04年5月4日アジアチャンピオンズズリーグ

対ヴィンディン戦 6−0で勝利
連休最終日。他の試合会場はJリーグの試合で盛り上がっている。
横浜F・マリノスはアジアチャンピオンズリーグを戦う。相手はベトナムのチームだ。

今日は5月とは思えない寒さだ。夜7時キックオフだから、寒さ対策は欠かせない。

夕食を食べるともう6時半を過ぎた。ボア付きのベンチコートを着て出かける。
さすがに地味な試合。競技場に向かう人の数は少ない。
駐輪場に着いた時、FIFAの入場曲が聞こえた。また遅刻か。

急いで東ゲートに行く。バックスタンドから大きな応援の声が聞こえる。

今日は2階席には入れない。その代わり、全部自由席だ。中に入ると、バックスタンドとゴール裏の二手に分かれて応援をしている。

バックスタンドで応援するサポーター達。
キックオフの瞬間。

キックオフには間に合った。
ベトナムの選手は小さい。久保や松田がすごく大きく見える。

私はバックスタンド中央後段に座る。いつもは入れない席だ。

アウェイゴール裏は全然人がいない。

日本に在住するベトナムの人もいるだろうに、応援に来ないのだろうか。

スタメンは久保、アンのツートップ。柳、遠藤、佐藤、ドウトラ、松田、河合、栗原。予想通り。山崎がトップ下に入っているのが目をひく。大型ビジョンのメンバー表は英語。国際試合の感じ。

マリノスが最初から攻める。あっという間にドウトラの得点が決まる。これは大量点、楽勝と言う気分になる。後ろの方ではほろ酔いのおじさん達が大声で野次を飛ばしたり、大笑いしたり、にぎやかだ。

マリノスは次々チャンスを作るがなかなか決まらない。オフサイドばかり取られる。
「おい、おい、何だよぉ」「ちゃんと見ろよ」「あの審判はインチキだな」と嘲笑が起きる。

松田が積極的に上がる。後ろのおじさん達は大喜びだ。ゲラゲラ笑いながら、「ナオキ、決めちゃえよ!」「打てよ!」松田はDFではなくもっと前の方でプレーしているようだ。

最初の1点からなかなか追加点が奪えない。ちょっと相手をなめているのか、軽いプレーが多い。
山崎のトップ下はうまく機能していない。スルーやヒールパスなどのしゃれたことはしなくてもいい。もっと判断を早く、キープするのと素早く捌くのともっとメリハリつけて。

漸くアンのヘディングで2点目が入る。長女が生まれたばかりだから、ゆりかごダンスをするかと思ったが、みな固い表情でセンターサークルに戻ってくる。

前半は2−0で終了。6人で守っているし、GKの判断もいいから、点を取るのが難しい。GKは素晴らしい選手だと思った。

ハーフタイム。私は隣はカップルで、3人席だから、ちょっと悪いかなと思い、ゴール裏に移動することにする。

ゴール裏一階席メインスタンド寄りに座る。普段あまり入らない席。このあたりに座るのは01年コンフェデのオーストラリア戦以来。豪雨の中で中田がFKを決めて勝った試合だ。

サポーター達は頑張っていた。

大きな声で歌い、名前コールしては選手を鼓舞していた。

後半は山崎に代えて奥。柳に代えて上野。この交代は的確だった。
奥になってから、攻撃に変化が出た。上野も老練な動き。佐藤も勤勉にサイドを駆け上がってはよいクロスを上げ続けた。

ようやく久保のヘディングが決まり、3点目。ベトナムも意地を見せて、鋭いカウンター。バーをたたくシュートもあってちょっと驚いた。

岡田監督は前半はベンチに座ってじっとゲームを見ていたが、後半はライン際まで出てきて指示を与え続けていた。

河合を下げて、坂田を入れる。3トップ。大量点を取るつもりなのだ。DFは2枚。
疲れてきたところで坂田が入ると、相手は嫌だろう。早速4点目。

久保との連携でアンが2点目となる得点。5−0。
終了間際に奥が決めて6−0。ロスタイムにも奥には惜しいシュートがあった。

大量点で勝ったが、10点くらい入ってもおかしくなかった。

岡田監督は「ウチのチームはまだまだ甘いところがある」と言っていたが、確かに前半は相手に合わせてしまうマリノスの悪い癖が出た。

挨拶に回るマリノスの選手達。


もっと近いところで写真を撮ったのだが、失敗。


ヒーローインタビューはまず久保。ついでアン。アンの後に坂田。坂田のインタビューを大型ビジョンで見ていると、サポーター席が沸いている。アンとベトナムの選手が記念写真を撮っていたらしい。

ACLでは今のところ首位。次はインドネシアでのアウェイ試合。暑いし、移動に時間がかかるから厳しいものになりそうだ。なんとか勝って、リーグを突破してほしい。

今日はサポーターの気合を感じた。大量点をとらなければリーグ突破できないと知っているから、リードしても、リードしても、応援の声は小さくならない。「ダレダレダレ」の歌も近くで聴いたら迫力だった。ボカジュニアーズのサポーターのような強力サポーターになれそうな気がした。