04年11月6日
対ジェフ市原戦
2−1で勝利
今日は用事があり、スタジアムに着いたのはキックオフ直前。

マリノスのカッコイイVTRが流れる時だった。
次々映像に現れる選手、「久保」「ケガだよ」、「ドゥトラ」「ケガ」、「上野」「ケガ」、「中西」「ケガ」「哲也」「ケガ」「那須」「ケガ」といちいち突っ込みを入れてみる。

今日は久しぶりにゴール裏2階席。マリノスのL旗を振る若者の下に席を取った。

歌詞カードを配る女性もいる。1枚もらう。
「♪奪えウルトラゴール」の歌は「歌え、ウ空遠く」だと思っていた。結構でたらめに鼻歌を歌っていた。

ゴール裏応援団 パラソル ブルーシートを掲げる

マリノスと同じく、市原もけが人が多い。私ご贔屓のマルキーニョスもアキレス腱断裂と言う深刻なケガで療養中だ。再起できるだろうか。
市原は知っている選手が少ない。

マリノスは坂田がベンチ。清水が調子いいのだろう、FWで先発だ。遠藤がようやく戻ってきた。

最初のビッグチャンスは市原。佐藤の角度のないところからのオーバーヘッドシュートはバーに当たり、ドキッとさせられる。

その直後、マリノスの流れるようなパスから、安→清水。清水がダイレクトで枠内シュート(珍しい)を決めた。前半9分。見事だった。この調子で、追加点を、と思うが、やっぱりダメなんだよね。市原のDFは10代の選手だったという。でもミルチノビッッチが壁となって、マリノスの攻撃を防ぐ。

マリノス1点先取。清水を祝福する選手たち。
松田、達也は両手を広げて喜んでいる
2階席も喜ぶ

でも市原も全然攻撃ができない。出すところなく後ろの方でボールを回す。怖さがない。下位にいる柏の方が強さを感じた。

前半25分過ぎ、柳がうずくまってしまう。どこか痛めたらしい。結局ダメ。市原の方も栗原と競った羽生が立ち上がれない。担架で運ばれていった。次は安がペナルティエリア内で倒れてしまう。

何だか度々試合が中断されて、緊迫感が薄れてしまう。
そういえば、今日の主審は上川氏。審判紹介の時は「エぇー」という落胆の声があった。でも今日は、冷静で、あまりカードを連発しなかった。試合の流れを大切にしているように思えた。

マリノスはドゥトラがいないが、初めの方は左からの攻撃が多かった。中澤が上がったり、パスを出したりしていた。右の隼磨は村井を警戒しているように思えた。

前半は、1−0で終了。ハーフタイムは抽選がなくがっかり。マリノスの曲を作曲演奏している「CHAR」のCDが本日発売だそうで、CHARのインタビューが流れた。
他会場の途中経過紹介で、「浦和0−1清水」と出た時は「おぉ」と歓声が上がった。

後半開始。後半開始直後の失点は、もうやめてほしいなぁと思っていたのだが・・・。

栗原のファウルで、市原のFK。当然阿部。阿部のボールはそれほど早くなかったので、GKがはじき出せると思ったが、達也の反応は遅かった。後ろでは「今のFKすごい曲がったなぁ」と言っていたけど、「そうかぁ?」と思った。あとでスポーツニュースを見ると市原の選手が阿部がGKの死角になるよう、うまく位置取りしたのだそうだ。

お決まりの失点で、がっかりしたが、それでも今日は負ける気がしなかった。

中澤と松田は超安定。栗原も落ち着いていた。この3人は背が高くて、足も速い。市原はこの壁を崩せない。中澤も松田も無理には上に上がらない。
中盤も遠藤が入って、ボールキープやパスがとてもうまく行くようになった。守備にも貢献。奥はいつものように攻撃と守備とに走り回る。隼磨も段々積極的になり、村井との勝負では勝っていたと思う。

でも、似た感じの選手が多くて、2階から見ていると時々選手が分からなくなる。奥は靴下?が短いから分かるとして、隼麿、大橋、遠藤、原、清水、同じくらいの背で雰囲気も似ている。まぁ誰でもいいや。いいプレーをしてくれれば。

原が倒れる。起き上がれない。交代。原はようやくつかんだ出場のチャンスだった。大きなケガでないと良いが。

原の交代で入ったのは、坂田。「レッツゴー坂田、坂田、イェイ」とゴール裏は大盛り上がり。私の周りも、「坂田ぁ!」と大喜び。坂田が入ってマリノスは勢いづく。早速、左サイドをドリブル突破。3人のDFに囲まれながらもゴールライン際まで粘った。結局ファウルを取られてしまったが、市原を恐れさせるに十分なプレーだった。

その後次々市原のゴールを襲う。でもアンが不調。シュートはことごとく枠外。良く走ってボールにからんでいるのだが、シュートがだめだ。韓国代表が今ひとつ波に乗れない原因が、この得点力不足。

市原の逆襲は松田が素晴らしいタックルで防ぐ。奥が倒されても流されてしまったプレーもDFが落ち着いて対処。

隼磨がドリブルで持ち込む。それを遠藤がつなぎ、坂田の前に。坂田はゴール左、狭い所へ鋭いシュート。GKの脇を抜けてポストに当たりゴール。ネットが揺れたのを見て、2階席もみな立ち上がる。「カッコいいぞー坂田ぁ」と、静かに観戦していた若者達も叫んでいた。
坂田のゴール。

この時間にとればもう、大丈夫だろう。それからマリノスは露骨な時間稼ぎ。CKでボールキープ。アンに代わった安永のドリブル独走もあった。まぁ無事試合終了。

今日の市原は元気がなかった。オシム監督は2階席からでもその巨体がわかった。でも監督の手腕でもどうしようもない。岡田監督は後半はサイド際まで出てきて、何度も何度も身振り手振りで指示していた。勝ちたかったのだろうと思う。

市原は優勝の可能性がなくなった。
市原とのゲームはいつもさっぱりしている。汚いファウルがない。昨年の一点を争うゲームなど本当に良かった。次はベストメンバーで戦いたいものだと思う。


ヒーローインタビュー 坂田。 清水と坂田。マリノス君。


今日は新潟支援の義捐金とホッカイロを持ってきていたのだが、来るのが遅くて渡せなかった。まだ集めているかとコンコースをうろうろしていると、テレビが他会場の結果を伝えた。「何だよ、浦和勝っちゃったのか」と落胆の声。これでマリノスの優勝の可能性は完全になくなった。

外へ出ると、チャンピオンシップチケット先行発売に列が出来ていた。

今日のような試合を続けて、けが人の回復を待ち、CSではマリノスの力を十分に発揮してほしいと思う。