05年3月5日(土)
横浜F・マリノス対ジュビロ磐田
0−1で敗北
05シーズン開幕。昨日の雪はもうすっかり溶けて、天気予報に反して日差しさえ注いでいる。

友人との待ち合わせを新横浜駅3時にした。寒いスタジアムにいる時間を短くしようと思ったのだ。だから、開幕イベントはあきらめた。

昨日の雪でなんとなく気分が乗らなかった。でも出かける前、テレビで「浦和対鹿島」の中継が始まると何だか、ドキドキしてきた。そして試合前の緊張感で胃が痛くなってきた。

新横浜駅アスティはマリノス応援フラッグで飾られていた。近くのコンビニも幟が立っていて「当日もチケット購入できます」とあった。マリノスも営業を強化している。

新横浜アスティ内

「防寒対策をしっかり」と言ってあったので、友人はホッカイロを貼ってきたという。ちょっと暑いかもしれない。沢山着込んできた私もスタジアムに着く頃は汗ばむくらいになった。

入場の時、持ち物検査はなし。掲げるブルーシートもなし。開幕記念トスコインがあったけど、入場者プレゼントは地味。

入ったときCHARのライブは終わる所だった。山田隆裕・元選手のメロンパンは買い損なった。

1階は3人分の席はない。バックスタンドの2階にいったが、ざっと見たところ、3人の席はないようだった。それで、いつものゴール裏2階席にした。

ホーム側は2階席上の方まで、観客が入った。アウェイ側1階はかなり入っているが、2階席は空席が多い。(観客数4万2千人)

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ゴール裏2階席。大型ビジョンの下に応援団。

応援も開幕戦だけに熱がこもる。2階席でも応援を呼びかけるサポーターの姿があった。「ハマトラ」(フリーペーパー)を配る人もいた。グループで来ている小学生も多い。

日産スタジアムこけら落としのイベント。「中田市長も来るんだろうね。ヨコハマはG30、とか言うんじゃない」などと話していたら、ゆず、鈴木チェアマンのビデオメッセージに続いて、悠々と登場。(※G30とはごみを30%削減という横浜市の標語)

「ジュビロをやっつけましょう」と言う最後の言葉はなかなか刺激的だった。

マリノスの試合前ビデオの曲は去年と同じ。映像はCS優勝時のものが多くなっている。でも選手は、「久保」「松田」「アン」「坂田」「河合」みんないないじゃ〜ん。

スタメン発表。ジュビロは中山が先発。控えに藤田、グラウ、服部といるのは豪華だなぁとため息が出る。マリノスはゼロックスと同じだ。

選手入場。この時花火が上がった。2列用意してあるのに、1列目1/3中央部分しか上がらなかった。「他のはもう使っちゃったのかな?前座試合やライブで」なんて話していた。
しょぼかった。

花火の煙が残る。

映像は選手入場。

アウェイ側はこの程度の入り。


試合開始。実はあまり覚えていない。最後が強烈過ぎたからだろうと思う。

拮抗した内容。個々、局面局面の争いは見ごたえがあったと思う。だからその結果として、両チームとも点が取れるような気はしなかった。

マリノスは攻めるが、シュートまで行かない。サイドを駆け上がってもクロスが上げられないし、かと言ってドリブルで守備網を破れるわけではない。裏をとるようなパスもないし、動きもない。ポストプレーも機能せず。守備的なジュビロに有効な攻撃ができない。

ジュビロは、かつて「うまいなぁ!どうしてそんなにパスがつながるんだよっ」と野次が飛んだようなそんな華麗なジュビロではなかった。村井や西が上がってくるか、中山にパスが出るとか、そんな感じ。

相変わらず榎本達也はスリルとサスペンス。27分飛び出して、もたもたボールを処理している時は本当にハラハラ。あれは誰がボールを蹴りだしたんだろう?DFとGKの信頼関係がなくなっているような気がする。

勇蔵は中山より断然足が速くて、ボールに触らせない。ヘディングも強い。キックも正確だ。本当にいい選手になってきた。攻撃センスもあるが、自重していた。中西も頼りないGKをカバーして余りある。中沢はチェに仕事をさせなかった。でも岡田主審が神経質にファウルを取りすぎた。気の毒だった。

後半。マリノスが優勢。パスもつながるようになった。ドゥトラがバンバン上がるようになった。那須も前線に出てくるし、奥も頑張っていた。金、名波が立て続けにイエロー。名波が乱暴なプレーでイエローカードをもらうなんて、びっくりだ。

奥のCKは勇蔵にピタリあったが、ボールは枠外へ。大橋と清水が交代。大橋は股抜きパスやヒールキックなどテクニックを披露。ドゥトラとのパスは面白かった。でも得点にはならず。

マリノスのFK。

隼磨は村井との対決を意識しすぎたのだろうか。もっとシンプルにパスすればいいのに、持ちすぎて、結局ボールを奪われる事、再三。上野はシンプルプレーを心がけていたようだが、ちょっと雑に思えた。二人を足して割ったようなプレーが見たかった。

ジュビロは藤田とグラウを投入。グラウが入って、ジュビロはリズムが出てきたように思う。

中西からの好パスにドゥトラ、GKと1対1。シュートは正面。残念。

そして終了間際。ゼロックスと同じような展開に嫌な気持ちになる。案の定、失点。
こちら側のゴール前でGK佐藤がガッツポーズ。これを能活がやったら嫌だなと思った。やはり能活はジュビロにいちゃいけない。

マリノスの選手が猛烈な勢いで手を叩きながら「ハンド」をアピール。岡田主審が線審に確認に行く。自分の方が近い所にいただろうに!!

結局、負け。マリノスはFWがダメだった。大島は日本代表の田中にマークされたら全然仕事できない。清水は相変わらず清水だし。清水がゴール前でヘディングって何なんだ?大島の仕事でしょう。点を取るならセットプレーしかないかと思うが、セットプレーも決まらない。FWだけでなく、GKもダメだ。GKは後ろにアイツがいるから安心、と思わせなければ、落第なのではないだろうか。

試合後の挨拶、サポーターからは温かい拍手が送られていた。達也が放心状態のように見えた。

娘から「おもいっきしハンドじゃん!!最悪!!!」とメールが来た。着信もあった。余程怒っているのだろう。

家に帰って、映像を見た。はっきりハンドだった。ああいうときに頭で競らず、手をあげるような根性では一流選手とはいえない、と私は思うよ。狡猾なプレーは嫌いです。

とは言っても負けは負け。これで3連敗。マリノスの選手がロスタイム恐怖症にならなければ良いけれど。やっぱりACLに応援に行かなければならないような気がしてきた。

一緒に観戦した友人達はそれでも満足してくれた。また、誘ってくれと言われた。少し、観客動員に貢献できたかな。