絵物語の付録3
右から南洋一郎作「快男児大助」、同じく「南海の食人島」、次いで高垣眸原作「豹(ジャガー)
の目」。絵はすべて湯川久雄。
「快男児大助」はアメリカの捕鯨船に救われて、北極で大冒険をする江戸時代の漁師の少年の話で、「ジョン万次郎
漂流記」の通俗版活劇です。なかなかおもしろかった。
「南海の食人島」などには、悪魔の像をおがむ(!)原住民がでてきたりして、ちょっと問題ありです。(こう考えると
少年ケニヤのトカゲ族の話もよそでは言えません。)
このふたつはちゃんと地の文のある絵物語ですが、「豹(ジャガー)の目」は地の文がなく、吹き出しの台詞だけで
説明する、絵物語ふう漫画です。