平成20年9月21日(日)〜9月23日(火) 22日小雨後曇り、23日快晴
唐松岳(2696m)・五竜岳(2814m)

1 唐松岳・五竜岳

唐松岳
後立山連峰の唐松岳・五竜岳を縦走。コースは、八方尾根から唐松岳山頂を踏み、そこから五竜岳へ縦走し遠見尾根で下山。小雨の中の登山開始であったが、午後には天候急回復、五竜岳登頂日は終日快晴。。
  • 唐松岳
    後立山連峰の白馬岳の南に位置し、登山コースの八方尾根は高山植物の宝庫でもあり、途中の八方池付近まで観光客が多く訪れている。今日は、濃いガスで眺望はなかったが、好天であれば360度の展望が開け、白馬三山の眺望に定評がある。三百名山。






  • 五竜岳
    「・・・山容雄偉、岩稜峻氏A根張りのどっしりした山が目につく。それこそ大地から生えたようにガッチリしていて、ビクとも動かないと言った感じである。これが五竜岳だ。」(深田久弥)
    五竜岳は、北に不帰キレットを越え白馬岳、南に八峰キレットを越え鹿島槍岳に通ずる後立山連峰の核心部にあり、圧倒されそうな岩峰の山である。
    五竜岳登頂日は好天に恵まれ、御来光との遭遇、山頂の大展望が堪能できた。百名山。

  • 唐松岳・五竜岳で見られた花。をクリックして下さい。

朝日に染まる五竜岳

2 登山コース・データ  ※時刻・標高等の記入は、着時刻・場所(標高)・発時刻で、休憩時間を含む概数である。
一 メンバー・登山口までの交通等
  • 2名
  • (往)初日、JR町田7:15=電車・バス・ゴンドラ=14:00八方池山荘(泊)
  • (復)3日目、アルプス平駅13:10=ゴンドラ・(入浴)・タクシー・電車=18:15JR町田
二 コース・時刻・標高
  • 2日目、八方池山荘(1830m)6:30…7:45八方池(2070m)…9:05丸山ケルン(2420m)…10:40唐松岳(2696m)10:55…11:10唐松岳頂上山荘・昼食(2696m)11:50…12:55鞍部(2320m)13:05…14:20五竜山荘(2480m)(泊)
  • 3日目、五竜山荘6:00…7:10五竜岳(2814m)7:25…8:15五竜山荘8:30…10:35大遠見山…11:30小遠見山・昼食(2007m)12:05…13:05アルプス平(1515m)
三 山行データまとめ
  • 登り標高差(累積)  2日目1100m、3日目500m  計 1500m
  • 行動時間  2日目7.50、3日目7.05    計 14時間55分
  • 歩行距離    約 18km

3 コメント(2日目)
  • (前日、宿泊地の八方池山荘に到着、山荘周辺をゆっくり散策。山荘は風呂があり快適。)
  • AM6:30、八方尾根を唐松岳に向かう。八方池までは遊歩道として良く整備されており、花の時期には観光客が多く訪れるところである。草紅葉の明るい尾根である。八方池から先は丸山ケルンまで、紅葉の始まったダケカンバ、ナナカマドの樹林帯が続く。足元には秋の高山植物が多く見られる。樹林帯を抜けると岩礁帯に入る。山腹をトラバースしながら高度を上げる。小雨とガスで展望なし。
  • 唐松岳頂上山荘前にリュックを置き、山頂に向かう。幸運にも小雨も上がり天候急回復。
  • 山荘前で昼食を摂り五竜岳を目指す。鞍部まで約300mの岩場・クサリ場の下降が続き緊張する。最鞍部まで下れば、あとは気持ちのよい尾根歩きで、前方に大きく姿を見せる五竜岳を見ながら宿泊場所の五竜山荘に向かう。尾根から夕焼けの迫る展望を楽しんだ。

草紅葉の美しい八方尾根

八方池

ダケカンバ、ナナカマドの樹林帯

紅葉が美しい

お花畑の中を行く

丸山ケルン

岩礁の登山道、小雨とガスに覆われる

唐松岳頂上山荘からガスの中の唐松岳を望む

唐松岳頂上

唐松岳から五竜岳へ向かう岩場


縦走尾根から五竜岳を望む

今朝登頂した唐松岳を振り返る

大らかな尾根

五竜山荘、背後の山は唐松岳

五竜山荘から西方を望む、背後の山並みは毛勝三山

五竜岳の斜面に沈む太陽
4 コメント(3日目)
  • 五竜山荘で、AM5:36ご来光を迎える。幸運にも快晴に恵まれ、朱に染まる富士山を始め、四阿山、浅間山、八ヶ岳、南アルプスが一望される。
  • AM6:00、山荘を出発し五竜岳山頂を目指す。不帰気レット・八方キレットに連なる五竜岳の山頂直下は、ガレ場やクサリ場が連続しており、岩に塗られたペンキ印を頼りにルートを外さないように慎重に進む。山頂は360度の大展望が広がり、剱岳・立山の立山連峰を始め、槍ヶ岳・鹿島槍ヶ岳・白馬三山、更に妙高山・火打山・高妻山等北信越の大パノラマが満喫できた。

御来光(地平線の山は、中央が四阿山、右端が浅間山)

中央に富士山、左八ヶ岳、右南アルプス

岩場、クサリ場通過



山頂からの展望(左前の山は鹿島槍ヶ岳、背後は立山・剱岳)

同(槍ヶ岳)

同(剱岳)

同(唐松岳とその背後に白馬三山)

同(鹿島槍ヶ岳)
5 コメント(3日目続き)
  • 山頂から五竜山荘に引き返し、遠見尾根経由アルプス平駅まで標高差約1300mの長い下りである。尾根上で雷鳥に出会う。紅葉も見られる遠見尾根は、展望にも恵まれ、登頂時に通った八方尾根、唐松岳〜五竜岳の縦走路が一望できる快適な下山となる。
  • 縦走中、いろいろ姿を変える五竜岳の姿が見られた。

遠見尾根から今回の登山コースを一望
右の八方尾根から唐松岳(右)に登り、五竜岳(左)まで縦走し左の遠見尾根を下る

雷鳥(白岳付近)

朝日を受ける五竜岳

五竜岳山頂

白岳付近からの五竜岳

西遠見から望む五竜岳