02年2月26日
プレシーズンマッチ
横浜F・マリノス対横浜FC
4−0で勝利
ゲート橋に差し掛かったとき、FIFAの入場曲が聞こえてきた。JリーグなのにFIFAのアンセムなのか?と思いながら、スタジアムに急ぐ。キックオフに間に合わないかな、と思ったけれど、その後、大きな声が聞こえてきたので、「ああ、大丈夫、中田市長の挨拶だ」。

入場して初めて気づいた。今日は2階席には行けないのだった。1階の前部席は雨に濡れるため座りたくない。つまり1階席の屋根下に観客が密集している。(入場者12,000人余)

5階に上り、上から空席を探す。荷物の置いてない席を見つけるのに苦労したが、どうにか確保した。前は小学生10人くらい、隣と後ろはそのママ達だ。

キックオフ。スターディングメンバーを確認する。FWはマルケスと清水。MFは奥、上野、マグロン、ドゥトラ、吉田、DFは那須、栗原、松田。栗原が真ん中に入ったのと、那須が左、松田が右というのが珍しいなぁと思った。隼麿でなくて吉田なのか。

雨はキックオフ頃はやや弱かったが段々強くなってきた。

キックオフ前の円陣 キックオフ前の円陣


試合はマリノスペースだった。ブラジル人トリオの連携や個人技、サイドからのクロス。
FCも良く守っていた。カズはFWだったが、中盤まで戻ってボールに触っていた。前の少年達が「カズにいいボールが入らないね」なんて言っていた。

コアサポーターは雨に濡れる席で頑張っていた。新しいサポーターソングを歌っていた。覚えやすくいい歌なんじゃないだろうか。

FCの方は屋根下はまずまず人が入っていた。コアサポーターの数はマリノスに比べると少ない。サンバの応援があるはずだが、よく聞こえなかった。

2階席にはFCのビッグフラッグが広げられていた。あの作成資金を私もカンパした。ソシオを立ち上げた人たちを応援したかったからだ。でもその後の内紛?で会社側の方針に疑問を感じ、FC横浜の応援を止めたのだ。

2階席からは「ANTI TRICOROLE」の弾幕も掲げられていた。このライバル意識。早くJ1で横浜ダービーを見たいと思う。

「ANTI TRICOROLE」
(アンチトリコロール)
の弾幕

マリノスの選手はダッシュが鋭いし、良く走っていた。キャンプの走りこみの成果が出ていると思った。点が入るのは時間の問題と思われた。吉田からマルケスへいいボールが入るとマルケスは落ち着いて右隅にシュート!さすがマルケス。

ゴールの瞬間、前の少年たちは大喜び。全員立ち上がった。隣のママ達は「え、ゴール!?見てなかったぁ」。後ろを向いておしゃべりしていた。

ゴール!1点目 ゴール!

1点目

Vサインの少年達


時々彼女達「あーっ」なんて大声で叫んで注目を浴び、息子達に「今のは危ない所じゃないよ」なんて言われていた。「勉強中だから許してね」と言い訳していた。

FCの攻撃は一度だけ、ちょっとドキッとした。イザイアス以外に怖い選手はいなかった。城とか山口とかいるはずだけどあまり目立たない。。

前半は0−1で終了。

ハーフタイム。少年たちは皆売店へ。カードがどうのこうの言っていた。ロナウジーニョのカードが高いんだそうだ。

後半開始。那須が河合に、奥が大島に代わった。那須は頑張っていたけれど、まだ物足りない。奥は攻撃と言うより、バランスをとる方に努めていた。FCは山口が交代してしまった。その後カズ、マルケスも交代。マリノスには後藤選手が入った。後藤は期待の選手。そろそろ出場試合を増やさないといけない。ドゥトラに代わって平野。

松田から上野。上野が絶妙のパス。大島がこれをヘディングシュート!ゴール!大島はこういう形が巧い。上野のパスも良かった。

ここでようやく隼麿、坂田が入った。後ろから太い声で「隼麿ぁ、頼むぞ〜!」。
坂田が出場したのは嬉しい。開幕に間に合ったんだ。

坂田は早速快足を飛ばす。隼麿は半袖でサイドを疾走する。
松田から直接大島へ。大島はDFを交わしてシュート。今度は足技でゴール!これで3−0。

横浜FCのビッグフラッグ 4−0のスコア

横浜FCのビッグフラッグ
(私もカンパした)


FCは山口がいなくなったからなのか、守りがもろくなった。

坂田から平野、平野がサイドを深くえぐって折り返す。誰かが背中に当てる必死の折り返し、これがバーに当たって跳ね返った所を清水が押し込む。4点目。折り返したのは大島だった。再現映像で確認。

マリノスサポーターはトリコ傘を開いて「♪ダレダレダレダレオッオー」と勝利の歌を歌いだす。
FC側のサポーターは沈黙。随分と腹立たしいだろう。「キモい」と言われるトリコ傘だ。隣のママ達は「きれいねぇ」と感心していた。



久しぶりのトリコ傘

2階席は弾幕の数々

まもなく試合終了。4−0で圧勝。松田は城とユニフォームを交換していた。

挨拶に来る選手たちを「♪最高の場所で」が迎える。「一人一人の力をあわせて辿り着こうよ、最高の場所へ」。

挨拶に向かうマリノスの選手達 バックスタンドに挨拶して

ゴール裏に向かう

松田は白のアンダーシャツ

雨。水たまりが照明を受けて光っている。


ご夫婦で観戦のお隣の方は私がお茶をこぼした時、ティッシュをサッと出してくれた。隣のママ達も少年達も売店に行く時などは「前を失礼します」「すみません」と必ず挨拶をしていった。皆親切で礼儀正しくて気持ちのいい観戦ができた。

今年は着実な勝利が見込めるような気がする。派手さはないけれど、堅実なメンバー補強だった。優勝争いの一角に食い込めるのではないだろうか。ベテラン勢が多いけれど、ぜひ若手にもチャンスを与えて、次代のマリノスを担う存在を育ててほしいと願う。