平成20年4月12日(土)〜14日(月)-快晴-
キナバル山(4095m)

朝日に映える最高峰のローズピーク
  • マレーシア・ボルネオにある名峰。標高4095.2mは東南アジアの最高峰である。山麓の熱帯雨林を含め世界遺産に登録されている。
  • 好天続きで、ボルネオ入り後宿泊ホテルや、バス車窓から何回も顔を見せてくれるキナバル山、大きな花崗岩で出来た岩峰4000mクラスのピークが幾つも張り出している。

コタキナバルのホテルから

バスを一時停車して

クンダサンのホテルから

1 登山コース・登山データ   ※時刻・標高の記入例:着時刻・場所(標高m)・発時刻で、休憩時間を含んでいる。数値は概数である。
一 メンバー、登山口までの交通手段
  • 登山ツアー参加者12名(男5女7)。 他に添乗員1、現地ガイド1、現地登山ガイド2、ポーター3の7名が同行し総勢19名)
  • 2泊3日
二 コース・通過時刻・標高等
  • 1日目(4月12日)晴れ
    ホテル7:35=7:50公園本部=8:32テインポフォン登山ゲート(1866m)8:55…9:23カンディス(1981m)…9:53ウバ(2081m)…10:40ロウイ(2081m)…11:35ムンペニング(2515mj)…12:12ラヤンラヤン(2702m)・昼食…14:05ピロサ(2960m)…14:40パカケイブ(3080m)…15:35ラバンラタ・レストハウス(3272m)(泊)
  • 2日目(4月13日)晴れ
    ラバンラタ・レストハウス(3272m)2:40…4:35サヤッサヤッ小屋(3668m)4:50…5:30(3800m標識)…6:00(3929m標識)…6:15(4008m標識)…7:00(山頂)7:50…8:20(3929m標識)8:45…9:10サヤッサヤッ小屋(3668m)…10:45ラバンラタ・レストハウス(3272m)(泊)
  • 3日目(4月14日)晴れ
    ラバンラタ・レストハウス(3272m)6:40…7:05パカケイブ(3080m)…8:33ラヤンラヤン(2702m)…9:32ロウイ(2267m)…カンディス(1981m)…10:50ティンポホン登山ゲート(1866m)=公園本部。昼食・シャワー・着替えをし14:15コタキナバルに向かう。
三 山行データまとめ
  • 休憩時間を含む行動時間
    1日目6時間40分、2日目8時間5分、3日目4時間10分、合計18時間55分
  • 登り標高差
    1日目1400m、2日目800m、合計2200m


2 コメント・画像ー登山1日目(4月12日)−
  1.  起床5:30。自分で担ぐ荷物と、ポーターに預ける荷物を仕分け・朝食。今日も快晴で宿泊ホテルからキナバル山がくっきりと大きく見えている。7:35バスで公園本部へ。入山パスを受け取り更にテインポフォン登山口まで公園の専用車で移動する。登山ゲートで入山チェックを受け登山開始。
  2.  ツアー参加者12名にガイド、ポーターが7名、大名登山の様相であるが、それだけ厳しいコースに入った証拠であろうと気が引き締まる。
  3. よく整備された樹林帯を進む。日本では2500mの標高に登れば樹林帯を抜けるが、今日のコースは宿泊地の3272mまで概ね樹林帯が続いている。鬱蒼と生い茂る雨林の中から歩き始め潅木帯、梯子の連続する急登、路岩帯とコースが変化し、鳥の声、キナバルバルサン、ウツボカズラ等の熱帯の植物も見られ楽しく歩けた。
  4.  コース途中には各所に屋根付のベンチ(シェルター)が設置され、トイレ・水道・が整っており、目印と休憩に便利。昼食を摂ったラヤンラヤンシェルター(標高2702m)は加賀の「白山」山頂と標高が同一であるがここでは、食べ物を狙ってリスがたむろしていた。
  5. 樹林の登山道で標高を確認しながら、日本の山と比較し、八ヶ岳(2899m)・御嶽山(3067m)・槍ヶ岳(3180m)を抜き、今日の宿泊地ラバンラタ・レストハウス(3272m)が「北岳」山頂より高いことに、高山病の不安を抱きながらも、優越感を覚える。

ティンポフォン登山ゲート

樹林帯の登山道



水道等の設置されている休憩所

休憩所に現れるリス

キナバルバルサン

シャクナゲの一種


ウツボカズラ


ラバンラタ・レストハウス

レストハウスから夕暮れの下界を展望

3 コメント・画像ー登山2日目(4月13日)−
  1. キナバル山登頂日である。山頂までの800mのピストンで時間の余裕は十分あるが、@午前の天候が安定していることA出来れば山頂でご来光を迎えたいことから、1:30起床、2:40弁当持参で出発。
  2. 出発時の気温は8.6度C、満天の星空の中をヘッドランプを付け頂上に向かう。歩き始めから、屏風を立てたような急登の連続で梯子を、手摺につかまりながら進む。すぐに樹林帯を抜け岩場になる。ロープを伝っての急登と岩場トラバースが続く。幸い暗黒の中で何も見えないが、下山時に登山路の厳しさ・楽しさが実感出来た。
  3. 4:30、最後の登山基地サヤッサヤッ小屋に到着、入山チェックを受ける。ここから先は花崗岩の大きな一枚岩の様相に変わる。5:30、富士山の高さを超える標高3800mの標識通過、未知の世界に入る。ようやく東の空が白みかかりデジカメの出番となる。AM6:00、3929m標識通過。その直後、岩の上部を朝日が照らしだす。山頂でのご来光には間に合わなかったが、その反面、朝日を受けて輝いて見える岩稜のすばらしい光景に巡り合えた。
  4. AM7:00憧れの山頂に到着。日の出後1時間。ご来光時狭い山頂に多くの登山者が見えたが、今は我々専用場所であり、山頂で朝食を摂る。落伍者も出ず全員山頂に立てたことを喜び合う。急げば今日中に下山出来るようであるが、今回のツアーはラバンラタ・レストハウス泊である。時間を気にせず岩場でノンビリ休憩する。
  5. 登頂時、ヘッドランプを頼りに歩いた岩場・ロープ場・梯子のある急坂も、登頂の満足感もあり早朝の苦労は忘れたように足取り軽く宿泊地ラバンラタ・レストハウスに向かう。。

出発時の気温

3800m標識・AM5:30

ドンキーズエアーズピーク
(空が白みかける)

3929m標識

朝日に輝く最高峰のローズピーク(4095.2m右)とセントジョーンズピーク(4090.7m左)

山様の美しいサウスピーク3921.5m)

最高峰のローズピーク(4095.2m)

最高峰のローズピークへ最後の登り

4008mの標識

キナバル山頂(全員登頂)AM7:00

山頂から南東の展望

サウスピーク付近岩場でゆっくり休憩

登頂時には何も見えなかったロープ場

岩場の下り(下にサヤッサヤッ小屋が見えてくる

ロープ場



急な階段の下り

4 コメント・画像ー登山3日目(4月14日)−
  1. 今日は登山口まで下山し、身支度を整へ深夜の飛行機で成田に向かう日である。4時30分起床、朝食を摂り6時40分レストハウスを出発。登山初日に歩いたコースを登山口まで下る。
  2. 公園本部近くのレストランで昼食、その後登山ガイドから登山証明書を交付される。シャワー、着替えを済ましコタキナバルの空港に向かう。
  3. 本格的な海外の登山は始めてであり、しかも富士山より高い4000m以上の山へ参加者全員で登頂できたこと、更に食欲不振を訴えていた家内と一緒に登頂できたことはいまでも記憶に残る登山になった。

下山途中にキナバル山を振り返る

登頂後であり下山はノンビリムード

ティンポホン登山ゲートに帰り記念写真

入山許可証    

登山証明賞

キナバル山のバッジ