04年5月9日 対ヴェルディ戦
3−1で勝利
今日は雨模様。でも試合が始まる頃は上がった。

このところ、一週間に2試合のペースでマリノスの試合がある。その間に欧州チャンピオンズリーグ準決勝、欧州各リーグセリエAやブンデスリーガ、リーガエスパニョーラの優勝を決める試合がある。とても忙しい。

スタジアムには久しぶりに30分前に着いた。一階席前段はかなり空席があるが、雨が心配だ。
後段はほとんど埋まっている。で、結局いつものように2階席に行くことにした。

ヴェルデイのサポーターは一階後段屋根下に陣取っている。少ない。それでも以前よりは数が増え、応援も聞こえるようになった。

ヴェルディのサポーターは屋根の下。

斜めになった緑の旗の左後ろあたり。


メンバー発表。ヴェルディは話題の森本とエムボマが控え。マリノスは坂田、アンの2トップ。久保はサブにもいない。どうしたんだろう(後でケガと知った)。遠藤、上野の生え抜きコンビが中盤にいる。中澤もベンチ入り。

選手入場前、Go the Distanceというマリノス選手の映像が流れる。これが音楽も写真も編集もすごくカッコいい!これも、入場時の音楽もCHARの手によるという。毎試合見るのが楽しみだ。

前半、上野のミドルシュートや高い打点の那須のヘディングシュートがあったが、全体的にヴェルディのペース。セカンドボールはヴェルディに拾われてしまう。ヴェルディの選手は一人一人の技術が高いから、キープ力もあるし、ドリブルやパスも上手い。ボール支配率はヴェルディの方が上だったのではないだろうか。

それでも坂田にボールが出るとヴェルディは外に蹴りだすのが精一杯。惜しいシュートもあったが、なんとなく時間が過ぎていく。ドウトラからのボールを坂田がワンタッチで上野へ。上野からのクロスにヘディングでゴール!!向こうサイドなので誰が入れたかわからない。ゴール裏からは「アーンジョンファン!アーンジョンファン」と大きなコールが起きる。

再現映像で、遠藤のゴールとわかる。

1対0



ハーフタイム。雨が降ってきたので、2階席後段大型ビジョンのすぐ下に移る。ここは応援が熱い。
後半、エムボマが入る。昨年ほど怖いような気がしない。

後半は引き続きマリノスのペースだ。次々前線にボールが運ばれる。周りの人たちは「来い、来い、来い!」と叫ぶ。
奥からのロングパスを受けてアンの鋭いシュート。GKがジャンプしてパンチ、かろうじて弾く。

遠藤が右サイドからシュート。GKがつり出されてゴール前が空く。遠藤はボールを持ち代えてはシュート。弾かれてまたゴール前に持ち込む。そのたび周りの人は中腰になり、立ち上がろうするが、結局ゴールならず。遠藤一人劇場だった。

アンが右に開いてファーに走りこんだ坂田にクロス。坂田の左足ダイレクトボレーはGKの好守に阻まれる。「わぁ!」と立ち上がった人たちは頭を抱えて座り込む。

遠藤から中澤へ。奥から清水へ交代。ヴェルディも森本を準備する。
守備は安定。達也もFC東京以来自信を取り戻したのか、安定した守備を見せていた。

が、攻め続けるマリノスは時々気の抜ける瞬間がある。

後ろの男性が「おいマーク甘くなってるぞ」と叫ぶ。「エンボマがフリーじゃないかぁっ」
ドゥトラが右サイドエンドライン際で小林にかわされ、マイナスのクロス。米山が難なく決めて同点。あーあやっぱり。

ここであきらめるわけにはいかない。ゴール裏からはより大きな「エフマリーノス!」のコールが起こる。2階席でもコールにあわせて手拍子が起こる。岡田監督も攻めにでる。中西から佐藤へ。柳が前線に出る。

今日もまた、鳩が飛んできた。2羽、3羽。きっと勝つに違いない。

ヴェルディは露骨な時間稼ぎ。でもそんなことをすると罰があたるんだよ。

ロスタイム4分。
達也のロングフィードはアンを経由してドゥトラへ。ドゥトラは自らのミスを取り戻そうとするかのように必死に走ってきていた。低いクロスはGKの手先をかすめてDFの密集するゴール前へ。マリノスの選手が飛び込んでいく。ボールがネットの中に転がり込むのが見えた。「ゴール!」

みんな立ち上がる。飛び跳ねる人たち!私も娘とハイタッチ。ゴールシーンが再現されるとまた大きな歓声。「ユッキヒコ、ユッキヒコ!」佐藤のゴールだった。

デジカメの表示は16時48分。

わかりにくいけど「GOAL」の画面。


勝利をつかむ。


気付くとアンがゴール前でボールを蹴ろうとしていた。豪快なシュートが右上隅に突き刺さった。3点目。
ヴェルディの選手たちはがっくりと倒れこんでいる。

ロスタイム2点で、マリノス勝利。こんな試合もあるんだなぁ。選手達の闘争心に拍手。

急いで一階に下り、挨拶にくる選手を迎える。ヒーローインタビューは「佐藤」。あんな短い時間でヒーローとは。でもとても嬉しそうだ。

佐藤がバックスタンドからゴール裏へ挨拶に回ってくる。お立ち台に立つとより大きな拍手。と、その後マリノスケがお立ち台から転げ落ちた。危ないなぁ。マリノスケが「恥ずかしい」とばかり、短い手で顔を隠そうとするポーズがとても可愛かった。
遠藤も挨拶に来たが、踵をアイシングしている。大丈夫かな。

一階席から。

ヒーローインタビューに答える由紀彦と
挨拶に回るマリノスの選手達。



今日は森本が出た時、大きなブーイングがあったが、まだそれほどの選手ではない。エムボマは空振りのシュートがあった。あれが決まっていたら、と思うと怖い選手だ。でも、マリノスのDFの方が上。

今日は汚いプレーが少なく、気持ちが良かった。審判も口頭で注意を与えることが多く、試合に影響がある明らかなファウルのみイエローを与えた。全部で3枚。審判はこうあるべきだと思う。

これからも厳しいスケジュールが続くが、この勝負へ執着心、闘争心を持ち続けてほしいと思う。
本当に逞しいチームになった。娘の不敗記録継続中。