06年4月29日
横浜F・マリノス対サンフレッチェ広島
2−1で勝利
体調不良だが家でくすぶっていても仕方ない。散歩をすれば少しはコチコチの身体もほぐれるかもしれない。
雨が強く降って来た。歩いて日産スタジアムに向かう。いつもよりゆっくり歩いたので、40分くらいかかった。

今日東ゲートは年間チケットとSB席しか入場させなかった。ステイタスを持たせるためかもしれないが、あまり良くないんじゃないか。東ゲートも別の入場口を設けて一般自由席も入れようよ。

雨なので、2階席や屋根下が混むだろうと予想していたがその通り。バックスタンド中央付近はかなり詰まっていたので、コーナー付近に席を取る。

この辺は意外におじさん観戦者が多かった。帽子(キャップ)をかぶり地味なジャンパーで、競馬場にいてもおかしくないようなおじさん達が結構いた。この人たちサッカーを良く知っていた。

今日は中澤が先発を外れた。足に違和感があるとの話だが、心身ともにお疲れなので休養が必要なのだろう。

GKは哲也。これは当然だ。那須が初先発。半袖で頑張っている。松田が真ん中。狩野もトップ下で先発。ナビスコでいい動きを見せた塩川がサイドに入っている。FWは久保と吉田。大島が好調なのになぁとちょっと不満に思った。

対する広島。ウェズレーと寿人というFWコンビは脅威だと思うけれど、何故今まで勝てないのか。服部や駒野などもいるし、森崎兄弟もいる。上野優作も獲得している。不思議だ。

バックスタンド中央付近ではリーダーらしき人が観客に何か呼びかけていた。応援の呼びかけかと思ったが、後で、ビッグハートフラッグを広げたのだと知った。

選手入場。バックスタンド、首にタオルを巻いている人は多いけれどそれを掲げる人は少ない。みんなやればいいのに。そんなに大変な労働じゃないしね。後段コーナー付近では大きな声で「プライドにかけて」を歌っているグループがいた。ネットで観戦記を書いている人たちだったようだ。

試合開始直前。

今日の観客は

約2万人。

メイン、ビジター席はガラガラ

バックスタンド、ホームゴール裏はかなり密集。

前半は積極的にマリノスが仕掛ける。サイドも上がるしパス交換からシュートまで行ったりした。吉田のシュートが入ったと思って「わぁー」と皆で立ち上がったけれど、オフサイドだった。

対する広島は守ってカウンター戦術のようだ。

マリノスは攻めるけれども、久保にはあまり良い球が入らず。サイドからのクロスも不正確。チャンスで足を滑らす選手もいた。狩野のパスも受け手が反応しない。

段々停滞してくる。後ろの方でボールを回す。大きなサイドチェンジもない。バルサ対ミランで見たようなスピードのある正確なパスが走る選手の足元にズバズバ入るというようなことは全くない(無理な願いとは承知だが)。安全なパスを狙うからなかなか見出せずに後ろで回すばかりになる。

狩野のFK。松田が何か言いに行っている。アドバイス?狩野のFKはネット揺れたので入ったのかと思い、また皆「おーっ!」と立ち上がったが、これはネットの横が揺れただけだった。ガンバ戦といい、今回といい、あと一歩だね。次は決めてほしい。

と、下田からのフィードが佐藤寿人に渡る。彼は速いね。河合は追いつけない。スピードに乗って、走りぬくとそこで身体が揺らぐことなく正確で速いシュートを打った。哲也が触ったけれど、ボールはポールに当たってゴールに転がり込んだ。さすが寿人。カウンターが見事に決まった。

あーあ。でもまだ時間はある。きっと逆転できる。
その後も危ない場面があったが、何とか哲也が防いだ。

0−1のスコア


きっと逆転できる。


前半終了。後ろの方からブーイングが聞こえた。気づくと雨は止んでいた。
観戦しているであろうNさんにメール。「マリノスはいつからこんなサッカーになっちゃたんだろう?」返信「押しているように見えたけど錯覚?少ないチャンスをきっちり決められるのは羨ましい」。

後半開始。やっぱりかったるいサッカーだ。サイドも詰まるし、真ん中も駄目。

広島はただひたすら守る。安全策ばかりでボールはすぐに外に蹴りだす。広島はもう点を取る気はないかのようだった。

狩野→大島。マグロンを代えてくれというのが私の意見だったけれど、狩野も少し疲れが見えたから仕方ない。大島は早速前線で起点になる。マークするのが久保だけでないから広島のDFも大変だ。隼麿からのクロスに久保のボレーはGK正面。ヘディングも正面。
大島のヘディングはバーの上。それでもFWがシュートを打てるようになって来た。

ようやくマグロン、塩川が交代。マイクと山瀬弟が入る。山瀬弟を見るのは初めてだ。山瀬は部屋が汚いY氏としてマリサポの間で有名。やわらかい動きだった。CKも蹴った。

マイクが倒されてPK。ちょっと広島が可哀想な気もした。PKは誰が蹴るのだろう?吉田?
カメラを構えてしまったので、誰が蹴るのかわからなかった。誰でもいい、決めてくれ〜!ドキドキだった。

PK決まる。ゴール裏から「ナオキ、ナオキ」をコールが起きたので、蹴ったのが松田と知った。志願のPKとはキャプテンの責任感だね。よかったよかった。


PK決まる
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この時点でマリノスが勝ちこせるとは思わなかった。広島のGKがボールをなかなか蹴らないと強烈なブーイング。広島の選手が倒れて立ち上がらないと大きなブーイング。

PKが決まるまでは私の周辺で手拍子をする人はわずかだったが、この時間帯は2階バックスタンドも手拍子が響いた。

隼麿のファーへのクロス。マイクの位置ではシュートは無理か、と思ったがヘディングで競ってゴール前に落とす。そこに飛び込んだのは吉田!!吉田はゴールを確認すると一目散にサポーター前に走った。それをマイクが追う。いいシーンだ。

吉田は移籍後初ゴール。勇気ある飛び込みだった。今日は守備に、攻撃に走り回っていた。だから当然のゴールだ。

ロスタイムは3分。せこい時間稼ぎではない、攻撃しながら時間を稼ぐという賢明な方法で選手は凌ぎきった。またゴール割られるんじゃないかという恐れでハラハラしたけれど、思ったより早くに笛がなった。その途端。GKの哲也はバタンと倒れこんだ。座り込んで突っ伏していた選手もいた。選手もギリギリで戦っていたんだと、その時初めてわかった。そんなに追い込まれていたのか(涙)

バックスタンドに挨拶に来る選手は、嬉しそうだった。松田は頭の上で拍手。隼麿はガッツポーズ。2階席も拍手で選手を迎えた。大画面に映ったマイクは底抜けの笑顔だった。選手インタビューの吉田は笑顔というよりホッとした表情だった。

インタビューに答える

吉田選手。


サブ・途中出場の選手達がクールダウンをしていた。その中に中澤がいるのが変な感じ。マイクはサポーターの声に応えてニコニコと手を振っていた。

帰り道は行きとは違って、胃も足も軽かった。今日は勝ったことが何よりの収穫。それと若い選手が活躍したこと。

でも岡田監督「喝」を入れただけでは長続きしませんよ。もっと攻守の切り替えを早くするにはどうすればいいのか、走るサッカーにするにはどうしたらいいか、ちゃんと考えてください。