05年4月10日
横浜F・マリノス対ヴィッセル神戸
1−1の引き分け
今日は珍しく上の娘が一緒に行くと言う。日本代表戦は時々行くが、Jリーグは1996年フリューゲル対アントラーズ戦以来。マリノス戦は初めてだと思う。ハーフタイムの時、「何だか眠くなっちゃった」と言った娘。「アツが退場になったから云々」と言いかけると「えっ、いつ退場したの?」と言う。「眠くなった」のではなくて、「眠ってしまった」のだ。そういう試合だった。曰く「ビミョーな試合だったね」

今日は暖かいというより暑い天気だ。絶好の花見日和だが、午後からは風が強くなった。
満開の桜並木の下をスタジアムに向かう。

スパイダーマンも登場のお花見

新横浜公園の桜。桜の向こうに日産スタジアム

今日は1階ゴール裏、ややメイン寄りに席を取る。サポーター集団がバックスタンド寄りに陣取るようになったので、この席でも普通に座って観戦ができる。

今日のスタメンは新潟戦と同じ。控えに中澤とアデマールが入っている。タイから帰ってきたばかりで選手の疲労が心配だ。
神戸のサポーターはゴール裏後部席メイン側、1プロックを占める程度だ。旗は昔ながらの白黒。新ユニに抗議しているようにも思える。

選手入場、奥とカズが和やかな表情で話しながら入ってくる。ドゥトラは子ども達を一人を抱っこ、一人の手を引いて入場。

試合開始。神戸が元気だ。マリノスのゴールを脅かす。カズのドンピシャのヘディングは哲也がキャッチ。FKやCKも多い。神戸には三浦アツがいるからセットプレーは危険だ。いいボールが飛んでハラハラする。

マリノスの反撃、目立つのはやはりドゥトラ。奥も頑張っている。でも大橋が消えている。パスした後、すぐに走り出さずのろのろとボールの行方を追っている。

審判が誰が転ぶとすぐ笛。だからサッカーの流れがブツブツ切られてしまう。神戸もマリノスも試合に乗り切れない。

マリノスは押されていたが、前半30分過ぎ、ドゥトラからアンへロングパス。アンは右45度得意の角度から左足を振りぬく。ボールはバーに当たってネットの中に吸い込まれた。DFやGKはものともしない。「ワールドクラス!」「すごーいシュート」

アンのシュートに大喜びのゴール裏。

右サイド隼磨が攻め込むとでファウルで止められる。イエロカード。そしてすぐ、レッドカードが出されたのが見えた。アウェイ側だったのでよくわからなかった。神戸の選手達が集まってくる。「どうしたの?」「誰?」「アツみたいだ」。アツは不承不承出て行った。「アツがいなくなると、FK、CKの時ちょっと安心だね」

前半1−0で終了。

後半開始。動けてなかった大橋に代わって清水。一人多いマリノスは攻勢をかける。
アンのヘディング、隼磨のシュート、決まった!と思ったのにオフサイドになってしまったアンのシュート。攻めているのに点が取れない。

「ピカット3」だったシジクレイ、土屋は移籍してしまったが、ただ一人残った北本がいい。大島に仕事をさせない。大奮闘。

追加点を奪えないまま、残り時間が少なくなる。1点を守らなければならなくなる。大島から原に代わる。この辺からマリノスは前線でキープができなくなる。疲れている。パスが出るとわかっていても一歩が出ない。もう少しボールを回してから打てばいいのにすぐにシュートを打ったり、真ん中に入ってきて簡単にボールを取られたりしている。

その場その場で反応するプレーだけだった。今すべきプレーは何なのか、状況判断する力が失われていた。「サッカー脳」の「前頭葉=状況判断能力、空間把握力」が全くなく、「野球脳」の「小脳=職人的、無意識運動能力」で対応していただけだ。

後半。攻めるが点が入らない。

観客数は2万1千人。

でもアウェイ席はガラガラで淋しい。

ロスタイムに入って、どうにかしのげるのではないか、と思い始めた頃、栗原がファウルを取られた。こちら側から見ていると、栗原がうまく身体を入れてボールを奪い取ったように見えた。相手はあの播戸。昨年、栗原が報復行為でレッドカードを出された因縁の相手だ。「なんだよぉ、そこでファウルをとるか?!」「播戸に騙されるな」。

FK。ゴール(>_<)。飛び上がる神戸ベンチ。神戸サポ。

ガックリマリノス。もう、時間がない。松田が上がってのパワープレイももう間に合わない。

試合終了。主審に向かって最敬礼する神戸の監督。そりゃそうだよ。後で知ったが、前節大分ー浦和でカードを連発した主審だそうだ。今日の試合はそれ程荒れた試合でもなかったのにイエローカードが沢山出た。マリノス代表的サイトmaliciaは西村主審の笛を妥当なものと言っていたが、そうは思えなかった。

点を入れられたシーンは後で見ると、ドゥトラが触って入ったような気がする。クリアしなかったら入らなかったのかな。でも河本をフリーにしてしまったのがいけなかった。つくべきだったのは松田だったか?

挨拶に来るマリノスイレブン。

さすがにガックリ。

サポからは声援と少しのブーイング。

岡田監督が「チームに奢りがあった。自分にあり、それがスタッフも含めチームに伝染した。」と語ったのはさすがだと思う。戦術とか、「あの選手」とか「あのプレー」とかでなく大局的な見方を示した。

勝点2を失ったのは痛かったが、それでもまだ3位。怪我人も少しずつ戻ってくる。次に期待しよう。