気ままに山歩山行記
 平成18年6月1日(木)〜6月4日(日)
大峯山{八経ヶ岳(1915m)・釈迦ヶ岳(1800m)}
1 メンバー
  • 3名(但し、登山ツアーに参加。ツアー参加人員11名(男性5名+女性6名)
2 日程
  • 6月1日(木-晴れ)  登山口までの移動日。町田10:00〜羽田12:15〜13:30関空〜17:00天川川合(まえひら旅館泊)
  • 6月2日(金-晴れ) 天川川合…弥山(弥山小屋泊)
  • 6月3日(土-晴れ) 弥山…八経ヶ岳…釈迦ヶ岳…前鬼(小仲坊泊)
  • 6月4日(日-晴れ) 前鬼…前鬼口〜名古屋17:58〜19:55町田
3 コース・時間・標高等  ※時間・標高は概数である。  ※記入例  着時刻・地名(標高m)・発時刻
  • 2日目
    天川川合(605m)7:30…10:25栃尾辻(1330m)10:30…11:40ブナ林・昼食(1520m)12:05…13:00狼平(1600m)13:10…14:15弥山(1895m)…14:25弥山小屋1885m)泊
  • 3日目
    弥山小屋(1885m)6:30…7:00八経ヶ岳(1915m)7:10…9:05舟ノ垰(1610m)9:15…10:45昼食(1735m)11:10…孔雀岳…13:25釈迦ヶ岳(1800m)13:40…深山小屋…15:00太古ノ辻(1465m)15:10…二つ岩…17:00前鬼小仲坊(825m)泊
  • 4日目
    小仲坊(825m)6:45…7:50不動七重滝(480m)8:00…9:35前鬼口(365m)
1 行程のグラフ・行程まとめ


行程のグラフ(カシミール3Dで作成)
  • 2日目
    行動時間   6時間45分
    歩行時間   5時間25分
    登り標高差  約 1290m
    歩行距離   11km
  • 3日目
    行動時間  10時間30分
    歩行時間   7時間45分
    登り標高差  約  800m
    歩行距離   20km
  • 4日目
    行動時間   2時間50分
    歩行時間   2時間40分
    歩行距離    9km
2 コメント
  1. 百名山の大峰山(八経ヶ岳)は、修験道の聖地である大峯奥駈道にあり近畿の最高峰である。今回の山行は、天川川合から登山を開始し、弥山で奥駈道に合流。奥駈道を、弥山(1895m)〜ハ経ヶ岳(1915m)〜仏生ヶ岳(1805m)〜孔雀岳(1779m)〜釈迦ヶ岳(1800m)〜太古の辻まで辿り、そこから前鬼口に下るコースである。山中2泊3日、総歩行距離 40kmのハードコース。年間を通し雨の多い地域であるが、今回は連日好天続き。弥山小屋前の国見八方睨からご来光にも遭遇できた。
  2. 奈良県、和歌山県、三重県にまたがる「紀伊山地の霊場と参詣道」は世界遺産に登録されている。今回、その一部を歩いた。「大峯奥駈道」は、厳密には参詣道ではなく、山伏が大峯奥駈という修行をする山岳ルートである。吉野から熊野にかけて紀伊半島の中心を背骨のように貫いて開かれている「大峯奥駈道」は、修験道の開祖、役行者によって開かれた。ここを中心に、我が国独特の民族宗教・修験道は1300年の歴史と文化を今に伝えている。山名・地名を始め、遥拝所・宿跡・修行場等が多く残っている。(山と渓谷社「吉野・大峯の古道を歩く」参照)。
 
3 アルバム
  
A 2日
  • 天川河合の旅館を、午前7:30に出発。天ノ川に架かる吊橋を渡り登山開始。今日の宿泊地「弥山小屋」まで標高差1290m、歩行距離11kmである。標高差が大きく、高度の変化につれ周りの景色が一変して楽しい。登り始めは展望のない植林の急坂続く。尾根筋からは、吉野に始まる奥駈道の山並みが遠望される。
  • ブナの林を抜け、スイスアルプスの雰囲気を見せる狼平に到着。狼平から長い木道の階段を弥山に向かう。弥山山頂付近は、一面立ち枯れのシラビソに覆われており痛々しい雰囲気を覚える。弥山で大峯奥駈道に合流。

吉野を基点とする奥駈道の山並み(行者還方面)

ブナ林

狼平の避難小屋(アルプスのような風景)

狼平から弥山への長い階段

弥山山頂近く(立ち枯れが多く見られた)

弥山で大峯奥駈道に合流する

八経ヶ岳(近畿最高峰-百名山)

弥山のご来光
 B 3日目・4日目
  • 弥山小屋脇の国見八方睨(好展望場所)から、ご来光に遭遇(AM4:38)。これから向かう八経ヶ岳が至近距離に聳えている。なお、今日のコースは、弥山から八経ヶ岳・釈迦ヶ岳を踏み、太古の辻で大峰奥駈道を離れ、前鬼小仲坊宿舎に至る約20km。標高1500m〜1800mの山並みの縦走で、歩行時10時間を予定。
  • AM6:30弥山小屋出発、八経ヶ岳との鞍部まで小さく下り、近畿最高峰・百名山の八経ヶ岳に向かう。鞍部は、サンカヨウ、コミヤマカタバミが満開。
  • 八経ヶ岳から先は、展望の開けた尾根歩き・山頂を巻く斜面のトラバース・コバイケイソウの群落通過・孔雀岳の覗体験・可憐なオオミネコザクラ、コイワカガミ・の歓迎を受けながら釈迦ヶ岳に向かう。釈迦ヶ岳山頂には大きな釈迦如来像が安置されている。2百名山。更に直進し太古の辻で奥駈道を離れ宿舎のある前鬼に向かう。小仲坊泊。
  • 4日目は、バス停のある前鬼口まで9kmの林道歩きである。途中不動七重滝を見バス停に向かう。

サンカヨウ(弥山〜八経ヶ岳鞍部)

コミヤマカタバミ(同)

八経ヶ岳山頂

これから向かう奥駈の峰

釈迦ヶ岳への登山道

コバイケイソウの群落(楊子の宿付近)

釈迦ヶ岳(2百名山)

釈迦ヶ岳への登山道(仏生ヶ岳付近釈)

オオミネコザクラ(孔雀岳付近)

コイワカガミ(同)

釈迦ヶ岳山頂(釈迦如来像が安置されている)

アケボノツツジ(大日岳付近)

太古の辻(修験者も見られた)

不動七重滝(総落差120m、名爆100選)
 C 修験道関連アルバム

大峯奥駈道の標識

孔雀岳ののぞき

修験者(太古の辻付近)

修験者(前鬼、行者堂)