04年6月26日対鹿島アントラーズ戦 1−0で勝利 1stステージ優勝・3ステージ連続優勝 |
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今日、勝てば優勝が決まる。 磐田が引き分け以下なら、勝たなくても優勝だが、磐田の相手は広島。磐田が負けるとは考えにくい。 まぁとにかく、勝てば文句なしに優勝だ。 朝から強い日差しが注いでいる。でも天気予報は12時なっても、曇りのち雨。一応雨具も持ち、一方で帽子や扇子など暑さ対策もしていく。 昨年1st優勝の時を教訓に早めに出かける。東ゲートは指定席用だし、北ゲートは混むから避けて、南ゲートから入場しようと思っていた。しかし大階段を上がると、「北ゲートは大変混んでいますので、東ゲートよりご入場下さい」と係員が呼びかけているではないか。当然東ゲートから入る。 北ゲートの列は西ゲートまでいって折り返し、北ゲート前を通り越してスロープ下まで伸びていたらしい。熱心なサポーター達は木曜日からシート貼りをしていたし、今日も朝早くから大勢が詰め掛けていた。 しかし並ばずにに東ゲートから入場した人たちの方が先に席に入ったのだとしたら、何だかかわいそう。 到着は12時半過ぎ。バックスタンド1階席はほぼ埋まっていた。 バックスタンド2階席に行くことにした。中央よりの自由席。この辺りには名物サポグループがいる。 ホーム&アウェイゴール裏、バックスタンドは日が当たって暑そう。確保した席は屋根下だし、風も通る。 スタジアムは続々観客が詰めかけて席が埋まっていく。 選手バスが到着した模様を大型ビジョンで紹介する。早々「エフ・マリーノス」のコールが起きる。中澤、松田、榎本、那須、坂田、安、・・佐藤まで確認できたが、奥、久保は映らなかった。 試合前、「マリノスプライマリスクール新子安」イレブンの少年サッカー全国大会出場の壮行会があった。キャプテンの挨拶、とてもしっかりはきはき、立派な挨拶だった。この中から将来のマリノスを背負う選手が出るといいなと思う。 友人のOさん到着。駅から歩く道がとても暑かったそうだ。 選手達が試合前のアップに出てくる。大きな歓声。
スタメン発表。鹿島は中田と小笠原の時に大きなブーイングがあった。力を認められている証拠だ。平瀬の時は、隣のサポグループから拍手が起きた。平瀬は味方だそうだ。 マリノスは柏戦とほぼ同じ。山崎が坂田に代わっただけ。声援はアンジョンファンの時が一番大きかった。好調なので期待されている。サブに久保、奥、中西、佐藤、といる。豪華だ。 「主審、吉田」の声に、後ろから「よしッ!」の声。 かっこいいオープニングの映像と音楽が流れて、選手入場。もらった青いボードを掲げる。客席はかなり青くなったけど、代表の試合のようには行かない。
試合開始。いつもは最初アウェイ側に向かって攻めるが今回は逆。何故そうしたのか後半になってわかった。 開始早々マリノスのチャンス。続けてCK。坂田がシュート。決まらず。 本山の攻め上がり。ドウトラが巧みに止めて、ボールを奪い素早くサイドを駆け上がろうとしたところを本山に倒される。イエローカードが出る。こんな早い時間のイエローはきついだろう。 その後、鹿島のチャンス。中田の早くて低いクロスに名良橋が飛び込む。合わず。 こういう攻撃はさすが鹿島だなぁと思う。 この後、マリノスの攻撃が続く。中澤がボールを奪ってそのままドリブルで駆け上がりシュート〜。このシュートは弱かった。駆け上がったときはカッコよかったんだけどね。スタジアムもすごく沸いた。ついで、松田が上がる。迫力。松田が上がると観客は喜ぶ。 と今度は鹿島。本山のクロスに平瀬のヘッドは枠を外れる。「さすが平瀬、いいぞぉ」と野次。 柳のクロスに坂田がおしゃれなヒールでコースを変えるがゴール前を通過。ああいう時はきちんと打った方がいいのでは?と思うけど、結果論かな。坂田は暑いのに守備に攻撃にダッシュを繰り返していた。走れるところまで走りきろうという意志が見えた。 田中のクロスに上野のヘッドはGKキャッチ。今日の上野はちょっとパスがずれたり、もらい損なったり、動きが今ひとつのような気がする。 選手が倒れると、敵も味方もなく、水分補給に走る。相変わらず強い日差し。薄い雲がかかると、天気予報どおり曇ってきてやがて雨になるのかな、と期待するが、雲はすぐ晴れる。 そのまま空を見上げていると。鳩が2羽飛び回っている。これはよい兆し。昨年の清水戦以来のお笑いジンクスなんだけど、こういう大事な試合のときはちょっと頼りたくなってしまう。 新井場と田中、サイドの戦いも見もの。新井場の方がやや優勢か。田中がファウルを取られる。素早いリスタート。平瀬からクロスは本山でなく、走りこんでいく名良橋へ。「あ、あぶない!」と叫ぶより早くすごい勢いで柳がスライディング。あぁ助かった。中澤も松田も戻っていなかった。頼りになるサンチョル。 前半終了間際、もう一回、ヒヤッとする鹿島の攻撃。新井場がゴール前に走りこんでいた。 0−0で前半終了。昨年の1st優勝の時も0−0だったし、焦ることも心配することもない。 「気になる他会場の途中経過です」の女性アナウンサーの声、元気。やはり「磐田ー広島」は同点。でも関係ない。勝つのみ。 後半開始。上野→奥。サポから「お〜くぅ、お〜くぅ」、「おーくだいすけ〜」と大声援。 マリノスは太陽に背を向けて攻める。疲れた後半に、鹿島は太陽に向かって攻めるわけだ。 開始早々、ペナルティエリアにボール。榎本は飛び出しをやや躊躇。で、飛び出したところへ、本山がすごい勢い突っ込んできた。交錯。二人とも倒れる。と、レッドカードが見えた。 本山2枚目のイエローで退場。柳が頭の上で拍手している。でもなんだか可哀想。痛い上に退場なんて。それほど悪質なプレーのようにも思えなかったし、榎本の飛び出しも遅かったんだよ。本山はマリノスのサポーターの前をトレーナーら二人に支えられながら、しょんぼり去っていった。 ともあれ、マリノスは俄然有利になった。 坂田から久保に交代。すごい歓声と拍手。バックスタンドも、2階席も手拍子で盛り上がる。 マリノスは勢いづく。久保はヘディングで競り合って負けない。安と坂田ではことごとく負けていたから、それだけで違う。 攻撃に移ろうとした鹿島のボールを遠藤がカットして奥へ。奥はぽっかりあいたスペースをドリブルで上がる。十分DFをひきつけて左の安へ。安は中に切れ込む。得意のコースからシュート。ボールは曽ケ端の手をかすめて右隅へ。ゴール! みんな一斉に立ち上がる。「アーンジョンファン」のコール。私もOさんとハイタッチ。持ってきたマリノスの旗を振る。前のお父さんは小さいお嬢さんを頭の上に持ち上げて「バンザーイ!やったやった!」
その後久保、フリーで強いシュート。が、GKの正面。はじかれる。惜しい。 鹿島は選手を二人替える。若い選手だ。深井はちょこちょこ動き回る。何度かゴール前に迫るが、安定したマリノスのDFは跳ね返す。平瀬はやはりゴールを奪えない。シュートミスをすると、近くのサポグループから「平瀬、平瀬」とコールが起きる。交代が告げられると「何だ、替えるなよ、もう少し平瀬でいけよ」。 中澤攻め上がり、ライン際で粘る。この時間でこのファイト、いつもながらエライ。小笠原のファウルでFK。中澤ヘッドははずれ。 マリノス、柳から中西へ。中西は初めて優勝に立ち会うことになる。 鹿島、ゴール前にクロス、フリーの選手がいる!ドキっ。いやオフサイド。線審の判定にマリノスのDFは足を止めた。オフサイドを確認したせいか新井場はゆっくりールを蹴りこむ。 それなのに、審判に抗議している。 しかしに割合簡単にに引き下がった。とサポから「おーい、もっと言えよ。もう一言!」「そんなに簡単にあきらめんなぁ」。時間が稼げるからね。 ロスタイム4分。長い。 鹿島のFK。クリア。鹿島のスローイン。久保が大きく蹴りだす。 ボールは安のところへ。安が独走。とどめの1点かというところでDFクリア。コーナーキックになる。 ショートコーナー。しかし時間稼ぎをするまでもなく、試合終了。 ファーストステージ優勝!初の3ステージ連続制覇!!
優勝が決まった瞬間、みんな立ち上がった。大拍手。 前のお父さんはまた、お嬢さんを頭の上高く持ち上げて「バンザーイ、優勝だぁ!」と喜んでいる。 私達はセレモニーと場内一周を見るために一階席に下りることにする。その時、ドンと花火が上がってびっくり。 岡田監督「英国のことわざにサッカーは子どもを大人にし、大人を紳士にすると言うのがある。選手はみな大人になった。まだ、とても紳士にはなっていないが。」と挨拶。 中澤選手は、「監督のめがねを壊せませんでしたね。」の問いに「ここではっきりさせておきたいですけど、あれは監督が自分で踏んだんですよ」 MOMは安選手。シュートの強さは本当に一流選手。終盤、ケガの久保選手に代わってよく働いてくれたと思う。今でも日韓W杯でのわだかまりが私にはあるが、それでも、「ニコっ」と笑った安選手を見ると、思わず「かわいい」などと言ってしまう自分がいる。
場内一周。中西選手がトロフィーを手にして嬉しそう。田中も嬉しそうだ。レンタルから戻ってきて、ちゃんと活躍して味わう優勝だから格別だろう。 奥選手は赤ちゃんを抱っこしている。去年のカリンちゃんと同じくらい。つまり萌ちゃんだね。「最終節には復帰して優勝して」という日菜子夫人の要望にちゃんと応えた頼もしい夫です。 子どもと一緒に歩く選手達は皆幸せそうだ。 ゴール裏前に用意されたお立ち台でサポーターに挨拶。そして記念撮影。「カンピオーン」の歌も流れている。 ここでスタジアムを後にする。外では記念撮影する人多数。 近くのお店はどこもお客でいっぱい。ホテルの中華料理店に空席があったので入る。中国茶とココナッツ団子を食べる。ほっと一息。周りの人たちもサッカー談義。なんか皆、余裕が感じられる。昨年とは違う。 選手も冷静だったようだ。まだ2stがあるし、年間チャンピオンにならないと、この優勝は意味がない。 なお一層強いチームになって、今度こそ、アジアチャンピオンになってください。期待しています。 |