| 05年6月12日 横浜Ｆ・マリノス対ＦＣバルセロナ ３−３の引き分け |
||||||||||||||||||||||
| 待ちに待ったバルセロナ戦だ。今日はＷ杯以来家族４人で観戦する。 午前中に用事があったので、朝から多忙。ＷＯＷＯＷの録画予約をするのを忘れた。 3時前に家を出る。暑い。梅雨入りしているので、いつ雨になるかわからない。雨具も持ち、長袖上着も持った。双眼鏡も3台。大荷物。 ユベントス戦よりもずっと人が多い。バルサユニの人もこれまた多い。 スタジアムに着く頃は暑さで顔がほてった。４時開始ではまだピッチは暑いだろう。プログラムを買ったりしていたら、席に着くのが遅くなった。練習も終わり頃。まもなく宮沢和史さんの歌が始まった。「島唄」は大好きな曲。
パワフルで深みのある声がスタジアム中に響き渡った。聞き惚れる。盛大な拍手。毎試合歌ってもらいたいくらいだ。 私たちの前と後ろの席は知り合い同士らしい。とてもにぎやか。 選手入場。アウェイ側ゴール裏は赤青バックに黄色でＢＡＲＳＡ！の人文字。 マリノスユニフォームはトリコロールでなく、白靴下。なんだか地味な感じ。 先発メンバーの発表はいつあったのだろう。大型ビジョンで確認する。久保は出ない。
試合開始。マリノス左にロングボール、何人かつないで（大島→奥→那須）ドゥトラへ。ドゥトラが粘ってパス。とゴール！！！周りは飛び上がって大喜び！バルサのＧＫがボールを蹴りつけた。まさかの失点。「誰？」「誰が入れた？「大橋？」。再現映像で坂田とわかる。坂田のゴールを久しぶりに見た。
バルサには油断があったね。周りの人が「これで面白くなったぞ」と言う。 その頃、前の席に仲間らしき人が到着。「Ｋさん遅いッスよ。坂田のゴール見ました？」Ｋさん首を振る。「でもＫさん、開幕戦よりいいッスよ。あの時はメロンパンを買っていて、席に着いたら前半終わってましたから」。思わず、笑ってしまう。山田元選手のメロンパン屋さんに並んでいて遅刻かぁ。 バルサの攻撃。「デコちゃんはどれ？」ウチではどういうわけかデコだけは「デコちゃん」とちゃんづけで呼ぶ。小柄だ。ラーションはわかりやすい。ジュリとシャビが時々わからなくなる。 細かいパスのつなぎはさすがバルサ。楽しい。 ラーションは足が速い。ダッシュすると隼磨ですらなかなか追いつけない。もういい歳のはずなのに偉いなぁ。 ペナルティエリア前のボールに達也が飛び出す。また、取れない。持ち込まれてシュートを打たれるがドゥトラが必死に防ぐ。わ〜とすごい歓声だった。達也、出るならちゃんと取れよ、何度も言っててるだろ！（本人には伝わってないけど） 右サイドを突破されクロスがあがるが、達也が外れたから大丈夫とばかり、ふっと力を抜いた。とその時、遮るドゥトラより一瞬早く強烈なシュートが打たれた。ダイレクトボレーシュート。ニアの狭い所を打ち抜いた。同点。ジュリのゴール。 シュートが良くて達也の責任ではない、という意見が大勢だが、あれは明らかな油断だと思う。 でもすごいシュートだったのは間違いない。思わず娘達と顔を見合わせてしまった。あのクロスを直接打ってしまうとは。「すげえ！」とスタジアムはどよめいた。
２５分大島、トラップが大きかったがバルサＤＦが緩慢なプレー。大島が身体を入れ替えてシュート。２点目。
このまま２−１で終わりたいと思っていたのだが、そうは行かない。４３分モッタのミドルシュートが決まってしまう。豪快なすごいシュートだったよ。でも、真正面なのに手に触れない、って情けない。達也はダメだ。その前にも敵にパスしていたし。 ２−２で前半終了。
岡田監督はユベントス戦ほどピッチに立つ事はなかった。ライカールト監督はほとんどベンチに座ったまま。リーガではネクタイをビシッと決めたカッコイイ姿を良く見るが、今日はグレーのポロシャツ姿だ。 後半開始。バルサの攻撃が続く。この調子じゃいつか点が入るなぁと言う感じ。マリノスはデフェンスに追われた。 ベンチでは榎本哲也がずっとアップしていた。哲也が呼ばれる。ＧＫの途中交代なんてあんまりないと思う。岡田監督は達也を見限ったのだろうか。選手交代の文字がＴ．.ＥＮＯＭＯＴＯ→Ｔ．ＥＮＯＭＯＴＯになっているのが面白かった。 哲也が入って3分後、失点。デコの個人技からクロスを上げられ、それをモッタが高い位置でヘディング。あれはどうしようもない。
ドゥトラが攻撃の時、こちら側のペナルティエリア内で足を痛めて立ち上がれない。向こう側ゴール前で松田や河合が両手を上げて審判にアピールするが岡田主審は気づかず、プレー続行。ＧＫバルデスがドゥトラに何か話しかけている。「スペイン語とポルトガル語は方言くらいの違いだからね」。きっと通じているんだろう。 ようやくプレーが止まって、ドゥトラＯＵＴ、栗原勇蔵ＩＮ。勇蔵が入れば、守備は頑丈になる。 この頃から両チームとも選手交代が続く。上野、那須ＯＵＴ、山崎、中西ＩＮ。山崎には周りの男性たちから大きな歓声があった。人気がある。中西はマリノスに移ってきてから、いろいろな経験ができて良かったね。 ユーベの時は今ひとつ合わなかった応援も、今日はＪリーグの時のように盛り上がっている。手拍子も多かった。バルサのサポはメインアウェイ側と、アウェイゴール裏・バックスタンド側もまとまっている。時々コールが聞こえた。 少しくたびれてきたバルサに対して、マリノスの選手が走り回る。山崎がボールをペナルティエリアに持ち込んだ所で倒れされた。大歓声。ＰＫキッカーは奥。「バルサの選手が奥の頭をいじってる」と娘。ヘアバンドを引っぱたりしたようだ。 奥はＰＫ職人。はずしたことがない。ゴール。同点になった。
奥と坂田が熊林、後藤と交代。後藤はゴール前に持ち込んでシュートした。ボールは大きく外れたけど、バルサのＤＦを振り回した。やるじゃん後藤。 終了間際、大島が鋭く反転してシュートした。ＧＫが足に当ててネットの上へ。惜しかった。 試合は３−３で終了。ゴールが沢山見られて楽しかった。 バルサはコンディションが万全ではない。特にＤＦが良くなかった。攻撃はやはり魅力的だった。「おいおい遊んでいるよ」リフティングなどのプレーもあった。 あまり走らないように見えて、ここと言う時は猛烈ダッシュ。ボールにマリノスの選手の方が近くても、気が抜けたように追いかけていると、一瞬で追い抜いて奪ってしまう。届かないだろう、と思っても、すっと足が伸びてくる。 抜け目がないというか、気を抜かないというか、こういう一歩の差が大きいのかなと思う。
久しぶりにマリノスを見た娘は「知らない選手が増えた〜」。「川口、城、中村がいない」。知っているのは松田、上野くらい？ ロナウジーニョやエトゥー、プジョルが来なかったのはとても残念だったが、バルセロナのサッカーの一端を見ることができた。レベルの高いゲームだと、日本選手の潜在能力も引き出されるのではないだろうか。そういう意味で、今年はユーベやバルサ、ＬＡギャラクシーと試合できたのはとても意義があったと思う。 |
