06年2月22日 AFC一次予選 日本代表対インド代表 (日産スタジアム) 6−0 |
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今日は春のような暖かさ。お昼頃から新横浜駅近辺には代表サポーター達が集まっていた。コートを着ずにユニ姿でいるから、すぐわかる。 夕方になっても昼の暖かさはそのまま。手袋をしなくても大丈夫。自転車を飛ばしていく。鳥山橋に差し掛かってもスタジアムに向かう人波は少ない。三角橋を渡る人もいない。大丈夫か?代表人気。 着いた時はもう試合前の練習が始まっていた。 今日の席はカテ3だから、バックスタンドコーナー付近の斜めの席だ。3列空席の4列目だから、一番前になる。 グラウンド4角の出入り口前には警備員が二人ずつ厳しく立っている。トヨタカップで乱入者がいたから、今回は警戒している。 応援が始まった。中澤の大旗が3本くらい振られる。久保の旗もある。さすがマリノスのホームだ。 サポーターは新しい応援歌を歌っている ♪さぁ行こううぜ、サムライブルー、俺たちがついてるぜ、とか歌っているようだ。特に替え歌というわけでもないので、メロディがつかみにくい。 試合開始直前になっても、観客席は空席が目立つ。2階席はホームゴール裏以外はガラガラだ。 インドサポーターは10名前後しかいないようだ。アンゴラより少なく見える。 キックオフ直前に友人のYさんが到着。
日本のキックオフで試合が始まった。 なんかゆる〜い空気。見ているほうものんびり。私達はオリンピックの話をする。メダルが一つも取れてないこと。カーリングの話など。 そんなゆるい空気がピッチ上にもあった。パスミスが目立つのだ。 インドは弱いチームの鉄則でしっかり守っている。それにしても、パスがつながらない。 小野のスルーパスはエンドラインを割る。オランダだと追いつくのか?このチームだと間に合わない。パスミスになってしまう。 ボールはほとんど日本のもの、プレーもアウェイ側サイドで行われるから、ホーム側にいる私達には細かい動きがわからない。それでも足元足元のサッカーだとはわかる。三都主はインドの選手でさえ抜くことができない。 ゴール裏屋根下のサポーターは試合開始前から、飛び跳ねて応援している。 「こんな代表でも、よくあんなに熱く応援できるねぇ。空しくないかな」なんて話していたが、さすがにサポーター達もパスミスの多さに怒ったようだ。 中澤の安易なパスミスに盛大はブーイングが起きた。宮本からのパスを三都主ボーっとしていて外に出してしまう。「おいおいおい」「いい加減にしろよ」と回りでもあきれたような声がもれる。 小野と小笠原にはボールが良く集まった。またゴール前にもよく顔を出した。長谷部も長い距離を走ったりボールに絡もうとしていた。でもなんかちぐはぐ。 私達は時々時計を見る。もう25分。もう30分。久保のヘディングも巻のシュートも決まらなかった。クロスの精度が悪いのはフィンランド戦から変わらない。 インドの速攻。左からのボールは川口がキャッチ。「川口がボールを取ったり、はじいたりするような場面があっちゃ駄目なんだよね」とYさん。 インドのゴール前で、ボールが行ったり来たりしている。と、誰かがシュート。私達の所からだと、人が重なって見えて、距離感がない。GKと日本選手がぶつかったように見えたので、GKチャージじゃないかと思った。が、日本選手は大喜びしている。「え、ゴールなんだ」。「誰?」 大型ビジョンの再現映像で、インドDFのミスを見逃さなかった小野のゴールと知る。小野はサポーターにゴールをアピール。嬉しそうだ。ジーコジャパン100ゴール目。ファーストゴールも国立で見たっけ。 前半は1−0で終了。 ハーフタイム。娘がインド戦のスコアを当てるクイズに携帯から挑戦していたが、うまく行かなかった。ネットにつながらなかった。 後半開始。当然メンバー交代はなし。 前半は向こう側でばかり試合をしていたから、今度はこちら側で試合するはず。ゴールを見たい。 13分、ゴール前で細かくつないで、シュート。ゴール!「長谷部?」と言ったが、再現映像を見ると巻に当たっている。場内アナウンスは「巻のゴール」と叫んだ。「前もあったよね?」「誰だっけ?」「確か玉田のシュートが鈴木に当たって鈴木のゴールになったんじゃなかった?」「うんうんそんな気がする」 小笠原がゴール前フリーでシュート、弾かれてまたシュート、これもブロックされてもう一度シュートするがインドDF必死。入らず。「え〜何で入らないの!」 インドのDFが痛んでる間、日本選手は大型画面を見上げていた。今のプレーを確かめているようだった。 CK。三都主のボールにドンピシャ。ゴール。また「誰?誰?」ゴール前ゴチャゴチャしてわからない。 「フクちゃんだぁ」と周りで嬉しそうな声。 この辺でインドはちょっとやる気がなくなった。 交代。小野の交代は予想通りだけど、宮本の交代は珍しい。 次の交代は久保かな?と思っていたら、何と巻。巻はよく動いていたし、ヘディングも競っていた。久保はほとんど動かず、飛び上がらず、歩いていることが多かった。こんな久保は見たくないし、もっともっと調子のいい時に使ってほしいなぁと思った。腰の状態も心配だ。 佐藤寿人が入った。彼の速さはインドにとって脅威だったはず。 久保→佐藤→久保から、久保がフワンと浮かせたシュートをニアに決める。こういうところが巧いんだよね。豪快さばかり言われるけど、小技も巧い。4点目。 加地からのボールを、寿人はすっと前に流して思い切りシュート。このシュートには感心した。5点目。 インドが疲れたせいもあるけれど、小野と巻が交代した後の方がゴール前が整理されて、スムーズにボールが動く気がした。 ロスタイムに久保がもう1点。「結局交代させないでよかったのかな?」とYさん。「動かないのに点を取るのはロナウドみたいなもの?」と私。 試合終了。一番前の席だから、挨拶にくる選手たちは良く見えるかなと思っていたら、どんどん観客が前に入ってくるから、立ち上がらないといけなくなった。 挨拶に回る選手の数が少ない。インタビュー受ける選手が多いのかな。
皆が「久保!」と声をかけるが素通り。久保らしい。「中澤〜!」と大きな声が飛ぶと中澤は手を振ってくれた。いい人。 小野が遅れてピッチを回っている。駆け足だったが、「小野〜」の声には頭の上で手を叩いてこたえていた。 6点はとったものの、こんなサッカーじゃまだまだ。強豪相手には通用しないと思った。いつもと同じ不満が残った。 |