石狩湾2001年における上位蜃気楼観測の記録

蜃気楼現象による対象物の変化の度合
 大:眼視ででもわかる大規模な変化
 中:双眼鏡を使うとわかる中程度の変化
 小:わかりづらい小規模の変化
 (このレベル分けは当方の主観によるものです)

2001(平成13)年に観測された記録(7回)(観測期間:5〜6月、無人継続観測)
観測は不規則であり観測を行っていない期間もあるため、これ以外にも発生している可能性があります。

5月14日(小)

5月22日(小)

5月29日(大)

5月30日(大)

6月23日(中)

6月24日(大)

6月26日(小)
 


・6月26日(火)
発生確認時間 14:00-17:00?
レベル 小:わかりづらい小規模の変化
観測場所 小樽市高島
観測方向 石狩市石狩湾新港、小樽市銭函
観測手段 デジタルカメラ無人観測
天気(小樽) 曇、最高気温23.5度(17時)
発生時の様子  デジタルカメラ無人観測では、石狩湾新港方向は、14:00-16:30に蜃気楼化。タンク群が上位に伸びて見えた。特に15:20-16:00の変化は大きかった。
 銭函方向は、15:40-17:00に蜃気楼化。処理場の大きさに変化が見られた。特に15:50-17:00の変化は大きかった。
 17:00以降は船が障害となり確認不能。



 北海道小樽市高島から見た石狩市石狩湾新港タンク群が、上位に伸びて見える。
 撮影:無人観測装置「小樽市青少年科学技術館&大鐘卓哉(当会会員)設置」

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・6月24日(日)
発生確認時間 11:20-19:00?
レベル 大:眼視ででもわかる大規模な変化
観測場所 小樽市 高島
観測方向 石狩市石狩湾新港、小樽市銭函
観測手段 デジタルカメラ無人観測
天気(小樽) 曇、最高気温23.9度(16時)
発生時の様子  デジタルカメラ無人観測では、石狩湾新港方向は、11:20-19:10に蜃気楼化。タンク群が上位に伸びたり、元に戻ったりを繰り返していた。特に変化が大きかったのは、16:30-19:00。タンク群がより伸びて見えたり、タンク群右手の海岸が板塀状に上位にせり上がって見えたりした。
 銭函方向は、18:30の画像で、海岸の防風林の高さにわずかの変化が見られただけ。
 19:00以降は日没のため確認不能。


 北海道小樽市高島から見た石狩湾新港のタンク群が上位に見えたり、海岸が板塀状に上位へとせり上がって見えたりした。
 撮影:無人観測装置「小樽市青少年科学技術館&大鐘卓哉(当会会員)設置」

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・6月23日(土)
発生確認時間 11:30-14:30
レベル 中:双眼鏡を使うとわかる中程度の変化
観測場所 小樽市 高島
観測方向 石狩市石狩湾新港、小樽市銭函
観測手段 デジタルカメラ無人観測
天気(小樽) 晴れ、最高気温20.8度(13時)
発生時の様子  デジタルカメラ無人観測では、11:30以前は視程が良くないためはっきりしない。石狩湾新港方向は、11:30以降タンク群の下層部が上位蜃気楼化した。14:30以降は通常の景色にもどる。



 北海道小樽市高島から見た石狩市石狩湾新港タンク群が、上位に伸びて見える。
 撮影:無人観測装置「小樽市青少年科学技術館&大鐘卓哉(当会会員)設置」

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・5月30日(水)
発生確認時間 11:00-19:10?
レベル Aクラス:一般の人が眼視ででもわかる変化
観測場所 小樽市 高島、朝里
観測方向 石狩市石狩湾新港、小樽市銭函、厚田村、浜益村雄冬岬
観測手段 眼視観察、写真撮影、デジタルカメラ無人観測
天気(小樽) 快晴、最高気温25.6度(13時)
発生時の様子  デジタルカメラ無人観測では、11:00-19:10に蜃気楼発生を確認。特に石狩湾新港方向は、14:00-15:20における変化は顕著であった。その後の変化は日没のため確認不能。
 午前中、高島にて眼視観察と写真撮影。石狩湾新港方向の海面が盛り上がって見え、ガスタンクなどが埋もれて見えた。
 午後2時過ぎに、朝里に移動し眼視観察と写真撮影。石狩湾新港以北の厚田村湾岸が板塀状化していたり、雄冬岬の突端が上位に反転して見えた。石狩湾新港のタンク群は眼視でも刻々と変化し、タンクの上位が変形してひょうたんのように変化する様子がわかった。
 1998年からの観測で最大規模の上位蜃気楼。




 北海道小樽市高島から見た石狩市石狩湾新港タンク群が、倍以上に上位に伸び上がっている。右の方でも構造物が伸び上がっている。
 撮影:無人観測装置「小樽市青少年科学技術館&大鐘卓哉(当会会員)設置」


 北海道小樽市朝里から見た石狩市石狩湾新港タンク群が、上位に変形している。(14:30頃の2コマと実景)
 撮影:小樽市青少年科学技術館&大鐘卓哉(当会会員)


 北海道小樽市朝里から見た厚田方向の海岸が、板塀状に上位蜃気楼化している。
 撮影:小樽市青少年科学技術館&大鐘卓哉(当会会員)


 北海道小樽市朝里から見た雄冬岬が、上位蜃気楼化して、上位に反転している。
 撮影:小樽市青少年科学技術館&大鐘卓哉(当会会員)

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・5月29日(火)
発生確認時間 12:00-19:00
レベル 大:眼視ででもわかる大規模な変化
観測場所 小樽市 高島
観測方向 小樽市銭函、石狩市石狩湾新港
観測手段 眼視観察、写真撮影、デジタルカメラ無人観測
天気(小樽) 快晴、最高気温22.6度(14時)
発生時の様子  デジタルカメラ無人観測では、13:00-19:00に蜃気楼発生を確認。小樽市銭函方向は、14:00-16:30における変化は顕著であった。札幌市手稲区の処理場の白い建物が変形したり、小樽市銭函の海岸の海の家がビルのように大きくなったように見えた。石狩湾新港方向は、13:00-19:00において、海が盛り上がったように見え、タンク群が縮んで見えた。19:00以降は日没のため確認不能。
 12:00-13:30には高島より眼視で上位蜃気楼を観測。石狩湾新港構造物の上位反転像が見られた。



 北海道小樽市高島から見た小樽市銭函の海岸の建物が、倍以上に上位に伸び上がっている。上位の反転像も見られる。
 撮影:無人観測装置「小樽市青少年科学技術館&大鐘卓哉(当会会員)設置」

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・5月22日(火)
発生確認時間 15:30-16:50
レベル 小:わかりづらい小規模の変化
観測場所 小樽市 高島
観測方向 小樽市銭函海岸、石狩市石狩湾新港
観測手段 デジタルカメラ無人観測
天気(小樽) 晴れ、最高気温16.5度(14時)
発生時の様子  デジタルカメラ無人観測では、15:30-16:50に蜃気楼発生を確認。小樽市銭函方向は、防風林が上位に伸びたように若干変化した。特に15:40における変化は顕著で、札幌市手稲区の処理場の白い建物の中層部で反転像が見られ、煙突に対して建物が大きくなったように見えた。



 北海道小樽市高島から見た小樽市銭函越の札幌市手稲区の処理所(白い建物)が、上位に大きくなったように見える。
 煙突に対する建物の大きさに注目
 撮影:無人観測装置「小樽市青少年科学技術館&大鐘卓哉(当会会員)設置」

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・5月14日(月)
発生確認時間 15:00-17:00
レベル 小:わかりづらい小規模の変化
観測場所 小樽市 高島
観測方向 石狩市石狩湾新港、小樽市銭函海岸、北の沖合
観測手段 眼視観察、写真撮影
天気(小樽) 晴れ、最高気温26.1度(13時)
発生時の様子  15:00-17:00において眼視で上位蜃気楼を確認。普段よりも海面が盛り上がって見え、通常なら見えるはずの、石狩湾新港のタンク群や小樽市銭函の海岸、沖合の船などが埋もれているかのように見えた。



 北海道小樽市朝里から見た石狩市石狩湾新港タンク群。
  上:15:00海が盛り上がって見え、タンク群が埋もれて見える。
  下:15:07海の盛り上がりは治まり、タンク群が普段よりも縮んで見える。
 撮影:小樽市青少年科学技術館&大鐘卓哉(当会会員)

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