 横浜情文ホール
 SAYAMA
(日本)
 1963年女子高生が殺害された狭山事件で石川一雄青年が逮捕された。石川さんは裁判では犯行を否認したが、最高裁で無期懲役が確定、30年服役した。仮釈放となり裁判支援者と結婚。70代半ばになった石川さんが、伴侶と二人の生活をどのように送っているのか、映画はそこに焦点をあてる。どこにでもある穏やかな生活だ。「狭山事件があってよかった」と石川さん。事件がなかったら文字もまともに書けず、無知と貧困と差別の底で、そのことすら意識できない生き方をしていたかもしれないということなのだろう。見ておいてよかった映画だった  ― 渋谷アップリンク 
 何を怖れる フェミニズムを生きた女たち
(日本)
 日本のフェミニズムを担った女性たちへのインタビュー。松井久子監督。本も読んでいたが、やはり映像は特別だ。真っ直ぐで、偽りない言葉、理性的で、情のこもった言葉。女たちの友情。なんて魅力的なんだろう。同時代を生きてきて、私はおよそフェミニズムを生きなかったが、彼女たちは私の心の支えだった。田中美津さんにもお会いできた。ただ音楽が私の好みでなく耳障りで、それが残念。 横浜シネマリン 
 おみおくりの作法
(イギリス)
 区役所勤めで、孤独死した人の葬儀から荷物片付けまですべてを担当する小役人メイが主人公。退職前の彼の最後の仕事は飲んだくれで孤独死した男の遺族を捜すことだった。主人公も町も音楽もすべてが静かだ。メイを演じるエディ・マーサンの穏やかで無表情な演技が実にいい。英国映画らしくメロドラマにはならない。英国映画の奥深さを感じた。  4 横浜
ジャック&゙ベティ
 日本と原発
(日本)
 河合弘之弁護士監督のドキュメンタリー作品。日本の原発政策を告発し、その廃炉を訴える。浪江村請戸地区では、また生存していた人も原発事故のために救出がかなわなかった。飯館村は豊かな農村だった。故郷を追われた人々の言葉が重い。反・脱原発の思いを新たにした。  ―  新横浜
スペース・オルタ
 薄氷の殺人
(中国)
 中国華北地方で起きたバラバラ事件を心身ともに傷を負う刑事が追う。殺人の謎が次第に解き明かされ、真犯人さらに本当の真犯人へと続く展開は、サスペンス映画としてよくできている。ただ中国でなくても成り立つ映画。その地ならではの独特の何かには欠けているように思う。ディアオ・イーナン監督作で、2014年ベルリン国際映画祭で金熊賞・銀熊賞を受賞。  4 新宿武蔵野館 
 ナショナル・ギャラリー英国の至宝
(イギリス)
ロンドントラファルガー広場にある 「ナショナル・ギャラリー全館に3カ月間潜入、すべてをありのままにカメラに収め、アートの世界で遊ぶ喜びを贈るドキュメンタリー」。ロンドン訪問の際、全部見きれなかったので、ぜひとも見たいと思って行った。だけど所々記憶がない。宣伝文句通り、知性と心を刺激された。学芸員や修復士、の教養の深さ高さ。「大衆迎合はいけない」という言葉を久しぶりに聞いた。  4 ル・シネマ 
 ジミー 野を駆ける伝説
(英、仏、アイルランド)
 ケン・ローチ監督作品。Jimmy's Hallとは、人々が集い、学び、踊る場所。ジミーは住民たちとともにホールを再建する。野を駆け、野に生きた労働者でありながら、抜群のリーダーシップで民衆に支持された"名もなき英雄"の物語。主人公・俳優が魅力的。素人を含め俳優たちの存在感も抜群だ。フィルムで撮影された画面も美しい。ジミーの演説は今なお、真実を突く。  4 横浜ブルグ 
 自由が丘で
(韓国)
 思いをよせる年上の韓国人女性クォンを追いかけて、ソウルへとやってきた男。加瀬亮主演ホン・サンス監督作品。「自由が丘」はカフェの名前。おしゃれな映画で面白かった。  3.5 ジャック&ベティ 
 ゴーン・ガール
(アメリカ)
 ある日突然妻が失踪する。必死で探す夫だが、次第に夫に疑惑の目が向けられる。ジェットコースタームービーで、ハラハラ。いやぁ面白かった。怖いんだけど笑える。妻役R・パイクの怪演。B・アフレックの夫も味わい深い(笑)D・フィンチャーの作品は3つ目だけど、結構好きかも。  4 109シネマズMM 
    ↓2014年の映画寸評
ホビット 決戦の行方
(アメリカ)
 J・R・R・トールキンの『ロード・オブ・ザ・リング』の前日譚(たん)をピーター・ジャクソンが映画化したアドベンチャー3部作の最終章。とうとうここまでたどり着いたかと感慨がある。原作とは違う展開があり、少々残念だったが、とにかくPJありがとう。何よりマーティンがピルボでよかった。  3.5  ?
 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
(アメリカ)
 史上最も運が悪いトレジャー・ハンター、ピーター・クイル。無限の力を持つパワーストーン<オーブ>をめぐり、凶暴なアライグマらと結成した“宇宙最凶チーム”が、銀河滅亡を阻止する戦いに挑む。面白かった。よくできていた。  4 飛行機内にて 
 マダム・マロリーと魔法のスパイス(アメリカ)  ラッセ・ハルストレム監督、ヘレン・ミレン主演なので期待したが、ややありきたり。映画の紹介では「老舗フレンチレストランを経営する女性が、新興インド料理店との対立と、絶対味覚と呼ばれる才能をもった青年シェフの作り出す料理などをきっかけに、頑なな心に変化が訪れる」そういう話。  3
 6歳の僕が大人になるまで
(アメリカ)
 小さな液晶画面だったので、映画館で見るのとは感想が違うと思う。
6歳の少年が18歳になるまで、同じ俳優で12年間撮り続けた映画。世相が移り変わる様子が興味深かった。子供の成長もさることながら、父母の生き方もきちんと描かれている。私はむしろそちらに目が行った。少年の内面の葛藤はあまり描かれず、やや表面的に感じた。それでも彼の大学進学の場面では周囲の大人たちの愛情がじんと来た。
 3.5
 ある精肉店の話
(日本)
 大阪貝塚市の精肉店は肉牛の肥育、屠畜、解体、精肉、販売の全行程を家族で行っている最後の店だ。一家の共同作業によって牛は見事な手さばきで解体され、皮も内臓も無駄にはされない。淡々とエネルギッシュに牛は私たちの口に届くように処理される。この家族の働く姿は真剣であり、また明るいもちろん、この一家が差別に苦しんだことがないはずがない。でも、悩みを悩みとして取り上げるより、もっと根源的に人間が文字通り「生業」として家畜と向き合い、懸命に生きる姿からにじみ出る笑いとか明るさに監督は焦点をあてたかったのだろう。被差別部落問題に関心のある人はぜひ見てほしい。  4  東中野ポレポレ
(リバイバル上映)
 ミョンヤン倍音の法則
(日本)
 ソウルの学生、主人公のミンヨンは一枚の古い写真に心をとらわれている。亡き祖母の親友、佐々木すえ子の家族写真だ。すえ子への思いが募るミンヨンは、妹ユンヨンの後を追うように日本を旅する。ストーリーを語るのは難しい。良くわからない映画だった。佐々木昭一郎監督作品。 ?  岩波ホール 
 シャトーブリオンからの手紙
(フランス・ドイツ)
 1941年10月、独占領下の仏のナントで独軍人将校が仏共産党?員によって暗殺された。その報復としてヒトラーは仏人の処刑を命じ、ナントとシャトーブリアン48名が処刑された。シャトーブリアン収容所の政治犯たち27名が銃殺刑に処されるまでの、政治犯たち、ヒトラーの命令を受けて逡巡しつつ処刑へと歯車を進める独軍将校達、処刑者を選ぶ作業に不本意ながらも従事する仏人役人や収容所を管理する仏人達を描いている。秀作。人間は弱いものだとこの映画はいいたいわけではない。処刑された27人の政治犯たちの死に向かい合う姿、「あなたは何に従う、命令の奴隷になるな」と語る神父を通して、監督フォルカー・シュレンドルフ(「ブリキの太鼓」)がいいたいことは明らかな気がする。 4.5 シネマイメージフォーラム 
 ジャージーボーイズ
(アメリカ)
60年代 「シェリー」「君の瞳に恋している」などのヒット曲で知られるフォーシンズンズの栄光と挫折を描く。ブロードウェイミュージカルをクリント・イーストウッド監督が映画化した。手練の演出。歌は楽しめる。  3.5 109シネマズMM 
 NO
(チリ・アメリカ・メキシコ)
 1988年国ピノチェト政権延長を問う国民投票が迫る。この時1か月毎日15分だけ反対派のCMが許された。圧倒的有利な軍事独裁政権に対し、「NO」を呼びかけるCMに関わることになった広告マンは独裁政権の悪を訴えるCMでなく、明るく未来に夢を持たせるCMを提案。NO派は勝利する。もちろん広告で勝ったのでなくピノチェトの新自由主義的政策と民主主義弾圧への批判、命を懸けて戦ってきた人々の活動があってのことだ。しかし、示唆に富む内容であった。ガエル・ガルシア・ベルナウの抜群の存在感が映画を支えた。80年代カメラのざらっとした映像も魅力があった。  4  ヒューマントラスト有楽町
 るろうに剣心
(日本)
 ストーリーは大味だが、アクションは頑張っていて、普通に楽しめた。「竜馬伝」キャストが沢山出てた。  3 ? 
 パガニーニ
(アメリカ)
 もともとバイオリン演奏だけ聴ければよいかな、と思って見にいったが、まさにそれだけだった。画面は美しい。当時の服装や建物、調度類も楽しめる。女優さんもきれい。もう少し人物像を描きこめたのではないかと思うが、主人公が俳優でなく音楽家だから無理か。 2.5 TOHOシネマズシャンテ  
 グランドブタペストホテル
(英・独)
 ホテルのコンシェルジュとベルボーイがホテルの威信をかけて、得意客を殺した犯人捜しに挑む。終了後観客が「ナンセンスストーリー。俳優が豪華ね」と話していたがまさにそう。。あとは画面がきれいだったかな。だけど私はこういう映画をどう楽しんでいいかわからない。途中、帰ろうかと思った。語りが多過ぎるのも苦手。帰宅後キャストを見たら、え〜、あの人も出ていたの?!と思った。  3.5 109シネマズMM 
 春を背負って
(日本)
 亡き父(小林薫)の残した立山の山小屋を受け継ぐ決意をした息子松山ケンイチと山小屋で働いていた蒼井優が立山の雄大な自然をバックに愛を育んでいくという、ちょっと恥ずかしいような純愛映画であった。北アルプスの絶景が見られたから、まぁいいんじゃない。 3  相鉄ムービル
 罪の手ざわり
(中国)
昨今、中国映画で一人気を吐いているのがジャジャンクー。 オムニバス形式の4作の登場人物はすべて暴力を激発させてしまう。中国で人々がおかれている現実が沸点に接近していることを示しているのかもしれない。詩情といったものを拒んで殺伐としたシーンが続く映画ではあるけれど、それでも今生きている人々の切なさの余韻は残っている。
4 ル・シネマ 
 ブルージャスミン
(アメリカ)
 いかにもウッディ・アレン監督らしいシニカル作品(コメディ?)。ただひたすらケイト・ブランシェット様を拝見する映画でした。零落してもなおセレブ的な虚飾をひきずって生きる女をケイト・ブランェット、その妹を取りまく身も蓋もない庶民的世界が対照的に描かれていて、これもなかなか見せてくれる。ウルフ・オブ・ウォールストリートといい、こういう作品が出てくる背景を考える。
4 109シネマズMM   
 マンデラ 自由への長い道
(米、英、南アフリカ))
 ネルソン・マンデラの抵抗運動から大統領就任までを描く。作品としては凡庸。武装闘争や妻との行き違いなど、初めて知ることもあった。マンデラを偶像化し過ぎてアパルトヘイトの非人間性や民衆の抵抗を描くことが少ない。ただ、公平を求め、恐怖や憎しみでなく、平和や愛を語る政治家、忍耐強く交渉を続ける政治指導者が、今はいるのだろうかと考えてしまった。 3 109シネマズMM  
 8月の家族たち
(アメリカ)
 トニー賞・ビュリッツァー賞受賞作を映画化。一家の主の失踪を機に数年ぶりに再会した家族。。実力派俳優たちの演技が見もの。機能不全家族、依存症、不倫、病気、非行、介護等現代家族の問題を扱っているが、そういう大きな問題というより、、私的な個人的な心の痛みを突いてくる映画で、泣けて泣けて仕方なかった。色々に論じられる幅と深さを持つ優れた作品。
 4 TOHOシネマズシャンテ 
 あなたを抱きしめる日まで
(イギリス)
 十代で未婚の母となり強制的に息子と引き離された女性の息子探しの旅。実話を映画化。ミステリーのようでありロードムービーであり、告発映画でもあった。純朴で平凡な60代女性、逡巡し迷い、協力者を振り回しながら、折々に精神の気高さを見せる。そういう、いそうで、いない女性を演じるジョディ・デンチの見事さ。50年秘めた事実を告白するところから結末まで脚本は緩みない。厳格な宗教者の方が実は悪徳で、「不道徳」な庶民の方が倫理的だと思わされた。  4  109シネマズ川崎
 チスル
(韓国)
 済州島で起きた4.3事件(島民3万人が殺された)を描く。ある村の掃討作戦を実行する南朝鮮軍とそれに追い詰められ虐殺されていく村民の姿を、モノクロの映像で詩的な映像表現を駆使して描いている。軍隊内の絶対の上下関係のもとで上に立つ者がどれほど凶暴で残酷な暴君になりうるのか、また、アカというレッテルを貼れば猫がネズミをいたぶるように人間は他者に対して残忍になりうる、そういうことを語っているようだ。
 4  渋谷ユーロスペース
 アナと雪の女王
(アメリカ)2D字幕・吹替え版
 アカデミー賞アニメ賞、主題歌賞受賞作。歌が素晴らしい。人物の表情や動きが実に自然で巧み。笑いあり涙あり、ハラハラあり、楽しめる。ディズニーらしい道化役、親しみやすい動物や小怪物、王子様が出てくる。ちゃんと「ありのままの自分を認める」「真実の愛」「勇気」などメッセージもある。ありきたりのお姫様王子様でなく姉妹愛も新鮮。ずっと「れりごーれりごー」の歌が頭の中に響いている。
日本語吹き替え版も見に行った。日本語訳に疑問もあるが、俳優さんたちは役柄にぴったり。「生まれて初めて」の神田沙也加は透明感ある声でアメリカ版より良いかも。
 3.5  109シネマズ川崎
(字幕)

109シネマズMM 
(吹替え)
 ダラス・バイヤーズクラブ
(アメリカ)
 ロデオカウボーイで電気技師のウッドルーフはHIV陽性余命30日と告げられる。突然のことに驚きつつエイズについて勉強を始め、未承認治療薬やサプリの輸入・販売を始める。製薬会社・医師・政府と戦いながら8年間生き抜く。主演賞マコノヒー、助演賞レトの鬼気迫る演技が見もの。世の中のはみ出し者に真実があり、肩書や地位ある人の卑小さよ。レトが哀切。真面目な映画だった。  4 横浜ブルグ 
 それでも夜は明ける
(アメリカ)
南北戦争前の1841年自由黒人音楽家が拉致され、南部の農園に売られて凄まじい差別と虐待の12年間の奴隷生活を送る。 見事な映画。どの画面も冗長や不足がない。台詞のない長回しの画面も緊張感に満ちた美しい映像だ。俳優も素晴らしい。「風と共に去りぬ」「リンカーン」「アメイジンググレース」と合わせてみるとよいだろう。まさに「彼らが人間で、我々はサルだった」(アメイジンググレイスの台詞)。今なお奴隷労働は行われている。アカデミー賞作品賞の意義は大きい。邦題とブラピが変という意見には同意。  4.5 109シネマズMM 
ホビット 竜に奪われた王国
(アメリカ)
 「ロード・オフ・゙ザ・リング」前日譚2作目。いよいよ邪悪な竜スマウグが登場する。前作で有名になったオーランド・ブルームも再登場。戦いの場面が、多過ぎて最後は飽きた。ビルボのマーティン、スマウグのベネディクト共によかった。3D、IMAX、HFR最新技術の映像は迫力だが、目が疲れた。  3 ? 
 ウルフ・オブ・ウォールストリート
(アメリカ)
 26歳で証券会社を設立、巧みなセールスとアイディアでのし上がっていくジョーダンの成功と破滅。3時間近いドラマを一気呵成に見せる監督とディカプリオの力量のすごさ。猥雑なのはスコセッシだから仕方ないけど(R18)・・好きじゃない。投資会社のいかがわしさを嫌というほど見せられた。あんな人生もあるのか、とか国際投資ファンドの傍若無人の現況とか考えさせられた。 4 109シネマズMM  
 ゼロ・グラビティ
(アメリカ)
 スペースシャトルでの船外活動中に事故に見舞われ、宇宙に放り出されてしまったベテラン飛行士と医師の壮絶なサバイバルを描く。ハラハラドキドキ面白かった。重力のない空間、見ていて、やたら身体に力が入ってしまった。J・クルーニーがすてきだった。  4  109シネマズ
グランベリーモーール
2013年の映画寸評   ↓
 ハンナ・アーレント
(ドイツ)
哲学者ハンナ・アーレントを描く。彼女はナチス戦犯アイヒマン裁判を傍聴し自分の経験のみをもとに思考し、アイヒマンを凶悪な悪の権化としてではなく凡庸な悪(それは誰もがなりうるという含意がある)としてとらえた。ユダヤ人虐殺をナチスの、ナチスのみがなしえた根源的な悪とみなす当時の常識を真っ向から否定する視点だった。このような哲学者を映画にした監督(ローザ・ルクセンブルグも描いたという)に敬服。ただ一般人たちも共有する「凡庸な悪」を乗り越える道があるのか、難問には答えていないように思った。岩波ホールは満員。常連の中高年だけでなく若者も多かった。   4  岩波ホール
 大統領の料理人
(フランス)
 家庭の味を求める仏大統領の昼食料理人となった女性が主人公。始まりが南極なので「あれ?」と思うが、徐々に理由が明かされる。やや盛り上がりに欠ける。料理がおいしそうで見ているうちにおなかがへった。女性が才能を発揮すると、そのライバルとなる男性は大抵陰険だね。  3.5 109シネマズMM  
 タイピスト
(フランス)
 秘書希望の女性にタイピングの才能を見出し、チャンピオンを目指させる社長。スポ根少女漫画風映画。お決まりの設定ながら面白く見られる。50年代ファッション・インテリア等も楽しい。  3.5 109シネマズMM 
 風立ちぬ
(日本)
ゼロ戦設計者堀越二郎の生涯と堀辰雄の「風立ちぬ」を合わせた物語。二つはまじりあっていない。宮崎駿監督はこのアニメ(飛行機への夢)を作りたかったのだろうなぁ。でも観客としては主人公へ共感することはなかった。戦前の風景や風俗(昭和30年代には残っていた)が懐かしかった。様々に論じられるテーマだと思う。  3.5  109シネマズMM 
スター・トレック イントゥ・ダークネス(アメリカ)   JJエイブラムス監督スタートレック劇場版第2作。ベネディクト・カンバーバッチの舞台挨拶付試写会に行った。悪役ベネさんが話題だが、主人公はあくまでカークとスポックだから!勇気と友情の物語。スター・トレックマニアとベネファンは大満足のよう。部外者はこんなものかな程度。話の流れに沿って楽しめばいいと思う。  3 TOHOシネマズ
六本木ヒルス 
 華麗なるギャツビー
(アメリカ)
前評判はいまいちだったが、原作を分かりやすくしてくれてるし、バズ・ラーマンワールドも健在だし、俳優陣の演技は楽しめるしで、個人的には文句なし。  4 109シネマズMM 
 ローマでアモーレ
(アメリカ)
 ウッディ・アレン作品。客席から笑い声がたびたび起きた。4組の話が同時に進行する。アレン監督らしい奇想天外シニカルなコメディ。旬な俳優・人気俳優・ベテラン俳優等豪華な俳優陣も見もの。ローマに行きたくなる。ベニーニ(ライフイズビューティフルの主演監督)がおかしかった。  4 109シネマズMM 
 リンカーン
(アメリカ)
今年度アカデミー主演男優賞を受賞した作品。奴隷制廃止を盛り込んだアメリカ憲法修正13条をめぐるリンカーンと議会の攻防の2か月を描く。ダニエル=デイ=ルイスが圧倒的だ。政治とは、政治家とは、「人権」とは、を考えさせられる。  4 109シネマズMM
 世界にひとつのプレイブック
(アメリカ)
妻の浮気で精神を病んだ男と事故で夫を失った女が再生していく姿を描く。主要キャスト4人全員がアカデミー賞候補となり、J・ローレンスが女優賞を獲得した。ローレンスは実に魅力的。俳優も実力派ばかり。でもあまり笑えず感動せず。コメディとは言えご都合主義過ぎ。台詞うるさい。せめて音楽がいいとか、ダンスシーンが魅せるとかあれば良かったのに。   3 109シネマズMM 
 007 スカイフォール
(アメリカ)
007シリーズ誕生50周年。最大のヒットとなった。かつてMI6の優秀な諜報員だったシルヴァがMに執着し復讐しようとする。前半のアクション部門は見事。後半冗長。もともと奇想天外・娯楽作は今の時代には作るのが難しいと思った。ボーンシリーズは面白かったなぁと遠い目 3.5  109シネマズMM 
 2012年の映画寸評 ↓
 拝啓、愛しています
(韓国)
 妻に先立たれた老人が貧しい老女と出会い、ほのぼのと愛を温めていくというストーリーを軸に、認知症を患う妻とその夫の愛の顛末をからませていく。老人が主役の恋愛映画とみればよくできているともいえる出来。韓国ではヒットだが、新宿の映画館は観客13人しかいなかった。 3.5  シネマ新宿
 レ・ミゼラブル
(アメリカ)
名作ミュージカルの映画化。監督「英国王のスピーチ」のトム・フーバー。主役にヒュー・ジャックマン等有名俳優を迎えた。歌を事前録音せず撮影時同時録音に拘ったとのこと。骨太の原作、名曲の数々、感動せずにはいられない。ベテラン勢はもちろんなのだが、若手俳優に拍手。  4  109シネマズMM
 ホビット
(アメリカ)
大ヒットした「ロート・オブ・ザ・リング」の前日譚。ホビット族のビルボは魔法使いガンダルフの指名によりドワーフ族の故郷奪還の旅に同行することとなる。CG技術はますます洗練。3D・HFRはきれいで迫力だった。 170分を飽きさせなかった。 3.5  109シネマズ川崎
 アルゴ(アメリカ)  1979年イラン革命時アメリカ大使館占拠事件が起きた。その際6名の大使館員が脱出、カナダ大使私邸に匿われた。見つかれば処刑される。彼らをどのように救出するか。米大使館占拠までの息継ぐ間もない緊迫した展開に監督(主演のB・アフレック)の演出の冴えを見た。奇想天外な救出計画は緊迫感とユーモアを同時に見せた。あくまで米国視点だが、面白かった。  4  横浜ブルグ
 中島みゆき「歌姫」劇場版
(日本)
 中島みゆきのプロモーションビデオと、ロサンゼルス・スタジオライブ、新曲などを劇場で上映。コンサート気分が味わえた。  -  ワーナーマイカルみなとみらい
 最強のふたり
(フランス)
 車いすで生活している大富豪と介護者として雇われた黒人青年が垣根を越えて友情を結ぶ、実話を基にしたヒューマンコメディ。年齢や環境、好みも異なる二人が、お互いを認め合い変化していくプロセスを描いていく。偽善的ありきたりになりそうな話を爽やかにしたのはテンポのよい演出と俳優二人の演技。特にオマール・シーの大きな笑顔がいい。音楽も作品にぴったり。  4   109シネマズMM
 かぞくのくに
(日本)
 25年前に帰還事業で北朝鮮に「帰国」した息子ソンホは、重い病気治療のために3ヶ月の日本滞在を認められた。監督は在日韓国人のヤン・ヨンヒ、主要なキャストは一人を除いてすべて日本人が在日を演じている。北朝鮮からの監視役が「息もできない」のヤン・イクチュン。不幸な家族の物語ではなく、家族にふりかかった不幸の物語だ。色々考えさせられた。 4  テアトル新宿
 トガニ
(韓国)
 地方都市の障がい児学校の寮で児童への性的虐待を知った新任教師が人権活動家の女性と協力しながら、虐待を明らかにしていく、ヒューマンドラマ。弱者に対する性的、暴力的虐待は韓国だけのことではないわけだけれど、それを取り上げた映画が大ヒットすることは日本ではとても難しそうだ。映画の実力の差なのか、観客の民度の差なのか。  ブルグ横浜
 サニー 永遠の仲間たち
(韓国)
 高校の同級生だった7人が、ガンで死を目前にしている一人の願いに応じて集まる。輝かしくはちゃめちゃな高校時代の彼女たちと、25年後の否応なしに人生の年輪を重ねた彼女たちの現在が描かれる。十代の黄金時代という宝があれば、人は元気になれる、「前向きな」メッセージ。「ああやられたな」というのが感想。 4.5   新宿武蔵野館
 アメイジング・スパイダーマン
(アメリカ)
 キャストを一新してのスパイダーマン。凡作。3D映画だが、3Dが生きる場面はあまり多くない。次回作へつなげるためか中途半端な作り。前作の方が面白かった。 2.5   109シネマズMM
 キリマンジャロの雪
(フランス)
 人員整理を受け入れることになった労働組合の委員長ミシェルは全員にくじを引かせ、自分もくじに当たってしまってリストラされてしまう。そのミシェル夫婦宅にに強盗が入り、犯人が一緒にリストラされた若者だと判明する。渋くて考えさせられる映画。日本も同じ問題を抱えている。 4   岩波ホール
 道〜白磁の人〜
(日本)
 殖民地下の朝鮮に渡り、朝鮮人とともに生きて死んだ林業技術者浅川巧を描いた作品。実に真面目に作られていて、一種の啓蒙映画。監督高橋伴明。浅川を吉沢悠、彼と心を通じる朝鮮人青年をペ・スビン。 3.5   横浜ブルグ
 オレンジと太陽
(イギリス)
 19世紀から1970年まで13万人の子どもが児童移民として豪州に送られ、奴隷的な労働、虐待の過酷な運命にさらされた。ソーシャルワーカーマーガレットに「親を捜してほしい」と懇願する女性がが現れたことから、彼女は闇に葬られてきた児童棄民の実態に迫っていく。重い大きなテーマにもかかわらず、映画は小さなドラマを丁寧に描いていく。地味ではあるが説得力のある映画だ。 4  岩波ホール
 ミッドナイト・イン・パリ
(アメリカ)
 パリを訪れた売れっ子脚本家が、夜な夜な1920年代の世界に迷い込み、当時の文化人や芸術家たちと巡り会う。著名人が次々に出てきて楽しい。幻想的でもあり、ウッディ・アレン監督らしいユーモアと辛辣さもありキャスティングの妙もある。アカデミー賞脚本賞。発想のユニークさに感嘆。  4  TOHOシネマズ川崎
 裏切りのサーカス
(イギリス)
 東西冷戦下英国諜報機関に属するスマイリーはある事件が元で諜報部を去ることになる。その老スパイに上層部に潜む二重スパイを探し出せという任務が課せられる。G・オールドマンを始め実力派英国俳優の競演が見もの。筋を追うのや人間関係を掴むのに頭脳フル回転。まずまず。情報戦・政治外交の世界は恐ろしい。スパイ映画を見るたび、平凡な人生がいいと思う。  3.5  TOHOシネマズシャンテ
 アーティスト
(フランス)
 今年のアカデミー賞受賞作。無声映画からトーキーへと移りゆく映画界で落ちぶれていく男優とスターダムにのし上がる女優。今時珍しいモノクロ無声映画。おしゃれな映画だった。犬が可愛い。  4  109シネマズMM
 ヘルプ
〜心がつなぐ物語〜
(アメリカ)
 60年代米南部。メイドとして働く黒人女性たちへの差別に心痛める白人女性が、差別の実態を明らかにしようとする。女性たちが勇気と友情によって、旧弊な町に変革をもたらしていく様を描く。O・スペンサーがアカデミー助演賞を受賞した。通俗的だが良心的な作品。 3.5  相鉄ムービル
 マリリン 7日間の恋
(アメリカ)
 映画「王子と踊り子」撮影のためロンドンへやってきたマリリン・モンロー。その際のエピソードをまとめた原作をもとに、マリリンの素顔を描く。ハリウッドのトップスターの孤独を抑制的に映像で表現し、成功している。主演のミッシェル・ウィリアムズが好演。脇の英俳優たちもいい。  4   109シネマズMM
 ものすごくうるさくてありえられないほど近い
(アメリカ)
 9.11で父親を亡くした少年が遺品の中から見つけた鍵と「Black」の文字。父最後のメッセージと信じて鍵穴を見つける「調査」に出る。生前父と遊んでいた「調査ごっご」でもあった。T・ハンクス、S・ブロック、M・V・シドー、V・デイビスら名優の存在感。風変わりな少年を演じたT・ホーンの健闘も光る。泣けて困った。シビアな内容ながら子ども主演ハリウッド映画らしい心温まる作品。  4  109シネマズMM
 ポエトリー
(韓国)
 詩の教室に通う初老の女性。孫息子が少女アグネスの死に関与していたことを知る。過酷な現実を突き付けられつつ、一編の詩に辿り着くまでの魂の遍歴を描く。名匠イ・チャンドン監督名優ユン・ジョンヒ主演。純文学系の完成度の高い作品だった。カンヌ映画祭脚本賞受賞作  4  新宿テアトルシネマ
人生はビギナーズ
(アメリカ)
母の死後、75歳で「ゲイ」をカミングアウトした父。まもなく病死するが残りの人生を自分らしく生きた。38歳独身の息子は喪失感の中で、父や母の人生を見つめ直し、自分の新たな生き方を見出していく。ユアン・マクレガー主演。父役のクリストファー・プラマーがアカデミー助演男優賞受賞。寂しそうな母親の姿が一番印象に残った。女優とのエピソードが中途半端。  3.5  横浜ブルグ
マイウェイ
(韓国)
 チャン・ドンゴンとオダギリ・ジョー主演、「シュリ」のカン・ジェギ監督作品。被支配者朝鮮人と支配者日本人がノモンハン戦争、独ソ戦、ノルマンジー上陸作戦に否応なしに巻き込まれ、その過程で二人の間の反目が友情へと変わる。火薬使用過多の荒っぽい作品だが、そこそこ面白かった。.  3.5  TOHOシネマズららぽーと横浜
 灼熱の魂
(カナダ)
 母の遺言状に従って、母の出身地中東で父と兄を探す双子の姉と弟。次第に明らかになる母の壮絶な人生。報復の連鎖から、人は和解の道を見出すことができるのだろうか。重い話だった。結末が急ぎ過ぎな気がした。女優さんたちが素晴らしい。  4  TOHOシネマズシャンテ
   2011年の映画寸評 ↓
アジョシ
(韓国)
過去を捨てて市井で地味に暮らす男。近所の女児とだけ心を通わせていた。その子が暴力団の犯罪に巻き込まてしまう。男はその子の救出のために戦う。昨年韓国最大ヒット作。ウォン・ビンがとにかくカッコイイ。楽しめた。 4 TOHOシネマズららぽーと横浜
ゴーストライター
(仏・独・英)
イギリス前首相の自伝のゴーストライターになった男。前任者は不慮の死を遂げている。何があったのか?ゴーストライターは国家の秘密に巻き込まれていく。ユアン・マクレガー主演、ロマン・ポランスキー監督作品。暗い色調、荒涼たる風景、演技派俳優達がサスペンスをじわじわ盛り上げていく。2/3までは映画演出に酔う。ただサスペンスの常として結末が見通せるようになるとやや興ざめになる。イギリスを日本に重ね合わせると苦い思いもある。お奨め作品です。 4 109シネマズMM
ヒマラヤ運命の山
(ドイツ)
ヒマラヤの高峰ナンガ・パルバート。ドイツ遠征隊に加わったメスナー兄弟は登頂を果たすが・・・。ヒマラヤの雄大苛酷な山岳を舞台に兄弟の対抗心と愛情、登山隊内の軋轢を描く。09年ドイツ大ヒット映画。撮影隊と俳優に拍手。人間ドラマはあっさり。メスナーは超人!カシミール地方の武装ゲリラも登場する展開は興味深かった。 3.5 ヒューマントラストシネマ有楽町
SUPER8
(アメリカ)
1979年子供達は8mm映画を撮影していた。そこで貨物事故が起きる。軍の秘密を目撃してしまった子供達。冒険、親子愛、初恋、エイリアンの話が入り混じり最後までハラハラさせる。ハリウッドらしい娯楽作。楽しめた。 新宿ミラノ3
コクリコ坂から
(日本)
東京五輪前の横浜が舞台のアニメ。宮崎吾郎監督。高校生が主人公の初恋が描かれているのに、胸キュンしない。絵も雑。
ただ団塊の世代には懐かしい面も。手作り感があって優しい映画。
109シネマズMM
鯨とり
(韓国)
1980年代韓国ニューシネマ代表作品。ルンペン、学生、身売りされた女性がやくざに負われながら女性の故郷を目指すロードムービー。チョン・ドファン独裁下の韓国のやるせない青春を描く。ベ・チャンホ;監督アン・ソンギ主演。発展を遂げた韓国を知る現在の視点で見ると淡々と受け止められるし希望も感じられるが・・・ K'cinema
遥かなるふるさと旅順・大連 記録映画の名監督羽田澄子のシネマエッセイ。1948年まで暮らした町旅順、大連を訪ねる。淡々と過去、現在が描かれる。もちろん問題意識を持って。途中居眠りしてしまった。 3.5 岩波ホール
バビロンの陽光
(イラク)
サダム・フセイン政権崩壊後、クルド人の母は孫とともに行方不明の息子を捜しに900km南の刑務所まで旅に出る。40年間に行方不明者150万人と言うイラクの現実に言葉もない。評価外の作品。毅然とした母と無邪気な孫。二人とも素人だという。監督は欧州で映画を学んだ。重い辛い映画だが、希望も見えた。 シネスィッチ銀座
風吹く良き日
(韓国)
1980年制作(30年前)の韓国映画。米国のニューシネマ同様希望の見えない若者達の姿を描く。その後の韓国を見れば、希望を語ろうとした映画だと納得させられる。まだ洗練されず、素朴な作り。若きアン・ソンギが出ている。 K'cinema
X-MENファーストジェネレーション
(アメリカ)
ヒット映画「X-MEN」の前日談。プロフェッサーXとマグニートーは如何にして対立するに至ったか。キューバ危機を背景に描く。面白かった。 横浜ブルグ
アジャスメント
(アメリカ)
第三者によって運命を支配された現実を舞台に巨大な陰謀に立ち向かう男を描いた小説の映画化。マットディモンの映画というので見たが、途中で居眠りをしてしまった。残念賞。 109シネマズMM
ブラック・スワン
(アメリカ)
バレエ「白鳥の湖」主役に抜擢されたプリマ。演技に悩むうち、幻想に取り憑かれていく。主演ナタリー・ポートマンが素晴らしかった。映像も見事。しばらく映画の世界から抜け出せなかった。映画館で見るべき映画。 109シネマズMM
英国王のスピーチ
(イギリス)
思いがけず国王の座につくことになたジョージ6世は吃音に苦しんでいた。妃のエリザベスは民間の言語療法士を訪ねる。今年のアカデミー作品賞主演男優賞他を受賞した作品。とにかく俳優の演技が見もの。上品で心温まる映画。 109シネマズMM

(日本)
山の景色を見たくて行ったのだから、初めから映画の出来は期待していなかったが、にしても、原作の良さをもう少し生かせないものか。山の厳しさも含め、山への愛情はなし。気持ち悪い父と娘の話にしちゃって、日本映画の悪いとこ満載。小栗旬は頑張ってたから、甘めの評価で。 109シネマズMM
ソーシャルネットワーク
(アメリカ)
今話題の「FACEBOOK」創始したハーバート大学生マーク・ザッカンバーグは、成功と引き換えに創業仲間友人達に訴えられる。最初の女友達とのちぐはぐな会話から一気に話に引き込まれる。秀逸な脚本。東部エリート、西海岸IT長者などアメリカの現在が窺える。実に面白かった。若い俳優達に拍手。 4.5 109シネマズMM
2010年の映画寸評 ↓
バーレスク
(アメリカ)
田舎出身の少女がLAのクラブでスターの座を掴む。ストーリは陳腐。踊りと歌を楽しめばいい。アギレラの歌と踊り、シェールの歌は見ごたえ聞き応えある。 3.5 109シネマズMM
リトル・ランボーズ
(イギリス)
片田舎の厳格な家庭に住む少年が、ある日学校で不良少年と知り合う。意気投合した彼らはランボーをオマージュした映画を作る。いい映画だった。不良少年役の子がとてもうまい。 4 渋谷シネクイント
冬の小鳥
(韓国・フランス)
9歳の少女が突然児童施設に預けられる。少女は怒り、絶望し、反抗しながらやがて運命を受け入れ、新たな人生を歩もうとする。ウニー・ルコント監督自身の半生でもある。子役が素晴らしい。秀作。フランス風韓国映画。 4.5 岩波ホール
桜田門外の変
(日本)
吉村昭原作なので、多少期待したが、駄作。原作の意図を全く無視。安っぽすぎる。時間つぶし&1000円だが、時間と金を返せ。 2 新宿バルト
瞳の奥の秘密
(アルゼンチン)
退職した刑事(検事?)が在職中の事件を元に小説を書き始める。改めて事件に向き合ううちに、ある「秘密」を通して「愛」あり方を考え人生をやり直す決心をする。脚本も練られていて俳優もよい。力作、だが嫌い。見に行くんじゃなかった。 3 TOHOシネマズシャンテ
インセプション
(アメリカ)
「ダークナイト」監督クリストファー・ノーラン作品。主演レオナルド・ディカプリオ。人の頭の中にアイディアを植えつける産業スパイ。夢の中に入り込むとかアイディアを盗んだり植え付けたりという奇想天外なストーリーを作品化&映像化する監督とハリウッド映画人に感服。面白い。映像も圧倒的だった。 4 丸の内ピカデリー
トイストーリー3
(アメリカ)
人気アニメの第3作。3D作品。おもちゃの持ち主アンディも17歳になり大学入学のために家を離れることになった。おもちゃたちの運命は?実に丁寧に作った作品で、笑ってハラハラして後ホロリ。脚本、映像、演出、実に見事だった。 4 TOHOシネマズ
六本木ヒルズ
ハングオーバー
(アメリカ)
全米大ヒット&ゴールデンクグローブミュージカルコメディ作品賞なのになかなか公開されなかったコメディ映画。式前夜花婿&友人バチュラーパーティ。泥酔で目覚めたら部屋に虎や赤ん坊が。花婿も行方不明。一体何が起こったのか。脚本が秀逸。下ネタ下品満載だけど、最後は爽快。こういうバカバカしい作品大好き 4 横浜ブルグ
アリス・イン・ワンダーランド
(アメリカ)
つまらなかった。3Dでなく2Dで見たせいか?J・デップとT・バートンはいつまでこんな映画ばかり作るのだろう? 2.5 新宿バルト
シャッターアイランド
(アメリカ)
精神をわずらう犯罪者を収容する孤島の病院で女性が行方不明になった。FBI捜査員が訪れる。謎は早い段階で読めてしまう。とにかくディカプリオの演技がすばらしい。ディカプリオファンとして甘めの評価 4 新宿バルト
のだめカンタービレ最終楽章後編
(日本)
漫画の愛読者、TVドラマのファンには、楽しい映画。一つの独立作品としてみると、欠点の多い映画だろう。演奏シーンや演奏家としての悩みなど、俳優達の演技は見ものだと思う。パリやプラハの風景、数々の名曲も楽しめる。 3.5 109シネマズMM
息もできない
(韓国)
取立て屋で働いているチンピラ男と女子高生の恋。数々の国際賞を受賞した作品。若い俳優、若い監督が頑張っている。良い作品だった。 4.5 渋谷シネマライズ
マイレージ・マイライフ
(アメリカ)
リストラを言い渡す職業。全米中を飛行機で飛び回る日々。マイルを貯めることだけが生きがいの男。脚本がうまい。演出もテンポよく飽きさせない。ジョージ・クルーニーを始め俳優が皆いい。軽妙に、人生を考えさせる映画。 4 109シネマズMM
シャーロック・ホームズ
(アメリカ)
ロバート・ダウニー・J&ジュート・ロウコンビ。ガイ・リッチー監督なのでアクションの多いスタイリッシュな映像。だが、悪役もあんまりおどろおどろしくないし、推理も今いち。ジュード・ロウはカッコイイが、R・ダウニーJの魅力がわからない。 3 109シネマズMM
幸せの隠れ場所
(アメリカ)
貧しい黒人高校生の養い親になり、彼をアメフトの名選手へ育てた女性の話。サンドラ・ブロックのアカデミー主演女優賞作。敢て米国の善意のみを描こうとしたかのようだ。ブロックははまり役。こういう夫だったら女性は皆幸せ。 3.5 109シネマズMM
バレンタインデー
(アメリカ)
バレンタインデーを完璧にと願う男女15人の愛を「プリティウーマン」のゲイリー・マーシャル監督が描く。出演俳優が豪華。楽しめた。 3.5 109シネマズMM
インビクタス/負けざるものたち
(アメリカ)
95年ラグビーW杯南ア大会。マンデラ大統領はラグビーを通して「新生南アフリカ」人種の和解が図れるかもしれないと考える。理想主義的過ぎるかもしれない。が、27年の獄中生活を耐えたマンデラの存在を考える時、「退廃」に逃れてはいけないと思う。決勝戦は迫力満点。イーストウッドは公平な人だ。マット・ディモンが脇役に徹しているのが逆に新鮮。インビクタスの詩が胸を打つ。 4 109シネマズMM
キャピタリズム
(アメリカ)
サブプライムローン問題で家を追われる人々、大量リストラ、民間委託で刑務所も儲け主義(軽微な罪で刑務所行き)、パイロットですらワーキングプアになる。巨大企業の利益至上貪欲資本主義が人々を苦しめるアメリカの現実。マイケル・ムーアは社会主義的というより、「汝貪ることなかれ」のキリスト教的。 4 TOHOシネマズららぽーと横浜
ジュリー&ジュリア
(アメリカ)
フランス料理をアメリカに紹介したジュリア。冴えない日々にジュリアのレシピを再現してblogにつづるジュリー。ジュリーはやがて志望のライターへの夢をかなえる。M・ストリープの演技が見もの。 3.5 TOHOシネマシャンテ
以下は2009年分 ↓
アバター
(アメリカ)
話題の3D大作。ストーリーは通俗的だが見ごたえがあった。映像に圧倒された。戦争のむごさも感じた。自然と人間、ネイティブと侵略者の問題もある。ナウシカのようでもあり「もののけ姫」のようであり、ボカホンタスのようであり、ファイナルファンタジーのようであり、マトリックスのようでもあった。 4 新宿バルト
誰がため
(デンマーク)
1944年のデンマーク。ナチツドイツの占領下、抵抗組織に所属する2人はゲシュタボとナチス協力者を暗殺していた。ある人物の暗殺指令に2人は組織に疑問を持ち始める。実話に基づく作品。デンマークで大ヒットした。筋を追うのに苦労した。 3.5 シネマライズ
牛の鈴音
(韓国)
韓国の片田舎で暮らす老夫婦と老牛の生活を淡々と追ったドキュメンタリー。牧歌的な映画で味わいがある。韓国で大ヒットした理由をあれこれ考えた。 4 シネマライズ
のだめカンタービレ
(日本)
漫画原作、ヒットドラマの映画化。ストーリーは期待しない方がいいが、音楽は十分に楽しめる。玉木宏はよく頑張った。指揮はテレビから格段の進歩。上野樹里も今回は見せ場が少ないが魅力的。続編が楽しみだ。ピアノはランラン。 3.5 109シネマズMM
カチンの森
(ポーランド)
巨匠アンジェイ・ワイタ監督作品。ソ連よるポーランド軍1万5千人虐殺事件はソ連支配下ポーランドにおいて半世紀にわたり伏せられた。。実際に遺された日記や手紙をもとに、「カティンの森」事件の真実を、ソ連軍に捕らえられた将校たちの姿と、彼らの帰還を待つ家族たちの姿をとおして描く。重い作品だった。 4 岩波ホール
母なる証明
(韓国)
ホン・ジュノ監督らしい凝った脚本と演出。母役キム・ヘジャも素晴らしかった。 4 武蔵野館
インフォーマント!
(アメリカ)
FBIを欺き、アメリカを混乱に陥れた、ある企業内部告発者のうそで作った人生の、本当の物語。日本の味の素や協和発酵も巻き込まれた事件。ソダーバーク監督。体重を増やしたマット・ディモンが熱演。こんな人がいるのかとびっくり。 3.5 恵比寿ガーデンシネマ
ジェイン・オースティン秘められた恋
(アメリカ)
「高慢と偏見」などで知られるオースティンの生涯と恋を描く。オースティンにアン・ハサウェイ。まぁまぁ。 3.5 TOHOシネマシャンテ
サンシャインクリーニング
(アメリカ)
高校時代は学園のアイドル。今はハウスクリーニングで懸命に働くシングルマザー。不倫相手から事件現場のクリーニングの仕事を紹介される。何をやってもダメな妹と共に働き出す。その中で自分達のトラウマを見つめ、改めて人生をやり直そうとする。Aアダムスがけなげ。A・アーキンやE・ブラント、子役がいい味。女の子が生きるのは大変だ。 4 TOHOシネマシャンテ
ハリーポッターと謎のプリンス
(イギリス)
ハリーたちもお年頃。青春の恋を描く。コメディタッチのとこもあって、そこそこ面白い。が、闇との闘いの方はまとまりがなくてよくわからない。原作を読んでないと辛いかも。次の映画へのつなぎかな。 3 109シネマズMM
嗚呼満蒙開拓団
日本
中国東北地方(満州)方正県に中国政府が建てた日本人墓地「方正地区日本人公墓」がある。関東軍の兵站基地があった方正にあったため、ソ連参戦後の混乱の中を多くの日本人がわらにもすがる思いで方正にやってきた。しかし多くの日本人は置き去りにされた。方正で生き延びた人びとの戦後をインタビューによって描いていく。日本という国を考えさせる優れたドキュメンタリー。 4 岩波ホール
それでも恋するバルセロナ
(アメリカ)
最初からクスクス笑える映画。ナレーションからして変。W・アレンらしいというべきか。セクシーでいながらおとぼけのS・ヨハンソンや「濃い」バルデム、ペネロペ・クルス。変な人達なのに、スペイン組が演じると説得力がある。。脇役のレベッカ・ホールや婚約者役や叔母役もいい味。スパニッシュギター音楽が美しい。。テーマソングも頭に残る。 3.5 ル・シネマ
劒岳 点の記
(日本)
地図空白地劒岳のため初登頂を目指す陸軍陸地測量部。劒岳の厳しさ美しさ。ただ使命を果たすために死の山劒岳に挑む明治の男達のひたむきさ謙虚で誠実なその姿に打たれる。が、人間ドラマはなし。映像を見る映画。雪渓を登るシーンに流れるビバルディ「四季」にグッと来た。 3.5 109シネマズMM
天使と悪魔
(アメリカ)
「ダ・ヴィンチ・コード」に続くラングドン教授(トム・ハンクス)活躍の第2作。今度は科学者秘密組織イルミナティがバチカンに挑む。トンデモ原作のジェットコースター映画。俳優といい映像といいお金をかけている。ハラハラドキドキを楽しめばいいんじゃない。 2.5 109シネマズMM
スラムドッグ$ミリオネア
(イギリス・アメリカ)
今年のアカデミー8部門を制した作品。インドムンバイのスラム出身の青年がクイズ番組を勝ち抜く。如何にして勝ち抜いたか。巧みなストーリー展開で飽きさせない。子役の少年少女が可愛い。評価する人はするのだろうが、それ程の作品とは思えなかった。通俗恋愛・兄弟愛・仁侠(?)映画。インドの描き方に違和感がずっとあった。 3.5 109シネマズMM
MILK
(アメリカ)
ゲイを公表してアメリカ初の公職についたミルク。マイノリティの権利を勝ち取るために闘い凶弾に倒れる。ショーン・ペンの演技は驚くべきものがある。助演男優賞候補ジョシュ・ブローリンだけでなく、若手のJ・フランコ、エミール・ハーシュ、ディエゴ・ルナの競演も見もの。脚本演出は最後まで揺るぎがない。こういう映画が作られて賞を取るアメリカ、狂信的キリスト教右派がいてもアメリカは大丈夫だと思えた。自由と人権の尊重。日本も今問われていると思う。憲法記念日にふさわしい作品を見た。 4 109シネマズMM
グラン・トリノ
(アメリカ)
掛け値なしに面白い。世間に同調できない頑固な老人が、毛嫌いしていた隣人のミャンマー・モン族の一家と知り合い、心を通じあうようになり・・・。クリンスト・イーストウッドの集大成と言える映画。 4 渋谷東急
四川のうた
(中国)
「長江哀歌」ジャ・ジャンクーの作品。四川の国営工場が閉鎖されることになり、そこで働いていた労働者が、インタビューに答える形で自分の半生を語る。ドキュメンタリーのようでそうでない不思議な作品だが、監督の、民衆への共感と敬意が感じられる奥深い作品。 4 ユーロスペース
ダウト
(アメリカ)
主要キャスト4人がアカデミー賞ノミネートされた作品。カトリック系高校で神父が黒人男子生徒に性的虐待をしているのではないか?という疑いをかける修道院長。進歩的な神父と厳格な修道女の社会的思想的衝突がテーマかと思ったら、全くの心理ドラマだった。真実は?見る者の判断に委ねられる。演技が見もの。 3 ル・シネマ
マンマ・ミーア
(アメリカ)
アバのヒット曲でつづるミュージカル。結婚式を前に実の父を知りたいと娘が3人の男性に招待状を送る。結婚式までのドタバタ。メリナ・メルクーリが歌って踊る。さすが大女優。おばさん3人のパワーに比べると男性陣はやや影が薄い。ギリシャの風景は美しかった。楽しめる。 3.5 109シネマズMM
ベンジャミン・バトン 数奇な人生
(アメリカ)
老人で生まれ次第に若返ると言う人生を逆に辿るベンジャミンの数奇な人生を描く。フォレスト・ガンプに似た味わい。若いブラビがかっこいい。ほとんどが老けメークなんだけど。プラビとケイト・ブランシェットがいてこその作品。メイク、特撮の素晴らしさ。 4 109シネマズMM
チェ 39歳別れの手紙 スティーヴン・ソダーバーグ監督、ベニチオ・デル・トロ主演のゲバラ2部作の後半。革命キューバから別れの手紙を残し、再びゲリラ戦に身を投じたゲバラ。39歳で処刑されるまでを描く。淡々としたタッチ。結末がわかっているだけに切ない。こういう生き方があったと、しみじみ感じた。 3.5 109シネマズMM
チェ 28歳の革命
(アメリカ)
20世紀最大のイコンと言われるチェ・ゲバラを描く大作の前半キューバ革命成功まで。理想主義者としてのチェ、温かな人柄を魅力的に描く。カストロの優れた政治指導者ぶりも。ただ何故「革命なのか」は若い人たちにはちょっとわかりにくかったかもしれない。CGでない映像はホッとする。 3.5 109シネマズMM
そして私たちは愛に帰る
(ドイツ)
ドイツとトルコで出会う3組の親子。運命が交差する。凝った脚本だが、感動までにはいたらない。人物描写がやや浅い。 3.5 シネスイッチ銀座
以下は2008年分 ↓
懺悔(ソ連) ソ連時代のグルジア映画。ゴルバチョフ時代に公開。内容は独裁批判だが、ストレートに描いているわけではないので、なかなか難解だった。 3.5 岩波ホール
Wall・e
(アメリカ)
とにかくアニメーター達に脱帽。CGが素晴らしい。ストーリーや飛行シーンに「ナウシカ」の影響が感じられる。 4.5 新宿バルト9
ワールドオブライズ
(アメリカ)
レオナルド・ディカプリオ、ラッセル・クロウ主演の中東を舞台にした映画。イスラムテロ組織vsCIA。この映画は何を言いたかったのだろう。あんまり面白くなかった。 3 11月20日(土)
相鉄ムービル
未来を写した子ども達(イギリス) インド・カルカッタの売春街に暮らす子ども達。カメラを持ったところから彼らの夢が広がる。アカデミードキュメンタリー賞受賞作。それでも現実は厳しい。自分の未来を切り開いた子もいるが、脱出できない子もいる。子どもの目の輝きを生かすにはどうしたら?重い課題も残る。 3.5 11月28日(金)
シネスイッチ銀座
レディスデイ
ブロードウエイ♪
ブロードウェイ(アメリカ)
ミュージカル「コーラスライン」のオーディションのドキュメンタリ。コーラスラインの物語とオーディションを受けるミュージカル俳優達の物語が重なる。俳優たちの技量の素晴らしさよ。「コーラスライン」のもととなったテープも初公開。 3.5 11月9日(日)
109シネマズMM21
イントゥザワイルド
(アメリカ)
将来を期待されたエリート大学生が全てを投げ捨てて放浪の旅に出る。ショーン・ペン監督。様々な人々と交流しながら成長していくが・・・。アメリカならではのロードムービー。風景が美しい。地味ながら佳作。 4 10月4日(土)
シャンテシネ
ウォンテッド
(アメリカ)
アクション&CGの娯楽作。まぁ面白かった。アンジェリーナ・ジョリーの魅力で成り立っている。ジェイムス・マカヴォイも頑張っている。 3.5 9月22日(月)
日劇PLEX
ダークナイト
(アメリカ)
アメコミヒーローの映画化「バッドマン」シリーズ最新作。アメリカでは「タイタニック」に次ぐ興行成績を上げている。急逝したヒース・レジャーが最悪の犯罪者ジョーカーを怪演している。秀作。ドラマの展開に引き込まれる。「善」とは「悪」とは?かつてのようなヒーローが成立し得ないアメリカの、現在の混迷も映し出している。 4.5 8月14日(木)
109シネマズMM21
1978年冬
(中国)
文革は終わったが次の時代の展望は見えない。閉塞感に包まれる地方都市で北京からやってきた娘と地元の青年の恋愛を描く。地味だが情緒豊か。中国映画の可能性を感じた。 4 7月5日(土)
ユーロスペース
インディ・ジョーンズ
(アメリカ)
インディ・ジョーンズが帰ってきた。67歳のハリソン・フォードが頑張る。第一作のヒロインも再登場。まぁ遊園地のアトラクションと同じでハラハラドキドキ。荒唐無稽の活劇。楽しめる。 3.5 6月28日(土)
109シネマズ港北
JUNO
(アメリカ)
16歳の高校生の妊娠という題材を扱いながら、少女の成長を温かく描く。ある種のおとぎ話。父親継母親友の自然体の優しさ。父親が「愛するのは金持ちだとか外見とかではない。そのままのお前を受け止めることだ」というのは秋葉原殺人鬼に聞かせたい。風変わりで個性的なJUNO役エレン・ペイジが達者。里親のJ・ガーナーがジュノのおなかに話しかけるシーンは美しい。 3.5 6月20日(金)
109シネマズMM21
ザ・マジックアワー
(日本)
三谷ワールド満喫。上質のエンターテイメント。面白かった。豪華なゲスト陣もお楽しみ。 4 6月7日(土)
新宿
休暇
(日本)
新婚旅行休暇をとるために、死刑囚の「支え役」を申し出た刑務官の心の葛藤。厳罰化が進む中で死刑執行に携わる刑務官を苦悩を描いて重い。裁判員制度もまもなく始まる。「死刑」について深く考えさせる。監督・スタッフの問題提起を受け止めたい。 4 6月5日(木)
上映会
最高の人生の見つけ方(アメリカ) 孤独な大金持ちジャック・ニコルソンと家族に恵まれる工員モーガン・フリーマンは二人とも余命半年と宣告される。死ぬまでにやりたいことをやろうと世界旅行に出かける。もはや誰もが望めなくなったアメリカンライフをモチーフにして人生の苦さも甘さを感じ取れる映画 4 5月25日(日)
TOHO川崎
ジェーン・オースティンの読書会
(アメリカ)
ジェイン・オースティン好きの女性が友人を励まそうと読書会を開く。6冊の小説と6人のメンバー。彼らが小説を通して新しい人生を踏み出していく。ガールズムービーならぬレディスムービー。米国中上流社会の知的・リベラルな雰囲気。家や暮らしぶり、ファッション等とても好き。穏やかでいい作品。 4 5月23日(金)
ル・シネマ
光州5・18
(韓国)
1980年5月、光州で民主化を求める学生を軍が弾圧して死者が出たことをきっかけに、学生や市民が蜂起し、軍は凄惨な武力行使でこれを鎮圧した。これを背景に決起する青年とその恋人の姿を描いたメロドラマ。韓国で大ヒットした作品。出来としては凡庸。 3 5月17日(土)
109シネマズ川崎
幸せになるための27のドレス
(アメリカ)
花嫁の介添え役を27回も務めた女性。脇役の道を歩み続けてきた女性が未来の幸せに向けて踏み出す。アメリカらしい女性の成長物語。ラブコメの王道。介添え役として着た27のドレスもすてき。キャサリン・ハイグルやジェームス・マーズデンという旬の俳優が出ているのが楽しい。 3.5 5月17日(土)
試写会
フィクサー
(アメリカ)
農薬会社をめぐる巨額訴訟。会社側弁護士の友人が良心の呵責から変調をきたす。フィクサ−としてうらぶれていたジョージ・クルーニーが事件をさぐっていく。ボーンシリーズ脚本のトニー・ギルロイ初監督作品。暗い色調、時が前後する展開等共通する点も。トム・ウィルキンソンがすごい。結末が安易で拍子抜け。 3.5 4月29日
六本木シネマズ
ゼア・ウィルビー・ブラッド
(アメリカ)
ダニエル・デイ・ルイスがどこまでも自己中心的な人物を圧倒的な存在感で演じる。長丁場の映画ぎっしりダニエル・デイ・ルイス。暗くて骨太な作品。 4 4月26日
TOHOシネマズららぽーと横浜
つぐない
(イギリス)
とにかく、悲しい映画だった。作家を夢見る少女の嘘によって、姉とその恋人の愛が引き裂かれる。戦争によってそれは取り返しのつかない悲劇に。少女役がうまかった。 4 4月24日
テアトル タイムズスクエア
マイブルーベリーナイツ
(フランス・香港)
ノラ・ジョーンズ初主演作。ジュード・ロウ、レイチェル・ワイズ、ナタリー・ポートマン共演。期待したがはずれ。感傷過多で、ご都合主義。途中眠くなった。1,800円に値しない。内容なくても映像で見せる手もあるが、それも出来ず。名をなした中国人監督作品は何故こうも無内容?ノラの歌がもっとあれば少しは慰めだったが。 2.5 3月22日
109シネマズMM21
魔法にかけられて
(アメリカ)
楽しかった。わくわく。ディズニー映画のパロディ。俳優もいいし、歌もいい。家族で楽しめる。娯楽映画としてよくできている。後半がバタバタなのが残念。 4 3月18日
109シネマズMM21
ライラの冒険
(アメリカ)
昨年から宣伝しまくっている話題のファンタジー映画。映像はすごいし、ニコールはものすごくきれい。でも話が慌しすぎて、よく理解できない。失敗作?続編に期待。 3 3月15日
丸の内ピカデリー
ペネロピ
(アメリカ)
先祖がかけられた呪いのせいで豚の鼻を持ってうまれてしまった女の子「ペネロピ」の話。その呪いを解く方法は、彼らの「仲間」が彼女に永遠の愛を誓うことだった。寓話を通して「女の子の自立」を描く。「呪い」とは、自分で自分を縛ってしまうこと。その呪いを解けるのも結局は自分自身でしかない。俳優陣も豪華。お奨め。 4 3月5日
109シネマズ川崎
ヒットラーの偽札(オーストリア) 第二次大戦中、ユダヤ人強制収容所でポンド、ドル紙幣の偽造を行った「ベルンハイム作戦」を描いた映画。過酷な運命を受け入れるしかない状況下で、それでも人間らしく生きようとするとはどういうことなのか、映画はそう語りかけてくる。佳作だった。だが、今のイスラエルを考えると複雑な気持ちになる。 4 3月4日
日比谷シャンテシネ
エリザベス:ゴールデン・エイジ(アメリカ) 西欧紙芝居。歴史物としても人間ドラマとしても中途半端。けれんばかり。ケイト・ブランシェットは大熱演だが脚本の人物造形が浅い。深みのある演技ができる人なのに残念。ジェフリー・ラッシュの存在が作品の質をかろうじて保った。衣装はすばらしい。 3 2月22日
相鉄ムービル
アメリカン・ギャングスター
(アメリカ)
ギャング映画というと30年代と思うがこれはベトナム戦争時。ギャングと刑事、さらに腐敗する警察を描く。シナリオがよくできていて2時間半の長丁場も気にならなかった。デンゼル・ワシントンとラッセル・クロウの演技が見もの。 4 2月11日
川崎チネチッタ
ぜんぶフィデルのせい(フランス) フランコ独裁政権に反対した叔父の死をきっかけに、恵まれた家庭が大変化。「全部フィデル(カストロ)のせい」と怒る9歳のアンナ。70年代を少女の目を通して描く。自由の意味、人間の尊厳、文化の多様性について気づいていくアンナ。少女のファッションも可愛い。監督は「Z」「ミッシング」で知られるコルタ・ガウルス監督の実娘ジュリー・ガウルス。「アジェンデ政権の悲劇」の重さよ。 4.5 2月2日
恵比寿
ガーデンシネマ
潜水服は蝶の夢を見る
(フランス)
脳梗塞のため倒れた編集者。意識は明晰だが、左目以外動かない。その左目の動きだけで自伝を綴る。回想画面の映像が美しい。主人公視点(左目)の映像があるだけに余計美しく感じる。人生の意味を考えさせられた。 4 1月22日
試写会
テラビシアにかける橋(アメリカ) 数々の国際児童文学賞を受賞しているキャサリン・パターソンの名作を映画化。原作の力なのか、本作も素晴らしい作品。ファンタジーが現実に耐え、かつそれを乗り越える力を与えることを示す。子どもを愛し、その成長を見守る大人の姿も見て欲しい。今年最初にいい映画を見て幸せ。 4.5 1月20日
試写会
以下は2007年分 ↓
サラエボの花
(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
今年の収穫。民族浄化」を名目に行われた集団強姦のために「望まれずして」生まれた娘と母親の現在を描いた作品。生まれてきた生命に人間は希望を抱けるということをこの映画は語りかけている。 4.5 12月17日
岩波ホール
ボーン・アルティメンタム
(アメリカ)
スピーディで、圧倒的なアクション、カメラワーク。音楽も打楽器中心で畳み掛けるよう。カーアクションやバイクアクションもハリウッドの伝統。マット・ディモンはこの作品で大きくなった。女性たちの描き方も共感が持てる。堪能しました。 4 11月28日(水)109シネマズMM21
オリヲン座からの招待状
(日本)
あまりに稚拙な脚本で失笑。人物描写が浅くて、つまらなかった。類型的人物が類型的せりふをしゃべるだけ。映像も思わせぶりなだけ。加瀬亮くんは良い俳優なので点をプラス。りえちゃんはもっと太らないと鳥ガラみたいだよ。 2 10月29日(月)
東映試写室
サイボーグでも大丈夫(韓国) 面白くなかった。スカ 2 10月19日(金)
新宿武蔵野館
ミス・ポター
(イギリス)
ピーターラビット生みの親ミス・ポターの物語。実らなかった恋愛や自然保護運動も描く。映画に登場するアニメのピーターラビットらが可愛いし湖水地方の風景も美しい。ほんわりした映画。ユアンが素敵。 4 10月10日(水)
109シネマズMM21
ヘアースプレー
(アメリカ)
BIGサイズの女子高校生がTVショーのレギュラーをつかむ。大ヒットミュージカル。楽しかった。ジョン・トラボルタの怪演。オーディションで選ばれた新人女優も超・歌がうまい。意外に社会派だった。 4 10月・試写会
シッコ
(アメリカ)
「華氏911」のマイケル・ムーア監督最新作。今回はアメリカの医療保険に切り込む。アメリカの保険業界の高収益は患者切捨てによって得られている。イギリス・フランスの医療制度と比較しつつアメリカの弱者切捨て社会を鋭く告発する。相変わらずの行動力、発想力に敬意。日本のいわゆる「改革」と推進する人々の顔を思い浮かべた。 4 9月21日(金)
ワーナーマイカルみなとみらい
陸に上った軍艦(日本) 95歳の現役映画監督新藤兼人の軍隊体験を本人の証言と再現ドラマで見せるドキュメンタリードラマ。戦争末期の日本軍隊の馬鹿馬鹿しさと悲劇。戦争の実相をしかと見るべきだと思う。映画としての評価は難しい。 8月29日(水)
渋谷ユーロスペース
長江哀歌
(中国)
長江三峡ダム建設と沈みいく街の人々を描く。ベネチア映画祭グランプリ作品。ジャ・ジャンクー監督作品。いい作品だった。 4 8月28日(火)
シャンテシネ
ヒロシマ・ナガサキ(アメリカ 62年経っても伝えなければならないメッセージがある。米国でようやくこういう作品ができるようになった。岩波ファンばかりでなく、若者子どもも見に来ていた。 4 8月14日(火)
岩波ホール
夕凪の街桜の園
(日本)
いい作品だった。製作者が真面目に真面目に取り組んでいた。原作が短いので、多少膨らませてあるが、問題なし。出演者も適役。隣の観客はずっと泣いていた。 4 7月26日(木)
試写会
魔笛
(イギリス)
音楽は素晴らしい。ザラストロと夜の女王は圧倒的な歌声だ。ただ映画としてはかなり不満。辻褄の合わない話だから、難しかったろうとは思うけど・・・。プラナーは平和のメッセージを伝えたかったのかな?目をつむったままの観客もいた。 3.5 7月25日(水)
09シネマズMM21
ダイ・ハード4
(アメリカ)
ハリウッドアクション大作。ハラハラドキドキ。残酷なシーンもあんまりなくて、楽しめるように作ってある。 3.5 6月30日(土)
相鉄ムービル
GOAL!2 もともと物語には期待していなかった。有名サッカー選手が大勢出るのと、大画面でサッカーを見るのを楽しみにしていた。確かにそれだけ。日本も少ししか映らなかった。吹替え版の上映館も多いが、あんまりサッカー青少年向きじゃない。 3 5月29日(火)
109シネマズMM21
パイレーツ・オブ・カリビアン ワールドエンド
アメリカ
俳優さん達ご苦労様。CGスタッフご苦労様。そして観客もお疲れ様。ストーリーも何も、ただ目の前の映像に反応して笑いハラハラするだけ。映画というよりテーマパークのアトラクション。海賊物の爽快感にはやや欠ける(遊びすぎ)。 3.5 5月25日(土)
ワーナーマイカルシネマズ
港北ニュータウン
パッチギ love&pease
(日本)
前作とは趣を異にする家族映画。相変わらずエネルギッシュ。子役が達者。井筒監督の男気を感じる。 4.3 5月19日(土)
チネチッタ川崎
スパイダーマン
(アメリカ)
スパイダーマン第3作。いろいろな要素を詰め込みすぎて消化不良。砂男などCGは素晴らしい。青春の終わり。苦さもある。 3.5 5月3日(祝)
相鉄ムービル
フラガール
(日本)
各賞総なめの凱旋上映。常磐ハワイアンセンター誕生の話。素晴らしかった。女優陣が魅力的。フラダンスは圧巻。近来では最高の作品と思った。ちょっと英映画「リトルダンサー」に似ている点も。若者達は炭鉱や炭住、落盤事故なんて知らないだろうなぁ。 4.5 4月20日(金)
相鉄ムービル
ホリデイ
(アメリカ)
恋愛に傷ついた二人が家を交換して休日を過ごす。新しい出会いがあり、自分自身を取り戻していく。20〜30代女性が元気になれる。やや冗長な部分もある。キャメロンは可愛くケイトは相変わらずきれい。老脚本家のエピソートがいい。ちょっと「インハーシューズ」に似てるかも。 4 4月1日(日)
109シネマスMM21
サン・ジャックへの道
(フランス)
亡母の遺産相続のため兄姉弟がスペインの聖地まで旅する。風景がきれい。フランス映画らしい味のある映画だった。 4 3月21日(水)
銀座シネスイッチ
それでも僕はやっていない
(日本)
話題の周防監督作品。痴漢冤罪事件。とてもリアル。俳優もまるで素でやっているよう。長いけれど飽きない。引き込まれた。 4 3月18日
アミューズCQN
ハッピーフィート
(アメリカ)
ペンギンアニメ。子ペンギンのフワフワが可愛いい。話はペンギンにタップを躍らせたらどう?位のたわいないもの。多少環境問題もあるけれど。CGの発展ぶりはすごい。少し眠くなりました。 3 3月18日
ワーナーマイカルシネマズみなとみらい
ドリームガールズ
(アメリカ)
3人組コーラスグループがトップ歌手のバックを務めることからやがてトップスターに。圧倒的な歌。助演賞候補のジェニファー・ファドソンが大迫力。ラストシーンのビヨンセも大スターのオーラ。楽しめる。 4 2月17日(土)
109シネマスMM21
善き人のためのソナタ(ドイツ) 劇作家と女優の盗聴を命じられた国家保安省局員。盗聴を続けるうちに彼の中に変化が起きていく。壁崩壊前の東ベルリンの内幕を描きつつ人間の美しさも描く。ラストシーンにジンときた。 4.5 2月11日(日)
渋谷シネマライズ
ディパーティッド
(アメリカ)
原作が「インファナルアフェア」監督がスコセッシだから当然重厚な作品となった。ディカプリオが素晴らしい。でも香港映画の方が好き。 4 2月8日(水)
109シネマズMM21
マリーアントワネット
(アメリカ)
おしゃれで、きれいでかわいくて、おいしそうな映画。中盤で退屈。ダンストはよかったけど。 3.5 1月31日(水)
日劇PLEX
ヘンダーソン婦人の贈り物
イギリス
富豪の未亡人が劇場を買い取り、レビューを上演するがやがて不入りに。考え出したことは・・・。ジュディ・デンチの貫禄と愛らしさ。作品としてはやや散漫だがレビューシーンと音楽はいい。 3.5 1月19日(金)
ル・シネマ
硫黄島からの手紙
アメリカ)
まぁまぁ。二宮くんが力を抜いた演技でいい味を出していた。 4 1月2日(月)
相鉄ムービル
以下は2006年分
オーロラ(フランス) 踊りを禁じられた国の、踊りが大好きなオーロラ姫が恋したのは貧しい画家だった、という筋のバレエ映画。きれいだった。 3.5 12月23日(土)
ル・シネマ
敬愛なるベートーベン(イギリス) 耳の聞こえない楽聖ベートーベンの第九初演を支えた女性がいた、という話。人物も物語も中途半端。俳優は熱演。第九の音楽だけがよかった。「N響アワー」を映画館で見られたらすごくいいかもしれない。そしていいステレオが欲しいなぁ。 2.5 12月16日(土)
日比谷シャンテシネ
王の男(韓国) 「チャングム」の時代のちょっと前、暴君・燕山君に挑んだ旅芸人2人の人生を描く大作。韓国の映画賞を総なめにし、大ヒットした作品。力作で面白かった。 4 12月16日(土)
チネチッタ川崎
サンキュースモーキング(アメリカ) 嫌煙運動盛んなアメリカのタバコ産業のPRマンの話。風刺が効いていて館内で度々笑い声が起きた。面白かった。 4 11月3日(金)
シャンテシネ
父親達の星条旗
(アメリカ)
硫黄島の戦いをアメリカ側から描く。擂鉢山に旗を立てる米軍兵士の写真が国債購入のキャンペーンに利用される。その中で苦しむ兵士達。静かな怒りが全編を貫く。イーストウッドの練達の演出。過不足ない目配りの行届いた作品。アメリカの知性を感じる。が、心に突き刺さるというわけではない。何故なのか考えている。 4 11月3日(金)
相鉄ムービル
トンマッコルにようこそ(韓国) 平和な村にアメリカ、韓国、北朝鮮の兵士達が迷い込む。憎み合う兵士達が村人の純粋さに心を開いていく。ファンタジーだが、現実批判であり願望でもある。まずまず。音楽は久石譲。 3.5 10月28日(土)
チネチッタ川崎
百年恋歌
(台湾)
候孝賢監督作品を初めて映画館で見た。睡魔に襲われること度々。台詞が少ない上1911年編は無声映画だったから尚更。筋がよくわからんかった。3篇のうち60年代が一番幸福で21世紀は不幸の影。画面は美しかった。 (3.5) 10月27日(金)
銀座シネスイッチ
イル・マーレ
(アメリカ)
韓国映画のリメイク。キアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックが大人の雰囲気でいい感じ。 3.5 10月11日(水)
六本木ヴァージンシネマズ
太陽
(ロシア・イタリア他)
芸術作品だった。日本人俳優の力量を再認識。拍手。昭和天皇というテーマに挑んだソクーロフ監督の作家魂を尊敬します。重いテーマではあるが、そこはかとないユーモアも感じられる。日本でこんな作品を撮る日が来るのだろうか。 4 9月17日(日)
相鉄ムービル
グエムル(韓国) 「殺人の記憶」のホン・ジュノ監督とソン・ガンホが組み韓国では大ヒットした作品。怪獣映画だと思ったら、韓国らしい家族のドラマだった。まずまず。ユーモアが字幕では上手く伝わらなかったのでは?という疑念も 3.5 9月2日(土)
川崎チネチッタ
スーパーマンリターンズ
(アメリカ)
スーパーマンが帰ってきた。面白い。ヒーロー活劇として上出来。CGも78年とは比べものにならない。この夏一番のお奨めかも。 4 8月22日(火)
相鉄ムービル4
釣りバカ日誌・あとは能登なれハマとなれ
(日本)
常連さんに支えられている映画。まあ楽しめた。能登の景色がもっと多く映ればいいのにと思った。 3,5 8月21日(月)
渋谷シネパレス
パイレーツオブカリビアン
(アメリカ)
面白い。めまぐるしい展開で疲れたけれど、楽しい。O・ブルームがカッコイイ役。3作目を見ないとわからないところもあるので次作も期待。 3.5 8月3日(木)相鉄ムービル
ゲド戦記(日本) 失笑。ひどい。評判以上にひどい。ゲドを読んでいない人には訳がわからない。読んでいる人は「怒り」。これは「ゲド戦記」ではない。途中で帰りたくなった。こんなに腹が立つのは久しぶり。絵も雑。原作者には絶対見せられない。ただ声の岡田君はよかった。 8月1日(火)
ワーナマイカルみなとみらい
番外 トリスタンとイゾルテ 中世文学或いはワーグナーの歌劇で知られる悲恋物語の映画化。通俗恋愛映画だが、やっぱり悲恋は切ないね。スパイダーマンのお友達役だったJ・フランコ(トリスタン)がすっかり逞しくなってびっくり。 飛行機内で見た映画なのでスケール感がない。点数評価は控えます。
マッチポイント ウッディ・アレン作とは。上流社会に迎え入れられた元テニスプレイヤーが妻の兄の恋人と不倫。その果ての悲劇。人物はよく描かれている(皮肉っぽく)。S・ヨハンソンも魅力的。でもちょっと後味が悪かった。
笑う大天使(ミカエル)
(日本)
ベストセラー漫画の映画化。女優達が可愛い。ありえない制服、鎖骨と肩甲骨を鑑賞。映画としては大したことなし。 2 7月22日(土)
池袋シネ・リープル
春の日のクマは好きですか?(韓国) 「リンダリンダリンダ」にも出演したペ・ドゥナ主演の青春映画。要領を得ない内容だった。スカ。題名は春樹「ノルウェイの森」の一節から。 2.5 6月17日(土)
シアターN渋谷
嫌われ松子の一生
日本
疲れた。不幸な話なので、にぎやかに画面が進行しても「下妻」のような爽快感はない。中谷美紀が頑張っていた。 3 6月2日(金)
渋谷
GOAL! サッカーファンにはたまらない映画。スポーツ物の定石をはずさない作りで最後はほろり。「イングランドはサッカーの母国」を再確認。日本にもあれ位サッカー文化があればなぁ。ちょっとおまけ評価。 4 5月31日(水)
六本木バージンシネマズ
RENT(アメリカ) ニューヨーク・イーストビレッジに住む若者達の夢と現実。伝説のミュージカルの映画化。ファーストシーンから圧倒される。歌とダンスが素晴らしい。パワーを感じた。見ると元気になれる。 4.5 5月22日(月)
ル・シネマ
ナイロビの蜂
(イギリス)
美しく哀しい愛の物語だった。人道活動家だった妻の死の真相を知ろうとする夫。アフリカの命を軽んずる製薬会社・外務省高官の陰謀が明らかに。メイレレス監督シャローン撮影コンビの力強く圧倒的な映像。スパイ小説大家カレの作品。レイフもレイチェルも適役で美しい。 4 5月19日(金)
相鉄ムービル
グッドナイト&グッドラック
(アメリカ)
赤狩りのマッカーシー議員と対決した伝説のTVキャスターマロー。自由を守る米国の良心をJ・クルニーが直球勝負で描く。モノクロ・ジャズで50年代の雰囲気横溢。主演俳優がいい。せりふ映画で映画的にはやや不満。画面の紫煙に閉口。 3.5 5月5日(金)
六本木バージンシネマズ
クライング・フィスト
(韓国)
すべてを失い「殴られ屋」をする中年男、少年院にいる間に家族を失った若者。どん底にいる二人が再起を賭けてボクシングで対決する。韓国ドラマ特有の家族の物語でもある。まずまず。 3.5 4月23日(日)
アミューズCQN
レアル・ザ・ムービー
(スペイン)
レアル・マドリッドに人々が魅せられるのは何故か。レアルの練習や試合の間に世界各地のサッカーエピソードを挟みながらレアルの魅力を描いていく。東京編は不要。 3 4月21日(金)
六本木バージンシネマズ
プロデューサーズ
(アメリカ)
下ネタを含むベタな笑い満載。ラズベリー賞ノミネートも納得。こういうの大好き。役者は皆すごい。メル・ブルックスを尊敬する。プログラムを読むと気づかない所にもネタが隠れてたようだ。 3.5 4月14日(金)
相鉄ムービル
タイフーン(韓国) 脱北者が韓国に入国を拒まれ、家族も失う。海賊となった彼は朝鮮半島に復讐を誓う。まずまず。アクションシーン、ロケ、CG等お金をかけている。 3.5 4月8日(土)
渋谷TOEI
春が来れば(韓国) 音楽家として挫折した男が田舎町の臨時音楽教員として赴任、ブラスバンドを指導することになる。名優チェ・ミンシク主演。ほのぼのした映画。 3.5 3月28日(火)
シネマスクエアとうきゅう
ナルニア国物語 第1章ライオンと魔女(アメリカ) まぁ面白かった。ハラハラしたし。ピーターカッコよかったし(母)え〜?淡々としていて何も残らない。CGもちゃちな所があるし。動物に武器持たせるなんてひどい。ドングリでも投げてなさい。(子) 3.5 3月17日(金)
109シネマズMM横浜
力道山(韓国・日本) 日本人が熱狂したプロレスラー力道山。ソル・ギョングが体重を25kg増やして熱演。プロレスシーンは迫力があった。俳優達もよい。ただ、ソルの日本語はやはりやや無理がある。 3.5 3月5日(日)
シネセゾン渋谷
PROMISE(中国) 最低。チェン・カイコーもここまで成り下がったか。時間と金を返せ。 0 2月19日(日)
相鉄ムービル
イベリア(スペイン) イサーク・アルベニス生誕100年を記念しその代表作ピアノ組曲「イベリア」をもとに製作されたダンスドキュメンタリー。音楽と踊りは素晴らしい。特にフラメンコ。映画としてはイマイチ。 3.5 2月18日(土)
ル・シネマ
僕が9歳だったころ
(韓国)
子どもの話。1970年代の韓国。こういう世界は嫌いじゃない。懐かしく楽しかった。中年女性観客が多かった。 4 2月9日(木)
シャンテ・シネ
ホテル・ルワンダ
(カナダ・イギリス等)
94年ルワンダ大虐殺事件。ホテルに逃れてきたツチ族の人々を守り抜いたフツ族の支配人。実話の映画化。重いテーマを分かり易く描いた。俳優も熱演。ぜひ見てほしい。 4.5 2月5日(日)
シアターN渋谷
白バラの祈り ゾフィー・ショル 最後の日々
(ドイツ)
ナチス批判のビラを配布し捕らえられた21歳のゾフィー。信念を貫き死刑を宣告される。その尋問と処刑までの5日間を描く。息詰まるような台詞劇。映画終了後しばらく座ったままの観客が多かった。優れた作品。。 4.5 2月4日(土)
シャンテ・シネ
プルーフオブマイライフ
(アメリカ)
舞台作品の映画化。G・パルトロウが心に沁みる演技。油の抜けきったA・ホプキンスは別人かと思った。背中を丸めて頬杖を付く主人公の姿が度々。その気分は私のものでもある。こういう映画が好きだ。 4 2月3日(金)
みゆき座
THE有頂天ホテル
(日本)
楽しい時間を過ごした。俳優の持ち味を十分に生かした脚本と演出。笑えた。良質エンターテイメント。まぁそれだけだけれど。 4 1月25日(水)
109シネマズMM横浜
プライドと偏見
(アメリカ)
オースティンの原作に女性があこがれる要素が詰まっている。名優達が脇を固めキーラ・ナイトレイが感性豊かにエリザベスを演じた。イギリスの風景も美しい。ハッピーになれる映画。 4 1月14日(土)
ワーナーマイカルシネマズみなとみらい
天空の草原のナンサ
(ドイツ・モンゴル)
遊牧民の一家を淡々と撮った映画。モンゴルでも失われつつある生活かもしれない。子どもたちがひたすら愛らしい。癒しの映画。母親の歌に一瞬眠ってしまった。他にも寝ている人がいた。 3.5 1月11日(水)
日比谷シャンテシネ
以下は2005年度分
ビッグスウィンドル
(韓国)
韓国銀行で50億ウォンが盗まれる。容疑者は5名。1人は死亡、1人は逮捕。3人は指名手配。しかし大金の行方はわからない。練りに練られた脚本で、実に面白かった。 4 12月26日(月)
シネアミューズ
歓びを歌に乗せて
(スウェーデン)
邦題よりはるかにシビアな群像劇だった。しかし、根底は人間賛歌。前作公開初日、パルメ首相は映画館からの帰途暗殺された。それ以後映画界を離れていたケイ・ポラック監督18年ぶりの作品。アカデミー賞外国映画部門のノミネート。歌はオリジナル曲でなくバッハとかクラッシックの方がよかったなぁ。 4.5 12月21日(水)
ル・シネマ1
ハリーポッターと炎のゴブレット(英米?) もうすぐ閉鎖される相鉄ムービル。久しぶりに観客が階段下まで行列した。出来はふつう。ガチャガチャ忙しいのはいつもの通り。 3 11月27日(日)
相鉄ムービル
乱歩地獄(日本) 江戸川乱歩の作品4作を実相寺昭雄ら4人が監督するオムニバス映画。エログロ。好みではないので評価できない。 11月19日(土)
シネセゾン渋谷
親切なクムジャさん
(韓国)
チャングムで話題のイ・ヨンエ主演映画。13年の獄中生活を送った女性が復讐を企てる。予想外の展開あり、面白くできていた。まずまず。 3.5 11月14日(月)
シャンテシネ
私の頭の中の消しゴム(韓国) 妻が若年性アルツハイマーで記憶を失っていく。必死で支える夫。泣けるラブストーリーとして大ヒット中だが、ふつう。ヨン様の映画の方が出来がよい。 3.5 11月6日(日)
相鉄ムービル
世界(中国) 北京郊外のテーマパークで働く若者達の閉塞感と浮遊感を描く。現代中国の一面を切り取った、注目のジャ・ジャンクー監督作品。クローズアップと長回しが多用されてやや退屈。 3.5 10月30日(日)
銀座テアトルシネマ
理想の女(アメリカ) オスカーワイルド原作の社交界もの。二人の女優S・ヨハンソンとH・ハントの演技が見もの。ラストがスカッとした。映像もきれい。 4 10月22日(土)
シネスィッチ銀座
チャーリーとチョコレート工場(アメリカ) ティム・バートン監督の遊び心たっぷりの作品。凝ったセットと映像はいつもながら。児童文学なので筋書きが最初から読めてちょっと退屈した所もあった。見て損はない。 3.5 10月10日(月)
109シネマズMM横浜
四月の雪
(韓国)
話題のヨン様不倫映画。ホ・ジノ監督らしい演出で、なかなか良かった。 3.5 10月9日(日)
相鉄ムービル
メトロで恋して
(フランス)
メトロで偶然出会った男女。恋に落ちるが彼女に残酷な運命が。ラストがあっけなかった。 3 9月17日(土)
ル・シネマ
マルチュク青春通り
(韓国)
人気のクォン・サンウ主演映画。恋と喧嘩の典型的青春映画。思ったより良かった。 8月15日(月)
新宿ジョイシネマ3
皇帝ペンギン
(フランス)
超可愛かった、子ペンギン。絵本のよう。涼しそうで夏向き。自然物にある弱肉強食の残酷シーンがなくてよかった。多少エロチックな所がフランスらしい。 4 8月14日(日)
恵比寿ガーデンシネマ
リンダリンダリンダ
(日本)
文化祭直前にメンバーがいなくなったバンド。韓国人留学生をボーカルに3日間でコンサートに間に合わせる。まさに青春映画。そこはかとないユーモアはペドゥナがあってこそ。ちょっとオマケの評価。やっぱりブルーハーツが好きだ(母)。 4 7月31日(日)
シネマセゾン
ヒトラー〜最後の12日間(ドイツ) 最悪の独裁者ヒトラーを普通の人間として描いた、と話題の映画。観客が多くて驚いた。しかも若者が多い。いろいろ考えされられた。 4 7月22日(金)
シネマライズ
スターウォーズ エピソード3シスの復讐(アメリカ 面白かった。さすがスターウォーズという感じ。オビワンとアナキンが対決するシーンは泣ける(火山は笑えるけど)。ユアンがステキ。アメリカの現状への批判も感じられた。パドメが何故あんな弱々しくなったのか?結構疲れる映画でもあった。 4 7月20日(水)
109シネマズMM横浜
埋もれ木(日本) 小栗康平監督9年ぶりの作品。説明しがたい作品。ファンタジー。難しくて評価できない。 7月17日(土)
シネマライズ
マラソン(韓国) 自閉症の息子を必死で育てる母。走る事が好きな息子を見てマラソンに挑戦させようとするが・・・。韓国大ヒット作。主演男優賞など総なめ。が、日本でヒットはちょっと無理かもしれない。努力賞。 3.5 7月10日(日)
相鉄ムービル
ベルリン、僕らの革命(ドイツ) いい映画だった。かなり皮肉が効いている。話の展開も面白く、最後で納得。ダニエル・ブリュールはいい俳優だと思う。 4 6月24日(土)
ル・シネマ
コーラス(フランス) 素晴らしい作品だった。子供たちがすごく可愛いし、歌もすごくいい。きれいな声。感動した。 5 5月7日(土)
シネスィッチ銀座
英語完全征服
(韓国)
仕事のため英語学校へ行くことを命じられた女性。しぶしぶ通い始めるが学校で出会った男性に一目惚れ。コメディタッチで描く青春恋愛映画。たわいもない映画。 3 4月22日(金)
新宿東急ミラノビル
ブリジット・ジョーンズの日記
(アメリカ)
第2作。まずまず面白かった。レニーが相変わらず頑張っている。ヒュー・グランドが素敵。こういう役は彼にしかできない。 3.5 3月27日(日)
109シネマズMM横浜
エターナルサンシャイン
(アメリカ)
最初話に入り込むまで退屈だった。わけのわからない話だが脚本がうまくできていた。まぁ面白かった。 3.8 3月26日(土)
109シネマズMM横浜
大統領の理髪師
(韓国)
1960年代軍事独裁下の韓国。大統領の理髪師に選ばれた平凡な男。暗黒時代を辛らつに描きつつ、笑いあり、涙ありの展開。若い監督の手腕に感心。ソン・ガンホ、ムン・ソリという実力派俳優もさすが。 4 2月2日(金)
ル・シネマ
ネバーランド
(アメリカ)
子役の名演技はルール違反。泣けてしまう。なかなかの心理ドラマ。映像も美しい。いい話だった。勿論俳優もいい。 4 2月15日(火)
109シネマズMM横浜
ボーン・スプレマシー(アメリカ) 「ボーンアイデンティティ」の続編。記憶を失った元スパイ、ボーンが再び陰謀に巻き込まれていく。面白かった。マット・ディモンがとてもいい。 4 2月12日(土)
六本木ヴァージンシネマズ
故郷の香り(中国) 「山の郵便配達」のフォ・ジェンチィ監督作品。都会に出た主人公が10年ぶりに故郷に帰り初恋の人に再会する。美しい農村風景の中で、故郷を捨てた人間の罪の意識が痛切に描かれる。 4 2月8日(火)
銀座テアトルシネマ
いま、会いにゆきます
(日本)
単なるお涙頂戴と思ったら大違いで、よくできた話だった。竹内結子も可愛い。でも子役がなんといってもかわいい。 4.5 2月7日(月)シネ・アミューズ
オペラ座の怪人
(アメリカ)
音楽・歌が素晴らしかった。でも、舞台を見ているようで、映画としてはどうか? 4 2月2日(水)
相鉄ムービル
パッチギ!(日本) 時は1968年。「イムジン河」を軸に府立高校と朝鮮高校の対立、淡い初恋を描く。熱い青春。面白かった。懐かしい時代でもある。 4.5 1月28日
渋谷シネカノン
モーターサイクル
ダイアリーズ
(ブラジル)

題材は革命家チェ・ゲバラの若き日の南米バイク旅行。ロバード・レッドフォード製作・ブラジル人ウォルター・サラス監督。無謀で純粋、感受性豊かな青春をまっすぐに描いた。主演俳優ガエル・ガルシア・ベルナル(ラテンのブラピ)も魅力的。若い人に見てもらいたい。 4 1月9日恵比寿ガーデンシネマ
以下は2004年分
酔画仙(韓国) 巨匠イム・クウォンテク作品。オールドボーイのチェ・ミンスク主演。19世紀末亡国の危機迫る朝鮮を舞台に、天才画家の波乱の生涯を描く。オーソドックスな芸術映画。俳優がいい。 4 12月27日岩波ホール
ハウルの動く城
(日本)
面白かった。音楽がとてもいい。原作を読んでいたので、ちょっと違和感があった。戦争の話を入れない方がいい。(☆)
技術の発達で映像が格段に精密になった。しかし昔の手描き調が懐かしい。水準以上の出来栄えなのだが、苦言。話は支離滅裂。原作があるとはいえ、宮崎監督はストーリーテラーとして壁に突き当たっているのではないか。(◇)
3,5 12月24日相鉄ムービル
(追加)
1月1日同
僕の彼女を紹介します(韓国) 「猟奇的な彼女」の監督と女優が再び組んだ恋愛映画。まずまず。主演チョン・ジヒョンがカッコよく可愛い。 3,5 12月23日相鉄ムービル
オールドボーイ
(韓国)
日本の漫画が原作の、本年度カンヌ映画祭グランプリ(第2位)受賞作。理由が分からないまま15年間監禁された男の謎解きと復讐。チェミンスクが大熱演。力作。だが娯楽作以上のものではない。 3.5 11月15日
シネマスクエアとうきゅう
春夏秋冬そして春
(韓国)
深い山間の湖に浮かぶ寺。その春夏秋冬と僧の人生を重ねて描く。「悪い男」のキムギドク監督。芸術作品だが、凝りすぎ。 3 10月31日
ル・シネマ
山猫
(イタリア)
ルキノ・ヴィスコンティの’63カンヌ映画祭グランプリ作品。イタリア語完全復元版。滅びいく貴族階級。描かれた男女関係は今から見ると古い。でも3時間の長さも気にならず。アラン・ドロン、バード・ランカスターがかっこいい。 4.5 10月30日
高島屋シネマスクエア
ディープブルー
圧倒的な映像美。神秘的な深海の姿に驚き。
絶対に大画面で見るべき。
4.5 9月29日
六本木ヴァージンシネマズ
世界で一番不運で幸せな私
(フランス)
映像がきれい。面白かった。でも中途半端なラスト。フランス人はこの後カフェで議論するために完結しない映画にするのだろうか。 4 9月25日
シネスィッチ銀座
フォッグ・オブ・ウォー
(アメリカ)
今年のアカデミー賞長編ドキュメンタリ部門受賞作。ケネディ・ジョンソン政権の国防長官を務めたマクマナラ氏へのインタビューと記録映像。太平洋戦争、キューバ危機・ベトナム戦争、戦争への氏の発言は痛切。しかし自己保身も垣間見える。優れた記録映画。 4 9月20日
六本木ヴァージンシネマズ
華氏911
(アメリカ)
評価は難しい。「ボーリングフォーコロンバイン」の方が出来はずっとよい。イラク戦争について語られてきたことを映像として差し出した所に意義があるか。それにしても既視感、無力感。第一次、二次大戦等戦争の度、文学、映画で繰り返し訴え続けられたことだ。 9月8日
相鉄ムービル
父と暮らせば
(日本)
井上ひさし原作。黒木和雄監督「戦争レクイエム3部作」完結編。一人生き残ったことに負い目を感じる娘と原爆で死んだ父との対話。原田芳雄が枯れた軽妙さ。宮沢りえは日本を代表する女優になるだろう。観客年齢層が高かった。 4.5 8月16日
岩波ホール
マッ
(タイ)
ムエタイ映画。際物かと思って行ったら極めて正統派ヒーロー映画だった。トニー・ジャーの超人的な運動神経にびっくり。すごい。満点をあげたい。 5 8月12日
新宿東急ミラノビル
モナリザ スマイル
(アメリカ)
ジュリアロバーツと若手女優の競演が見所の小品。超保守的な名門女子大に赴任したリベラルな教師。彼女の授業が学生達の生き方を変えていく。ダンストが陰険な優等生を達者に演じる。50年代ファッションも楽しめる。ちょっとおまけ。 4 8月11日
みゆき座
トスカーナの休日(アメリカ) きれいだった。ベストセラーの映画化。離婚で傷ついた女性がイタリアに旅立つ。衝動買いした家を巡り、人生を見つめなおす。 4 7月18日ル・シネマ
子猫をお願い
(韓国)
同じ高校を出た20歳の女性5人。それぞれ鬱屈したものを抱えている。過ぎ去った青春と友情の終わりを女性監督のみずみずしい感性で描く。韓国映画では珍しい等身大の女性達。主演は「吠える犬・・・」のぺ・ドゥナ。 4.5 7月11日渋谷ユーロスペース
ブラザーフッド
(韓国)
ハリウッド的大作。物量に圧倒される。ストーリーは家族愛。チャンドンゴン熱演ウォンビン可愛い。 4 7月5日相鉄ムービル
スパイダーマン(アメリカ) よかった。他のアメリカンヒーローとは違い、悩める主人公。若い俳優達がそれぞれに成長した。飛び回るスパイダーマンの躍動感は相変わらず。悪役が迫力不足か。 4 7月3日先行上映ワーナマイカルみなとみらい
キューティーハニー(日本) まあまあ。サトエリの足の長いこと!マニアでないと話がわからないところも。悪役(ミッチー・片桐はいり等)は存在感。正義役の方が照れていた。 3 6月22日
池袋
トロイ
(アメリカ)
予想以上。戦いばかりだが、後半、親子・家族の情愛を描くことで深みが出た。P・オトゥールの存在感。ブラピ、エリックバナーがとにかくカッコいい。 4 6月13日
相鉄ムービル
世界の中心で愛を叫ぶ
(日本)
テレビCM以上のものはなかった。話を作りすぎ。でも森山未来クンと大沢たかおはステキなのでオマケ。 3 6月8日
日劇PLEX
シルミド
(韓国)
韓国では大ヒットした作品。だが日本人は距離を感じてしまう。 3 6月8日
渋谷東映
スイミングプール(フランス) 面白かった。しかし??フランス人にはわかるのだろうか? 3.5 6月5日
シャンテシネ
ビッグフィッシュ(アメリカ) 父親が語る不思議な物語。ファンタジーと現実が交じりあう。じわっと感動。良かった。ユアン・マクレガーは相変わらず素敵。ティム・バートン監督作品。 4 5月16日
相鉄ムービル
コールドマウンテン
アメリカ)
シンプルなラブストーリー。つまらないという評価もあったが思ったより良かった。南北戦争の一面を知った。反戦メッセージが込められている骨太の作品。 4 5月15日渋東シネタワー
スパニッシュ・アパートメント
(仏・スペイン)
スペイン語習得のためバルセロナのアパートで部屋をシェアするフランスの若者。多様な国籍の人々が集う。欧州の縮図。若い人向け。楽しかった。 4 5月2日シャンテシネ
殺人の追憶
(韓国)
猟奇的殺人事件を追う刑事達のドラマ。力作。本格的に丁寧に作っている。深刻な中にもユーモアを忘れない。「吠える犬は噛まない」の監督の作品。 4.5 4月1日新宿シネマスクエア東急
悪い男
韓国
なかなか良くできている(ような気がする)映画。男優がとてもよい。しかし、このテーマに関心がない。 3 3月9日新宿武蔵野館
グッバイ・レーニン
(ドイツ)
良く考えられた脚本で優れた現代批評になっている。病に倒れた愛国者の母に体制変換を気付かれまいと奮闘する息子。が、この芝居を必要としたのはむしろ息子やその周囲だったのではないか。レーニン像がクレーンで釣り上げられるシーンは秀逸。音楽も印象的(アメリと同じ作曲家) 4 3月8日恵比寿ガーデンシネマ
キルビル
(アメリカ)
採点不能。異世界。突っ込み所満載。引き込まれる。血まみれだが、思った程ウッとはならなかった。 - 3月3日飯田橋ギンレイホール
座頭市(日本) まあまあ。浅野忠信がカッコいい。 3
ロードオブザリング
(アメリカ)
ついに完結。感動。原作をカットしつつ、その最も重要なメッセージは見事に描いた。監督ピータージャクソンに拍手。フロドの最後の笑顔が印象的。映像にも圧倒された。ただ戦争シーンは疲れた。 4.5 2月27日相鉄ムービル
ラブアクチュアリー
(イギリス)
英首相から子どもまで19人の愛の形。楽しかった。皮肉が効いてる。エマ・トンプソンが良かった。 4 2月23日有楽町マリオン
ションヤンの酒家(みせ)
(中国
急激に都会化する重慶で居酒屋を営む女性を中心に「山の郵便配達」の監督が描く人間模様。中国の女性は強い。 4 2月21日シャンテシネ
oasisオアシス
(韓国)
障害を持つ女性と前科ある青年の純愛。家族や社会もしっかり描く。社会派監督らしい映画。俳優が頑張っている。 4 2月11日ル・シネマ
幸せになるためのイタリア語講座
(デンマーク)
驚きました。欧州映画の地力。陰影深い人物造型が優れている。主人公達の上の世代(親・老牧師)が悲しかった。「アメリ」といい、この映画といい、惹句の軽薄さはどうにかならぬか。 4.5 2月8日シネスイッチ銀座
ファインディンク・ニモ
(アメリカ)
CGが素晴らしい。話はありきたりだが、「すぐ忘れてしまうドリー」やいろんな映画のパロディなど、笑えた。子供向け映画として4 4 2月6日相鉄ムービル
気まぐれな唇
(韓国)
売れない役者のだらだら旅。原題は「生活の発見」。退屈。 3 1月31日テアトル新宿
ラブストーリー
(韓国)
純情なラブストーリー。カップルで見に行くといい。 4 1月24日
新宿ミラノシネマ
以下は2003年分
飛ぶ教室
(ドイツ)
素晴らしかった。少年達がかわいい。とてもよい話で感動した。ぜひ見て欲しい。
ケストナーの名作の映画化。現代に置換えた。大人がきちんと大人であることの大切さ。
4.5 12月28日
恵比寿ガーデンシネマ
MUSA武者
(韓国)
まずまず。話は普通。CGやワイヤアクションを用いずアナログで頑張っている。 3 12月26日
新宿シネマスクエア東急
ラストサムライ
(アメリカ)
微妙。笑うつもりで行くなら楽しめる。真田広之が良かった。 2 12月20日
池袋
延安の娘
(日本)
日本人監督のドキュメンタリー映画。文革期延安に下放した紅衛兵男女の間に生まれた娘。現地の農民に預けられ成長。自分の両親を探そうとする。下手なドラマよりはるかにドラマチック。娘に協力する元紅衛兵の物語でもある。 4.5 12月9日
東京都写真美術館
ほえる犬は噛まない
(韓国)
皮肉が利いている。面白かった。韓国映画らしさを期待すると少し違う。原題は「フランダースの犬」。しかし映画とは、カラオケシーンでこのアニメ主題歌を歌うくらいしか関係がない(韓国でもこのアニメは大変有名だそうです)。 4 10月24日
ユーロスペース
永遠のマリアカラス
(?)
マリア・カラスの歌とファニィ・アルダンの演技が圧巻。ゼフィレッリ監督の思い入れでできた映画。「フィラデルフィア」の名シーンで流れていたのもカラスの歌だったなぁなどと思い出す。 4 10月8日
日比谷みゆき座
たまゆらの女(ひと)
(中国)
よくわからなかった。翻訳のせい? 2 10月3日
シネスィッチ銀座
HERO(英雄)
(中国)
映像はきれい。俳優も豪華・熱演。それだけ。中身は空疎。途中で金返せと言いたくなった(レディーズデイで見たのだが)。 2 9月5日
相鉄ムービル
パイレーツオブカリビアン
(アメリカ)
ジョニーデップが秀逸。冒険活劇大好き。 3.5 相鉄ムービル
踊る大捜査線
(日本)
面白く見た。矛盾もあり、犯罪の描き方も中途半端だが、映画の狙いは本店・所轄の人間模様だから、これでよいのではないか。女性差別は気になった。 3.5 7月23日
ワーナーマイカルみなとみらい
フリーダ
(アメリカ)
フリーダの情熱に圧倒された。ゲストが豪華。 3.5 ル シネマ
キリクと魔女 映像がきれい。結末は理解できない。   ガーデンシネマ
デブラウィンガーを探して
(アメリカ)
よかった。   ル シネマ
ホテルハイビスカス
(日本)
いやぁ楽しかった。エネルギーに満ちてる。木の上でおじいの三線に合わせて美恵子が歌いだすシーンが好き。今年ベスト1に早々決定。 4.5 6月21日
渋谷シネマライズ
北京バイオリン(中国) 人情映画。まあまあ。 3.5 ル シネマ
中国のお針子(中国) だから何?と言いたくなる映画。「西洋人が見たアジア」のような居心地の悪さ。最悪。 1 4月19日
ル シネマ
WATARIDORI(フランス) どうやって撮影したのだろうと驚くような美しい映像。鳥ばかりでも飽きなかった。 4 5月3日
高島屋シネマスクエア
ロードオブザリング(アメリカ) 前作は途中で飽きたが今回は最後まで見られた。CGはすごい。第3部が楽しみ。アラゴルンが素敵。原作は必読。 3.5 4月1日
相鉄ムービル
戦場のピアニスト(アメリカ) 戦争の悲惨さがよくわかった。いろいろなことを考えた。アカデミー賞のスピーチが改めて思い起こされた。
ハリウッドは時々良心映画を作るものらしい。
4 3月24日
新宿のどこか
キャッチミー・イフユーキャン(アメリカ) スピルバーグの職人技。レオも久しぶり生き生き。俳優がうまい。60年代テイストが笑える(ミッチミラー合唱団が出てきた時は噴出した=母のみ) 4 3月23日
相鉄ムービル
ギャングオブニューヨーク
(アメリカ)
期待はずれ。宣伝に騙された。血なまぐさい。が、歴史の勉強にはなった。ダニエルデイルイスがうまい。 2
ワーナーマイカル
みなとみらい
シカゴ
(アメリカ)
楽しかった。リチャードギアは歌わないほうがいい。 3 相鉄ムービル
猟奇的な彼女(韓国) いい映画でした。彼女が可愛かった。
最後の方が少々冗長で残念。
4.5 2月17日銀座のどこか
おばあちゃんの家(韓国) 人情話。原稿用紙200字で済む内容。 4 岩波ホール
白蘭
(韓国)
たわいない話。ただ主役はよい。 2 新宿武蔵野館
T.R.Y
(日本。中国)
つまらない。スカ。 1 渋谷のどこか
チャンピオン
(韓国)
古くさい。 3 渋谷東映
ラストプレゼント(韓国) まあまぁ。見るのには飽きない。 3.5 銀座シャンテシネ
ガンズトーク
(韓国)
B級映画のわりに良く出来ていた。 3 新宿武蔵野館
二重スパイ
(韓国)
朴政権時代の韓国の状況がよくわかった。 3.5 渋谷東映