平成23年06月04(土)晴れ 
立岩(1265m)

1 立岩(たついわ)

二つのピークを見せる立岩(山麓の星尾集落から)
  • 西上州には妙義山、荒船山、鹿鹿(かなだけ)等特異な山容を見せる岩峰の山が多くあるが、今回登った「立岩」も荒船山の南に位置する岩峰の山である。
  • 山麓からは二つのピーク(西立岩・東立岩)がはっきり確認できるが、現地案内板や登山道標識はすべて「立岩」となっており、標識に従って登頂したピークには、最終目的地である主峰の「西立岩山頂」の表示板が立っていた。(ルートを外さないよう慎重に確認しながら進んできたのにいきなり西立岩山頂の標識。東立岩山頂はどこ?。それとも東立岩は登頂不可なのか?・・・不詳)。
  • そらはさておき、しっかりしたクサリが設置されていて、スリル満点の岩場・ヤセ尾根の続く、岩峰の登頂を楽しんだ。
  • 今回の山行で二つの名瀑、「線ヶ滝」・「威怒牟畿(いぬむき)不動滝」出会えたことは想定外でした。

2 登山コース・データ  ※時刻・標高等の記入は、着時刻・場所(標高)・発時刻で、休憩時間を含む概数である
一 メンバー・登山口までの交通等
  • 参加者 2名
  • (往)町田4:55=マイカー=8:45線ヶ滝駐車場
  • (復)線ヶ滝駐車場13:30=マイカー=18:30自宅
二 コース・時刻・標高
  • 駐車場(740m)8:55…線ヶ滝(690m)…駐車場(740m)9:15…10:10ガレ場下のベンチ…10:40尾根のベンチ〜11:05西立岩(1265m)11:20〜12:20威怒牟畿不動・昼食(1000m)12:50…13:25登山口
三 山行データまとめ
  • 登り標高差   575m    
  • 行動時間   4時間30分
  • 歩行距離   5km

3 コメント・画像
  • 線ヶ滝入口の約100m奥にある駐車場を基点に行動を開始。登山に先立ち、螺旋階段で滝壺に下り線ヶ滝を観賞。南牧川の支流星尾川に架かる滝で落差約35m、断層によって形成された断崖を一直線に落下する豪快な滝である。群馬県指定天然記念物名勝。
  • 滝観賞後小沢を渡り登山を開始。しばらく整備の行き届いた植林帯が続くがやがて落葉樹林帯に変わる。傾斜がきつくなりガレ場の斜面・大きな岩の間をクサリを頼りに登る。さらにコース最大の難所である断崖を通過し西立岩山頂に立つ。山頂北面の展望が開けており荒船山をはじめ西上州の山並みや浅間山が遠望された。
  • 山頂から北に延びる尾根を急降下しヤセ尾根を進む。途中でクサリ場も通過するが、鮮やかな深緑と所々にツツジの花の見られる雰囲気のよい尾根である。荒船山(経塚山)分岐で大きく左に回りこみ、急勾配の植林帯を威怒牟畿不動を目指す。
  • 突然、80mとも言われるオーバーハング気味の絶壁の上からシャワーを振りかけたような、霧状に見える滝が現れる。滝下に不動(威怒牟畿不動)がおかれており、威怒牟畿不動滝といわれているが珍しい滝である。滝の前にはあずまや、ベンチもあり昼食を摂り登山口に引き返した。

ラセン階段で滝壺に降りる

豪快な線ヶ滝(群馬県天然記念物)

小沢を渡り登山開始

整備された植林帯を進む

新緑に彩られる落葉樹

ガレ場の急斜面をクサリて通過

岩場

最大の難所断崖を登る


西立岩山頂

山頂からの展望(三角錐は荒船山のピーク経塚山
その左に浅間山が薄く見える))

尾根歩き(鮮やかな深緑)

同(ツツジの花が散見される)

尾根歩き(クサリを頼りにピークを通過)


通過した尾根(右西立岩・クサリで通過したピーク)

威怒牟畿不動滝(落差に比べ水量が少ないせいか霧状に見える珍しい滝)

カントウマムシグサ

サンカヨウ

ラショウモンカズラ