2005年2月26日 ゼロックススーパーカップ
横浜F・マリノス対東京ヴェルディ1969
2−2
(PK4−5)で敗北
前日夜、松田の負傷を聞いた。「またけが人!」もともと高くないテンションが更に下がってしまった。

今日は3月30日W杯最終予選バーレーン戦の抽選結果がわかる日だから電話もしなければならない。全然つながらない。
それにこの寒さ。スタジアムで試合開始を待つのは辛いから、まぁぎりぎりに行けばいいや、ということになった。

到着は1時15分。試合前の練習もスタメン発表も終わっていた。バックスタンドに行こうとしたら、今日は指定席なのだそうだ。で、2階席に行く。

チャンピオンの中のチャンピオンを決める試合なのに、観客も少ない。いつもガラガラのバックスタンド中央だけが埋まっている。招待客かな。



2階席に「NISSAN」の文字が。
わかりにくい?

ヴェルディ側はこの程度の入り。
選手入場時緑色のプレートを掲げた。

今日は応援団がゴール裏一番バックスタンドに近い場所にいた。だから、2階からでもリーダーが見えたし、コールもよく聞こえた。新しい応援歌ができていて、「アジアを勝ち取ろう!」と歌っていた。これはいい歌で気に入った。

選手入場


試合開始。早速チャンスはマリノス。隼麿のクロスがはじかれたところをドゥトラがシュート。高木がかろうじて防ぐ。ビッグチャンスだった。高木はいいGKだ。

一進一退の後はやや試合が落ち着いてしまう。マリノスはCSで見せたように、相手を2人3人と囲んで、プレッシャーをかける。昨年の味スタで見たヴェルディ戦よりマリノスは強いように見えた。ヴェルディはリアクションサッカーというのだろうか。組み立て、などは全然できなかった。

上野、栗原が実に判断よく、動いていた。中西も要所を締めたし、最初あまりボールが触れるチャンスのなかった中澤も徐々にその存在感を見せつけた。でも攻撃の方はやっぱり今ひとつ。特に前半30分過ぎは足元パス足元パスばかり。ドウトラが本調子ではない。山田を抜くことができない。奥も今ひとつ。那須は概ねいいのだが、時々パスの出しどころを探して持ちすぎる。アテネのように危なくなる。清水はいいんだけど、トラップが浮く。しっかり足元で収めてほしい。大島はあまり目立たなかった。

ヴェルディのチャンス。上野が身体を張って守る。前半間際、サイドを抜いてペナルティエリア内から撃たれたシュートを榎本が身体を張って守った。勇気あるプレーだった。

ハーフタイム。スタジアムDJがいつもと違う低い声の人。テンションが低い。今日はどうもテンション低め。

後半。いくつか攻めの形を作るがゴールにはつながらず。逆にヴェルディに先制点を取られてしまう。ワシントンのゴール。大柄な迫力あるFWだ。クリアした、と思ったのだが、ああいうところはさすがにブラジルFW、きっちり決めてくる。

マリノスはようやく目覚めた。いつもそう。ひっぱたかれなければ、目が覚めない。急に動きがよくなる。
交代したばかりの大橋が真ん中でDFをかわし、冷静にシュート!同点。大橋はうまいよ。俊輔をちょっと思い出した。


GOAL!同点!

喜ぶ観客!


奥に代わって遠藤。久しぶりだ。マリノスが断然優勢。大島も後半に入って動きがよくなる。ヴェルディのDFが抱きしめるようにマーク。二人が抱擁状態でヘディングジャンプしたのには笑った。

ペナルティエリア真ん前のFK。大橋のキックは枠ぎりぎりの飛ぶ、高木が横っ飛び弾く、それを山崎が拾い、ゴール前に。隼麿が押し込む。逆転!この時は本当に嬉しかった。なのに、なのに(涙)

逆転!

抱き合う選手たち。

サポーターにもアピールする。



後は集中して守る、狡猾な時間稼ぎも考えていい。もう慣れているはず、と思ったのだが。

勝利を確信して、
「♪ダレダレダレダレ、
オッオー」
パラソルがくるくる回る。

それなのに
あんな結末が待っていようとは。

喜ぶのが早すぎた?


達也っ!今までだって、ゴールキックをそのまま外に出してしまったことが何度も何度もあったのだから、あの時もヴェルディ側のサイドに大きく蹴り上げればよかったのだ。それなのに、味方もびっくりの中央低弾道キックって何なの!ヴェルディへのプレゼント。最後だと思うから、ヴェルディはガンガン攻める。ワシントンを誉めるべきなのか。ロスタイムに同点。

延長はなく、PK戦へ。土壇場で追いついたヴェルディは意気上がり、マリノスは落胆する。特に達也はがっくり肩を落としている。高木の方が自信満々、元気だった。

勇蔵、大橋、隼麿の意地、力強さに希望を見出すべきなのだと思う。上野は90分走り回って、最後足の踏ん張りが効かなかったのだろう。仕方ない。ヴェルディの選手がはずすことは考えられなかった。彼らは本当に基本がしっかりしているから、自信をもって蹴っていた。

PK戦

残念だった。


表彰式は見ずに帰る。ヴェルディのタオルをした若者を何人も見た。わざと見せびらかしているんだね(フンっ)。去年までで運を使い果たしちゃったのかな、なんてちょっと弱気になったりした。

友人から「きっかけワー、チョンチョン、榎達!!!(怒)」とメールが来た。

今達也はかなり自信喪失しているようだ。仲間の信頼も失っているように思える。
しかし、彼しかいないのだからつきあうしかない。応援するしかない。
マリノスは敗戦を引きずることなく、2点取った今日のサッカーをやればいい。これから徐々に選手が戻ってくる。必ず、もっとレベルの高いサッカーができるはずだ。期待している。信じている。