05年7月13日
横浜F・マリノス対ジェフユナイテッド千葉
2−1でマリノスの勝利
平日の試合は忙しい。「ゆずデー」なので、スタジアムに早めに行きたかったが、着いたのは7時ギリギリ。
それでも「ゆず」の「マリノス応援歌」スタジアム限定発売CDは購入した。。

バックスタンド1階席に行くと、ほぼ席は埋まっていた。2階席に上がる。バックスタンド後段の一番前に席を取る。

選手入場。今日は松田の250試合出場、ドゥトラの100試合出場の表彰があった。中西の300試合出場表彰もあるかと思ったら、中西はベンチ外だった。

ここでスタメン確認。奥がベンチで山瀬が出ている。久保もベンチにいる。

試合開始。千葉のユニフォームは随分印象が変わった。黄色に黒で強そう。選手もいかつく見える。阿部はどこかと探す。上から見ていると、ハースとボペスクの外国人以外はよくわからない。大体知っている選手が少ないのだ。

最初から、両チームとも走る。マリノスも積極的にシュートを打つ。坂田、上野、大島。

対する千葉。シュートもあったが、いずれも枠外。千葉の選手を私が把握できないのは、めまぐるしくポジションを替えるからのようだ。
ハースはポスト役、クロス供給、シュートと前線で頑張っていたが、中澤のしつこいマークで効果的な仕事はできず、段々苛立って来るのが見ていてわかった。松田も堅実な守備だ。

ボール支配はマリノス。中盤でよくボールを奪い、多彩な攻めを見せた。那須や上野が奮闘していた。
隼磨の低いクロスに飛び込んだ那須。惜しかった。大橋−大島のホットラインも相変わらず冴えるが、惜しい所ではずす。

千葉の守りも堅い。どこからともなく選手が集まってきて、マリノスの選手を囲んでしまう。だが攻めの方は最初の勢いがなくなると、ボールの出しどころがなく、後ろで回すことが増えた。

坂田がボールを持ち込んでシュート、それをDF(阿部だったらしい)がブロック、こぼれたボールを那須がDFをかわしてクロス、坂田の先に山瀬、完全フリーだったのに、ふかしてしまう。この時は観客、「おーっ!」と立ち上がりかけたのに、「あ"〜」と大落胆。山瀬はこういう風に飛び出してくるところが持ち味。でも実はここまであんまり目立っていなかった。

前半0−0で終了。
今日の主審はほとんどファウルを流した。ちょっとした接触で倒れても試合を止めない。最初はあれっと思ったが、選手も主審の意志を感じて、無駄な倒れこみや時間稼ぎがなかった。真っ向から勝負した質のいい試合になった。

また、今日初めてオフサイド新ルールによる判定を見た。「オフサイドじゃん」と思ったのに線審は旗をあげない、と、選手がボールに触った途端「旗」。「なるほど」と思った。

後段一番前はちょっと見ずらいので、2階ゴール裏へと移る。今度はマリノスがこちら側に攻めるから、この方が見やすいはず。

ハーフタイム抽選。「ゆずコンサート」がらみだったので期待したが、はずれ。他会場の試合経過。「あ〜、鹿島負けてる」との声。

ハーフタイムに奥、河合、山崎、達也がシュート練習していた。奥のシュートが全然入らない。どうしちゃったんだろう。PKでもきっと入らないぞ、と思ったり(翌日肉離れとのニュース)。

ハーフタイム終了。でも千葉の選手がなかなか出てこない。ミーティングが長引いたかな。

後半開始。マリノスの攻勢はますます強まる。ほとんどこちら側で試合をしていたような気がする。

そして、山瀬が右サイドへ持ち込んでDFをかわすとマイナスのクロス。何人かが触ったように思ったが、ボールは上野の前へ。上野、落ち着いてきれいな弾道のシュートを叩き込んだ。私の前の人たちは一斉に立ち上がって万歳。大人しそうな会社員が拳を派手に振り下ろしたのにはびっくりしたが、それくらい見事なシュートだった。

「♪アレッ上野ヨシハル」のコールと手拍子が何度も起こる。この手拍子、私いつもリズムがつかめない。

上野のゴールに

マリノスケ君も大喜び


後でスポーツニュースを見ると、山瀬はルーレットをしたんだね。一瞬のことでよくわからなかった。うまくボールをキープした、としか思わなかった。大体、山瀬と気づかなかった。マリノスも隼磨、那須、山瀬、坂田はちょっと区別しにくい。大橋はわかるけど。

千葉も反撃に出る。早めの選手交代。阿部が前に出るようになる。ロングシュートもあった。

マリノスはこの後も、CKで惜しい攻撃や大島、坂田のシュートがあったけれど、追加点が奪えない。

千葉はスーパーサブの林が入る。
マリノスは大島に代えて久保。久保はまだまだ。大島の方が動きの質が良かった。

で、マリノスの攻撃がちょっと一休みになった。そこへ千葉の左ハーフライン手前から右のペナルティエリア近くまで大きなサイドチェンジ。ピタリと足元にとめる(羽生→阿部)。思わず「うまい」と言った後、「危ないよぉ、プレッシャー!」とつぶやきかけたところ、林の思い切ったシュートが飛び出した。ゴール。同点。「やっぱり」と声を出してしまった。前の会社員が振り向いた。

ここから、サポーターの声援はひときわ大きくなる。マリノスの選手も必死。中澤と久保のツートップもあった。坂田も走る。交代出場の奥も山崎も走る。

一つ前の席にいた少年たちは終了直前に席を立った。明日は学校だから仕方ないかな。でももったいないことをしたね。

ロスタイム4分。何故か、勝つような気がした。

マリノスのペナルティエリア近くでのリスタート。千葉の守備が整わないうちに、すばやく那須→山瀬とつなぐ。山瀬はドリブルで持ち上がる。右に久保、左に坂田。山瀬は十分DFを引きつけておいて、坂田にパス。坂田は落ち着いて、右足を振りぬく。GKの手に触れたと見えたが、ネットが揺れて、ゴールとわかった。何だかスローモーションを見ているようだった。

スタンドは大騒ぎ!私は何枚か写真を撮ったけど、みんなピンボケ。シャッターが下りるまでジッとカメラを構えていられなかった。

「サンキュー坂田!」本当に勝負強い。坂田のシュートに何度救われたろう。

試合終了。

私は急いで1階に下りる。1階ゴール裏は興奮していた。「ゆず」の応援歌にあわせて「♪ウォウォウォウォーエフマリノース」と歌っている。いつの間にか歌がサポーターになじんでいる。

選手挨拶。バックスタンドから回ってくる間中、中澤はガッツポーズ。那須も拍手。選手たち笑いさざめいている。そして手をつないで勝利の挨拶だ。

坂田もインタビューを終えて、挨拶に回ってくる。手を小刻みに振っている。お立ち台で挨拶。大きな拍手だった。

バックスタンドから、ゴール裏へ向かう坂田。


サンキュー坂田。


サポーターはトリコロール傘を開いて「♪ダレダレダレ」を歌いだす。

「他会場の試合結果」とアナウンス。大型画面を見上げて、どよめきが起こる。「鹿島、浦和負け、磐田、広島引き分け」。

娘からメール。「坂田落ち着いていたね」「3位になったよ」。

ここからだ。ここから一歩一歩優勝への道を歩いていくのだ。

岡田監督とゆずの対談。


いつもスタジアムを満員にしたい、と語る岡田監督の言葉にそうだなぁと思う。


スタジアム周辺住民、すぐそばでこんな上質のスポーツエンタテイメントをやっているんですよ。

日本一のチームを見に行こうよ。