06年3月29日(水)
ナビスコカップ予選りーグ
横浜F・マリノス対アビスパ福岡
三ッ沢競技場
久しぶりの三ッ沢だ。桜が満開だろう。でも7時からの試合。ゆっくり見る暇はない。写真も撮れないなぁ。

三ッ沢直行のバスに乗る。いつもだと、駅前から高島屋前を経て岡野交差点で右折、浅間下から三ッ沢へ上っていく。だが、今日はベイシェラトンホテルから鶴屋交差点の方へ行く。そこで左折。あまり見慣れない風景なので、一瞬乗るバスを間違えたかと思ってしまった。国道1号線を走って浅間下へ。私はここでようやくどこを走っているか理解した。

私の前の席の女性たちは携帯メールを見ている。「え〜、平野だって」「どうなってんの?」

三ッ沢に着く。バスを降りた所から桜並木が見える。満開だ。

競技場に着くと、ゴール裏、バックスタンドホーム側は満席だという。バックスタンドアウェイ側に行かされる。ホーム側も探せば席はあったかもしれないが、おとなしく指示に従う。

前から4列目。三ッ沢はピッチが近くていい。福岡のサポーターはさすがに少ない。平日に横浜まで来るだけで大変だ。

試合前。

ゴール裏とメイン観客席の間から桜が見えるのだが、これだとよくわからない。


そういえば、入場時にビラを渡された。読むと、浦和戦でのマリノス弾幕取り外し事件後の会社の対応が書かれていた。ホーム自由席ではアウェイチームの応援は出来ないことになった。ちゃんとその通りに運営してほしいものだ。

先発メンバーを確認。那須、隼麿、河合、平野、大島が先発。アウェイ側なので、練習する選手はちょっと遠い。勇蔵がボールを拾いに来ると、途端に若い女性から「ゆーぞーくーん」と声がかかった。アビスパでは「カネコセイジ」と声が掛かる。金古選手はゴール裏に向かって深々とお辞儀した。

段々席が混んでくる。私の隣はカップル。前はほとんど男性グループだ。

試合開始。マリノスがぐんと攻める。平野が目の前を疾走する。迫力だ。いいクロスも上げた。隼麿は向こうサイドなので、よく見えない。半袖で頑張っている。

12分早くも先制点。ボールが来て、折り返した所にマグロン。簡単に決める。三ッ沢は再現映像がないので、どういう風に入ったか確認できない。誰かがクロスを上げて、誰かが折り返して、そこにマグロン、という感じ。

マグロンのゴール!


喜ぶ観客

追加点は時間の問題と思ったけれど、なかなか入らない。サイドチェンジを要求して手をあげているドゥトラにボールが来ない。ドゥトラは肩をすくめる。どうもマリノス視野が狭い。

ドゥトラのクロス、誰かに当たって、大島のおなかのところに来て、それをそのまま押し込んだ。どう見たっておなかだったのに、審判が「ハンド」の判定。「そんなバカな」と思わず言ってしまった。

マグロンのシュートはバー。結局、前半は1点どまり。でも、浦和戦よりスピーディな攻撃が見られたと思う。大島も頑張っていて、久保よりいい動きだった。

それにしても寒い。昼間暖かかったし、桜の季節だから、と冬物のコートではなく、マウンテンパーカーにした。下のフリースも少し薄め。失敗だった。ホッカイロを早々と服に貼った。毛糸の帽子、手袋、マフラーをしたけど、寒かった。

隣のカップル。男性が女性にずっと解説している。しゃべりっぱなし。まぁいいんだけどね。

後半開始。那須や河合の動きがよくわかる。二人とも良かったんじゃないかな。河合は読みもいいし、勇敢だと思う。那須も必死で動き回っていた。松田はいつもの通り。上がっていくと戻るのが遅い。「おいおい、松田はどこだよ」と野次が飛ぶが、それも笑いながらだから、マリサポは好意的なのだろう。

しかし、後半になって、サッカーはつまらなくなった。中盤の選手は後ろに戻す。松田がロングボール。つぶされる。ボールを持ってからパスコースを探す。間合いをすぐ詰められる。いい所に出せない。攻撃は停滞する。

マグロンに代えて坂田。素晴らしいシュートがあって、皆立ち上がったけれど、オフサイド。「坂田のシュートは枠に行くなぁ」と隣の男性。ドゥトラは宇宙開発だったからね。

奥→吉田。吉田はトップ下?マリノスが攻めるのは向こう側だから、よくわからない。吉田も坂田も平野も何だか似た感じ。

坂田が左から切れ込んでシュート。ネットは揺れたけれど、外だった。久しぶりに坂田らしい切れ味のあるプレーだった。

なんか、隼麿、坂田、那須、河合と揃うと一昨年を思い出して懐かしい。随分違うチームになったよなぁ。
達也のキック。


今日は危なげなかった。


遅延行為でイエローカード

時々アビスパの逆襲がある。結構危ないシーンもあった。マリノスは得点の匂いがしない。前の初老の男性は席を立ってしまった。

終了間際。マリノスは露骨な時間稼ぎ。コーナー付近でボールをキープ。

「おい、そんなものを見に来たんじゃないぞぉ」と不満の声があがる。

私も帰り支度をして、席を立った。ホーム側へ席を移動しようと思った。出口も近いし。

一度スタジアムを出てホーム側の席に上がると、松田がドリブルで駆け上がるところだった。が、得点ならず。試合終了。私の見ていない時間帯に吉田が絶好のシュートチャンスに横パスをしてブーイングだったらしい。

いつものように沢渡循環バスで横浜駅へ。

今日の席は、やや遅めに来た人達だから、熱烈サポーターではない。何だか評論家的な人が多いように思った。だって応援の声はもちろん出さないし、手拍子だってしない。入場の時にタオルを掲げることもないし、もちろん旗も振らない。マリノスの観戦客は、浦和と違って我がチームを応援するというより、サッカーについて冷静に語りたい人、薀蓄を垂れたい人が多いのかな、と思ってしまった。

それにしても、こんなアビスパにはもっと点差をつけて圧倒的に勝たないといけなかったのじゃないか。足元パス、横パス、そしてロングボール。ボールを受けてからパスコースをうろうろと探す、ボールキープの技術はあるけれど、それをしているうちにどんどんプレーの選択範囲は狭くなる。退屈だったよ。躍動感も、スピード感もない。