平成20年11月2日(日) 快晴
武甲山(1295m)

1 武甲山

秩父のシンボル武甲山(生川付近)
  • 秩父盆地の南端に位置し奥武蔵の最高峰。山頂に御嶽神社が祀られ信仰の山とされていた。日本二百名山。
  • 武甲山は日本屈指の良質な石灰岩の鉱床で、セメントの原料として、今でも大規模な採掘が行はれている。山の北斜面は大きく山肌が露出し独特の山容を見せている。(明治の測量では、標高1336mであったが、山頂部が削り取られその後の測量で1295mとなった。なお、山頂部には測量地より9m高い1305mの箇所がある由)
  • 人里の秩父盆地から見上げると(山容の変化は痛々しいが)、大きく聳え立つその姿は、秩父のシンボルとして風格を失ってはいない。
2 登山コース・データ  ※時刻・標高等の記入は、着時刻・場所(標高)・発時刻で、休憩時間を含む概数である。
一 メンバー・登山口までの交通等
  • 2名
  • (往)自宅5:00=マイカー=7:45横瀬コース登山口
  • (復)横瀬コース登山口12:25=マイカー=17:00自宅
二 コース・時刻・標高
  • 登山口(518m)8:00…8:25林道終点(715m)…10:10武甲山・昼食(1295m)10:50…11:15シラジクボ(1070m)…12:00林道終点(715m)…12:20登山口
三 山行データまとめ
  • 登り標高差  777m 
  • 行動時間   4時間20分
  • 歩行距離   約 8km
3 コメント
  • 国道299号線の生川信号(西武池袋線横瀬駅付近)を南下すると、山肌をむき出した武甲山が大きく聳えて見える。公道の両側に並ぶ巨大な採石工場の前を、登山口となっている御嶽神社の鳥居まで進み駐車。御嶽神社への表参道が今回の登山コースで、鳥居の前に壱丁目の標識が立っていた。
  • 1kmほど林道を進み山道に入る。今までの風景とは一変し、深い原生林の雰囲気を感じさせる樹林帯の登りが続く。良く整備されて歩きよい表参道は、信仰の山らしく所々に石仏の入った祠や、丁目石が置かれ、五十二丁目で山頂の御嶽神社前に飛び出す。
  • 山頂展望台からは、採掘で削り取られた岩肌が直下に見られ、また山頂の標識には、変更された標高1336m、1295m、1304mが読み取れる<1336-41+9>の数字が記されている。これも、自然破壊?、高度成長の担い手?・・・。山頂からの北面の展望と紅葉・黄葉を楽しみながら下山した。

石灰岩の砕石で山肌が露出している

公道の両側には採石工場が並んでいる

御嶽神社への表参道(壱丁目の標識が見える)

樹林帯の登り

信仰登山証としての祠・丁目標識

1336-41+9と表示された山頂碑が置いてあった

展望台は柵に囲まれ眼下に採石現場が見える

北方の展望(浅間山、谷川岳、赤城山方面)

南方の展望(大持山・小持山)

山頂からシラジクボへの尾根(紅葉の防火壁)

西方斜面はカラマツが黄葉していた