05年5月25日 横浜F・マリノス対PSMマカッサル戦 ACL最終戦 (三ッ沢) 3−0でマリノスの勝利 |
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ACL敗退が決まっているマリノス。今日は消化試合である。 でも消化試合なら若い選手が見られるかもしれない。三ッ沢でやる試合ならより近くで選手のプレーを見ることができる。迷ったけれど行くことに決めた。 その後、消化試合といってもレギュラークラスが出場することを知る。久保も先発するという。 三ッ沢には6時半くらいに着く。「We’ll Be BACK」Tシャツをもらってバックスタンドへ。11番ゲートから入る。後段3列目に席を見つけて座る。隣は高校生らしき二人組みだ。 前は家族連れ。子ども料金が無料なので、家族連れが多い。大きなTシャツを着た子供たちがかわいい。 選手が登場する。いつものようにサインボールを持ってくる。バックスタンドにボールを投げ入れる中澤はいない。すると目の前に来たのはマカッサルの選手。ニコニコしながらボールを投げ入れた。最初から友好ムードだ。
メンバー発表。DFは松田、河合、と来て、あれ一人足りないじゃんと思ったが、深く考えず、「あ、中澤の代わりは那須なのね」と勝手に納得していた。4バックなんて考えなかった。 実質2バックだったからなおさらだ。 試合前、サポーターのリーダーがバックスタンドに向かって、「ACLは敗退してしまいましたが、ここからが戦いが始まるので、精一杯選手を応援しましょう。手拍子だけでもいいんで、ともに戦いましょう」と呼びかけた。とてもよかったと思う。 応援が始まった時、隣の高校生が「わ〜応援、かっこいいなぁ」と言った。初観戦だろうか。この頃、左隣にサラリーマンが座った。夕食代わりのパンを食べ終わると、ユニを着た。誰のかな?と見たら、中澤のものだった。7時前後に駆けつける背広姿のサラリーマンが多かった。これが平日開催の特徴だ。 選手入場。FIFAの音楽。あまりそれらしくないけど、国際試合なんだよ。サポ達は「♪おーお横浜F・マリノス、プライドにかけて」を歌う。隣のサラリーマンはタオルを掲げる。私も慌ててタオルを出す。 キックオフ前に、スタジアムDJジョージ今城さんへの黙祷があった。横国のゴール裏前のお立ち台に来て、「皆で勝利の女神をつかみましょう」とやっていた人だと思う。5月4日に大腸がんのために亡くなったそうだ。ご冥福をお祈りします。 試合開始。三ッ沢は本当に選手が近い。ステップとか、キックがよく見える。 マリノスの一方的な攻め。ドゥトラと奥のコンビで簡単に左を突破する。右は隼磨。上野も積極的に前を向く。でも人数をかけて守るマカッサルをなかなか崩せない。DFが意外に背が高くて強い。 久保はまだ動きが悪い。大島とのコンビも今一つ。大島も最近はちょっと湿っている。FWがシュートを打てないので、ドゥトラが打つ。凄いシュートだったけれど、ポールに当たってしまう。奥も、どフリーなのにシュートをはずし、天を仰いだ。山東戦でも奥が絶好の機会をはずしたんだった。 こんなに攻めているのに、また得点なし、か。 応援が途切れると、ピッチの声がよく聞こえる。松田が大声で指示を出している。隣の高校生は「へぇ、結構声出しているんだなぁ」と感心している。 マカッサルは9番が前線に留まっているけど、松田と河合に歯が立たない。今日は達也だけど、まぁこの相手なら心配はないだろう。でも、飛び出した時はやはり「きゃっ」と言ってしまったが。 前半終了。勇蔵や後藤、中西などが出てきてボールを蹴っている。蹴ったボールが観客席に飛び込むのも三ッ沢ならではだ。 ハーフタイムに観戦しているであろう、Nさんにメールを出す。「カウンター一発なんてことはないでしょうね」と返事が来た。私もそんなことを考えていた。 後半開始。坂田が出場。前線の動きがよくなる。久保もシュートを打ったりした。 目の前を隼磨が走り抜けていき、いとも簡単にマカッサルの選手をかわしてしまう。 でも、シュートを何本も打ちながら入らない。70分を過ぎてきた。観客もそろそろイライラし始めた。もっとシンプルにやればいいんじゃないか。細かいパス回しやボールを持ち替えたりするより、とにかく、ボンと打てよ、と思った。 ドゥトラがボールを奪取すると、前線に上がってきて、ライン際まで持ち込む。角度のない所から、「おりゃ〜!」とばかりにシュート。ネットが揺れた。待ちに待った得点だった。
これで、選手たちはほっとしたようだ。相手の動きが落ちたこともあり、積極的に攻める。
隣の高校生達もおしゃべり。「俊輔がいた時のマリノスを見たかったよな」「うん」。え、あなたたちは見たことがないの?わぁそれは残念だったね、と私は心の中でつぶやく。
もう勝ちは決まった。 試合終了前、10分前くらいから、サポーターは「アジアの歌」を歌い続ける。子ども達も大声で歌っている。 試合終了。ドゥトラはマカッサルの選手にユニフォームをねだられていた。今日のドゥトラは凄かった。 試合終了後も、選手の挨拶の後もアジアの歌「♪横浜F・マリノス、トリコロールの勇者よ、俺等と戦おう、アジアを勝ち取ろう♪」はずっと歌われていた。「アジアへの忘れ物は俺たちと共に取り戻そう」の弾幕も再び掲げられた。サポーターの強い願いが感じられた。 メインスタンドではマリノスサポとマカッサルの市長たちが、グッズの交換などをして交流したらしい。国際試合の楽しさはこういうところにあるのだから、山東戦の意味ない厳戒警備は本当に残念だった。試合主催者としてのホスピタリティに欠けている。 選手の挨拶が済んだところで私はスタジアムを後にする。いつものように沢渡循環バスで帰る。 ACLは敗退してしまったが、再び挑戦するためにはJリーグで優勝しなければならない。1位とは差がついたが、まだ不可能ではない。J再開後のマリノスの戦いに期待しよう。
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