04年7月13日(火)
キリンカップサッカー2004
日本代表対セルビア・モンテネグロ
(横浜国際競技場)
今日梅雨明け宣言があった。昼間は35度の猛暑。8時キックオフとはいえ、厳しい暑さが予想される。

今日は新横浜駅でNiさんと待ち合わせた。会うのは久しぶりで、嬉しい。
夕食を取ってから、スタジアムへ。さすがに代表戦だ。ブルーのユニフォームの人の波。

7時20分頃席についた。ホーム側ゴール裏2階席ほぼ中央、前から2番目という良席。前は、子どもをつれたお父さん2組、中年男性2人組。今日は立たれる心配はない。

着いた時、既に選手のウォーミングアップは始まっていた。

ウォーミングアップ。

女性達の「黄色い声(差別発言)」が響いている。

「しゅんすけぇ!」
「よしかつぅ!」

最近あまり聞かなかったからちょっとびっくり。


席は2階、前から2番目なので、見やすい。


この頃、長女と、友人のYさん到着。仕事帰りだ。

先発メンバー発表。セルビアはほとんど知らない選手。ミロシェビッチ、イリッチくらいは聞いたことがある。〜ビッチばかり。日本はケガの坪井に代わって田中。本当は田中がレギュラーメンバーであるべきだと思う。ついでに松田もね。

2階席から1階代表サポーターを見る

バックスタンド。青のシートを掲げる。

空席がかなりあった

選手入場。試合前の激励。セルビア・モンテネグロサッカー協会会長はストイコビッチだ。相変わらずカッコイイ。俊輔に何か話しかけ、俊輔は笑顔を見せた。

試合開始。
まず、全体の印象。

いつになったら、わくわくするような試合が見られるのだろう。
途中、退屈で眠くなった。
新聞やネットの試合評を見ると、高評価だけど、本当にみんなそう思っているのだろうか?


試合開始直後は日本のペース。俊輔から、何度もよいクロスがあがった。鈴木が滑り込むも合わせ損ねる。玉田のヘッドは枠の上。

CKもFKもたびたび。しかし、セルビアのDFは高い。そしてGKが素晴らしい反応。しなやかでその跳躍には美しさすら感じた。欧州はGKの能力が高いと思う。

攻撃が跳ね返された後、セルビアのペース。左をドリブルで突っ込んでくる選手の力強さ、上手さ。日本のDFが何度かかわされた。後で確認したら、ミロシェピッチだった。さすがだ。

日本のDFも安定。田中も中澤もJリーグでも成績そのままに力のあるところを見せている。宮本もリーダーとしてその責を果たしている(と思う)。だが、どうも私は宮本の守備というのは信頼できないのだ。
それと加地。何故彼が選ばれているのかわからない。ポジション取りは中途半端だし、判断も遅い。

川口は漸く本来の川口らしいパフォーマンスだったと思う。横国で見る川口には感慨深いものがある。

前半は何度も攻め、攻められるが両チーム得点なく0−0。

スタジアムは風がかなりある。熱風ではなく、冷たい風だ。7時の時点ではまだむっとする暑さだったから、どこかで雷雨でもあったのだろうか。
ピッチもそれほど暑くはないはずと思う。

今日は私達の5列くらい後ろで若者のグループが立って応援している。周りは皆座っている。同じお金を払って、後ろの人たちは全く見えないのだ。そんなに応援したいのなら1階自由席のチケットを取り、早くから並んで、席を確保すべきだ。本当に応援する気持ちがあるのなら、それくらいの根性を見せろ。

彼らの応援は、選手の名前を叫んだり、ニッポンコールをするくらいのものだ。ただ友人どおしで騒ぎたかっただけのようにも思えた。

いつも聞こえる冷静な野次や批評が今回は全く聞こえてこなかった。つまらない。

後半開始。ちょっとよそ見をしていたら中澤がゴール前にいて、一瞬どちらがどちらのゴールかわからなくなった。攻撃参加だった。

3分、福西のパスを鈴木がうまく流して、そこに遠藤。完全フリー。GKをかわして、きれいにゴールに流し込む。まず1点。
遠藤はナイジェリア戦でも、中盤からすごい勢いで上がって行き、FWを追い越しながらきれいに決めたシュートがあった。彼、お得意のプレーなのかな。

福西、遠藤はもう代表に欠かせない。
喜ぶ日本選手たち。


前半鋭い動きを見せていた玉田が後半、精彩を欠いてきた。彼は倒れず、ボールキープも上手い。守備にも俊足を飛ばして、参加する。危ない場面を救ったシーンもあった。でも強引なシュートがない。ドリブルもいいし、裏へ抜ける動きもいいのに、残念だ。

玉田に代えて柳沢。「やなぎさわコール」も起きたが、玉田が交代と知って、ブーイングもあった。

鈴木はぴったりマークを受けていた。で、すぐ倒れる。まぁセルビアの選手も結構乱暴だったけど。でもヘディングでもほとんど負けてた。最後の方、「鈴木、競れよ!」と言う声も飛んでいた。マークをはずす動きが下手?しかしとにかくもっとシュートを打て!FWなんだから。

セルビアの攻めは雑。シュートはよく打つ。が、パスもクロスも精度が悪い。
一度位危ないシュートがあったけど、川口がナイスセーブ。

日本は引き分けでも優勝だから、無理して攻めない。俊輔と、三都主のところでボールが止まる。ボールを取ったらわっと攻めあがって、シュートまで行ってほしいと思うのに、いつもペースダウンする。暑さもある(だろう)から、仕方ないのか。

俊輔はボールを上手く散らしていたし、裏へ走りこむこともあった。スルーパスは失敗もあったが、良いのも沢山あった。でも、全体として、私は不満足。パスを出すことばかりでなく、勝負したらどうだ、と言いたい。守備も相変わらずで、ボールの動きを見ながらうろうろしている。中田や奥の動きとはやっぱり違う。俊輔は自分でも不満だったそうだが。

今日の選手交代は玉田→柳沢のみ。セルビアは交代枠を使い切った。こういう試合でいろいろな選手、いろいろなコンビネーションを試すべきなのではないか。いつもジーコに対して言われること。一向に改善されない。
日本のFK


夜の試合はどうもよい写真が撮れない。

ロスタイム三都主の惜しいFKがあったが、何だかパッとしないまま試合終了。

キリンカップは日本優勝。ジーコ監督になって初タイトルだそうだ。セレモニーは見ずに席を立つ。


長女は日本代表の試合を見るのは、2001年コンフェデ杯以来だ。「何で、日本の選手はゴール前で譲り合ってパスばかりしているの?途中でセルビア応援したくなっちゃったよ。」とのこと。

次はアジアカップ。前回のアジアカップのような圧倒的な強さで優勝してほしいと思う。でも・・・といつものジレンマになってしまう。