平成23年09月28日(水) 快晴 
天狗岳(-西天狗岳-2646m)

1 天狗岳

これから登る西天狗岳(左)と東天狗岳
  • 八ヶ岳は長野・山梨県境に、南北30km、東西15kmに横たわる火山群である。一般的に、夏沢峠を境にし北部が「北八ヶ岳」、南部が「南八ヶ岳」と言われている。「北八ヶ岳」は、鬱蒼とした苔むした針葉樹原生林に覆われ、池沼・草原・岩峰が点在する散策にも適したコースが多く見られる。一方「南八ヶ岳」は険阻な岩稜が連なる、アルペン的な容貌を見せる山域である。八ヶ岳中信高原国定公園の一部を占めている。
  • 今回登頂した天狗岳は、夏沢峠のすぐ北に隣接し、西天狗岳、東天狗岳の二つのピークを持つ山である。八ヶ岳主脈縦走路上にあるピークが「東天狗」、そこから西に伸びる尾根上のピークが西天狗。鬱蒼とした樹林の広がる尾根、山頂付近の岩稜ピーク、二つの容貌を見せてくれる山である。
  • 最高峰(2646m)は、三角点の置かれている西天狗岳。日本二百名山。

2 登山コース・データ  ※時刻・標高等の記入は、着時刻・場所(標高)・発時刻で、休憩時間を含む概数である
一 メンバー・登山口までの交通等
  • 参加者 2名
  • (往) 自宅(町田市)2:45=マイカー=6:50唐沢鉱泉登山口駐車場
  • (復) 唐沢鉱泉駐車場15:25=マイカー=19:45自宅
二 コース・時刻・標高
  • 駐車場(1880m)7:15…8:05尾根(2150m)8:10…8:50第1展望所(2420m)9:00…9:40第2展望所(2510m)9:45…10:30西天狗岳・軽食(2646m)10:50…11:15東天狗岳11:35…13:05黒百合ヒュッテ・昼食(1390m)13:30…14:10唐沢・渋の湯分岐(2200m)14:25…15:10唐沢鉱泉(1880m)
三 山行データまとめ
  • 登り標高差  766m    
  • 行動時間   7時間55
  • 歩行距離  8km

3 コメント・画像
  • 日帰り登山は無理と思い込んでいたが、マイカーを走らせ登山決行。コースは、唐沢鉱泉登山口から西尾根に取り付き、三角点の置かれている「西天狗」に直登。いったん鞍部に下り、東天狗に上り返す。東天狗から、巨大な溶岩の折り重なっているスリバチ池ルート経由で黒百合ヒュッテへ。黒百合ヒュッテから、渋ノ湯・八方台に向かう尾根を進み、尾根の途中から出発点、唐沢鉱泉に下る周遊コースである。
  • 唐沢鉱泉横の小沢を渡り登山道に入る。鬱蒼とした樹林帯を進み西尾根に取り付く。(木の枝に赤いテープが数多く巻かれており安心して歩ける。)尾根に取り付いた先もしばらくは樹林帯が続く。途中、路岩の広がる展望台がを2ヶ所あり、小休憩に最適。南西方面が大きく開けており展望は抜群、前方にはこれから登頂する天狗岳が大きく立ちはだかって見える。樹林を抜けると、岩とハイマツの世界に変わる。少しの登りで、主峰西天狗岳山頂に飛び出す。眼前には荒々しい岩峰の東天狗岳。小休憩後、鞍部に下り東天狗岳登頂。
  • 森林限界を超す岩峰のピークは、概ね、360度の展望を持つが、西天狗岳・東天狗両ピークとも甲乙つけがたい展望が開けている。何よりも、最高の気象条件にも恵まれ、南ア・北ア・中央ア・奥秩父・信越県境の山々が展望できた幸運に感謝。
  • 東天狗岳からは、スリバチ池コースを経由し黒百合ヒュッテに向かう。このコースは、黒百合ヒュッテまで、溶岩で出来た巨岩の続くコースで、傾斜は緩やかであるが足場の選択等に神経を使うコースである。途中に「天狗の奥庭」なる標識が立っており、看板に納得しながら、ペンキの目印を頼りに慎重に進む。黒百合ヒュッテで昼食を摂り樹林帯の尾根を唐沢鉱泉に下山した。

唐沢鉱泉から小沢を渡り西尾根への登山道に入る

苔むした樹林の中を西尾根に向かう

尾根にたどり着く(その後もしばらくは樹林帯)

尾根を進む
<第2展望台から、八ヶ岳・南アルプスの展望>

第2展望台から南西部の展望(八ヶ岳、鳳凰三山、南アルプスが一望)

これから登る西天狗岳が眼前に立ちはだかって見える

西天狗岳への登り

同(岩とハイマツの世界)



最高峰の西天狗岳山頂

西天狗岳から望む岩峰の東天狗岳

鞍部へ下り東天狗岳へ上り返す

東天狗岳頂上(360度の大展望)

                          山頂から北アルプスを展望                      


御嶽山

浅間山

金峰山

蓼科山(左)と北横岳
<東天狗岳から黒百合ヒュッテへの岩稜の尾根歩き>

 溶岩で出来た巨岩の続く登山道で、岩を踏み越えたり、巨岩を縫って進むコース。コースを踏み外さないよう、ペンキの目印を頼りに時間をかけてゆっくり進む。

 小さな画像にマウスを乗せると大きな画像が見られます

岩稜の尾根


同尾根歩き





天狗の奥庭


スリバチ池

黒百合ヒュッテ