捧懺--キガン--
花をひとつ手折っては
きみが寂しくないようにと
花をふたつ手折っては
きみが悲しくないようにと
花をみっつ手折っては――
ああ、これはなんのため?
仄暗い葬列が滲む黄昏時
残酷な世界に瞳をとじて願う
幾万の花に埋もれて 眠るよりも
ただひとつ、あなたの笑顔で
私を葬ってください
きみの傍らにいてあげられなかった私の
あまりに身勝手な願いだと
わかってはいるけれど
さぁさ、花を手折って...
私の罪を彩るために
懺悔のときは、まだ遠いから。