平成20年10月4日(土) 快晴
苗場山(2145m)

1 苗場山

苗場山山頂
山頂に広がる草紅葉、多くの登山者に溢れている山には相応しくないほど静かな山頂
  • 「大たい昔から名山と称せられているものは、平野からよく見える山である。ところが苗場山は奥山で、街道筋からは見えない。そんな隠れた山に、どうして古くから社が祀られたり参拝者が登ったりするほど、あがめられたのだろうか。・・・もし苗場が平凡な山であったら、ただの奥山として放って置かれただろう。ところがこれは人の目を惹かずにはおかない。そして一ペんその山を見たら、その名を問わずにはおられない特徴を持っている。すぐれた個性は、どんなに隠れようとしても、世にあらわれるものである(深田久弥)」。
    越後生まれの私にとってはうれしいコメントである。
  • 郷里の名山に今まで登る機会が無かったが、登山前日の天気予報で快晴を確信し、急遽登頂。AM2時前に自宅を出発し、日帰り登山となる。予報どおり終日快晴、山頂に広かる草紅葉、紅葉に大満足。高山植物の咲き誇る山であり時期を変え、再度のんびり登山をしたいとの思いを強く持った。

2 登山コース・データ  ※時刻・標高等の記入は、着時刻・場所(標高)・発時刻で、休憩時間を含む概数である。
一 メンバー・登山口までの交通等
  • 2名
  • (往)自宅(町田市)1:45=マイカー=7:15小赤沢三合目登山口
  • (復)小赤沢登山口14:50=マイカー=20:15自宅
二 コース・時刻・標高
  • 三合目登山口(1290m)7:35…9:00六合目(1750m)…9:50八合目(1940m)…10:00木道の尾根(2000m)…10:50苗場山山頂(2145m)・昼食・湿原散策11:50…(往路下山)…14:40三合目登山口
三 山行データまとめ
  • 登り標高差  855m
  • 行動時間   7時間5分
  • 歩行距離   約 9km

3 コメント
  • 東京から日帰りで登山出来るとは思ってもいなかったが、マイカーを利用すればそれが可能と分かり急遽実行。AM1:50自宅を出発、標高約1300mの小赤沢三合目駐車場に7:15到着。トイレ完備の広い駐車場には、既にの多くのマイカーが並んでいる。日帰り登山者も多いようだ。
  • 登山口からいきなり樹林の中の急登が始まる。登山道が湿っており、木の根・岩が滑りやすく慎重に進む。山頂に広大な高層湿原を持つ苗場山は、やさしい山のイメージを持っていたが、標高2000mを越す高山であり、稜線への取り付きはクサリ場・岩場も現れる。登山道のナナカマド、ツタウルシ等の紅葉が美しい。
  • 樹林帯を抜け山頂への尾根に立てば、木道が山頂まで導いてくれる。池塘の点在する湿原は草紅葉の最盛期でスケールの大きさに圧倒される。雪解け時期には高山植物の宝庫でもある。

小赤沢三合目登山口

紅葉に彩られ始めた登山道


岩場、クサリ場の登り



標高2000m付近。ここから木道が現れる

紅葉の中の登山道

池塘の点在する高層湿原(山頂付近)


雄大な山頂の高層湿原