気ままに山歩きー山行記ー


平成19年8月4日(土)〜8月7日(火)  4日〜5日曇り  6日〜7日快晴
奥穂高岳(3190m)・涸沢岳(3110)

1 穂高連峰
a 梅雨明けを待ち、日本で標高第3位を誇る奥穂高岳、および涸沢岳(標高第8位)に登る。初日〜2日目ははっきりしない天候であったが、奥穂高岳山頂に立つ3日目〜4日目は、期待通り快晴に恵まれた。
b 奥穂高岳を盟主とする穂高連峰は涸沢岳、北穂、前穂、ジャンダルム等3000mを超える岩峰を連ね登山者にとっては憧れの山域である。山域一帯は急峻な岩稜のアップダウンが連続するが、今回は一番ポピュラーな登山コースである上高地〜涸沢〜奥穂高岳を歩いた。

朝日に映える奥穂高岳(8月7日-涸沢で撮影)

奥穂高岳山頂直下の岩場(8月6日登頂)


2 登山コース・データ {時刻、標高等の記入例…着時刻・地名(標高m)・発時刻…数字は参考までに記入したもので、概数である。}
一 メンバー・登山口までの交通
  • 3名(ただし登山ツアーに参加。参加者16名)
  • (往)8月4日新宿7:30=バス=13:40上高地
  • (復)8月7日上高地14:00=バス=19:30新宿
二 コース・通過時刻・標高
  • <4日>上高地(1500m)14:00…明神…徳沢…17:10横尾山荘(1600m)(泊)
  • <5日>横尾山荘(1600m)4:15…本谷橋…9:00涸沢小屋(2350m)9:30…ザイテングラード…12:50穂高岳山荘(2983m)13:10…13:45涸沢岳(3110m)14:05…14:30穂高岳山荘(泊
  • <6日>穂高岳山荘(2983m)6:30…7:30奥穂高岳(3190m)8:10…9:05穂高岳山荘10:00…ザイテングラード…12:50涸沢小屋(2350m)(泊)
  • <7日>涸沢小屋6:00…本谷橋…8:05横尾山荘8:25…徳沢…明神…11:20上高地・昼食・入浴
三 山行データまとめ
  • 登り標高差  4日100m、5日1610m、6日207m、7日0m  合計1917m
  • 行動時間(休憩時間を含む) 4日3時間10分、5日10時間15分、6日6時間20分、7日5時間20分 合計25時間10分

3 初日〜2日目
  1. (初日)観光地上高地が今回のコースの基点である。横尾山荘まで平坦な林道歩きである。横尾山荘泊。
  2. (2日目)横尾で槍ヶ岳方面登山道を分け、涸沢岳・奥穂高岳へのコースに入る。大きな屏風岩を回り込み本谷橋を渡る。さらに涸沢を遡行し雪渓に覆われている涸沢カールに入る。下山に宿泊する涸沢小屋を通過し、ザイテンクラードと言われる急峻な岩稜の登山道を、涸沢岳・奥穂高岳の鞍部まで一気に登る。宿泊場所の穂高岳山荘にリュックを下ろし、30分で山頂に立てる涸沢岳山頂に立つ。強風とガスで展望なし。穂高岳山荘泊。

河童橋(上高地観光のメッカ)

屏風岩

本谷橋(奥穂高岳、涸沢岳への本格的な登りが始まる)

涸沢を遡行する


涸沢カールが眼前に見えてくる

涸沢カールは雪渓が大きく残っていた

涸沢カール全景

涸沢カールを上から見下ろす(赤い屋根は涸沢ヒュッテ)

ザイテングラードと言われる岩稜の続く登山道



涸沢岳山頂への最後の登り

涸沢岳山頂(日本8位の高峰)

4 3日目〜4日目
  1. (3日目)快晴の朝を迎える。奥穂高山荘でご来光を堪能し、今回登山のメーン奥穂高岳に向かう。山荘から山頂まで約1時間の登りであるが、屏風のように立ちはだかっている岩が山荘からも見える。鉄ハシゴ、クサリで固定されており安全に通過できたが、慎重に進む。この大岩を通過すれば、山頂までは安全な尾根歩きである。快晴の展望の尾根が山頂まで続いている。AM7:30憧れの奥穂高山頂に立つ。(ヤッタネ!)
  2. 山頂からは、360度、さえぎるもののない大展望である。奥穂高岳周囲の涸沢岳、前穂高岳、北穂高岳、ジャンダルム、更に槍ヶ岳、立山、水晶岳等が一望出来た。ゆっくり展望を楽しみ、岐路につく。山荘で荷物を整理し昨日登ったザイテングラードを涸沢小屋へ向かう。涸沢小屋泊。
  3. (4日目)今日も快晴。一瞬、順光の朝日を受け涸沢カールを始め周囲の穂高の山々が赤く染まる。幸運を感謝しつつ、出発地点の上高地に向かう。

穂高岳山荘から見た朝日(中央の山は、常念岳。   8月6日AM5:05)

屏風のように立ちはだかる岩




奥穂高岳山頂

槍ヶ岳

笠ヶ岳

ジャンダルム

前穂高岳

涸沢岳

朝日に映える涸沢カール(背後の山、右奥穂高岳、左前穂高岳)