TEACCHプログラムとは…
　TEACCHとは、「自閉症および関連するコミュニケーション障害の子どものための治療と教育
（Treatment and Education of Autistic and related Communication handicapped CHildren）」のそれぞれの頭文字をとった造語で、ノースカロライナ州チャペルヒルにあるノースカロライナ大学医学部の付属機関と位置づけられた組織です。
　TEACCHにおいて提供されるサービスプログラムには、当事者の早期発見・早期診断から親や関わる専門職のためのカウンセリング、教育や支援現場におけるコンサルテーション、成人向けの就労支援プログラム、地域生活の場、地域活動センター等まであり、その間にも必要とされる中間ステップが設けられてます。
　当法人は、このTEACCHが示す、自閉症の方々やそのご家族、支援者を対象にした包括的なプログラムのアイデアを参考に発達障害者の方々が過ごしやすい生活環境になるよう日々努めております。

発達障害者の方に対して…

私たちは自閉症の方々が、何に混乱や不安を感じ、戸惑っているのかを知る事が、その人の特性理解に繋がっていくと考えています。そのため、私たちは、職員による有志の勉強会を実施し、千葉県発達害者支援センターと連携を取り、支援についての問題点を話し合い、どのような方法が適しているのか考えています。また、年に一度、法人内で実践報告会を実施し、支援の見直しを図り、常に振り返る気持ちを大切にしております。

当法人は、ご家族との協働を大切にしております。ご家族は、自分の子どもについて他の誰よりも知っており、職員は、そのご家族からの情報をもとにし、自閉症という特性に対しての専門的知識、経験を生かし、日々の支援に取り組んでいます。

構造化とは、日常のスケジュールや居室や作業室の配置等の環境を、わかりやすく掲示することです。自閉症の方は、視覚的情報を得意としており、見通しを持って行動することで、落ち着いた環境で過ごすことが出来ます。 　自閉症の方の得意な部分を伸ばし、苦手とする部分は、配慮してあげることでその人の人生は大きく変わります。 　当法人は、常に自閉症の方の生活環境を一番に考え、支援に取り組むよう努力しております。

現代の医学では、自閉症を治すことは出来ません。 しかし、その人がその人らしく生活を送ることは可能です。私たちは、自閉症の方の特性に配慮し、地域移行の視点を忘れず、その人がその人らしく生活を送ることが出来るよう、支援の展開を図っております。今後も、より充実したサービスを提供出来るよう、日々努力していきます。