平成21年9月5(土)〜9月7日(月) 快晴
空木岳(2864m)

1 空木岳(うつぎだけ)

岩峰の空木岳
  • 空木岳は、中央アルプス主稜線の中央に位置する名峰。今回の登山コースは、駒ケ岳ロープウエイで千畳敷駅に下り立ち、稜線の極楽平へ取り付く。そこからアップダウンの連続する好展望の尾根伝いに宿泊先の木曽殿山荘を目指す。
  • 翌日、岩峰の山頂に立ち池山尾根で下山。山頂からは360度の展望が広がり、天候に恵まれ中央アルプスの山々をはじめ南アルプスの大パノラマ・御嶽山・八ヶ岳・北アルプスの槍・穂高、富士山まで望める大展望を楽しんだ。
  • 次の「山の花」をクリックすると、山行コースで見かけた高山植物がみられます。

2 登山コース・データ  ※時刻・標高等の記入は、着時刻・場所(標高)・発時刻で、休憩時間を含む概数である。
一 メンバー・登山口までの交通等
  • 4名
  • (往)5日、町田17:00=乗用車=20:30駒ヶ根YH(泊)
  • (復)7日、菅の台バス停16:05=乗用車=19:40町田市
二 コース・時刻・標高
  • 6日
    駒ヶ根YH5:20=6:35ロープウエイしらび平駅7:00=ロープウエイ=7:10千畳敷駅・朝食(2611m)
    千畳敷駅(2611m)7:35…8:10極楽平(2830m)…9:35濁沢大峰(2680m)9:45…11:20檜尾岳・昼食(2728m)11:50…13:35熊沢岳(2778m)…15:15東川岳(2671m)…15:45木曽殿山荘(2500n)泊
  • 7日
    木曽殿山荘(2500m)5:45…7:40空木岳(2864m)8:00…10:20大地獄入・小地獄出10:55…11:35マセナギの頭…12:10新池山小屋分岐(1750m)12:20…13:20林道終点(1190m)13:30…14:40菅の台バス停・入浴
三 山行データまとめ
  • 登り標高差 6日 -145m(累積785m)、7日 364m、計219m (登り累積標高差1149m)
  • 行動時間 6日 8.10、 7日 8.55、合計 17:05時間
  • 歩行距離 2日目7.5km、3日目11.5km、合計19km

3 コメント・画像
一 2日目
  • 日曜日であり、バス・ロープウエイとも臨時便が出る模様。行程が長いので、始発のロープウエイに乗るべく早朝ホテルを出発。歩行開始地点のロープウエイ千畳敷駅は標高2612m(日本最高所の駅)、そこは既にハイマツ帯である。千畳敷カールを眺めながら朝食を摂り歩行開始。高山植物の多い千畳敷カールを主稜線の極楽平を目指す。
  • 極楽平を南下し宿泊場所の木曽殿山荘を目指す。ハイマツと岩稜の尾根は天候にも恵まれ快適である。ただし、行程グラフに見る通りアップダウンの連続する尾根は想像以上に歩き応えのあるコースである。檜尾岳、熊沢岳は三角点も設置されている顕著なピークであり、山頂付近は岩場の連続である。
  • 本日の目的地「木曽殿山荘」が近い午後も快晴が続き、出発点の千畳敷カールが、はるか後方にくっきりと望まれ、明日の空木岳登頂日も快晴が予想される。

行程グラフ(カシミール3Dで作成)

駒ヶ根ロープウエイで日本一高所の駅へ

千畳敷カールと宝剣岳

稜線の極楽平を目指しハイマツ帯を登る

極楽平
  ● 尾根歩き(極楽平〜木曽殿山荘)の画像
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好展望尾根縦走





岩場が続く



 
本日歩いた尾根
二 3日目
  • 空木岳登頂日である。夜半から満月が輝き今日も快晴。わずかばかり空木岳の斜面に掛かっていたが、八ヶ岳を赤く染めた御来光を見る。
  • 花崗岩で出来ている岩峰の空木岳登頂である。南アルプスでは、宝剣岳とともに岩峰の山として知られている空木岳である。山荘からの標高差は約364m、第一ピーク、第二ピークを突破し第三ピーク(空木岳山頂)を目指す。山頂の主人からも、慎重に岩場を通過するよう注意喚起があり、ルートを外れないようペンキの矢印を確認しながら山頂に向かう。(山頂アタックの画像参照のこと。)
  • 快晴の山頂からの360度の大展望は圧巻、南アルプスの大パノラマ、昨日歩いた尾根、八ヶ岳、御嶽山、富士山、北アルプスの奥穂高岳・槍ヶ岳等の展望を堪能し大満足。
  • 下山は池山尾根を利用する。標高2864mの空木岳山頂から標高830mのバス停まで、標高差2000m以上の長い下山尾根である。途中に大地獄・小地獄と言われ難所もあるが、岩峰の空木岳登頂の充実感もあり高揚した気分で下山できた。

山荘の真上に満月が見られる

空木岳斜面から御来光(左の山塊は八ヶ岳)
  空木岳山頂アタック(木曽殿山荘から山頂へ)
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第一ピークへ


第一ピーク

山頂へ(岩の壁)






山頂からの南アルプスの大パノラマ(塩見岳の肩に富士山も望まれる)

北アルプスの奥穂高岳(左)と槍ヶ岳(右)

難所の大地獄・小地獄の通過