平成21年8月24(月)〜8月26日「水) 晴れ
塩見岳(3052m)

1 塩見岳

三伏峠付近の尾根から塩見岳を望む
  • 広いエリアを持つ南アルプスは、北部に千丈・甲斐駒・白根三山、南部に聖岳・赤石岳・荒川三山等3000m峰が集まっているがそれらの山群の中心に位置しているのが塩見岳で、南アルプスの臍とも言われている。山頂は、三角点の設置されている西峰(3047m)と最高峰の東峰(3052m)に分かれている。
  • 山頂からの大展望は圧巻。好天であれば南アルプスの山々をはじめ中央アルプス、八ヶ岳、富士山等の360度の大展望が得られる。今回は、一部ガスも発生していたが、南アルプス北部の山々や中央アルプス方面の展望がすばらしかった。

2 登山コース・データ  ※時刻・標高等の記入は、着時刻・場所(標高)・発時刻で、休憩時間を含む概数である。
一 メンバー・登山口までの交通等
  • 登山ツアーに単独参加。ツアー参加者9名
  • (往)24日、町田7:45=バス=13:20鳥倉林道ゲート
  • (復)26日、鳥倉林道ゲート12:45=バス・途中入浴=20:15自宅(町田市)
二 コース・時刻・標高
  • 24日
    ゲート(1600m)13:35…14:15鳥倉登山口(1800m)14:25…16:00豊口山コル(2150m)…18:00三伏峠小屋(2590m)(泊)
  • 25日
    三伏峠小屋(2590m)5:15…三伏山(2615m)…6:40本谷山(2659m)6:55…9:15塩見小屋(2760m)9:40…11:10塩見岳・昼食(3052m)11:45…13:05塩見小屋(泊)
  • 26日
    塩見小屋5:15…7:25大谷山…8:30三伏山…8:50三伏峠小屋9:10…10:55豊口山コル…12:00登山口…12:35ゲート
三 山行データまとめ
  • 登り標高差 1日目990m、2日目462m、計1452m (累積標高差2000m)
  • 行動時間 1日目(6km)4.25、2日目7.50、3日目7.30  合計19時間45分
  • 歩行距離 1日目6km、2日目7km、3日目12km 合計25km

3 コメント・画像
  • 1日目
    早朝首都圏を出発したが行動開始はPM1:35、南アの奥深さを実感。しばらく鳥倉林道を進み登山口へ。マルバダケブキはじめ高山植物の目立つ樹林帯を進む。急登する場面が少ないため、標高差約1000mを稼ぐ三伏峠小屋までは、意外と長く感じられ、単調な樹林帯のコースをひたすら前進。三伏峠小屋泊。
  • 2日目
    ・ 5:15行動開始。三伏山、大谷山を越え塩見岳に登頂する日である。樹林越に堂々たる山容の塩見岳が見え隠れしてくる。森林限界が近づき展望が開けてくると、「黒いヘルメットを被ったような山容」の塩見岳が、大きく立ちはだかってくる。
    ・ 塩見小屋に不要な荷物を残し山頂に向かう。山頂までの標高差は約300m。大きな岩峰を、足場や岩のホールドを確認しながら慎重に進む。足場はしっかりしているが、珍しくクサリ・ハシゴ・ロープ等は皆無。緊張しながらも岩峰の通過を楽しみながら山頂に立ち感激。
    ・ 好天に恵まれ、三角点のある西峰・最高峰の東峰各登頂と、360度の展望を楽しみながらの昼食は格別。通常、甲府方面から眺めている南ア北部の山々(千丈・甲斐駒・白根三山等)の逆方向からの展望を堪能した。塩見小屋泊
  • 3日目
    ・ 5:15下山開始。念願の塩見岳登頂を果たし、往路と同一コースの下山は気分爽快。
  • 塩見岳は高山植物の豊富な山で「花の百名山」にも指定されている。「最近は鹿の食害で高山植物が減っている」旨登山ガイドが説明していたが、それでも登山コース中に数多くの花に出会っている。
    次の花の山をクリックすると、コースで出会った山の花が見られます。

鳥倉林道登山口

高山植物の目立つ樹林帯を進む


三伏峠小屋

尾根を進む。早朝はガスが立ち込めていた

ヘルメットの山容の塩見岳

樹林帯を抜けると一気に展望が広がる

塩見小屋(小屋の後ろに塩見岳が控えている)

岩峰の塩見岳

岩峰の山頂アタック
小さい画像にマウスを乗せると大きな画像が見られます。
岩峰の山頂アタック

最高峰の東峰山頂

南アルプス北部の展望

塩見岳への尾根(通過してきた三伏山・本谷山)