05年11月3日
天皇杯4回戦 三ッ沢競技場
横浜F・マリノス対ベガルダ仙台
4−0でマリノスの勝利
文化の日。晴れの特異日らしく、今日も良い天気だ。うらうらと温かく観戦日和。

天皇杯4回戦。横浜での試合はは今日しかない。サッカー後援会員は準決勝まで、自由席は無料だ。

試合開始1時間前を目標にして出かける。バスは観戦客でもういっぱいだ。競技場に着いて、チケット交換所に行く。チケット交換者は私で20番目くらいだった。

いつものバックスタンドコーナー付近に行く。かなり人が入っている。しばらく席を探した。高校生が4人ほど、前の席をテーブル代わりにして小汚く食事していた。「そこ、空いていますか?」と聞くと露骨に嫌な顔をした。脇に座っている男性がすかさず「空いていますよ」というので、席につく。彼らは3席分をテーブル代わりにしていたのだ。

しばらくすると、会場係が「混雑してきましたので、席詰めをお願いします。」と言いに来た。空いていた私の隣の2席にも母娘が座った。娘さんは高校生、母親の方が熱心なファンのようだった。

仙台サポはあんまり多くない。三ッ沢の仙台はいつ以来だろう。あの時はアウェイにびっしりサポーターがいて、黄色の応援がきれいだった。今回はマリノスのトリ傘応援がきれいだったので、仙台サポが拍手してくれた。

試合前のサポーター席。


大型ビジョンはJFAのヤタガラスと
天皇杯のマーク

選手が出てきた。ヴェルディ戦で勝利した後なので、皆表情が明るい。サインボールを持っていつものように、中澤と隼磨がバックスタンドへ。最前列の子どもに渡したようだった。

三ッ沢だと練習もすぐそばで見られる。シュート練習。入らないと、サポーターからブーイング。入ると「おー」と賞賛。その声に中澤は手を振って応える。

メンバー発表。今日も久保が先発。仙台はリーグ戦を優先。主軸は温存。知っているのは三田、小針くらいだ。万代クンは高校サッカーで知っている。娘の友人が大ファンだ。確かにすらっとして格好いい。

試合開始。最初は仙台のペース。マリノスのホーム側に攻めてくるので、ハラハラ。中西がかわされて、サイドを破られると中央にフリーの選手。「危ないっ」と思ったが、シュートは枠の上。こういうところが下手なので助かる。

万代クンにもチャンス。フリーでヘディングしたが、達也にキャッチされる。

調子の出ないマリノスだが、FK。奥から一本のパスに跳躍したのは久保。高いヘディングでシュート。決まる!!久保のゴール!!何だか簡単に決まってしまった。アウェイ側ゴールをのぞき込むように立ち上がった観客達は大喜びだ。みんなが待っていた。久保も奥も嬉しそうだ。この後久保は好調時のように走る、跳躍する。

ゴール

沸き立つゴール裏。



しかしその後なかなか点が入らない。
隣の母娘。母の方がサッカー好きで、娘はただお付き合いと言う感じだ。それにしてはマリノスユニを着ている。娘「ねぇあの腕に巻いているピンクの、何?」母「キャプテンマーク」娘「キャプテンなの?あの人。誰?」・・・。う〜ん、すごい初心者だね。そのうちに飽きてしまったらしく、試合をあんまり見なくなった。

前半終了。各地の試合経過が出る。川崎と佐川は同点?長崎で佐川と?

後半が始まったが、隣の娘さんは本を読んでいる。母親がそれを取り上げようとして、ひと悶着。

しかし、すぐにマリノスの攻撃。今度はホーム側に攻めてくるのでよく見える。グラウのシュートが跳ね返った所を久保が押し込む。

ついで隼磨のクロスを何とマグロンがオーバーヘッド、跳ね返され奥がシュー。ト更に跳ね返ったのを奥がきちんと決める。奥は苦笑のような笑顔。何度もボールが行ったり来たりした。

隣の娘さんも拍手。この辺から試合を熱心に見だす。

2点目。

ボールが行ったり来たり。

奥が決めた。

その後は隼磨はいいようにサイドを駆け上がり、DFを簡単にかわしてはペナルティエリアに侵入、またはクロス。ドゥトラも、グラウも走り回る。遣りたい放題の感じになってきた。

グラウが右サイドをスピードに乗って突破しようとした所、足を引っ掛けられて転倒。PK。

グラウ簡単に決める。4点目。グラウはゴール裏に走っていって、マスクを被ってパフォーマンス。「何ですかね?」と隣の男性に聞いたけど彼も首を傾げる。スパイダーマンだったそうだ。

グラウのパフォーマンス。


審判に注意されて戻る所。

仙台の選手交代。マリノスサポから「選手替えたって同じだよっ」を野次が飛んだ。

その後も一方的、坂田、田中、松田、大橋が次々にシュートする。もう1点くらい取れそうだったけれど、取れず。

4−0で完勝。久しぶりの圧勝で気分が良かった。選手たちもニコニコしていた。久保の2得点が何より嬉しかった。これが強い時のマリノスだ。

サポーターの前で

勝利の挨拶。

お隣の母娘も仲直り。私は選手の挨拶を見届けて席を立った。ゴール裏はトリ傘が満開。「♪ダレダレ」の歌がずっと聞こえていた。