平成23年07月23日〜24（日）晴れ　
燧ケ岳（2356ｍ）

1　燧ケ岳
尾瀬沼に逆さ燧を映す燧ケ岳（中央が最高峰の柴安�ｰ）	広大な尾瀬ヶ原の東に燧ケ岳、西に至仏山。「・・・燧の颯爽として威厳のある形を厳父とすれば、至仏の悠揚とした柔らかみのある姿は、慈母にたとえられよう（深田久弥）・・・」。百名山。 尾瀬には数回足を運んでおり、至仏山には登頂しているが、尾瀬の主峰で、北海道・東北地方の最高峰、燧ケ岳は初めての登頂である。 燧ケ岳は、いくつものピークが集まっているが、左画像中央ピークが最高峰の柴安�ｰ（しばやすぐら2358ｍ）、右端のピークが俎�ｰ（まないたぐら2346ｍ）で二つのピークを登頂してきた。 今回の燧ケ岳への登下山の行動時間は約１０時間、名山に相応しく、相応の体力を要する山であるが、途中湿原歩きが数か所広がっており、湿原の高山植物が疲れを忘れさせてくれる。

2　登山コース・データ　　※時刻・標高等の記入は、着時刻・場所（標高）・発時刻で、休憩時間を含む概数である。
一　メンバー・登山口までの交通等	参加者　2名（9名の登山ツアーに参加） （往）23日　町田7：00＝バス（尾瀬御池で地元バスに乗換）＝13：35沼山峠 （復）24日　尾瀬御池15：00＝バス（桧枝岐で入浴）＝21：30町田
二　コース・時刻・標高	23日　沼山峠1700ｍ）13：55…14：20展望台（1770ｍ）14：30…大江湿原…15:30尾瀬沼・長蔵小屋（1660ｍ）（泊） 24日　尾瀬沼（1660ｍ）6：15…大江湿原…長英新道…9：05ミノブチ岳（2150ｍ）9：20…9：50俎�ｰ山頂（2346ｍ）10：00…10：25柴安�ｰ山頂（2356ｍ）10：40…11：05俎�ｰ山頂（2346）・昼食11：30…12：40熊沢田代（1950）12：55…13：45広沢田代（1750ｍ）〜14：40尾瀬御池（1500ｍ）
三　山行データまとめ	登り標高差 　23日70ｍ　24日696ｍ　　　計766ｍ　　　　 行動時間　　 23日1時間35分　24日8時間25分　　計10時間 歩行距離　　　10ｋｍ

3　コメント・画像 ＜初日＞ 　沼山峠から歩行開始。樹林帯をわずかに登ると小高い展望台で、前方に尾瀬沼・至仏山が見えてくる。展望台からゆるく下り、ニッコウキスゲに覆われている大江湿原を抜け、宿泊場所の尾瀬沼湖畔にある長蔵小屋を目指す。本日は工程も少なく時間に余裕もあるので、尾瀬沼に映し出される逆さ燧ケ岳、朝もやに煙る幽玄の雰囲気を醸し出している尾瀬沼をゆっくり散策。 ＜２日目＞ ・　AM6：30登頂開始。ニッコウキスゲに覆われている大江湿原の先には、燧ケ岳が顔を見せている。湿原を抜け、鬱蒼とした樹林の長英新道に入る。りしばらくは平坦な樹林帯を進むが、次第に勾配がきつくなり、顕著なピーク「ミノブチ岳」に取り付く。すでに森林限界に近く展望が開けている。眼下に尾瀬沼、眼前には俎�ｰが立ちはだかっており、ハイマツに覆われた岩場の登山道が山頂まで続いている。 ・　山頂直下の岩場を進み俎�ｰ山頂に立つ。３６０度の展望を持つ山頂であるが、今日はガスですっきりした展望は不可。尾瀬御池への下山コースはここから始まるので、とりあえず、主峰の柴安�ｰ山頂の往復を目指す。いったん鞍部まで下り登り帰し柴安�ｰを踏む。小休止後俎�ｰに引き返し昼食。 ・俎�ｰで昼食を取り下山口の尾瀬御池に向かう。標高差約850ｍ、雪渓や崩落か所、歩きにくい急勾配の岩礫帯、滑りやすいぬかるみの登山道が続く。反面、コースの途中には、ワタスゲ、サワラン、ヒメシャクナゲ、モウセンゴケ等可憐な高山植物の見られ熊沢田代湿原・広沢田代湿原が広がっている。厳しい下山コースと、山上の楽園とも言える湿原が交互に現れるその対象の妙に感心しながら登山口に引き返した。
沼山峠から樹林帯をわずかに登ると展望台である		ニッコウキスゲに覆われた大江湿原進み尾瀬沼を目指す
同		宿泊場所の尾瀬沼湖畔にある長蔵小屋
朝モヤにけむる尾瀬沼
湿原の先にこれから登頂する燧ケ岳が聳えている		樹林帯の登り
同		急坂を上り尾根を目指す
眼下に尾瀬沼とその周囲の山並みが見られる		眼前に俎�ｰが顔を見せる
同（ハエマツと岩場の続く登山道）		俎�ｰ山頂への岩場
同		俎�ｰ山頂から最高峰の柴安�ｰを望む
柴安�ｰ山頂直下の岩場の登り		同
柴安�ｰ山頂
崩落場所の通過		雪渓の通過
山上にある熊沢田代湿原		同湿原から北面（越後側、平ヶ岳）の展望
広沢田代湿原		同
同